伝説の戦士の成り上がり   作:ギラサメ

36 / 114
「キュアミューズです!暗くならず幸せのメロディを奏でましょう!」


第36話 波の前

 あれから尚文達は王都を離れ、次の波が起こると予想される場所に行き、避難経路などを調べた。少し被害を食い止める為に。

 そしてとある場所へと到着した。いつものように通行税を使って入ろうとしたが駄目だった。銀貨2枚払い入ることができた。入るとそこはかなり荒れていた。

 

「さみしい町だね」

 

「酷いね」

 そんな町の様子を見てフィーロとゆりはそう言った。

 

「腐った領主でもいるんだろう。さっきの通行税がいい例だ」

 

「嫌いだわ」

 

「最低」

 この町には腐った領主がいると尚文は思った。そんなやり方をゆかりとアコは嫌った。

 

「もしこの町が波に襲われたら」

 

「リュート村……いやそれ以上の被害が出るかもね」

 もしここが波に襲われでもしたらかなりの被害が出る事をあきらは予測してしまった。

 

 

 

 それから少し経ち、次の場所へと辿り着く。

 

「頼む食料と交換してくれ!」

 尚文達の馬車の周りに多く集まっていた。その人達は痩せ細っており、持っている物との交換をお願いしてきた。

 

「金の方が助かるんだが」

 

「金なんか無い。俺達にはもう」

 

「お前達メルロマルクの国民じゃないのか?」

 

「あ、あぁ俺たちは北から流れてきた」

 

「国から派遣されたって言う冒険者がレジスタンス引き連れて革命を起こしやがってこの様だ」

 彼らは革命によって流れてきた者達だった。

 

「その冒険者っていうのはどんな奴なんだ?」

 

「よく分かんないけど弓を使っていたって噂だ」

 

「弓?」

 弓というのを聞いて尚文は心当たりを感じた。

 すると人達の中の子供が泣き出してしまった。

 

「ナオフミ様」

 

「尚文」

 

「炊き出しの用意だ」

 

「はい!」

 

「ゆり、あのタッチペンで出せるもの出せ」

 

「分かったわ」

 全員炊き出しを開始し、数時間後人達に配り始めた。

 

 

 それから尚文達は再び王都に戻って来た。

 

「波まであと27時間か」

 

「結局、紗夜見つからなかったね」

 ここに戻ってくるまで紗夜も探したが、見つからず、手がかりも手に入らなかった。

 

「ゆり、元気だして。波が終わったらまた探そう」

 

「ももか」

 

「あぁ俺達も出来る限りの事はしてやる」

 

「尚文、ありがとう」

 

「フィーロお腹すいた」

 

「あぁ飯にするか」

 それから尚文達は食事出来る場所に向かった。

 

 

 

 

「あの方は」

 

「練と樹か」

 とある席を見るとそこには練と樹がいた。

 

「おい、もしかしてあの二人」

 

「うん、剣の勇者天木練、弓の勇者川澄樹だよ」

 

「あの二人が」

 

「勇者」

 ジャグラー、アコ、ももかにとって二人を見るのは初めてである。

 

 

「僕は北の国で悪政を布く王の討伐をしたんです。けれどギルドに行ったら報酬は誰かに支払われたと」

 

「俺もだ。何者かに依頼を横取りされた」

 

「どうやら僕達のなりすましがいるようですね」

 

「イツキ様」

 彼らのところに樹の仲間と思われる女性が現れた。

 

「ギルドより北の町領主の討伐の依頼が来ていますが、如何なさいますか?」

 

「ギルドからですか」

 

「はい。調べによりますとこの町の領主は国の方針以上の重税を課し、その金で傭兵団を雇い、異議を唱える者には厳罰を犯しているとのこと」

 

『重税?あの町の事か?』

 

「ねぇ、さっきの話」

 

「もしかしたら」

 会話を聞いていた尚文、せつな、ももかは以前訪れた町を思い出した。

 

 

 

「そうですか。これは少し懲らしめなくてはいけませんね」

 

 

「「ブー!!」」

 これを聞いた尚文とジャグラーは飲んだ物を吹き出してしまった。

 

「うわ!?ご主人様汚い!」

 

「ジャ〜グ〜ラ〜」

 フィーロとあきらにかかってしまったようだ。

 

「すまん」

 

「悪りぃ」

 

 

「何がおかしいんですか?」

 そこに練と樹が現れた。

 

「あら久しぶり」

 ゆかりは二人に挨拶をする。

 

「久しぶりですね。それにしても見ない間に増えましたね」

 樹はフィーロ、アコ、せつな、ももか、ジャグラーを見た。

 

「それよりさっきの」

 

「あぁどこのご老公様かと思ってな、気にするな」

 

「そうそう。気にせず食事を続けよう」

 みんな再び食事をしようとした。

 

「貴方ですよね?僕達になりすまして依頼や報酬を横取りしているのは」

 

「何で俺なんだ?」

 

「そうよ、証拠はあるの?」

 

「こんな事をするのは貴方ぐらいしか」

 

「そんなの証拠にもならないわよ。それより勇者は食事中の人を犯人だとかと問いただすのかしら?」

 

「それは」

 ゆかりの指摘に樹は少したじろぐ。

 

「食事の後にいくらでも聞いてあげるわ。今はお引き取り願うわ」

 

「樹」

 

「分かりました。後でたっぷり聞かせてもらいます」

 そう言うと練と樹は自分達の席に戻った。

 

「皆さんお食事中失礼致しました」

 あきらは周りの客に謝罪し、食事を再開した。

 

 

 

数時間後

 

「よし話をしよう」

 食事を終えた尚文達は練と樹と共に場所を変え食事場での話の続きを開始した。

 

「はい」

 

「まず樹、私達は報酬を受け取ったりなんかしてない」

 

「どうしてそう言えるんですか?」

 

「正体隠して正義のヒーローごっこしてるから、まんまと横取りされるんじゃないのか?」

 

「どういう事です?」

 

「北の国でレジスタンスに加担した冒険者は貴方なの?」

 

「えぇ」

 

「王が倒された後あの国がどうなったのか知ってる?」

 

数日前

 

「皆さん順番に並んでください」

 

「はいこれ」

 尚文達は作ったスープとゆりが出したイチゴメロンパンを配った。

 

「村人はこれで全員か?」

 

「あぁ、他の奴らはみんな革命が起きて俺達の暮らしはいくらかましになった。だがそれも束の間今度はレジスタンスだった連中が税を引き始めたんだ」

 

「どういう事だ?」

 

「難しい話は分かんないけど、国を守る為には金がかかるらしい。考えてみれば前の王も同じ事を考えてたかもな」

 事情を聞いたみんなはとても悲しく感じた。

 

 

そして現在

 

「貴方のした事は頭をすげ替えただけで何も解決していない」

 

「問題をすり替えないでください!今は僕達のなりすましが!」

 

「おい、何だその態度、自分が何をしたのか分かってるのか?あぁ!!」

 ゆりの説明に怒った樹をジャグラーは彼の胸倉を掴み怒る。

 

「ジャグラー」

 

「ちっ!」

 あきらがジャグラーを落ち着かせ、樹を放す。

 

 

 

 

「俺の方はどう説明する」

 

「何処ぞの疫病の件か?」

 

「分かっているなら話は早い。何故横取りした?」

 

「貴方ドラゴンを倒したよね」

 

「そうだが」

 

「そのドラゴンの死体が原因で疫病が蔓延したのよ」

 

「なっ!?」

 せつなの説明に練も驚愕した。

 

「たまたまいた私達が死骸を除去したのよ。だから依頼はキャンセルされたのよ」

 

「そんな」

 

「信じられないなら、その場所へ行ってみなさい。貴方達のせいで一体どれだけの人達が苦しんだと思っているの!あの槍の勇者もそうだけど貴方達勇者失格よ!」

 

「「っ!?」」

 

「ももか」

 

「ももかさん」

 

「ももかお姉ちゃん」

 ももかの怒りに周りが驚く。

 

「そうか、すまなかった」

 練はみんな謝罪した。

 

「信じるんですか!?」

 

「嘘をつく理由がない」

 

「一つ覚えておきなさい。死体の放置は今回の疫病や様々な原因を生むのよ。しっかり頭の中に入れておきなさい」

 

「っ!?あぁ」

 ゆかりは練の耳元でそう伝えた。

 

「みんな行きましょう」

 そう言うとみんな立ち去ろうとする。

 

 

 

「僕は信じませんからね!!」

 樹は尚文達にそう叫んだ。するとアコは二人の方を振り向く。

 

「どう判断するかはあんたの勝手よ。でもこれだけは言わせて……槍もだけどあんた達この先痛い目を見ると思うわよ」

 アコは二人にそう告げた。

 

 

 

「胸のプレートにはドラゴンゾンビの核を埋め込んで、ついでに自動修復機能を付けた自信作だ」

 尚文達は武器屋に行き、以前頼んだ装備を取りに行った。

 

「親父、あんたはそんなに俺を盗賊団のボスにしたいのか?」

 

「とってもお似合いです」

 

「ご主人様かっこいい!」

 

「いいじゃねぇか」

 

「うん、完璧」

 ラフタリア、フィーロ、ジャグラー、ゆかりは尚文の格好を好評価した。

 

「失礼します」

 そこに尚文達と同行したいと言っていた騎士たちが現れた。

 

「貴方達」

 

「そこら中走り回ってなんとか集めました。銀貨150枚です!」

 

「マジかよ。本当に集めたのかよ」

 ジャグラーは驚いた。まさか本当に集めるとは。

 

「その金でもっとマシな装備を整えろ」

 

「えっ?では僕達を」

 

「簡単に死なれたら面倒だ」

 

「ありがとうございます!」

 

「勘違いするな。俺を利用したり陥れようとしたら、それなりの報いを受けてもらうからな!」

 こうして騎士達の同行が決まった。その後作戦会議などを行った。

 

 

その夜

 

「ん?」

 ジャグラーが寝ているベッドに誰かが入ってきた。

 

「お前」

 見るとあきらだった。

 

「ごめん、一緒に寝ていい?」

 

「いいけど」

 

「ありがとう」

 二人一緒に寝る事になった。

 

「急にどうしたんだ?」

 

「うんなんか不安で」

 

「波か」

 

「うん、前はなんとか乗り超えたけど、次も大丈夫なのかなと思って」

 あきらがここに来たのは波による不安だった。

 

「そんな事か。俺だってそうだ」

 

「えっ?」

 

「確かに不安だ。俺にとっても初めての波だ。でもなみんながいるんだ。そう怖がるな」

 

「ありがとう」

 

「ほら、寝とけ。しっかり休んでおけ」

 

「うん」

 そして眠りについた。

 翌日みんなから色々言われた。

 

 

翌日

 

「いよいよね」

 

「あぁ、お前ら変身しておけ」

 

「うん」

 あきら達は変身アイテムを出す。

 

「何が始まるんだ?」

 

「まぁ見てろ」

 

 

 

 

「「キュアラモード! デコレーション!」」

 

「「プリキュア!オープンマイハート!」」

 

「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」

 

「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」

 

「チョコレート!」

 

「マカロン!」

 

「強さと!愛を!」

 

「美しさと!ときめきを!」

 

「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」

 

 

「キュアショコラ!できあがり!」

 

「キュアマカロン!できあがり!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

「真っ赤なハートは幸せのあかし!熟れたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

 

「こりゃ、たまげた」

 初めて見るエルトハルトはあきら達の変身に驚く。

 

「よし、俺も」

 ジャグラーも魔人態へと変えた。

 

「おぉ、お前もかよ」

 ジャグラーの姿にも驚いた。

 

 

 

「よしそろそろだ」

 

 

 

 今再び波が起きる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「キュアパッションよ!明るくなってみんなで幸せゲットだよ!じゃあまた次回!」

いよいよ波再び!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。