おかしいところあるかもしれませんが、見てください。
「勇者諸君!! この度は誠に大儀であった! 前期の被害とは雲泥の差にわしも驚きを隠せん!」
今私達三人はメルロマルクというこの世界の国の城にいる。王らしき人が喜びをあらわにしている。
しかしあれが王ね。私にとって王といえばジオウかゲンムの社長かな。
「今宵は宴だ!!存分に楽しむがいい!!」
まぁとりあえず今は食事!食事!
「美味しい!」
美味しすぎる!まさか異世界に来て最初の食事がこんな豪勢なものなんて!生きてて良かった!
『そう言えば私のステータス驚いたな、レベル?ってエグゼイドでもないよ』
ちょっと前に自分のステータスとかを確認したら、レベル?となっていた。職業もプリキュアとなっていた。確かにプリキュアだけど、RPGでも見たことないよ、職業がプリキュアって。まぁいいけど。
尚文はずっとあそこにいるけど何で何も食べないんだろう?ラフタリアはあんなに食べてるのに。
「ワン!」
すると私の肩に乗っていた赤いわんこが吠えた。そうクリスタルアニマルだ。実は服のポケットの中にずっといたらしい。
「うん!楽しいね!」
それにしてもなんか色々視線を感じるな、やっぱ目立ってるのかな?
「何者でしょう?あの殿方?」
「なんて笑顔の素敵な方なのでしょう!」
「王子、いえまるで貴公子ですわ」
女性達は皆、あきらを見て男だと思っている。
「練さん」
「どうした樹?」
「あの人」
「お前もか」
「はい、もしかしたら」
練と樹という男はあきらを見て何かを思った。そして二人は動き出した。
「これも美味しいな」
私は今も食事を続けている。本当に美味しすぎる!
「ちょっといいか?」
すると声をかけられ、後ろを向いた。そこには剣を持った男と弓を持った男がいた。あれ?もしかしてこの二人って?
「何?」
「話がしたい」
という訳で話をするために人気のいないところに行くことにした。
「それで話って?」
「単刀直入に聞きます。貴方は日本人ですか?」
あぁ、やっぱり。
「うん、そうだよ。初めまして、私は剣城あきら」
「天木練」
「川澄樹」
剣を持った男が天木練で弓を持った男が川澄樹。って事は二人は尚文と同じ勇者って事か。
「練と樹ね。よろしくね。話は尚文とラフタリアから聞いてるよ」
「尚文から?」
「うん!他にも日本人がいる事を彼から聞いたんだ。あと勇者の事も」
すると二人は互いを見た。どうしたんだろう?
「なぁ、あきらお前尚文の事をどう思ってる?」
練が質問してきた。どう思ってるってそんなの
「尚文は良い人だよ。波で出た魔物から人々を守っていたし、ラフタリアにも良くしているし」
「お前戦っていたのか?でもお前見たところ武器とか持っていなさそうだし」
「私のはちょっと特殊なんだ」
「そうなのか」
「じゃあ今度は僕から質問します」
「どうぞ」
次は樹が質問してきた。
「貴方は尚文さんが女性に強姦した事を知っていますか?」
はっ?何それ?
「知らないんですか?」
「知らないも何も私今日この世界に来たんだよ」
「今日?」
「うん、そうだよ」
「なら僕が説明します」
私は二人から聞いた。
「何それ?尚文はそんな事をするような人じゃない!!」
「でも現に被害者が…」
「どうせそのマインって女のでっち上げだ!!第一それが本当なら私も被害に遭ってるはず!」
「お前に?まさか尚文、男にも?」
あぁやっぱり勘違いしていたか。
「君達も勘違いしていたか」
「勘違い?」
「私、女」
「「!?」」
「とにかく私は信じないから、どうしても信じられないなら身体検査でもする?」
そう言い、私は会場に戻った。
「練さん、どう思います?」
「どーも彼女が嘘をついてるとは思えない。あの怒りを見れば」
あぁもうイライラする!浅倉になった気分だ!絶対そのマインって女許さない!もし会ったら私が鉄槌を下してやる!どうしてやるか?もし他の力も使えるなら何にしよう?ゲンムレベルX?王蛇?パラドクス?サンダーブレスター?
「わぅん」
「あっ!ごめんね、怖がらせちゃったかな?」
今は怒りを鎮めよう、とにかく戻らないと
「って何が起きたの?」
戻ると尚文の近くに槍を持った男がいた。って事はあれが槍の勇者か。あとラフタリアが布で口を塞がれていた。って!?
「私の友達に何をする!?」
「うわ!」
ラフタリアの近くにいた騎士を蹴飛ばした。
「ラフタリア、大丈夫?」
私は布を取ってあげた。
「あきらさん!」
私はラフタリアを自分の所に寄せた。
「おいそこの者、何者だ?見たところこの辺の者ではないな」
すると王が来た。
「私は剣城あきらです!本日この世界に来て、盾の勇者尚文と行動する事になった者です!」
「なっ!?」
「俺たち以外にもこの世界に来た奴がいたのか!?でもお前何も力持ってなさそうだし」
王は驚き、槍の勇者は驚き、馬鹿にした。
「力ならあるよ、それと私はプリキュアだ!」
「プリキュア?」
槍の勇者が首を傾げた。って事は別の日本から。
「ならお見せしよう、プリキュア!」
スィーツパクトを取り出した。
「キュアラモード!デコレーション!チョコレート!」
「強さと!愛を!」
「レッツ・ラ・まぜまぜ!」
「一体何が!?」
「何が起こるんだ!?」
王と槍の勇者は何が起こるか見ていた。そして光が晴れた。
「キュアショコラ!出来上がり!」
「人間が亜人に!?」
私の姿を見て王は驚いた。やっぱり亜人に見えるのか。
「亜人に見えますが、それとは全くの別物です。どうかご理解ください」
「う、うむ」
「プッ!ハッハッハッ!何だそれ!あれか魔法少女ってやつか!しかも男がなるなんて!」
槍の勇者が笑い出した。この人も勘違いしていたか。あと男でもプリキュアになったのいるよ。
「とても戦えるとは思え…」
ビューン!
「はっ?」
槍の勇者は横を見ると私の拳が掠っていた。キラプリはクリームエネルギーを使った戦いが主流だけど、プリキュアの戦い方は初代であるブラック、ホワイトの時から肉弾戦が基本だ。
「プリキュアを舐めない方がいいよ。あと私は女よ」
「なっ!?冗談だよね?」
「いえ、嘘ではありません。あきらさんは女です」
ラフタリアが言ってくれた。
「なら君も俺のところに!」
槍の勇者が私の手を掴んだ。
「誰が君のところに行くか!そんなの御免だ!あと君タイプじゃない」
『ガーン!』
すると槍の勇者はがっかりしたかのように落ち込んだ。どっちかと言うと私のタイプは特撮のイケメン俳優か、人間態のココ様やナッツ様だし
「モトヤス様!」
すると赤い髪の女が駆け寄って来た。仲間かな?モトヤスって名前なんだ。
「容赦ねぇな」
尚文がそう呟く。
どうでしたか?
決闘は次回です!