尚文達の事は国中へと伝わった。騎士に襲われた時の映像も改ざんされ、さらに指名手配された。
「尚文、どうだ?」
「あっちこっち俺達の事だらけだ」
「そうか」
現在尚文達は見つからないよう隠れて過ごしている。その間に情報収集もやっていた。
「こっちもよ」
そこには忍者服を着たアコがいた。プリチェンミラーを使って変装したのである。
「クソ!」
ジャグラーは怒りからか近くの木を蹴った。
「あのクズ俺達を嵌める為なら娘も利用するのか!あの時本当に首を斬り落とせば」
そして彼はメルティの方を向いた。
「お前の親父、とんだ最低野郎だな!」
「違います!」
「はぁ?何が違うんだ?」
「恐らく姉上が」
「姉上?」
「メルティにはお姉さんがいるの、名前はマイン。性格はとても最悪な人で尚文を陥れたのよ。因みにメルティは王位継承権一位でもあるのよ」
せつなはまりあにマインの事を教えてあげた。
「じゃあこれって」
「お前を殺して継承権一位の座を奪いに来たって訳か」
まりあと尚文はマインの目的が何なのかを察した。彼女の狙いは妹であるメルティを殺し、王位継承権一位の座を奪おうとの事だ。
「如何にもあの女が考えそうな事ね」
「でもこれあの王も絡んでるんじゃない?」
「そうね、親子揃ってこういう事やりそうに見え」
「違います!父上はそんな事しません!」
ももかとゆかりはオルトクレイも今回の事に絡んでいるのではないかと思っているとメルティはそれを否定した。
「何でそう言い切れる?」
「だって父上は……」
「庇う必要ないだろう。いっその事縁切っちまったら?」
「ジャグラーに同意だな」
「違うもん……違うもん!何で分かってくれないの!貴方も父上も!喧嘩なんかしてる場合じゃないのに!父上ともう一度話し合って!」
メルティが尚文に説教するも彼は無視し、何処かへ行ってしまう。その後をジャグラーはついて行った。
「なぁ、どうするこれから?」
「決まっている」
「そうか」
尚文はもうすでににこれからの事について考えてあるようだ。
「ねぇ逃亡する犯罪者ってこんな感じなのかな?」
「そうかもね」
尚文達はあれから夜明け前に出発した。出発する際馬車は置いていき、メルティも同行する事になった。彼らは騎士達に見つからないようにした。
その夜
「ねぇメルちゃん」
「アコちゃん?」
「貴女のお母さんの事について聞かせて」
「そういえば俺も気になってたんだ」
アコと尚文はメルティの母親について気になっていて丁度良い機会と思った。
「母上はこの国の女王よ」
「女王?」
「女王だから父上よりも偉いの」
「女王の方が力を持ってるの?」
「メルロマルクは女系王族の国だから」
「て事はあの王は婿養子だったのか!」
「なんやあのおっちゃんそうやったのか」
尚文とタルトが王が婿養子と知った途端笑い出した。
「何がおかしいのよ!」
「あんなに偉そうにしてたのに」
ジャグラーも笑い出す。その他のみんなも笑った。
「もう」
ふとメルティはあきらの方を見た。
「あの」
「ん?」
「あきら様は一体どうなさったのですか?」
「あぁ、こいつこの前の波で心をやられてしまったんだ」
「そんな」
するとゆかりが急に立ち上がり、あきらの手を掴んだ。
「ゆかり?」
「ゆかりさん?」
「来なさい」
「えっ?ゆかり?」
そう言うとゆかりはあきらを連れ出した。
「どこへ行くんだ?」
「ちょっとね」
「ここなら大丈夫ね」
「ゆかり、何を?」
ゆかりは周囲を確認し、あきらを見て、スイーツパクトを出した。
「キュアラモード! デコレーション!」」
「マカロン!」
「美しさと!ときめきを!」
「レッツ・ラ・まぜまぜ!」
「キュアマカロン!できあがり!」
「ゆかり?」
「私と戦いなさい」
「えっ?」
突然の事にあきらは戸惑った。
「どうして、どうして!?」
「貴女の為よ!変身しないならそうさせるわ!臨気…凱装!」
マカロンの衣装と髪が黒くなり、鎧が付けられた。
「はぁ!」
マカロンはあきらに蹴りやパンチをする。しかしあきらはそれをなんとか躱す。
「避けてばかりいないで!」
するとマカロンはあきらを掴むと背負い投げた。
「ガッ!?」
「どうしたの!変身しなさい!」
「私は……もう」
あきらの目から涙が流れた。
バチーン!!
マカロンはあきらを思いっきり平手打ちをした。
「マカロン」
「その顔は何!その目は何!その涙は何!」
「マカロン?」
「いつまでそうしてるの!たったあんな事があっただけでそう簡単に挫けちゃうの!」
「マカロン、私は」
マカロンはまた思いっきり叩いた。
「貴女が知ってるヒーローはそう簡単に挫けちゃうものだったの!」
「っ!?」
あきらは思い出した。プリキュアもライダーもスーパー戦隊もウルトラ戦士も挫けてしまう事もあった。しかしどんな時でも必ず立ち上がり諦めなかった。
「みんな必死で生きてるのに挫けちゃう自分が恥ずかしいと思わないの!」
するとあきらは立ち上がり、スイーツパクトを出した。
「キュアラモード!デコレーション!チョコレート!」
「強さと!愛を!」
「レッツ・ラ・まぜまぜ!」
「キュアショコラ!出来上がり!」
「ショコラ」
マカロンはショコラを見た。そこにいたのはもうあの時のショコラではなかった。
「マカロン、お陰で目が覚めたよ」
「もう大丈夫なのね」
「あぁ!私もいくよ!」
するとショコラの両手に変身グローブ『ゲキチェンジャー』がつけられた。
「たぎれ、獣の力!ビースト・オン!」
ショコラの衣装に爪のようなのがつけられ、三本の爪のマークが入った。
「身体にみなぎる無限の力!アンブレイカブル・ボディ!ゲキキュアショコラ レッド!」
「猛きこと、獅子の如く。強きこと、また獅子の如く。世界を制する者。我が名はキュアマカロンリオ」
「いくよ!マカロン!」
「来なさい!ショコラ!」
二人は一斉に走り出した。
「はぁ!たぁ!」
「ふん!たぁ!」
二人は互いに蹴りやパンチをし、それを受けて流したりした。
「はぁ〜!」
「たぁ〜!」
二人は同時に拳を出す。
しかし二人の拳は顔に行く直前で止まっていた。
そして二人はそのまま拳を下ろし、変身を解除した。
「貴女の動きは良かったわ。迷いがなかったわ」
「ゆかりもなかなか良かったよ」
「おかえり、あきら」
「ただいま、ゆかり」
そして二人は互いに握手をした。
「全くいきなり何をするかと思ったら」
するとそこに尚文が現れた。その後にラフタリア、フィーロ、メルティ、ジャグラー、ゆり、ももか、アコ、せつな、まりあが現れた。
「尚文、みんな」
「もしかして見ていたの?」
「あぁ、全くこんな一大事って時に。でも良く戻って来たな」
「ごめん、みんなに迷惑かけて」
あきらはみんなに謝罪をした。
「いいさ、お前が戻ってきて」
「あきら様」
「ありがとう」
するとあきらの目からまた涙が溢れた。そしてみんな戻り、二人を回復させた。そして夜明けとなり、出発した。
「ん?」
ゆりが突然止まり出した。
「どうした?」
「ゆり?」
「足音」
「足音?」
「えぇ近いわ、それも多いわ」
するとみんなが警戒し出す。
「見つけましたよ」
みんなが声の方を向く。そこにいたのは……
多くの騎士と三勇者とその仲間達だった。
如何でしたか?
ショコラとマカロンの決闘でした
そして遂に三勇者との遭遇、果たしてどうなるのか?