フィトリアが管理している国の跡地にやって来た尚文達、彼らはそこで愛崎えみる、ルールー・アムールとの出会う。
そんなフィトリアは話がしたいとのこと、一体何を語るのか?
「封印された魔物が解き放たれたを知りたい」
現在、彼らは移動している。
「知っていて俺達の所に来たと思っていたが」
「フィトリアが来たのは新たなクイーン候補を見つけたと報告があったから」
「クイーン候補?もしかしてフィーロちゃんの事?」
ゆりはフィトリアの言うクイーン候補にフィーロを挙げた。
「うん」
「一つ聞いていいか」
「何?」
「フィーロは何で他のフィロリアルとは目に見えて違う育ち方をしているんだ?」
「確かに」
尚文とゆりはフィーロが他のフィロリアルとは違う育ち方をしているのに疑問に思った。
「それは……」
フィトリアは歩くのを止めた。
「勇者が育てたから」
フィーロがああいう育ち方をしたのは勇者である尚文が育てたからというらしい。
「勇者が育てたから」
「教えて」
「ん?」
「どうして封印が解けたのか?」
「はぁ〜」
「何だよ?」
フィトリアが溜息を吐いた。
「呆れている。終末の波が近づいているのに愚かな争いをしている四聖勇者に」
溜息を吐いていたのは四聖勇者の愚かさによるものだった。
「悪いのはあいつらだ」
「ねぇそんなに酷いの?残り三人の勇者って?」
「酷いってもんじゃないよ」
「呆れるくらいにね」
「特に一人は最低最悪の変態勇者だし」
まだ三勇者に会った事ないかれん、えみる、ルールーにあきら、ゆり、アコは三人の事を話した。
「最低最悪の?」
「変態勇者?」
「そう特に私や亜久里、えみるのような女の子には目がないのよ」
アコの言った事にルールーとかれんは元康に怒りを出した。
「何それ」
「最早その勇者は犯罪者です。妹には指一本触れさせません」
そう言うとルールーはえみるを抱きしめた。
「あとあいつの仲間の女も厄介だ」
「厄介?」
「マインと言ってな。本名はマルティ=メルロマルク」
「マルティ=メルロマルク?それって」
「そうだ。メルティの姉だ」
「「「っ!?」」」
「そして二人は王女でもあるのよ」
「王女!?」
「何で王女様と一緒に?」
かれんは何故王女であるメルティと一緒にいたのか疑問に思った。
「メルティは狙われているのよ」
「狙われている?誰に?」
「マインに」
「姉に?どういう事なのですか?」
「メルティは王位継承権一位、つまり次の女王候補だ」
「女王候補?じゃあマインの狙いって?」
「メルティを殺して自分が王位継承権一位の座につく事だ」
「「「っ!?」」」
ジャグラーが言ったマインの恐るべき狙いに三人は目を見開く。
「じゃあみんなはメルティを守る為に」
「あぁ」
「そう言う事よ」
「盾の勇者が亜人排斥の国に嫌われているのは知っている」
「なら分かるだろう。だから俺達は国境を越えてまで」
「それでは解決にならない」
フィトリアは止まり、尚文の方を向いた。
「向き合って。人間と亜人がどれだけ争うとも、勇者がいがみ合うのは許されない」
そう言うとフィトリアは再び歩き出す。やがてとある場所へと辿り着く。
「四聖勇者は知らない?砂時計の事?」
「龍刻の砂時計の事か?それなら知っている」
「じゃあ何で世界中の波に参加しないの?」
『!?』
フィトリアの世界中の波という言葉に尚文は目を見開く。それだけでなくあきら、ゆかり、ゆり、せつな、アコ、ももか、まりあ、ジャグラーも驚く。
「世界中の波?」
「それって?」
「メルロマルク以外でも波は各地で発生しているって事か?」
「四聖は元々それぞれの国が一人を召喚して波に対処するもの」
なんと四聖勇者は元々それぞれの国が一人を召喚し、波に対処するものだった。
「そんなの初耳だぞ」
尚文にとってこれは驚くべきものだった。
「フィトリアは頼まれた所はやっている。でも四聖は他の場所に参加していない」
「そういえば貴方達見かけなかったね」
「見かけなかった?もしかしてかれんも波に」
「うん、私とえみる、ルールーはねフィトリアと共に波に参加していたの」
かれん、えみる、ルールーもフィトリア共に各地の波にに参加していた。しかしその時尚文、三勇者、あきら達、ジャグラーには会わなかった。
「そうだったんだ」
「それに私達もその龍刻の砂時計が他の国にもある事を最近知ったのよ」
「正直人間がどうなろうとも関係ない。フィトリアは育ててくれた勇者の願いで戦っている」
「勇者、願い?」
「フィトリアの役目は世界を守る事」
『人間はどうでもいいのに世界を救う?』
尚文はフィトリアの役目を疑問に思った。人間はどうでもいいのに役目が世界を守る事だからなのだ。
「だけど、フィトリアだけじゃ勇者がいなきゃ守れない」
「お前は俺達より強く見える」
「今はそう。でもいつか……」
フィトリアの積み上げた石が崩れ落ち、その内の一つが粉々になった。まるで何かを意味するかのように。
「だから勇者は必要だと」
「その通り」
「でも何で勇者でもないあきら達やジャグラーがこの世界に来たんだ」
「それはフィトリアにも分からない。何でかれん達彼女達が来たのか?それも同じのが13人も」
「えっ?」
「13人?」
フィトリアの13人という数字にあきら、ゆかりは目を見開く。他のみんなも。
「えぇと」
あきらは自分を含めて数え始めた。ここにいるプリキュアは全部で11人だった。
「て事は」
「まだこの世界にあと二人のプリキュアが」
ゆりとルールーはこの世界に二人のプリキュアが来ている事を察した。
「うん。それと他の勇者と協力して」
「あいつらと和解しろって」
「無理よ。特にあの馬鹿となんて」
フィトリアは尚文に他の勇者との和解を求めた。しかし尚文とアコは拒否した。
「勇者同士は協力しないといけない。それが世界を守る為に必要な事」
「無理だな。あいつらが国が俺を排斥しようとしているんだ」
「事情はある程度聞いた。でも勇者同士が争うのはだめ」
「随分こだわるな」
「それだけは認められない事だから」
「あいつらに仲良くする意思がないんだからしょうがない」
「そうよ。お遊び感覚でやってるような連中なのよ」
「どうしても?」
「あぁ」
「そう。ならしょうがない。もう凄く昔の事で記憶も朧げだけど、でもこれだけは正しいって覚えてる」
「波で大変だと言うのに勇者同士が争っているのなら……」
「世界の為に四聖を殺す」
如何したか?
フィトリアとの話で衝撃の事実が明かされました。
次回もお楽しみに!