新ライダーセイバー楽しみです!
フィトリアからの指名で戦う事になったフィーロ。彼女はボロボロになりながらも、尚文や仲間を守りたいという強い意志が彼女を勝利へと導いた。
「よく試練を乗り越えた」
「?」
試練というフィトリアの言葉にフィーロは?を浮かべた。
「お前は試されたんだ」
「そう。試練を乗り越えられなかったら、フィーロは死んでいたし、盾の勇者も死んでいた」
フィトリアはそう言うとティアラを出した。
「何それ?」
「これはフィトリアの試練を乗り越えた証、頭を下げて」
フィトリアはフィーロの頭にティアラを被せた。
「フィーロ貴女にフィトリアの第一継承権を与える」
「けいしょう?」
「フィーロがフィロリアルの次期女王になるって事か?」
「あらら」
「フィーロちゃん凄い!」
「えぇ〜」
するとフィーロの頭にあったティアラが消え、頭からアホ毛が生えた。
「これが王位継承の証?」
『『『アホ毛じゃねぇか(やな)(ですわ)』』』
「か、可愛い!」
「アホ毛のフィーロちゃん……きゃわたん」
「あぁ!?何か変なの生えた!イヤー!」
フィーロはアホ毛を引っこ抜いてしまった。メルティとゆりは少しがっかりした。ところがそのアホ毛はまた再び生えた。
「あぁー!」
「また生えた!」
「あらあら」
「ハハハ」
ゆかりとジャグラーは笑った。
「いくら抜いても生えてくるから諦めて。成長する度にその毛は増えていくから」
「そんな風になるの?」
『能力が向上してる。このアホ毛は補正値を付与する加護か何かか?レベルの上がらない状態のフィーロにはいい褒美かもな』
尚文はフィーロの能力が上がっている事に気づく。このアホ毛によるものだろう。
「それと盾の勇者にも」
「俺も?アホ毛はいらんぞ」
「ブッ!アハハ!尚文にアホ毛!ハハハ!似合わねぇ!」
アホ毛の尚文を想像したのかジャグラーは大笑いし出した。
「ジャグラー!」
「ご、ごめん尚文、私」
あきらも少し笑っていた。それだけでなく他のみんなも笑っていた。
「お前ら」
「違う。もっといい物。盾を出して」
尚文が盾を出すとフィトリアは自分のアホ毛を抜き、それを盾に入れた。
『っ!?強制解放?レベルが足りなくて使えない盾も多いが、フィロリアルの盾は全て解放させた事になっている。条件さえ満たせばいいみたいだな』
フィトリアの毛を入れた事でフィロリアルの盾が強制解放された。
「一応礼を言う」
「どう致しまして。だけどまだ盾の勇者にだけ話すことがある」
「まだ何かあるのか?」
「あの……その私達ってフィーロちゃんを試す為だけに利用されたって訳じゃないよね?」
「うん。メルたんにも悪い事した。何か欲しい物はない?」
「えっ?それじゃ……えっと……えっとね……」
「凄い!凄い!高い!」
メルティは今巨大フィロリアルとなったフィトリアに乗っている。メルティがフィトリアに頼んだのは彼女に乗ることだった。
「夢みたい!」
「メルちゃん」
「あっ、あきら様」
あきらも乗っていた。実はメルティに誘われた。あきらはメルティの手を握った。
「興奮するのはいいけど、落ちたら危ないよ」
「はっ、はい」
「あいつはあんなのでいいのか?」
その様子を尚文達が下から見ていた。
「いいんじゃない、彼女あんなに喜んでるし」
「むう〜、フィーロも早くおっきくなりたい!」
「その時はアホ毛も何本になっいることやら?」
「いやー!!」
フィーロはアホ毛を抑えた。その様子を見てみんな笑った。
「楽しかった」
フィトリアに乗れた事が良かったのか、メルティは満足な顔している。
「今日はまだ始まったばかり。もう少しゆっくりしていけばいい」
「ふえ、でも」
メルティは尚文を見た。
「まぁ、フィトリアがそう言うんならいいんじゃないか?」
「本当?」
「お祝いだから。みんなも改めて歓迎する」
「えぇ〜、新たな女王の誕生を祝ってってフィーロの事?勝手に決めないでよ!」
するとフィロリアルの一体がフィーロを咥えると背中に乗せた。
「おめでとうフィーロちゃん」
すると今度は別のフィロリアルがメルティを背中に乗せた。それに続くようにラフタリア、あきら、ゆかり、ゆり、ももか、アコ、せつな、亜久里、まりあ、かれん、えみる、ルールーも乗せた。そしてそのまま走った。それを尚文とフィトリア、妖精達は呆然と見た。
夜になると宴が始まり、みんなフィーロを祝った。食べたり飲んだり踊ったりとと大盛り上がりとなった。ルールーとえみるのツインラブによるコンサートやアコとハミィによる合唱も行われた。
さらにゆかりも歌を披露した。しかも歌ったのはウルトラマンダイナの『君だけを守りたい』だった。
「昼間の話しの続きか?」
「本当に仲良くしようとしたの?」
全員が寝静まった頃、尚文とフィトリアは話しをしていた。
「またそれか」
「疑いを晴らそうとした?」
「それは……」
フィトリアに言われ、尚文は思い出す。これまで彼は何を言われようとただ黙ってるだけだった。
「確かに、どうせ信じる訳がないと諦めていたかもな」
「ちゃんと違うって話さなきゃ罪を認めた一緒」
「そうかもな」
「フィトリアは貴方達をここから出す時四聖の勇者が近くにいる場所に下ろすつもり」
「お前もついて来るのか?」
「これ以上フィトリアは関わらない。関わるだけの価値があるかを見せてほしい」
「分かった。そこでちゃんと話せって事だろう?出来る限り善処してみるさ。話は終わりか?」
「まだある四聖が一人でも欠けた状態で波が来るとそれだけ波の防衛が厳しくなる。それなら四聖を全員殺して召喚し直した方が世界の為」
「四人で話し合って誰一人欠ける事なく和解しなきゃどっちにしろお前に殺される訳か」
「何度目の波の後か分からないけれど、世界が全ての命に犠牲を強いる時が来る」
「世界が全ての命に?」
「勇者はその戦いに参加するか選択を迫れる。フィトリアはその時を待っている」
「選択?」
「人々の為か、世界の為かの二択。世界の為を選べば多くの命が犠牲になる。でも使命を果たす事が出来る」
「人々の為を選ぶとどうなる?」
「茨の道」
「お前はどこまで知っているんだ?」
「フィトリアも忘れている事が多い、だけど覚えてる。世界を救うのと人々を救うのは別。過去の勇者は人々を救う道を選んでほしいと願っていた」
「よく分からんが、勇者としてはそっちを選ぶべきなんだろうな」
「今のままじゃ無理。盾の勇者一人じゃ乗り越えるのは難しい」
「なぁ、何で俺なんだ?他の勇者を説得した方が早いかもしれないぞ」
尚文は何故元康や練、樹ではなく自分なのか疑問に思った。
「フィトリアは盾の勇者を他の勇者達よりは評価している」
「何故だ?」
「新たなクイーン、フィーロを育てた盾の勇者が悪人の筈はない」
「俺は悪人だ」
「そう言う事にしておく。盾の勇者はちゃんと他の勇者達と話が出来るだけの器があるとフィトリアは思っている。それに余りにも四聖が弱い。このままじゃフィトリアが手を下さなくても遠からずみんな死ぬ」
「そんなにもこの先の戦いが厳しいのか?あきら達がいてもか?」
「確かにかれん達も強いと思う。それでも」
「だったらますます憤怒の盾の力が必要になるな」
「どうしてもあの盾の力を使わないといけないなら……」
するとフィトリアが尚文に魔法をかけた。
「これは?」
「呪いの盾の侵食を抑える。それでも完全に抑え切れるものではないから出来る限り使わないで」
「殺すとかなんとか言ってた癖に、なんだかんだで優しいなフィトリアは」
「っ!?」
『優しいなフィトリアは』
「まぁここまでしてもらったからにはやるだけやってみるが、余り期待はするなよ」
するとフィトリアが横になり、尚文の膝に。
「重いんだが」
「お願い……盾の勇者」
「なぁ、お前を育てた勇者ってまさか盾の?」
「忘れた。フィロリアルは忘れっぽい」
「そうか。それよりもう出て来たらどうなんだ?」
「バレたか」
すると茂みからあきら、ゆかり、ゆり、ももか、アコ、せつな、まりあ、かれん、えみる、ルールー、ジャグラーが出て来た。
「お前ら」
「話しは聞いてたよ。私達も出来る限りの事はしてみる」
「お前ら」
「盾の勇者もう一つお願い」
「何だ?」
「かれんとえみる、ルールー達も連れて行って」
「分かった。お前らはどうなんだ?」
「勿論よ。尚文、これからよろしくね」
「よろしくなのです!」
「よろしくお願いします」
「あぁ」
かれん、えみる、ルールーの仲間入りが決まった。
翌日
「送っていただいてありがとうございます。フィトリアさん」
「それに新しい馬車まで」
尚文達はフィトリアの力で他の勇者が近くにいる場所まで送ってもらった。さらに新しい馬車を貰った。フィーロは喜んでいた。
「フィトリア、他の勇者は近くにいるのか?」
「うん、反応がある」
「盾の勇者、あの子をよろしく」
フィトリアはフィーロを見てそう言う
「フィトリア、今までありがとう」
「うん、かれんもえみるもルールーも頑張って」
「はいなのです!」
「任せてください」
「ふぃとりあ」
「はぐたん元気で、ココもナッツもハリーも」
「ココ!」
「元気でな」
如何でしたか?
次回 槍の怒り