伝説の戦士の成り上がり   作:ギラサメ

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「キュアアクアよ!ちゃんと水分補給をして暑さに負けないでね!」


第60話 教皇の襲来!危うし勇者とプリキュア!

 元康達を見事な戦いで追い込む事が出来た尚文達、しかし突如彼らに謎の光が落ちる。尚文の盾でなんとか助かった。その彼らの前に現れたのは王都であった教皇だった。

 

 

 

「誰あの人?」

 

「教皇だよ。王都の教会で会ったのよ」

 教皇の事を知らないテンダー、アクア、アムール、マシェリにムーンライトが教えた。

 

「その教皇が何故ここに?」

 

「さぁ?」

 

 

「教皇、何しにここへ?」

 

「おや、覚えていましたか。ではその罪もお分かりですね?」

 

「罪?」

 

「盾の悪魔はこの国の人々を惑わし、扇動しました。それだけでなく悪魔の仲間は魔物を召喚し、襲わせた」

 

「魔物?……もしかして?」

 魔物という言葉に疑問を持ったショコラは龍刻の砂時計に行った時の事を思い出した。

 

「どうしたの?」

 

「実は……」

 ショコラはアクアに話した。龍刻の砂時計に行った時に起きた事を。

 

 

 

 

 

「怒るのは分かるけど、流石にやり過ぎよ」

 話しを聞いたアクアは呆れていた。

 

 

 

 

「それにより……」

 

 

 

 

 

 

「神の代行者としてあなた方を浄化いたします」

 

 

「何言ってるのあの人?」

 

「神の代行者としてって?」

 

「神ですって!?神はあの男だけよ!」

 アコとパッションは教皇の言った事に疑問に思った。テンダーは教皇に怒った。

 

 

 

「教皇!!貴方何をしたか分かっているの!!槍の勇者と次期女王のこの私が死ぬところだったのよ!!」

 マインが教皇に怒った。

 

「槍の勇者一行も次期女王も盾の悪魔によって殺された、そう言う筋書きになっております。つまり、あなた方は生きる屍」

 

「何を?マイン、あいつは一体何を言っているんだ?」

 

「生きる屍が本物の屍になったところで何も問題はありません。これも全て神の思し召しです」

 

 

「なんて身勝手な!」

 

「呆れた理論ね。誰かさんみたい」

 教皇の身勝手な言葉にラフタリアは激怒し、メルティはマインを見る。彼女につられてミューズ、エース、マシェリも見る。

 

 

「あぁ、ご安心ください。王族に代わる統治機構も用意済みです」

 

「なっ!?馬鹿な事を!私達無くしてこの国を治める事など!」

 

「地位と権力を利用し、神の代行者たる教会すら蔑ろにする王族など国にも民草にも不要。寧ろ害悪です。それは勇者も同じ事、私達が信仰する人々を救い、波から世界を救う存在。ところが……」

 

 

 

 

「槍の勇者は封印された化け物を解き放ち、剣の勇者は疫病を蔓延させ、弓の勇者は権威を示さず、各地で問題を起こし、信仰を貶めるような勇者など偽者です」

 

「お、俺は世界の為によかれと思って、練や樹だってそうだ。それを偽者……ブヘェ!」

 ミューズが元康の頭を思いっきりぶん殴った。殴られた元康はそのまま地面に顔を突っ込む。その元康をミューズは地面から出し、胸ぐらを掴む。

 

「キャー!!モトヤス様!ちょっと貴女何を!!」

 

「ババァは黙ってなさい!!」

 

「なっ!?ババ!?」

 

「ア、アコちゃん?」

 

「何がよかれと思ってよ……あんたもあの二人がどれだけこの世界の人達に迷惑をかけたと思ってるのよ!!世界の為とかふざけんじゃないわよ!あんた達がやったのは最早犯罪よ!!このド変態大馬鹿勇者!!」

 ミューズは元康を凄い怒りで説教した。これには周りも驚く。

 

 

「その愚かさが何よりの証、彼らもまた要らぬ調査とやらを始めてしまいました」

 

「調査?」

 

「故に神の裁きが下ったのです」

 

「神の裁き?そして調査……まさか!?」

 教皇の言った神の裁き、調査という言葉にマカロンは確信した。

 

「練と樹を殺したのは教皇だったのね」

 

「えっ?尚文が殺したんじゃ?」

 未だにミューズに胸ぐらを掴まれている元康は尚文を見た。

 

「ハッハッハッ!中々の茶番でしたが」

 すると教皇の手に剣が受け渡せれた。

 

「槍の偽勇者と幾度踏み潰してもしぶとく生に執着する盾の悪魔に浄化の裁きを……の前に」

 教皇がショコラ達プリキュアを見た。

 

「我々の更なる脅威である忌々しき少女達プリキュアに浄化の裁きを」

 

「私達に!?」

 

「この国に正しき秩序を!」

 

「あきら様、気をつけて!あの剣は!」

 メルティが忠告するも、教皇が剣城を振り下ろし、光を放つ。光はプリキュア達に向かう。

 

「みんな!」

 尚文が行こうとするが、その前に何かが向かった。

 プリキュア達はもう駄目かと目を閉じてしまう。しかし一向に光が来なかった。恐る恐る見た。そこには……

 

 

 

 

 

 

「ゼットーン」

 

「ジャグラー!」

 ペダニウムゼットンが彼女達の前に来てシールドを貼って守っていた。しかし、威力が強大なのかシールドにヒビが入り始めた。そして

 

 

 

 

 

 

パリィィィン!

 

 

 

 

 

「ゼットーン!」

 シールドが粉々に破壊され、光を喰らってしまった。

 

「ジャグラー!」

 

「「ジャグラーさん!」」

 

「ジャグラーお兄ちゃん!」

 ペダニウムゼットンは倒れ消える。そこから傷だらけのジャグラーが出てきた。

 

 

「ジャグラー!」

 尚文達がジャグラーの元へ。

 

 

「大丈夫か!」

 

「私達の為に、そんな」

 

「これは」

 ムーンライトが何かを拾った。

 

「それもしかして」

 

「ダークリングの破片よ」

 ムーンライトが持っていたのはダークリングの破片だった。さっきの攻撃で粉々に破壊されてしまったようだ。

 

「ジャグラー……優希……うぅぅ」

 ショコラは涙を流した。

 

 

 

「おい」

 

「えっ?」

 ショコラは声を聞いて反応する。

 

「何俺が死んだかのようになってんだ」

 

「ジャグラー!」

 ショコラは思わずジャグラーに抱きついた。

 

「良かったよ!生きてて!」

 

「おいおいお前を置いて死んでたまるか」

 

 

「無事だったのか」

 

「あぁ、シールドとペダニウムゼットンのおかげで致命傷は免れた」

 

「でも、貴方酷い怪我よ」

 

「これぐらい……イテテ」

 

「ほら見なさい、治療してもらいなさい。尚文」

 

「あぁ」

 尚文がジャグラーに回復魔法をかけ、なんとか回復した。

 

「よし、けど無理はするなよ」

 

「あぁ、サンキュー」

 

「でも、ダークリングが」

 

「いいんだ。お前らが無事で」

 

 

「流石は盾の悪魔の仲間、中々やりますね。試し撃ちはこれぐらいで本気でいかせてもらいましょう」

 

「今のが!?」

 なんと今の攻撃はは試し撃ち程度だった。すると教皇の持っていた剣が槍に変わった。

 

「剣が槍に」

 

「間違いないわ」

 

「メルちゃん、何か知ってるの?」

 

「はい、あれは四聖武器の模倣品よ」

 

「四聖武器の模倣品?」

 

「嘗て、伝説の勇者達が持つ四種類の武器を複製しよう試みたらしいの。それぞれの勇者が持つ武器に変形し、同じ繰り出せる究極の武器。何百年も前に紛失したと教えられたけど」

 なんとあの武器は勇者達の武器を一つにしたものだった。

 

「そんな武器、反則じゃないか!なぁ、マイン本当なのか?」

 

「知りませんわ!」

 

「あの武器はこの国と三勇教の歴史を学ぶ者なら誰でも知っている程の有名なもの。見つかったら大騒ぎになる」

 

「えぇ!?」

 

「だけど三勇教は隠し通してた」

 

「紛失したと言うのも三勇教が流した嘘だと思う」

 

「でもそんな武器があるなら勇者なんて召喚する必要は」

 オーシャンは思った。そんな武器があるなら勇者を召喚する必要はない筈。

 

「あの武器は膨大な魔力を消費するのよ。さっきの一振りで普通の魔術師数十人分の魔力を消費している筈」

 

「さすがは第一位王位継承権を持つメルティ様よく学ばれている。陰謀に夢中で王族としての教養を身につけてこなかった者とは違いますな」

 教皇にそう言われたマインは彼を睨んだ。因みにそれを聞いたマカロンは小さく笑った。

 

「伝説の武器に必要な魔力はここにいる全ての信者達によって支えられています。皆さん、これは我らが神と盾の悪魔との戦い、神の名の下に行われる神聖な戦なのです。神の力たる神聖な武器に祈りを捧げましょう」

 すると教皇の後ろにいた信者達が祈り始めた。

 

「そして盾の悪魔とプリキュア、偽勇者を浄化するのです」

 

「尚文さん」

 

「ルールー」

 

「あの武器に魔力が集まっています。恐らく信者達の魔力を使って」

 

「厄介な相手だ。メルティあの信者達をどうにか出来ないのか?眠らせるとか」

 

「私は精神系魔法は習得してないの。それにあれだけの魔力があるなら抵抗力も高い筈、全員眠らせるなんて無理」

 

「何か策は無いのか?」

 

「ダークリングさえあれば俺が信者達をなんとか出来るが」

 ジャグラーがダークリングの破片を持ってそう言う。

 

 

 

 

「許さないぞ!身勝手な理由で俺達を騙し、都合が悪くなれば処分するだなんて!そんなのは悪の所業!勇者として見過ごす事は出来ない!」

 元康は叫んだ。

 

 

「何だかとても」

 

「槍の人うるさい」

 

「あの馬鹿」

 

「なんかカッコよくないのです」

 ラフタリア、フィーロ、ミューズ、マシェリは呆れていた。

 

 

「教皇!俺はお前を倒す!そして樹と練の仇を取る!ライトニングスピア!」

 教皇に向かって技を放つ。しかし教皇が障壁を張り、防いだ。

 

「バリアだと!?」

 

「あの障壁を突破しない限り、教皇に攻撃する事は不可能です」

 

「ルールーの言う通りだ。まずはあの魔力をどうにかしないと」

 

「一人でダメなら尚文」

 

「はぁ?」

 

「今こそみんなの力を合わせる時だ。いくぞ!」

 

「次期女王に逆らった罪、万死に値するわ」

 マインと仲間の女達が魔法を詠唱し、それが元康の槍に集まる。

 

「これで終わりだ!バーストフレアランス!」

 技を放った。煙が出た。

 

「やったか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘆かわしい」

 煙が晴れるとそこには傷一つない教皇が立っていた。

 

「ダメか」

 

「大人しく神の慈悲を賜れば良いのに無駄な足掻きを続けるなど……まぁ、悪魔にかける慈悲はないのですが」

 

「無駄な足掻きかどうか試してやる!」

 

「やめとけ」

 ジャグラーが呼び止めた。

 

「はぁ?お前何言って?」

 

「これ以上は何やっても無駄だ。退却だ」

 

「退却だと!?お前何考えてるんだ!!怖気付いたのか!!」

 

「そんな訳ないだろう、この馬鹿。一旦退いて体制を立て直すんだよ」

 

「確かにそれが得策だと思います。障壁も強力ですし立て直した方が」

 アムールもジャグラーの意見に同意した。

 

 

「そうはいきません!」

 教皇が槍を振ると火を放った。

 

「ちっ!退却は不可能って感じだな」

 

「あぁ」

 

 

「如何です?軽く一振りでこの威力!」

 

「そんな武器使うなんて卑怯だぞ!正々堂々と勝負しろ!」

 

「この力なら悪魔すら浄化するでしょう」

 

 

『あれで全力の攻撃をされたら防ぎ切れるかどうか。しかも向こうの魔力は膨大、連続で攻撃されたら」

 

「ん?」

 

「お姉ちゃん、どうしたの?」

 マシェリがアムールの様子が変わった事に気づく。

 

「何かが来ます」

 

「何なのです?」

 

 

 

「さぁ、遂に神の示す時!」

 

 

 このまま彼らは終わってしまうのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時

 

 

 

「ハンドレッドソード!」

 

「流星弓!」

 

 

 

 教皇に向かって攻撃が飛んで来た。教皇は障壁を張るが、障壁は粉々に破壊された。

 

 

「今のは?」

 全員が飛んで来た方向を見た。そこにいたのは……

 

 

 

 

 

「なんとか間に合ったみたいですね」

 

 

 

 

「練!」

 

「樹!」

 

 

 死んだと思っていた練と樹だった。

 

 




次回

「闇を照らして悪を撃つ!」

 新世代ヒーローズ、降臨!

 

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