伝説の戦士の成り上がり   作:ギラサメ

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お待たせしました!

遂にあのドライブでのあのシーンが!?


第67話 敗者には敗者らしいエンディングってもんがあんだろう

「あきら」

 

「あきらさん」

 

「あきらお姉ちゃん」

 

「あきら様」

 

「あきら」

 

「「隊長」」

 

 尚文、ラフタリア、フィーロ、メルティ、モモタロス、バイクル、ウォルターが今のあきらの状態に驚く。

 

「わわわ、キャンデリラ様あの女明らかに怒ってますよ!ドゴルド様以上です」

 

「私も感じるわ、ラッキューロ!」

 

 ラッキューロとキャンデリラも今のあきらの怒りに恐怖していた。彼女の怒りは仲間だったドゴルド以上だと。

 

 

 

「な、何?」

 

「何って?今から君を処刑するんだよ」

 

「え、えっ」

 

「聞こえなかったの?尚文も言ってたじゃん死刑だって。だから今この場で処刑するんだよ」

 

 あきらの言った事にマインは恐怖で青ざめる。

 

「何を言ってるの?私が死ねば「死ねば何?」」

 

「別にあんたもそこの王も死んでも別にどうって事ないし、むしろみんなハッピーだよ」

 

「そんな事は」

 

「女王も言ったでしょう。もうあんた達は国のゴミだって。ゴミは処分しないとね」

 

「やめろ、こんな事は断じて「グオォォォ!」っ!?」

 

 突如オルトクレイの前に黒い龍が現れた。

 

「な、何故?何故城にドラゴンが!?」

 

「あんたの処分はドラグブラッカーに任せるよ」

 

 黒い龍はリュウガの契約モンスタードラグブラッカーだった。あきらの手にはそのカードが。

 

「そいつに喰われるか、焼かれるかのどっちかになるよ。さて」

 

 あきらはシンゴウアックスを向ける。

 

「ヒィ!貴女達、彼女を止めて!なんとかして!」

 

 マインはゆかり達に助けを求めた。しかし彼女達はマインをゴミを見るような目で見る。

 

「何であきらを止める必要があるのかしらな」

 

「別に彼女が何しようが止めないわ」

 

「貴女もそこの王も死んで当然よ」

 

「これはあんた達の愚行が招いた結果よ」

 

「自業自得よ」

 

「あの時の事は忘れないから」

 

「あなた達のした事は許されるものではありません」

 

「愚かね」

 

「悪い事をしたから罰を受けるのです」

 

「あなた方に慈悲などありません」

 

 上からゆかり、ゆり、ももか、アコ、せつな、まりあ、亜久里、かれん、えみる、ルールーが二人に向かってそう言う。彼女達は二人のした事は許されるものではないのだと。

 聞いたマインは絶望したかのような顔になった。

 

「もういいわ。デストワイルダー!」

 

「がっ!?」

 

「もうあなた達には商品価値はない。もう絶版ね」

 ゆかりが叫ぶとデストワイルダーがマインを床に踏みつけた。

 あきらをそれを見るとシグナルチェイサーを出す。

 

 

 

「最期に何か言い残す事は?」

 

 あきらがそう言うもマインは答えなかった。

 

「そうか」

 

【ヒッサツ!】

  

 あきらシグナルチェイサーをシンゴウアックスにセットする。

 

【マッテローヨ!】

 

「いや!お願いやめて!助けてモトヤス様!モトヤス様!」

 

 マインは最後の頼りとして元康に助けを求めた。元康は少しだけ歩む。

 

「マ、マイン」

 

 

「一応言っておくけど、もし助けようとしたらあんたも同罪になるよ。でもあんたは勇者だから死刑とまではいかないけど罰は受けてもらうから」

 

 あきらがそう言うと元康は動きを止め、目を閉じ、逸らす。

 マインはとうとう味方を失った。

 

 

 

「ねぇ、知ってる?」

 

 

 

 

「敗者には敗者らしいエンディングってもんがあるんだよ」

 

 

 

 

 

【イッテイーヨ!】

 

 

 

 

 

「逝っていいってさ」

 

 あきらはシンゴウアックスを振り上げる。

 

 

「いや!いや!やめて!待って!落ち着いて!今までの事は謝るから!盾の勇者様から盗んだ財産を返す!もうあなた達にもメルティにも手を出したりはしない!だからお願い!お願いします!あきら様!」

 

【フルスロットル!】

 

「あ、あぁぁ!」」

 

「はぁー!!」

 

「いやーー!!」

 

 シンゴウアックスを思いっきり振り下ろす。

 

「やめろ!「グオォォォー!!」っ!?」

 

 オルトクレイが叫ぶもあきらは止まらない。さらにドラグブラッカーがオルトクレイを喰おうとしていた。

 

 

 振り下ろしたシンゴウアックスはマインに迫った。

 

 

 

 その時

 

 

 

「ん?」

 

 突然あきらが止まった。振り下ろしていたシンゴウアックスはマインのギリギリのところで止まっていた。マインは白目を向いて気絶してしまった。

 ドラグブラッカーも動きを止めた。

 ふとあきらは腰の辺りに感触を感じ、後ろを向いた。

 

 

 

「メルちゃん?」

 

 メルティがあきらの腰に抱きついていた。彼女があきらを止めたのだった。

 

「お願いですあきら様、どうか二人を」

 

「何を言ってるの?この二人がどれ程の酷い事したか分かってるでしょう?」

 

「はい、ですがこれはあまりにも」

 

「なら何故止めたの!この二人のせいで尚文は辛い思いをしたんだよ!ラフタリアの故郷も友達だって!君だって見たでしょう!」

 

「それは」

 

 あきらの言った事にメルティは色々と思い出す。尚文に対する不遇な扱い、友を失ったラフタリアの姿など。

 

 

「あきら様、ナオフミ様」

 

 

「女王様?」

 

「母上?」

 

「私からご提案があります」

 

「提案?」

 

「はい、三勇教の不祥事に続いて元とはいえ王族を安易に処刑すれば諸外国からの評価にも影響するでしょう」

 

「ちょっと待て!こいつらの罪を軽くするっていうのか!?」

 

「そこでです。例えばその手足をもぐ、生皮を剥いでもいいかもしれませんね。地位も名誉も尊厳も奪い生き地獄を味わわせるのです」

 

 

 

 

 

 

「死んだ方がマシだと思わせる程に」

 

 

 

 

「どう致しました?良い案ではありませんか。ただ殺すよりもよほどお気持ちを晴らす事が出来ると存じますが?」

 

 尚文達は女王からの提案を聞き、二人を見た。

 

 

 

 

 

 

「そうだな」

 

 果たして尚文は二人に何を下すのか?

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?

またコロナの猛威が激しくなっていますが、頑張りましょう!

ではまた次回!

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