伝説の戦士の成り上がり   作:ギラサメ

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明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願いします!

新年最初の投稿です


第70話 勇者会議は苦労する

「「「何!?それは本当か!?」」」

 

 とある部屋で三勇者が声を挙げる。

 

「えぇ近々カルミラ島が活性化するとの事です。勇者様方には是非彼の地で強さに磨きをかけていただきたい。渡航の船や宿の手配、滞在費などは全面的に我が国がご支援致します」

 

「活性?」

 

 ミレリアの言う活性化という言葉に尚文は首を傾げる。

 

「活性化とは十年に一度その地域で入手できる経験値が増加する現象です。この多くの冒険者が集まる事となりましょう」

 

『成る程、要はゲームでいうところの経験値増加イベントみたいなものね』

 

 尚文の隣にいたゆりはメモを取っていた。

 

「そんな事も知らなかったのか尚文?」

 

「確かカルミラ島といえば保養地として有名との設定のところだ」

 

「魔物も種類が豊富だそうですよ」

 

 三勇者の上から目線な言い方に尚文とゆりは多少ムカッとした。

 

「さすがお詳しい。今日集まっていただいたのもまさにそういう趣旨あっての事であります。勇者様方はその聖武器の性質上近くにあると干渉し合って成長を妨げてしまうため皆様独自にレベル上げをしてきた事と存じます。そこでカルミラ島で効率よくレベル上げをしていただくために今この場で情報交換など如何かと存じます」

 

 この場に集まったのは近々あるカルミラ島での活性化で効率よくレベルを上げるための情報交換などをする為なのである。

 

「そうですか。なら一つ問います」

 

「何でしょう?」

 

「何故彼女がここにいるのですか?彼女は勇者ではありませんよ」

 

 樹はゆりがこの場にいる事に疑問に思った。

 勇者ではない彼女がこの場にいるのは不自然だと思ったからだ。

 

「私が女王にお願いしたのよ。ちゃんと許可ももらったよ」

 

「はい、私彼女の事を聞きたいと思い、許可致しました」

 

「そうですか」

 

 樹は納得した。

 

「さぁ、始めましょう。まず誰でもいいから何か情報をちょうだい。何でもいいから」

 

「「「……」」」

 

「如何いたしましたか?御三方?」

 

 ゆりが情報提供を求めたが、三勇者は答えなかった。

 これにはミレリアも何事かと思った。

 

「情報交換……と言ってもな……」

 

「特に何もないぞ?」

 

『何だ?さっきまであんなに自慢げだったのに……何もないというより知ってはいるが隠したいという感じだ』

 

『有益な情報は話したくないって事かしら?』

 

 尚文とゆりは三勇者が情報を話さないのは重要な事は伏せるようにしているのではないかと思った。

 

「初期の尚文の待遇には同情するが、そもそも情報というのは自分で集めるものだろう。足手纏いの世話を焼いてやる程俺は暇じゃない」

 

 

『『ポカン』』

 

 練の発言に二人はポカンとした。

 

「ご理解いただけていないようですので有り体に申し上げましょう。イワタニ様以外の勇者様方においてはその強さに難ありとの意見がございます」

 

「「「!!」」」

 

「なんだって?」

 

「レベルは決して低い方じゃない」

 

「やるべき事はやってきたはずです」

 

 女王の発言に三勇者は怒った。

 

「やるべき事はやってきた……なら教皇との戦いやその前の波……貴方達はどうだったの?あの時一番の対処をしてきたのは私達よ。それどころか貴方達は

連携も取らず、言い争いまでした。違う?」

 

 ゆりの発言に三勇者は黙ってしまった。

 

「いい?これから戦いはどうなるか分からないのよ。その為には全員の結束は必要不可欠、その為の情報交換なのよ。このまままた無様な姿を晒したいの?ちゃんと考えて!女王様私ばかり喋ってすいません」

 

「いいえ貴女のおっしゃった事は大変的確な指摘でした。どうでしょう?彼女の意見を聞いて喋る気になりましたか?」

 

 

「そういう事なら……まず尚文さんとゆりさんから話すべきでしょう」

 

「「べき?」」

 

「何で俺達から何だ?」

 

「そうよ」

 

「言ってはなんですが、貴方の仲間はあのレベルにしては不自然に強すぎます。貴方のあの禍々しい盾にしてもそうです。ゆりさんやそれにあきらさん達のあの凄い力もそうです」

 

「確かにフィーロちゃんもラフタリアちゃんもなんか凄く頼りになる強さだもんな」

 

「そうだなまずその話が聞きたい」

 

 樹が先に尚文とゆりに情報提供を求めたのは彼らの強さがあまりにも群を抜いていたのだ。

 ラフタリアやフィーロもレベルの割には頼りになる強さもあった。

 これには樹だけでなく元康と練も指摘した。

 

「率直にお聞きします。どこに行けばそれらの力が手に入るのですか?」

 

「「は?」」

 

「言い方を変えましょう。どこで神様に会い、チート能力を授かったのかと聞いているのです」

 

「チートぉ!?」

 

『呆れた。私達の力が神様から授かったなんて、どこのラノベよ』

 

 樹は尚文とゆりの力は神様によるものだと思った。

 これにはゆりは呆れた。

 

「そんなんじゃねぇよ!!」

 

「だってそうじゃないですか!!盾職が戦力になるなんて十分チートですよ!!」

 

「そうだそうだ!!俺達がその力を手に入れればもっと強くなれるだろ」

 

「あぁ当然盾職より火力があるはずだ」

 

 尚文は否定したが、誰も信じてもらえなかった。

 

「思い出しました。あいつですね」

 

「あいつ?」

 

「教皇との戦いの時に現れた黒い奴です」

 

「……ベリアルの事?」

 

「ベリアルって言うんですね。そうです。あいつが貴方達にチート能力を授けていたのですね!!」

 

 樹は尚文達に力をもらっていたのはベリアルによるものだと考えた。

 

「あいつか……あの時俺をガキ呼ばわりした……今度来たらお返ししてやる」

 

 元康はあの時ベリアルにされた事を根に持っていた。

 

「ちょっと待ちなさい!ベリアルは!」

 

「そうじゃないですか!!あの時僕達をスルーしてジャグラーさんにアイテムをあげていたじゃないですか!それがなによりの証拠です!!」

 

 確かにあの時ベリアルはジャグラーにダークゼットライザーを授けた。

 だが、尚文の力は努力によるもの。ゆりやあきら達のあの力もこの世界に来た時に最初から備わっていたものだ。

 

 するとゆりは紙の束を出した。

 

「何ですかそれは?」

 

「これは手に入れた情報などをまとめたものよ。因みに嘘とか何も書かれていないわ」

 

「そうですか。ならお見せして」

 

「但し!貴方達が情報提供をするのが条件よ、嘘偽りなく」

 

「あぁ、俺も本当の事を教えてやる。ゆりの言う通りお前たちも俺達に教えろ!ヘルプに載っているものでいい!復習を兼ねて一から教えろ!」




如何でしたか?

勇者会議の開始です!

次回もお楽しみに!
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