伝説の戦士の成り上がり   作:ギラサメ

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第71話 勇者も勇者なら仲間も仲間

 尚文達勇者とゆりが会議を行なっている、その頃

 

 

「分かっているのか!?リーシア!」

 

 樹の仲間であるマルドがリーシアという女性を突き飛ばした。 

 その様子をラフタリア、かれん、ココ(人間態)、ナッツ(人間態)、ソルドーザーが見ていた。

 

「イツキ様が会議中であっても気を抜くなど言語道断!!それもこれもお前が常日頃からイツキ様に尽くす心意気が足りないからだろう!!」

 

「す……すいません」

 

「あの……なにがあったか分かりませんが、もうそのくらいよろしいのでは?」

 

「そうよやめなさい」

 

 ラフタリアとかれんが止めに入った。

 

「お嬢さん、大丈夫ですか?」

 

「立てるかい」

 

「はい、すっ、すすすすみませ……」

 

 ソルドーザー、ココ、ナッツがリーシアを立たせる。

 

「弓の勇者様のお仲間の方ですよね?あの時私と交えた。申し遅れましたが、私は」

 

「知っている。名まで言わないでよい、どうせ覚えない」

 

「ちょっとさっきから何なのその態度!失礼過ぎるよ!」

 

 かれんはマルドの失礼な態度に怒りだす。

 

「フン!」

 

「ラフタリアおねえ〜ちゃ〜ん、かれんおねえ〜ちゃ〜ん」

 

 するとフィーロがやって来た。

 ちょっと眠そうだ。

 

「ご主人様まだなの〜?フィーロおなかすいたぁ〜」

 

「おやおやフィーロちゃんおねむですか?」

 

「あっ、ドーザー」

 

「はい」

 

「フン、亜人と魔物の分際で」

 

 マルドが呟く。

 

「リーシア!いつまでやってるつもりだ!」

 

 マルドがリーシアの腕を引っ張った。

 

「シャキッとしろ!」

 

「ふえぇ……」

 

 リーシアはふらついてしまい、その拍子に誰かとぶつかってしまった。

 

「すっ、すみま……せ……」

 

 ぶつかった相手に謝ろうとリーシアが振り向くとそこにいたのは

 

 

 

 

 

 

 ビッチと元康の仲間の女だった。

 

 

 

戻って勇者会議

 

 

「おい、それはお前達の共通認識なのか?」

 

「あぁ」

 

「そうですね」

 

「常識だろ?」

 

「ゆり、メモしたか?」

 

「えぇ。えっと、ウェポンコピー、アイテムドロップ、登録した場所に飛べる転移スキルね。これ貴方達が自分で見つけたの?」

 

 ゆりはメモしたものを読み上げた。

 あれから元康、練、樹から色々と情報を手に入れる事が出来た。

 

「最初は武器屋で他の武器を試そうとするだろ?」

 

「ゲームだと魔物がアイテムを落とすのは普通だ」

 

「龍刻の砂時計の砂を吸わせたんですよ。ちゃんと項目を確認しておかないからこうなるんですよ」

 

 正論だが、あまりの上から目線に尚文はムカっとする。

 

「仕方ないですね。強い武器を見極めるポイントを教えましょう」

 

「「ポイント?」」

 

「この世界は武器のレア度が全てなんです。付与とかはついでですね。だからレア度の高い武器を鍛えれば」

 

「は?何を言っているんだ?武器の強さは熟練度だろう」

 

「違う違う!!強化精錬とステータスの高さがものを言うんだ!ったく冗談がすぎるぜ」

 

「呆れましたねそんな大嘘……尚文さんとゆりさんは騙せても僕は騙されません」

 

「そっちこそよくそんな平然と嘘がつけるな!」

 

「おい待て!お前だって間違ってるじゃないか!!」

 

 樹、練、元康が各武器の強さの定義を巡って口論を開始した。

 

 

 

 

 

 

「うるさい!!」

 

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 ゆりの叫びが会議場に響いた。

 さっきまで口論していた三人も止めた。

 

 

「出て行って」

 

「へっ?」

 

「そんなに騒ぎたいなら今すぐ出て行って!!本当に貴方達を見ていると腹が立つわね!出て行きたくないなら今すぐその下らない武器戦争をやめなさい!!」

 

「「「はい、すいませんでした!!」」」

 

 ゆりの怒りに三勇者は頭を下げ、謝罪をした。

 

「全く。ん?尚文、ヘルプ見てるけどどうしたの?」

 

「いや、どこにもないんだ。ウェポンコピーとか」

 

「「「そんなハズ『ギロ!』あっ、はい」」」

 

 尚文のヘルプ項目の事で三勇者は声を上げようとしたが、ゆりの睨みに静かになる。

 

「女王はどう思う?」

 

「申し訳ありませんが、聖武器の事は私には」

 

「そうだよな」

 

 ミレリアにも尋ねたが、彼女には分からなかった。

 

「ところで尚文さん、ゆりさん、これに書かれてる事は本当なのですか?」

 

 樹が情報が書かれた紙の束を出す。

 

「えぇ、さっきも言ったけど嘘偽りもなく本当の事よ」

 

「尚文さんのあの黒い盾が憎しみが具現化したようなものと」

 

「ゆりやあきらの力が子供向けヒーローの力とは、俄には信じられないが」

 

「ところでゆりさん!このキュアピースって娘、どこに行けば会えますか?」

 

「知らないわよ」

 

 樹と練は多少信じているが、疑いもしている。

 元康には至っては紙に書かれたキュアピースを指し、ゆりに聞いてきた。

 

 

「女王様、会議中失礼します!」

 

 突然、スフィンクスが入って来た。

 

「スフィンクス何事ですか!!」

 

「勇者様方のお仲間が」

 

 

再び外では

 

 

「城の中でちょろちょろとしないでくれる?しかも亜人と馴れ合うなんてイツキ様のお仲間も堕ちたものね」

 

「これはこれは罪人の元女王がこんなところでフラフラと罪人は罪人らしく牢の中にお戻りになればよろしいのに」

 

「なっ、私はモトヤス様の有能な右腕なのよ!!私がいなければ世界など救えないわ!!」

 

「そんなものイツキ様と我ら親衛隊がおれば十分!!」

 

 外ではビッチとマルドの言い争いが起こっていた。

 

「やっ、やめてください!」

 

「いい歳して恥ずかしいと思わないの!」

 

『『ギロッ』』

 

 ラフタリアとかれんが二人が注意すると、二人は睨んだ。

 

「恥ずかしい?亜人と魔物が城の中にいるほうが恥ずかしいわ」

 

「あぁ、そういえば盾の勇者には変わり物しかおりませんなぁ」

 

「当たり前よ!亜人と魔物、破廉恥な格好になる少女、異形の姿に変わる者にしか好かれないわ!あんなブサイク」

 

「破廉恥!?そんな言い方……ラフタリア?」

 

 プリキュアの事を破廉恥と言われてかれんは怒るが、ラフタリアを見るとワナワナと震えていた。

 

「今すぐ……」

 

 今にも怒り出しそうになるラフタリア。

 

 

「お、面白い事やってるな」

 

「「「ジャグラー(さん)(お兄ちゃん)!」」」

 

 そこにジャグラーがやって来た。

 

「おやおや誰かと思えば変わり者の一人じゃありませんか」

 

「本当、何でこんなところに」

 

「あ?お!お前らへっぽこ勇者のお仲間さんじゃないか!」

 

「へっぽこ!?」

 

「貴様!イツキ様にむかって!」

 

「事実だろう。お前らもだけど」

 

「もう許さん!」

 

「万死に値しますわ!」

 

 マルドとビッチが怒り出す。

 

「あぁ、うるさくするといけないから黙ってもらわないと」

 

 するとジャグラーがダックゼットライザーを出すと、メダルを一枚セットした。

 

【スノーゴン!】

 

 メダルを読み込むと雪女怪獣スノーゴンが人間サイズで出現した。

 

「グオォォォー!!」

 

「あれはスノーゴン!」

 

「ふえぇ、魔物が出てきました」

 

「そんな魔物を出したところで」

 

「それはどうかな?スノーゴン、二人をカチンカチンにしてしまえ!」

 

「グオォォォー!!」

 

 スノーゴンが口と手から凍結スノーフリーザーを二人に向かって出す。

 

「な、なによこれ!?」

 

「こ、凍える!」

 

 冷気を喰らい凍え出す二人。

 

「ち、力の根源たる……ヒィィー!」

 

 魔法を唱えようとするが、この冷気の寒さでうまく出来ない。

 

 

 

 そして

 

 

 

 

 カチンカチン!

 

 

 二人は立派な氷の像になった。

 

 

「これで少しは静かになっただろう」

 

「マルドさん!」

 

 リーシアがマルドに駆け寄る。

 

「大丈夫だ。加減はしといたから、お湯に浸ければ復活するだろう」

 

「そんな冷凍食品みたいに。まぁ、止めてくれてありがとう」

 

 かれんがジャグラーに礼を言う。

 

 

 

 

 

「ハハハ!」

 

 事の顛末を聞いた尚文は部屋で大笑いしていた。

 あの騒ぎで会議どころではなくなり、現在全員部屋にいる。

 

「しかし、あのビッチの氷像は傑作だったな!」

 

「だろ!あれを雪祭りに飾ったら注目間違いなし」

 

「ガキに落書きされるかもな」

 

「「ハハハ!!」」

 

「もう」

 

 笑い合う尚文とジャグラーにラフタリアは呆れる。

 

「まぁ、いいんじゃない。ところで会議はどうだった?」

 

「まぁ、それなりに情報は手に入ったけど、もう胃が痛くなるくらいだったわ」

 

「あぁ、勇者が勇者なら仲間も仲間だな。既成概念の塊だよ!奴らは自分がやっていたゲームのシステムとこの世界が同じだと信じきっているからな。全ての考えがその範囲でまわってる。そのうえ変にプライドが高いからタチが悪い」

 

「はぁ〜……あれフィーロちゃんは?」

 

 ゆりはフィーロがいない事に気づいく。

 

「メルティのとこ私達が城を立つまでしばらく一緒に寝るって」

 

「そう。それにしても疲れたわ」

 

「じゃあゆり、一緒に寝る?」

 

「いつも一緒に寝ているでしょう。まぁ、今日は少し甘えようかしら」

 

「あらら」

 

 ももかが寄り添ってきたゆりを撫でた。

 

「まぁ、とにかくそれなりに情報が手に入っただけでも良しとしよう」

 

「そうね」

 

「そうだな」

 

 それなりに情報は手に入ったので全員は今回の事は良しとした。

 

 




如何でしたか?

コロナで大変ですけど、頑張っていきたいです。

では、また次回!
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