仕事や予定などで忙しく、大変でした。
カルミラ島に向かうために船着場へとやって来た尚文達。
しかし、そこで思わぬ事態に遭ってしまう。
ゆりSIDE
「部屋がないって?」
「どういう事ですの!」
カルミラ島に行くために船着場にやって来た私達。
そこでなんと船長から自分達の部屋がないと知らされた。
その事にももかと亜久里が声を上げた。
「もっ、申し訳ございません!!もちろん専用のお部屋はご用意していたのですが……先に来られた勇者様方が……その……お使いになる……と」
あの三勇者が原因ね
一体どこまで
「ルールー?」
ルールーが船に向かって歩き出した。
「どこに行くの?」
「三勇者に少しお灸を」
「気持ちは分かるけど、今は抑えて。それにこんなとこで騒ぎなんか起こしたら」
私は船に行こうとするルールーを止める。
「どうするの?こっちはただでさえ他の勇者より人数多いのに」
せつなの言う通り、こっちは他の勇者よりメンバー多いのに。
「今一般船室の客を下船させるよう手配しておりますのでもう少々……」
船長は一般の客を下船させるようにしているらしい。
でも、それはちょっと。
「それでしたら」
「心配いらないよ」
声をかけられたので振り向いた。
「イズ」
「レジーナ」
「ナイ、メア」
イズ、レジーナ、ナイ、メアがいた。
「あれ?レジーナその縄は?」
よく見るとレジーナの手には縄が握られていた。
それになおが気づいた。
「あぁ、これはね」
レジーナが後ろを向く。
それに釣られて見る。
そこには
「ちょっと!!いい加減この縄解いて!!」
縄に縛られているシズカがいた。
「シズカちゃん?」
「どうして縛られているんだ?」
「逃げださないようにね」
かれんと尚文の疑問にレジーナが答えた。
「それより心配ないって?」
「もうすぐ来ます」
イズが答えた。
来るって?
私たちはイズが向いている。
空だけど……ん?
すると空から何かが……あれは!?
空から電車のようなのがこっちに来て止まった。
「これは!?」
「キラやば〜⭐︎デンライナーだ!!」
なおとひかるが驚く。
私たちの目の前には仮面ライダー電王のデンライナーがあるのだ。
「で、電車が空から」
尚文も驚いている。
みんなもそうだし、私も。
そう驚いているとデンライナーの扉が開いた。中から女の子が来た。
あっ、この子もしかして。
「ハナさん」
電王のハナさんだ。
「ハナさん?この子の名前か?」
「そう。中で色々話すからとりあえず早く乗って」
「お、おう」
そう言われて尚文が中に入る。それに続けてみんなも乗り出す。
ハナさんについて行く。
「お!やっと来たか!」
「モモタロス」
客室に着くとモモタロスが出迎えてくれた。
「あ!お姉ちゃん!」
「あらリュウタロス」
今度はリュウタロスがゆかりの方に。
「やぁお嬢さん」
すると私のとこに青い亀の怪人が来た。
あ、この怪人。
「ウラタロス」
ウラタロスだ。
「そうだよ。確かゆりさんとももかさんだよね?どうカルミラ島に着いたらデートしない?」
「えっ?」
私とももかにナンパしてきた。
ももかはちょっと戸惑ってる。
まぁ、槍にナンパされるよりマシかな。
「このスケベ亀、懲りもせずまたナンパして、いい加減にしろ!」
モモタロスが怒ってしまい、ウラタロスに突っかかる。
この二体の喧嘩よく見ていたな。
「なぁ、あのウラタロスって奴前にあきらに憑依した時もだが、いつもナンパとかすんのか?」
「えっ、うん」
「元康みたいだな」
「ひどいな、僕を彼と一緒にしないでほしいな」
「は?同じだろう」
「全然違うわよ!」
「そうよ!」
「「お、おう」」
アコとかれんが尚文とモモタロスに突っかかる。
それに二人はたじろぐ。
「ところであそこに座ってるのって」
尚文が指を差す。
彼の差した先には熊のような怪人が座っていた。
「うん、キンタロス」
「やっぱり。さっきからずっと座ってるみたいだけど」
そういえば確かにずっと座っているね。
あっ、もしかしたら
「Zzzzzzz〜」
「て、寝てるのかよ!」
やっぱり
「この熊、いつまで寝てるんだ起きろ!あきら達が来たぞ!」
モモタロスがキンタロスを叩き起こす。
「っ!?おぉ、あきら!それにみんなよう来たな!」
「うん」
「特訓するんやろ、なら俺が特訓したる!」
「いや、私はどっちかというとレベル上げの手伝いみたいなもんだよ」
確かにあきらの言う通り、レベル上げが必要なのは尚文、ラフタリア、フィーロちゃんの三人。
私やプリキュアのみんなとジャグラーはそのレベル上げの手伝いになる。
「何言ってるんだ!おい、あきら俺だ!俺を使え!早く戦いてぇ!」
「あきらちゃん、デートしたいから体貸して」
「えっ!?」
「この亀!何横入りしてるんだ!この俺だ!」
「いや、俺や!」
「僕だよ」
あきらの体を巡って言い争いが始まった。
「ちょっとやめ「いい加減にしなさい!!」」
ドコ!バキ!ドゴ!
「あ」
「い」
「う」
あきらが止めようとしたらハナさんが三体の腹を思いっきり殴った。
痛そう。
三体はそのまま気絶した。
「ハナちゃんすごい!」
「なんだあの子、なんて力だ」
「小さいのにあんな力が」
フィーロ、尚文、ラフタリアがハナさんの力に驚いている。
「見た目は子供だけど中身はちゃんとした大人よ。彼女を子供扱いしないように」
「お、おう」
私は忠告しておいた。
「何やら騒がしいですね」
すると男性が現れた。
あっ、この人
「あまり騒ぐと乗車拒否」
「あの誰?」
「私、このデンライナーのオーナーです。はじめまして盾の勇者岩谷尚文君。それにラフタリア君、フィーロ君、ジャグラー君、プリキュアの皆さん」
やっぱりオーナーだ。
「皆さんをカルミラ島にまでお連れします。それまで快適な列車の旅を」
如何でしたか?
次回はデンライナーでのひと時です。