夏アニメもだいぶ始まりました。
盾の勇者2期延期になってしまいました。
翌朝
「フーン、フン」
鼻歌交じりにひかるは宿の厨房で食事を作っていた。
「こんなもんでいいかな」
「朝から頑張ってるな」
「あ、タイガーアンデッド」
ひかるが振り返るとなおが封印を解いたタイガーアンデッド(人間態)がいた。
「他の奴らはどうした?」
「まだ寝ているよ」
「そうか。これお前らのか?」
「うん、レベル上げの合間とかに……そうだ!」
ひかるは何かを思いついたのか、また食事を作り出した。
「はい」
「何だ?」
ひかるはアルミ箔で包まれた物をタイガーアンデッドに渡す。
「これお腹空いたら食べて、シズカちゃんの分もあるから渡して」
「まぁ、いい。もらっておく」
ひかるに礼を言うとタイガーアンデッドは厨房を後にした。
「さて私ももうひと頑張りしないと!」
「よぉ坊主!!これからお出かけか?」
尚文達は昨日会ったラルクとテリスに会った。
「まさかもう帰って来たのか?昼前だぞ?」
「もううずうずしちまってな!これからちょっと昼寝だ!」
「……元気そうでなにより……」
「そういえば聞いたか坊主!」
「?」
「どうやらこの島に四聖勇者が来ているらしいぞ」
「……ふーん」
尚文は別にどうでもいいような顔をした。
何せここにそのうちの一人がここにいるから。
「何だよ?少しは驚かないのか?そういやテリスから聞いたけど、お前の名前ナオフミだって」
「あぁ」
「ぷっははははっ!冗談キツイぜ!」
突然、ラルクが笑い出した。
「坊主!いいか偽名を名乗るなら別のにしておけ!」
「はぁ!?」
ラルクは尚文が偽名を使っていると言い出した。
これには全員驚く。
「だってそうだろ?"ナオフミ„ってのは盾の勇者の名前なんだぜ?」
「俺がその盾の勇者なんだが」
「そうよ。彼は正真正銘盾の勇者だよ」
「はい。100%」
尚文は自分が盾の勇者であると言う。ゆかりとルールーも証明する。
「お前らも冒険者なんだろ?知らないのか?盾の勇者のウワサ……」
「盾の勇者ってのはとんでもない極悪人で詐欺、恐喝、誘拐、さらには権力者に取り入り、気に入らない者を処刑にまでする悪魔なんだ!!」
ラルクが言った噂はほとんど悪いものばかりだった。
「むぅ」
聞いたえみるは頬を膨らます。
えみるを見た尚文は彼女の頭に手を置く。
「尚文さん」
「そんな顔すんな」
「でも」
「それにそんなに間違っていない」
「ナオフミ様」
「な?坊主とは全然違うだろ?これだけは分かるぜ坊主はそんな外道じゃないってな」
ラルクの言葉を聞いた全員は少しニコッとした。
「で?本当はなんて名前なんだ?」
「……尚文だ」
「またまた〜」
本当の名前を言ってもラルクは未だに信じなかった。
「ところで四聖勇者に関して何かある?」
「あぁ、さっき船渡しに聞いたんだが……」
ゆりは四聖勇者に関する事を聞いた。
「何でも剣の勇者は朝から仲間に見送られて……あぁ女一人と一緒に狩りに行ったらしい」
『ナイかメアのどちらかね』
せつなは練と一緒にいる女がナイかメアのどちらかと推測した。
「槍の勇者は市場で女をナンパしまくってるらしいぜ……ってどうしたお前ら?」
ラルクから聞いた情報に全員は呆れてしまった。
『イズ大丈夫かな?』
なおは元康の監視に付いているイズの事を心配した。
「いや……他の……弓と盾の勇者の事は?」
「弓の勇者ならさっき会ったぜ!」
情報を聞こうとした時、冒険者の人達が話に入った。
「今から北西の島へ渡るなら気をつけた方がいい。俺達は面倒で帰って来ちまったんだ」
「……何があったんだ?」
バン!バン!
「よし」
その頃、カルミラ島の森ではある者が魔物狩りをしていた。
しかし、その姿は黒いボディに赤い隻眼、不恰好な左腕、明らかに人ではない。更にこの世界にない狙撃銃も持っている。
「今日の狙撃の調子も悪くはなさそうだ」
「テメェ!」
「何だ?」
どこからか声が聞こえ、そこへ向かう。
「俺達の獲物を横取りしやがったな!!」
行ってみると冒険者同士の言い争いをしていた。
どうやら狙っていた獲物を横取りされた事に腹が立ったようだ。
「何を言ってるんです?先に攻撃したのは僕ですよ?」
獲物を横取りしたのは樹だった。
「他人の獲物を横取りか……クロスランダーみたいな薄汚いドブネズミな冒険者もいるんだな」
その様子を見て、そう呟きその場を去った。
「ん?」
「どうしましたイツキ様?」
「今誰かが……気のせいでしょう」
「よし!いよいよレベル上げ、準備はいい?」
一方、尚文達もレベル上げで森にいた。
あきら達は変身アイテムを出す。
「いくよ!」
「「キュアラモード! デコレーション!」」
「「プリキュア!オープンマイハート!」」
「レッツプレイ!プリキュア、モジュレーション!!」
「チェインジ・プリキュア、ビートアップ!」
「プリキュア!くるりんミラーチェーンジ!」
「プリキュア!ドレスアップ!」
「プリキュア・メタモルフォーゼ!」
「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」
「プリキュア!スマイルチャージ!」
「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」
「チョコレート!」
「マカロン!」
「強さと!愛を!」
「美しさと!ときめきを!」
「「レッツ・ラ・まぜまぜ!」」
「きゅぴらっぱ〜!」
「「は〜ぎゅ〜〜!」」
「♪〜♫」
「キュアショコラ!できあがり!」
「キュアマカロン!できあがり!」
「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」
「大海原に舞う一輪の花、キュアオーシャン!」
「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!!」
「真っ赤なハートは幸せのあかし!うれたてフレッシュ、キュアパッション!」
「夜空にきらめく希望の星!キュアテンダー!」
「愛の切り札!キュアエース!」
「知性の青き泉!キュアアクア!」
「「輝くミライを抱きしめて!!みんな大好き!愛のプリキュア!」」
「キュアマシェリー!」
「キュアアムール!」
「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」
「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」
変身を完了した。
「ヘェーそれがひかるとなおのプリキュアか」
「お二人とも可愛いですね」
「なおお姉ちゃん、ひかるお姉ちゃん可愛い!」
マーチ、スター尚文、ラフタリア、フィーロはそれぞれ感想を述べる。
「うん」
「じゃあ、スター始めて」
「OK!」
「何が始まるんだ?」
「まぁ見てて」
全員がスターに目を向ける。
「蒸着!」
スターがポーズを取ると、彼女の衣装と髪がメタリックな銀色に変わる。
「キュアスター・ギャバン!」
キュアスター・ギャバンがコンバットスーツに蒸着するタイムは、僅か0.05秒に過ぎない。
では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!
「蒸着!」
【了解!コンバットスーツ、転送シマス!】
超次元高速機ドルギランからコンバットスーツが転送され、スターに纏われる。
「0.05秒計測しました」
アムールがスターの蒸着プロセスを計測した。
「おい、これは何だ?」
「お約束です」
「それよりやっぱ出来たんだね。メタルヒーローへのスタイルチェンジ」
「うん.よしアクア!」
「えぇ!」
「赤射!」
「焼結!」
ショコラ、アクアもポーズを取る。
ショコラの衣装が赤色のソーラーメタルとなり、腰にはクライムバスターが装備された。
アクアも衣装がメタリックな青となり、ビデオビームガンが装備された。
「キュアショコラ・シャリバン!」
キュアショコラ・シャリバンは僅か1ミリ秒で赤射蒸着を完了する。
では、赤射プロセスをもう一度見てみよう!
「赤射!」
灼熱の太陽エネルギーがグランドバースの増幅システムにスパークする。増幅された太陽エネルギーがソーラーメタルに転換され、シャリバンに赤射蒸着されるのだ。
「バッチリ1ミリ秒です」
「だから何なんだこれは?」
「お約束です」
「で、向こうは」
「キュアアクア・シャイダー!」
キュアアクア・シャイダーは僅か1ミリ秒で焼結を完了する。
では、その原理を説明しよう。
「焼結!」
キュアアクア・シャイダーはバビロス号から発射されるプラズマ・ブルーエネルギーを浴びて、僅か1ミリ秒で焼結を完了するのだ!
「1ミリ秒です」
「もう何も言わん」
「それより宇宙刑事三人揃ったね」
「えぇ、さぁ気を取り直してレベル上げを始めよ」
如何でしたか?
スターがギャバン、ショコラがシャリバン、アクアがシャイダーにスタイルチェンジしました。
今回の話に出てきた狙撃手、誰なのか分かった人はいるでしょうか?
次回は戦闘です。