仮面ライダーの投票、電王が一位!
「さー坊主たちが無事なのを祝って……」
「カンパーイ!」
ラルクが手に持ったグラスを掲げた。
『何故こうなる!?』
尚文はこんな事になってしまった事に項垂れる。
何故こんな事になってしまったのか数時間前、森にて……
「お前!何でココに……」
「何でじゃないだろもう〜」
ラルクが呆れた表情を見せる。
「船渡しが血相変えてたぜ!坊主どもがいつまで経っても帰ってこないってな」
「……まさか心配して……?」
「当たり前だろ〜冒険者が死ぬなんて珍しくない。やだぜぇ知り合いのそんな話〜!」
「……分かった。ラフタリア、フィーロとゆりを捜してきてくれ。帰ろう」
「はい」
「……迷惑をかけたな」
「本当すいません」
尚文、ショコラはラルクに謝罪した。
「いいって、いいって……誰?」
ラルクはショコラを指差す。
「あぁ……そういえばこの姿を見せるのは初めてだったっけ」
「「??」」
ラルクとテリスは頭に?を浮かべる。ショコラは変身を解除する。
「じゃん」
「えぇー!あきら!?」
「まぁ!」
ラルクとテリスは驚きを露わにする。
「て事は……まさか?」
ラルクはマカロンを見る。
「うふふ」
マカロンも変身を解除し、それに続くように他の皆も変身を解除した。これにラルクとテリスは余りの驚きに言葉が出なかった。その後、ラフタリア、ムーンライト、フィーロとも合流した。
そして現在、彼らはこの酒場にいる。
『帰ったら温泉にでも浸かりたかったのだが……』
本当は温泉に入ってゆっくりするつもりが、こうなってしまって尚文は少しショックを感じた。
「べーー」
フィーロが飲み物を舐めたが、とても嫌そうな顔をした。
「なんかやー!!」
「フィーロちゃん!」
ゆりは慌ててフィーロのとこに寄り、コップの中の飲み物を嗅ぐ。
「ちょっとこれお酒じゃない!」
なんとコップの中はお酒だった。
「ん?酒は嫌いか?嬢ちゃん」
どうやらラルクがやったようだ。
「あんた何考えてるの!子供にお酒をすすめるなんて!」
「未成年の飲酒は良くないのよ!」
ゆりはフィーロに酒をすすめたラルクに怒りを露わにする。同時にまりあも怒り出した。
「ラフタリアもダメだぞ!!」
ラフタリアも飲もうとしたが、尚文が止めた。
「あらラフタリアさんは大人でしょ?それとも苦手なの?」
テリスはラフタリアの見た目から大人だと思ったらしい。
「いえ……お酒は飲んだ事なくて……」
ラフタリアはチラッと尚文を見た。
『そういえばラフタリアは肉体的には平気……なのか?そもそもこの世界に未成年の飲酒がダメという考えはないかもしれない』
「いけません!例えこの世界の法律がどうであれ未成年の飲酒はいけません!いいですね!」
尚文がこの世界の未成年の飲酒の事を考えていたが、まりあが怒り注意する。
結局、未成年組はジュースに。
「うん、なかなかいいね。ここも、そして君もテリスちゃん」
「あっ……はい、あきらさん」
あきらがテリスと話していた。しかし、よく見るとあきらの髪に青のメッシュが入っており、メガネをかけていた。
「ウラタロス」
「相変わらずね」
ゆかりとアコが呟く。そう、今のあきらはウラタロスが憑依しているのだ。
「おい、あきらちゃんってもしかして女好き?」
「いや、あいつは普通だ。今は違うけど」
「?」
ラルクはあきらが女好きではないかと尚文に聞いたが、彼は否定した。
「ん?」
「どうしたんですか?」
ふとウラタロスあきらは何かを見ていた。それに釣られてテリスも見る。見ると男達が盛り上がっていた。
「腕相撲だね」
「はい、盛り上がってますね」
どうやら男達は腕相撲をして盛り上がっているようだ。
『ほう……面白ぇ』
「えっ?先輩?っ!?」
「あきらさん?」
突然、あきらが下を向いた事に戸惑うテリス。
「俺、参上」
「あ、あきらさん?」
突然、凶暴な感じになったあきらにまたしても戸惑うテリス。
「モモタロス」
「あらあら」
モモタロスが憑依してしてしまった。
「おい、俺も混ぜろ」
そのモモタロスあきらは腕相撲やっていた男達のとこにいる。
「ん?何だ兄ちゃん?やろうってのか?やめとけやめとけ、怪我するぞ」
「へ!どうかね?そっちが怪我して泣いても」
『あ!先輩、まずいって!』
「えっ?……っ!?」
また、あきらが下を向いてしまう。
「兄ちゃん、どうした?」
戸惑う男達。
「泣けるで!」
『っ!?』
突然の事で驚く男達。よく見るとあきらの髪の一部黄色のメッシュが入っている。キンタロスが憑依したようだ。
「おりゃー!!」
「ぐわぁー!!」
キンタロスあきらは男達と腕相撲をした。
「つ、強ェ」
「あの兄ちゃんあんなに力あったのか」
男達はあきらの強さに目を見開いていた。
「当たり前や!俺の強さは泣けるで!」
「わぁ、あきらちゃんやるぅ」
「凄い力ですね」
これを見ていたラルクとテリスは驚嘆していた。
「ぷはぁー!うーん、なかなかいいお酒ですね」
「まりあ、ちょっと飲み過ぎてない」
一方、まりあは酒を堪能していた。
「そうよ。こんなの小さい子が真似したらどうするの?」
「大丈夫、大丈夫。これ読んでるのみんな大きい子ばっかだから」
「何言ってるの?」
「酔ってるわね」
ゆり、かれんは今のまりあを見て呆れていた。
「はぁ〜」
ゆりはため息を吐きながら、ある方を見ていた。
その方向にはフィーロが音楽に合わせて歌い踊っていた。
「楽しそう。ん?」
「僕も踊っていい?答えは聞かないけど!」
あきらも入ってきた。よく見ると野球帽を被っいて、髪には紫色のメッシュが入っており、首にヘッドホンをかけていた。
「リュウタロス」
リュウタロスが憑依してしまった。
リュウタロスあきらはブレイクダンスを披露する。見ていた客達は大きな拍手をし出す。
「むぅぅフィーロだって」
フィーロはムカついたのか顔を膨らませる。フィーロは負けじと踊りだした。リュウタロスあきらもそれに続く。
「ふん」
「あっ」
なんとリュウタロスあきらがフィーロの足を引っ掛け、転ばさせた。
「へへんだ」
「むぅぅ」
笑うリュウタロスあきら、背後に人がいる事に気づかず。
「コラ!」
「あいた!」
ゆりがリュウタロスあきらを殴った。
「ゆりお姉ちゃん!」
「何フィーロちゃんにあんな事をするの!小さい子相手に!」
「待って、待って!」
「えっ?」
「私、私」
ゆりはあきらの様子を見ると、メッシュなどがなくなっていた。
「あきら?」
「うん、私」
「あっ、元のあきらお姉ちゃんだ」
「そうだよ。おっと」
「あきら」
あきらはよろけてしまい、ゆりはあきらを受け止める。
「大丈夫?」
「うん」
「あきらお姉ちゃん、これ飲んで」
「ありがとうフィーロちゃん」
フィーロから受け取った飲み物を飲むあきら
『あれ?これは?』
「ん?この匂い」
ゆりはコップの中を嗅いだ。
「これお酒!」
「えっ?あ」
あきらがまた下を向く。
「あ、あきら?」
「あきらお姉ちゃん?」
「ん〜?にゃーに?」
あきらは酔ってしまったようだ。
「う〜ん?」
あきらはある方角を向いていた。
「ははは!」
尚文、ジャグラー、ラルクは男同士で楽しく飲んでいた。
「どーん!」
「うお!?」
突然、背中に衝撃が走り、驚くジャグラー。
「何だ?」
恐る恐る見ると……
「えへへへへ〜」
「あきら!?ん?お前酒飲んだな!」
ジャグラーはあきらの匂いを嗅ぎ、酒飲んでしまった事が判明した。
「えへへ、ジャグラー!」
「おいお前!」
腕に抱きつくあきら、なんとか振り解こうとするが、出来ない。
「ひゅー!あきらちゃん大胆!」
「見てねぇで助けろ!」
「いいじゃねぇか、ごゆっくり」
「尚文、お前まで」
「むぅ、ジャグラーは私と!」
「お前な」
「あっ!それもーらい!」
「おい、それ俺の」
あきらはジャグラーグラスを取り、飲み出す。
「わぁお、これって」
「間接キス」
「なっ!?」
ジャグラーはそれを聞いて驚く。
「あー美味しかった。ん?どうしたの?」
「いや……」
ジャグラーの顔が若干赤くなっていた。
「ん?えへへ」
「すぅ、すぅ」
「ったく、こっちは大変だったのに、気持ちよさそうにしやがって」
数分後、あきらはジャグラーの体を預けて眠ってしまった。
「これまで食いやがって」
ジャグラーの手には実らしき物があった。それはルコルの実という物で酒の素らしい。あきらはこれを食べてしまったらしい。
因みにラルクは食べて当たって倒れてしまった。だが、尚文はなんともなかった。
「優……希……」
「ん?」
「好……き……」
「……はぁ?」
突然の事で固まるジャグラーだった。
「えへ……すぅ、すぅ」
「寝言か?どんな夢見てるんだ?」
おまけ
「あんた達」
デンライナーではモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスが正座しており、その目の前にはハナがいる。
「覚悟はできてる?」
「いや、あの……その」
「この馬鹿共ーー!!」
デンライナーにハナの怒号が響き渡ったのであった。