一話で終わるのは、単編だと思いたい。
……ああ、変な夢だった。
あまりの突拍子な出来事に、頭をやられたんじゃないかって思って、夢から覚めたかった。
だからガバッと起きた時に、めまいがしてしまった。
頭がくらくらするけれど、枕元に収容箱があることを確認して姿勢を変える。
季節は初夏。
活動するにはちょうど良い暑さだ。
おっと、自己紹介がまだだった。
僕の名前は、佐藤芳樹。
そこら辺にいる高校生さ。今は大学の推薦テストを受けて帰ってきたところ。
受かるために、万全を尽くした後さ。
あとはもう天命を待つだけ。
え、初夏なのに大学受験って、季節がおかしいって?
大丈夫。第一次選考みたいなものだから。
通常試験よりも早めにやってるだけ。
まあ、高校生が落第回避のために、何校も受験していいんだったらほかのところも受験するよ?
でもなぜか日本じゃ、何校も受けられないじゃないか。
そんなわけで、後顧の憂いは早めに絶った。
早く結果でないかな?
落第だと分かれば、ほかのところに行けるのに。
っとそんなことよりも、この早朝6時に確認しておかないとな!
まずは何が入っているかな?
………………
やっべぇ、空気圧で全然開かないぞ。
でもかどっこを徐々にずり上げていくことで開けることができた。
なんて面倒な箱なんだ。
もっと簡単な箱でいいと思った。
はてさて、中身を確認してみよう。
・ポケモンフォン(ポケホ)*1
・モンスターボール*1
・ハイパーボール*2
・トレーナースキル枠+1*1
・生き様枠+1*1
・きのみの湧き水*1
・マスターボール*1
え、これだけ?
何度探っても、何度確認してもこれだけだった。
ポケモンは?
と思ったら、最初のモンスターボールが、最初のランダムポケモンの一匹みたいだ。
ポケモンは後にして、いろんなアイテムを見ていこうと思う。
最初のポケモンフォン。略してポケホ。
なんだかスマートフォンみたいだけど、そのとおりらしい。
ただ普通のスマホと違って、ポケモン関連に特化した性能を持っているようだ。
そして自分自身が触らないと、絶対に起動しないようになってる。
試しにタッチペンでやっても、反応どころか電源がOFFになった。
再度起動してみてみると、ポケモン図書館という項目がある。
そこを押すと、ポケモンに関する情報がずらーっと並んであるんだけどヘルプを押すと、
この図書館は現在のポケホの所有者の脳内記憶を介して内容を反映しているんだとか。
だからか非常に詳しい。
なんせ寝るまで、ポケモンの四天王を倒したり伝説のポケモンをゲットするために、いろんなサイトをみて回っていたからな!
さて、ポケモン図書館は後にして、履歴や世界情勢といったものもある。
履歴は最新の僕の状況について記されたもの。
基本的に拾ったもの・使ったもの・使用したアプリやサイトを表示してくれる。
多分遭遇したポケモンや育てて拾ったきのみも、ここに反映されるとおもう。
次に世界情勢。
これはポケモンに関するニュースを、自国に関係するものだけピックアップして知らせてくれるもの。
で、これを見たんだけど、混乱っぷりがはんぱじゃない。
なんせ緊急ログが、数千万件あって随時数百件も更新してんだもの。
こんなの相手にできないから、ロックをかけてインフラ関係のものばかりにした。
まあ、世界中大騒ぎってなかんじらしい。
TPPや米中会議も、すべてが中止?!中止!!中止!!!
さすがにほかにいるであろう日本人ポケモントレーナーの情報は、入ってきていないようだ。
ポケホはここまでにしよう。
まだ解禁されていない機能があるからね。
さて、次に確認すべきなのが……。
トレーナースキル枠。
僕のトレーナースキル枠なんだけれど、念じなくてもポケホにプロフィールがあってそこを閲覧すればいい。
僕のスキルは、『限界を超えろ!!』。
内容は、能力上昇系の効果が上昇・レベル上限+10・全ステータス*1.1・覚える技+2。
ちなみに技の命中率が90から非常に当たりにくくなってくる。
もしも影分身をやれば、ぐーんとあがるだけで5割は回避できてしまうだろう。
まあ、このスキル……超強いことがうかがえると思う。というか、チートだ。
それなのに、枠が増やせるんだぜ?
やばいな。
つーか、これより強いスキルあるのかって思うほど。
それで、もう一つの生き様なんだけど、ただのトレーナースキルの上位版らしい。
日ごろの行動が生き様の変化につながる。だから、生き様の効能は非常に高い。
生き様は、『トレジャーハンター』。
これになる条件は、珍しいアイテムを拾うことか使うことのどちらかが、通常アイテムより多いこと。
効果は、アイテムを拾うと珍しいアイテムを追加で手に入れることがある。
さて、ここからどうしようか。
やっぱり使いたいよな、この二つの権利。
じゃあ、使ってみようか!
主人公贔屓の場面です。