思考こそ全て…。   作:普通のアンへル推し

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第1話

女性にしか反応しない世界最強の兵器「インフィニット・ストラトス」、通称「IS」(アイエス)の出現後、男女の社会的な立場が完全に一変、女尊男卑が当たり前になってしまった時代。

そんな時代に彼 矢口 月 (やぐち つき)は人生を謳歌していた。

 

彼は一言で表すなら天才、だがそれを表に出さない。

彼は計算高い男なのだ、だからこそ能天気な奴や無責任を嫌う。

そして彼は男性にしては珍しくインフィニット・ストラトス、通称「IS」を嫌悪していない人間だ。

彼曰く、「あれは素晴らしい機械だ、あれにより科学は100年先のテクノロジーを先取りしている。だが開発者が舵を切り間違えたが故にこうなってしまったが。そうさせたのは真剣に開発者である彼女と向き合わなかったからだ。そもそもIS自体を嫌悪する意味が分からない。まぁ女性が力をもったと勘違いしているのは不愉快きわまりないけどな。」

と述べている。

それならばその意見を公にすればいいのではと思うが、

 

彼は計算高い男、故に見え見えの意見の反発など時間の無駄と考え。

これからも必要とされていくだろう職(主にIS関連)に就くのがこの世界の上手い生き方だと考えている。

 

だがいくら頭がよく人生設計をうまくやろうとも神の悪戯には勝てぬものだ。

 

「はっ?男がISを動かした?」

 

その時は突然だった。

 

お昼の放送の途中で突如緊急速報が流れ始めた。

なんと男がISを動かしたのだ、それはこんな世の中じゃあり得ぬ事だしそれ以前の前例もない。

 

だが次に動かした者の名前を見て納得がいった。

 

動かしたのはISの世界では知らぬものいない「ブリュンヒルデ」とも呼ばれる織斑 千冬(おりむら ちふゆ)の弟、織斑 一夏(おりむら いちか)だった。

たしかに姉 織斑千冬は適正Sだったかでそれが弟にでてもなんらおかしくないはず。

しかも、別に織斑一家とは何にも無いし特に興味もないからスルーしようとチャンネルを変えようとしたその時。

 

「この初の男性操縦者の発見に伴い全国でIS適正診断テストを実施される模様です。」

 

…まぁ当たり前だろう。日本としては最初が日本人なんだから全国探せばもう一人くらいって考えているのだろう。

 

まぁあり得ないだろう。結果、月はこのニュースを特に自分とは関係無いと決めつけチャンネルを変えて、ヒルダッタンデスを見ることにした。

 

だがこの事件を切っ掛けに自分があの関係無いと決めつけていた出来事に無理矢理足を突っ込まされるのも時間の問題だということに気付いていなかった。

 

 

 

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