思考こそ全て…。   作:普通のアンへル推し

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第11話

セシリア・オルコットside

 

私はあの試合のあと10分間の休憩&機体のメンテナンスを言い渡され部屋で一人悩んでいた。

私は小さい頃に両親が亡くなった。

いつも気高いお母様に媚びる事しか出来ないような父。

 

そんな父親を見ていたからだろう。

 

「なんでお母様はあんな男と結婚したのでしょう?」

 

そんな真実を聞かぬまま両親はいなくなり、オルコット家の当主となった私は涙で枕を濡らさぬ日は無いと言ってもよかった。

さらに追い打ちをかけるように財産目当てに媚びる大人もいた。

 

そして時間が過ぎていきIS適正があることがわかると、私は必死に勉強と特訓を積み、代表候補生まで辿り着いた。

 

私は歓喜した、そして決めた。

 

力の無かったあの頃の私ではもう無い!

 

お母様から受け継いだこのオルコット家を守るのは私だ!と。

 

そしてさらなる勉学を積むためにIS学園に入学した。

 

難関とされるIS学園も必死に勉強してきた私にとっては簡単だったし、教官をも上回る力も合った。

勿論、主席合格を果たした。

 

力を手にした私は徐々に女尊男卑思考になっていった。

いつしか男は情けない存在だの、媚びるしか脳の無い奴等だと。無意識に思ってしまっていた。

 

だが男にもIS操縦者が現れた。

 

一人目は織斑 一夏

 

あの有名なブリュンヒルデの称号を持つ織斑千冬の実の弟。

だが私は特に期待していなかった。

所詮は男だと。逆に男がISに触るなどけがわらしいと思ってしまった位だ。

 

二人目は矢口 月

 

こちらについてはごくごく平凡な家庭出身の一般男子生徒。

完璧に織斑一夏の存在感の強さに押し潰され日本政府ですら期待してないのは丸分かりだった。

 

そして入学を果たした1日目。

 

私は念のため男操縦者を観察しにいった。

矢口月はそれなりの教養はあるようで、私の事も勿論知っていた。

話し方も粗暴ではなく執事のようなしゃべり方を無理矢理やっているような感じだった。

 

これならばと、私は思った。

 

二人目がこれならば一人目の織斑一夏は大丈夫だろうと。

 

だが実際は違った。

ISに関する知識は0だし、常識であることも知らない。

正直に言うと幻滅せざるを経なかった。

まぁそれでも私は貴族。

平民とのつきあい方を知らない底辺貴族では無いので挨拶だけでもして帰った。

 

そして次の日。

 

クラス代表が決められることになり、勿論私は心中こう思った。

 

「さぁ皆さん!私の名を言うのです!このイギリス代表候補生ことセシリア・オルコットの名を!」

 

だが現実は違った。

 

なんとあの常識も知らない織斑一夏の名前を叫んだのだ!

私は戸惑った。

男であるという理由でこの私を差し置いてその名を呼ぶのかと!

私は座っていられなかった。

だから抗議してやった。そうすると織斑一夏は我が祖国イギリスを侮辱し始めたのだった。

私の頭の中はもう真っ白になり気付けば決闘を言い渡していた。

 

我ながら大人げないと思った。

私のような代表候補生が初心者にむきになって決闘などと、思ったが決闘を仕掛けておいて退くことなど出来ません。

 

そして1週間がたちクラス代表決定戦が行われる事になった。

 

私はどうせ勝つ試合なのだから土下座して謝れば許して上げようなんてことも考えていた。

だがまたしても違った。

でてきたのは二人目の矢口月だった。

私はバカにされてるのかと思った。

もう一人の初心者を私にぶつけて様子見でもするのかと、ならばひっぱりだしてやると。

 

私は真っ先にライフルのトリガーを引いた。

たが矢口月はかわした。

驚きを隠せなかったが所詮はまぐれで避けれただけだろうと。

その後は酷かった、撃てばかわされ撃てばかわされの連続だった。

私は使うつもりは無かったがBT兵器を使うことにした。

 

これで終わりだと、次は祖国を侮辱したあの男だと。

 

たが矢口月はこれもかわしきった。

 

そして彼から棄権を言い渡されさらに飽きたなどの追い打ちをくらい、さらに敵からの慈悲を貰って10分間の休みなども申請していたことに気付き自分を責めた。

 

なんだこの体たらくは。

 

私はイギリス代表候補生のセシリア・オルコット…初心者同然の操縦者に一発も当てられないで棄権をされたと、

 

心が折れそうだった、だが彼は言った、つまらないと。

 

つまり遊び相手にすらならなかったと。

 

その事に気付くと私は奮起した。

 

次は必ずあの矢口月に一発どころか蜂の巣にしてやると!

 

この熱い想いは何?

 

分かっている。

 

恋なんて物じゃない、承認欲求だろう。それも限りなく自分本意の。

 

さながら友と書いてライバルと読むような関係に彼となりたいと思った。

 

ならば!と、あの織斑一夏も彼と同じくらいかも知れない、ならば最初から本気で!

 

私は止まってなどいられない無いのだ。

 

イギリス代表候補生でオルコット家の当主であるセシリア・オルコットは!

 

 

sideout

 

俺は終わったあと観客席に向かっていた。

もうピットにいる理由が無かったからだ。

 

観客席に着くとクラスの殆どが俺を称賛してくれた。

それと同時にセシリア・オルコットが実は対した事が無いんじゃないかなどの言葉が出てきた。

 

『皆、聞いてくれ!実はセシリア・オルコットさんとは打ち合わせしていたんだ!俺が避けるところに撃ってくれって!ほら!織斑のISの運搬が遅れてるからレクリエーションとして時間を稼いでいたんだ!決してセシリア・オルコットさんが弱い訳じゃないからな?』

 

 

これを聞くと生徒の殆どがあーそうだったのか等と納得してくれた。

今ここでクラスの仲を引き裂くのはリスクが高いからフォローしておいて正解だった。

 

さて、セシリア・オルコットには遠回しのアドバイスをしておいたんだが…ちゃんと効力発揮するかな?

次の試合。織斑一夏がどう対応するか楽しみだ!

 

後に語られる布仏さんのからは「ツッキー悪い顔してる~。」と突っ込まれたとか。

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