他の作品のキャラを入れると色々分からなくなるんですよねぇ。
セシリア・オルコットのライバル宣言から1週間が経ち。
遂に束さんと篠ノ之が出会う時がきた、そのためだろう。
篠ノ之の体は緊張で震えていた。
(家族に会うのに緊張で震えるって、これまでの対応でも思い出してるのか?)
だがこの矢口月は空気の読める男【略してKYO】、緊張を無理にほぐそうとすると返って悪いパターンにいくことも少なくない。
つまりここはそっとしておいて置くのが正解だろう。
「なっ、なぁ?矢口?」
『どうしました?篠ノ之さん?』
「姉さんは怒っているだろうか?…あんなに辛かったのに私が冷たい対応をしたことに。」
『どうでしょう。でも、少なくとも嫌っては無いと思いますよ?私が束さんと少しの間生活したときも毎晩毎晩、箒ちゃんは可愛い!とか自慢の妹だ!とか褒めてましたし。』
「そ…そうか、こんな私が自慢…か。」
やはりかなり冷たい対応をしてきたのだろう。
本当は病気なんて嘘であるが、これは自分で解決出来なかった報いとして甘んじて受けて貰おう、うん。
おっ?そろそろだ、束さんお手製のニンジンロケットが、飛んできた。
『篠ノ之さん、束さんが来ましたよ?』
「ほ、本当か!何処だ!?」
『落ち着いて下さい。束さんはあのニンジン型のロケットに乗っています。』
「あの歳でニンジン…。やっぱり姉さんの事は知りきることは出来なさそうだ。」
(うん。否定したいけど何も言えない。だって天災だもん。仕方ないよね。)
ウィーン
「やっほー!箒ちゃん!元気にしてた!貴女のお姉さんの束さんだよ~。」
「ねっ、姉さん!そんなに動いて平気なんですか!?」
「箒ちゃんが心配してくれた?これは夢?」
「姉さん!いままで本当にごめんなさい!辛かっただろう姉さんの気持ちも知らずに一方的に嫌ってしまって!」
「ちょっと箒ちゃん?」
「姉さんが辛い決断をしたのに、それを分からずに一夏と離ればなれになったから私は、いままで姉さんを嫌ってきた!」
「箒ちゃん…」
「たが矢口から聞いたんだ。姉さんは病気で心配を描けたくないから私たちの前から突然消えたんだと。」
「えっ?ちょっと…」
(ツッキー?どういうこと?)
『(束さんが一番やりそうなことを話しただけですよ。)』
(説明プリーズ。)
『(おっけー。説明中…)』
(oh....そんな重い設定にしたの?ツッキー?)
『(貴女なら可能性あるし信憑性もあるだろ?)』
(確かに私も箒ちゃんが病気だったら心配するし、できる筈無いけど恨みも忘れちゃうよね。)
『(ほらほら?どうする?)』
(ツッキーめぇ。分かった、対処するよ。)
ちなみにこの会話にかかった時間は3秒ほど。
「…~で私は姉さんを…」
「一回ストップ、箒ちゃん。」
「はい?姉さん?」
「涙を拭いてあげるよ、箒ちゃん。それと心配かけてごめんね?」
「ね…姉さん…許してくれるのですか?…いままで冷たい対応をとっていた私を…?」
「うん、私も何も告げずに出ていってごめんね?私…まだまだだね、自分の決断で箒ちゃんをここまで苦しめてるとは思わなかった。私こそごめんね?」
「うっうわーん!姉さ~ん!」
「箒ちゃん!ごめん!辛い思いさせてごめんなさい!」
その後しばらく姉妹で抱き合っていたがKYOこと矢口は勿論、この二人の時間を邪魔させないように周囲の警戒に当たっていた。
それから5分ほどが経ち。
「箒ちゃん?そろそろ学校始まるよ?行かないと…」
「…はい。姉さんこそ、病気を治して下さいね?」
「まっかせない!私は天災だからね!」
「姉さんったら、そこは病院に行ってください。」
「ほら?そろそろ行かなくちゃ。」
「はい、いつでも連絡下さい。そしたらまた話しましょう?姉さん。」
「嬉しいな。箒ちゃんがそんなこと言ってくれる日がくるとは。」
「これからはいつでも連絡してください。また話しましょう、姉さん。」
「うん!あとこれツッキー!」
『ん?あぁなんかプレゼントって言ってたな。』
「そうそう、それそれ、でこれなんだけど。」
手渡されたのはカードだった。
『えーっと束さん?これは?』
「あーそれは今ツッキーが持ってる銃あるでしょ?その一部にカードが入るんだけどこれを入れてると、効果が使われなくなるし弾もゴムになるから安心だよ。」
『あー。使いどころ無かったですからね。これはありがたいです。ありがとうございます。」
「いーってことよ!じゃあ箒ちゃんとツッキー!またね!」
「じゃあな!姉さん!」
『またいつか!』
「あばよ~とっつぁん!」
『「???」』
「そうだ、矢口、私のことは箒でいい。篠ノ之だと言いづらいだろう。」
『そうですか、では私は月でいいですよ。』
「そうか、では月、姉さんと仲直りさせる機会をくれてありがとうな。」
『いえいえ、機会を作っただけです。それに、いつまでも仲が悪いのも嫌でしょう。』
「そうだな、では私は先に食堂に行ってるぞ。」
『そうですか、わかりました。』
「ん?お前は来ないのか?」
『……。いえ、分かりました行きます。』
「そうか、分かった。」
どこからか見られている様な気が…気のせいではないな。
この学園でそんなこと出来るのは生徒会長か学園長、それと織斑先生位だな、まぁいざとなったら記憶を消せばいいだけだ。