思考こそ全て…。   作:普通のアンへル推し

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織斑先生がヒロイン…?無いよ?多分…うん。望まれない限り。


第15話

やっとセシリア・オルコットとの放課後IS講座が終わった。

終わった後の彼女の肌は心なしかテカテカしてたような気がする、きっと疲れてるんだろうな。

帰りの道を真っ直ぐ進んでいると。

 

「うう、ぐすっ…」

 

うわっ、凰鈴音が泣いていた。

正直織斑一夏に惚れている彼女に関わりたくはあまりないのだがきっとスルーは…できるんじゃないか?自然を装って…

 

コツコツコツコツ…

 

「ちょっと待ちなさいよ!」

 

やっぱり引き留められた。

 

『こんばんは凰鈴音さん、貴方の気持ちは分かります。ですからこの件についてはグッと飲み込んで次へと進むのがいいでしょう。それではさような…「それで締め括らせるわ訳ないでしょ。』…。』

 

ですよね。

 

『で、どうされたんですか?』(大体なんとなく分かるけどな。)

 

聞いたら思い出したのか少し泣き出した、俺は凰鈴音の背中をさすった、そして彼女はポツリポツリと話し出した。

 

「うっ…グス…あのね。私ね、一夏と小学校の時一緒だったんだ、それでその頃は日本語も上手く出来なくて皆から虐められてたんだ…でもその時に一夏は虐められてた私を助けてくれたんだ。それで私は一夏の事が好きになったの。

で、私の両親が離婚するときに国へ帰らなきゃいけなくなったんだ。その時、空港で「私が大きくなったら毎日酢豚を食べてくれる?」って言ったんだ。」

 

(毎日酢豚を食べてくれる?…あぁ味噌汁パターンを自分なりに変えたのか…)

 

「そして、今日聞いてみたら「あぁ!酢豚を奢ってくれるって奴か!?」って…。」

 

(成る程、この場合どちらともに非はあるが7対3で織斑が悪いな。しかと分かってて凰鈴音からそんな告白なんてされないだろう。なんて思ってて奢ってくれるって発想になったのなら8対2か…。)

 

『そうですか…まず一つ言えることがあるなら確かに織斑さんは悪いです。「ね!?あんたもそう思うでしょ!」ですが…凰鈴音さんも知ってるんじゃないですか?織斑一夏のあの鈍感さを…』

「………。」

 

凰鈴音は心当たりがあり黙って頷いた。

 

『彼が何故あそこまで人の気持ちを理解出来てないのか、正直言って訳がわかりませんが、それは置いといて。

今は貴女です、貴女は彼が鈍感であるとわかっていて何故素直に好きと伝え無かったんですか?』

 

「そ、それは恥ずかしいから。」

 

『そうですか、いえ!別にそれは恥ずかしがることありません。誰でもそういうときは緊張して恥ずかしくなるものです。』

 

(まぁ、それに打ち勝った者に幸せが訪れるんだけどな。)

 

『彼は容姿は整っていますから多分今まで沢山の女性を泣かしてきたでしょう。貴女もその一人です。』

 

「そう…ね。」

 

『っとまあここまで織斑一夏の愚痴を吐いてきましたが言いたいことは一つだけです。【初恋は叶わない】よくある言葉でしょう?』

 

「……そうなのかもね。私は叶わないのかも。」

 

『悔しい気持ちは分かります。ですがこのままその気持ちを抱えたまま織斑一夏が他の人と付き合うことになったらその気持ち…どうしますか?』

 

「…!それもそうね。」

 

『別に諦めろとも言いませんし無理に忘れろとも言いません。只、そのままその気持ちをとっておくのも大切です。二度も同じ苦痛を味わいたく無いでしょう?』

 

「二度もこの気持ちは辛いわね…。」

 

『ですが幸いクラス代表戦が近々あります。その時もう一度彼と向き合って見ると良いでしょう。本当にその思いは今もあるのか…と。』

 

「そうね。試してみる。」

 

『これで話は以上です。一人で歩けますか?…いえ、乙女の泣き腫らした姿を他人に見せびらかしたくは無いでしょう。付いていきますよ。』

 

「あっ…ありがとう。」

 

『いえ、女性でも弱く脆くなることはあります。だから手を差しのべるのも男性の役割でもありますから。』

 

(その言葉、一夏と言ってることは似てるけど違うわね…やっぱり選ぶなら将来はこういう人がいいのかしら?)

 

思わず凰鈴音は矢口との結婚生活を想像し、頬を赤らめてしまった。

 

(ちょっと何考えているのよ私!…。ダメかも…吊り橋効果なんて信じないって思っていたけど結構くるものね。今日は寝て忘れましょ。)

 

知らないところで凰鈴音の好感度?を上げている矢口だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

深海にある何処かのラボ…

 

「束様。そろそろ起きてください。」

 

「ううんツッキーのおっきいよぅ」

 

「全くどんな夢を見てるんですか…」

 

「そっちのイチゴのほうがおおきいよぅ」

 

「色気より食い気ですか…。束様!束様!起きてください!」

 

「んん?あっくーちゃん。」

 

「ええ、朝…では無いですが起きてください。」

 

「ええー朝じゃないならいいじゃん、じゃあおやす…」

 

「言ってたじゃないですか。IS学園にゴーレムを送るって。それの完成は終わったんですか?」

 

「うーん。手をつけて無いからまだ0パーセント?」

 

「いいんですか?それで?」

 

「うーん。それはまだ箒ちゃんと仲直りする前の作戦なんだよなぁ…でも今考えたら箒ちゃんに怪我を負わせる危険性もあったからやらなくてもいいんだよなぁ。」

 

「そうですか、束様がそう仰るなら良いですけど。」

 

「そうだよね。やる必要がないもん。それより箒ちゃんとの買い物の方が大事だもの!さぁくーちゃん!お昼?夜?ご飯を食べよう!束さんはお腹ペコペコだよ!」

 

「そうだろうと思ってご飯を用意してます。いただきましょう。」

 

「わーい!ご飯ご飯~。」

 

(本当に月様にお料理を教わって良かったです。これで二人だったら冷凍食品だらけの生活まっしぐら?ですからね。)

 

「くーちゃんも一緒に食べようよ!」

 

「分かりました…今向かいます。」

 

あの頃の私はこんな生活、夢にも思わなかったでしょう…ですが今は束様や月様がいる、私は一生分の運を使い果たしたでしょう。

月様や束様と会えたことが最大の幸運でしたから。

 

 

 

 

???side

 

「フフッ…いいわねその作戦…利用させて貰おうかしら?」

 

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