思考こそ全て…。   作:普通のアンへル推し

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第20話

目を覚ませばそこは保健室の天井であった。

 

(そっか…束さんが…。)

 

ベットから降りようとしたら太ももに感触を感じた。

 

(ん?なんだ?)

 

まだぼやけている目で太ももを見ればそこにはオルコットがいた。

 

(なるほど、きっと看病してくれたのだろう。後で礼を言わなくては。)

 

なるべく寝ているオルコットに刺激を与えないように起きようとするが。

 

「んん、」

 

起きてしまった。

 

「あっ!月さん!まだ寝ていなくては!」

 

焦り故に月さんと言ってしまってるが。この際はしょうがないと見送る。

 

『ああ、オルコット。ありがとな。』

 

突然褒められたことにオルコットの顔はみるみる赤面になっていく

 

「なっ…と、当然ですわ!…ゆえさんのゴニョゴニョ…」

 

『そうか、ところで俺をここに連れてきたのは…?』

 

 

「それが私にもわからなくて、あの後ISに個人通信に月さんを保健室に運んだから後は頼むと来て…それで私はそこからしか。」

 

『そうか…。』(ならやっぱり。』)

 

 

「すみません。正体を聞いておくべきでしたわ。」

 

『いや、いいんだ。少なくとも敵ではないし、俺をこうやって保健室に送ってくれたしな。』

 

「そうですわね。」

 

『そうだ、織斑先生はどうなったんだ?』

 

すっかり忘れていた。織斑先生も確か無人ISと敵対してたはず。

 

「織斑先生は大丈夫ですわ、すこし怪我をなされたようですが特に問題は無いようです。」

 

『そうか、なら良かった。』

 

(まぁ、織斑先生がISを使っているんだから負ける事は無かっただろうけどさ。)

 

 

「それで、月さん?あのISについては…」

 

『あぁ、あれは。』

 

 

「その話は是非私も詳しく聞きたいな!!矢口!」

 

 

『「お、織斑先生!!」』

 

「矢口!お前の知っていることを洗いざらい話して貰うぞ。」

 

(さすがにここに来て逃げれないよなぁ)

 

『分かりました、ですが少し条件を…』

 

「む、なんだ?」

 

『この話は織斑先生と1対1で話したいです。』

 

「ふむ、悪いがそれは叶えられん。なぜなら学園長も聴きたがってるからな。」

 

 

(あれだけ暴れりゃそりゃ気になるわな)

 

『分かりました、ですがあまり多くの人数との対談は好ましくないので学園長と織斑先生のみでの対談を希望します。』

 

(織斑先生は口が固そうだしな。)

 

「分かった、そこは学園長に話しておくとしよう。で、これは違う件なんだが。」

 

すると織斑先生は歩み寄ってきて…

 

 

「我々が対応出来ない間オルコットに避難を命じたのは矢口、お前だそうではないか。これで死人がでていたら大変なことになっていた、礼を言う。ありがとう」

 

 

織斑先生が俺の目を見て感謝の言葉を告げた

 

『いえ、あの場面で生徒の避難は最優先事項でした。ともかくだれも死人が出なくて良かったです』

 

お陰さまでこっちはボロボロですけどねwと付け足しながら織斑先生に言葉を返す。

 

「そうだな、此方も怪我してる体を引きずって来いなどと鬼ではない、十分に休息をとって怪我の療養に費やしてくれ。」

 

『はい、ありがとうございます。』

 

「続いてオルコット!、お前も避難をスムーズに出来ていてとても素晴らしかった、あそこでゴタついていたら死人がでるところだった。礼を言う、ありがとう。」

 

「い…いえ!月さんが私に咄嗟に判断してくれなかったらきっと恐怖で体が動きませんでしたわ。全て月さんのお陰です。」

 

「いや、それでも遂行したのはオルコット…お前だ!もっと自信を持て!あそこでお前以上に上手く避難させてやれるのはいない。」

 

「お褒めに預かり恐縮ですわ」とスカートの端を持ちふわりとお辞儀をするオルコット

 

 

「さて、いつまでも私がここにいると気が休まらんだろうこれにて失礼する。」

 

そういい織斑先生は早足で保健室から出ていってしまった。

 

「まさか織斑先生から褒められるなんて思いもしませんでしたわ。」

 

『それだけの事をしたという訳だろうな。』

 

「さあ!月さんまだ休んでないといけませんわ!早く寝てしまわなければ治る傷も治りませんことよ!」

 

そうオルコットがせかすので。

 

『分かった、分かったからじゃあお休み…オルコット。』

 

「はい!休んでください!月さん!」

 

 

そして意識は遠退いてゆく……ことはなくオルコットが保健室から出たのを確認し何もない場所に向けて話しかけた。

 

 

『いるのでしょう?束さん?』

 

「あちゃーバレちゃった?」

 

そう忍者の隠れ蓑の術と言わんばかりに壁から束さんがひょっこりと出てきた。

 

(いったいその発育のいい体がどうやって同化したのかは分からないが…)

 

俺が束さんの体をジロジロ見ていると…

 

「いやーん!ツッキーたら何処みてるの~?まさか戦いでの消化不良がこっちに回ってきたのかな~?」

っとでるところでているスタイルのいい体でモデルのようにポーズを決めてきた。

 

『いえ、そんなグラマラスな体型でどうやって壁と同化していたのかと…』

 

なんだー残念と束さん

 

「これは周囲の背景と同化するマントだよー?これでいつでもツッキーの知らないうちに束さんがいるかわからないのだ~!」

 

『止めてください、プライバシーの侵害ですよ?』

 

「もぉケチケチしないのツッキー!背中を流しあった間柄じゃないのー!」

 

『してませんし、一緒にお風呂に入ったのなら俺多分理性を抑えられる気がしませんし、そんな強烈な思い出なら忘れる方が失礼ですしね』

 

「やーん!ツッキーたら押さえきれないって!束さんは襲われちゃうのかなー?」

 

イヤンイヤンと体をくねらせる束さん

 

『今は体の傷が辛いのでパスしますよ、それよりなんかあるんじゃないんですか?』

 

「いーや?特に何もないよ?」

 

(珍しいこともあるもんだ。)

 

「今珍しいって考えたでしょ。」

 

プクーっと顔を膨らませながらプンプンっていってる束さん…控えめに言っても可愛い。

 

「私だって用がなくてもツッキーに会いたいって思うことぐらいあるもん!」

 

『そうですか、まぁ美女が俺に会いたいって言っているんです悪い気はしませんから良いですけど。』

 

「それにツッキーの事は好きだもーん!」

 

『そうですか、ありがとうございます。』

 

そう答えるとあからさまに不機嫌な顔をして…

 

「そこは『俺もだよ束さん』って言うところでしょー!」

 

『そこまで望むなら言いますよ?(性的な目で見ると)好きですよ束さん。』

 

「えへへー好きかー…でもなんか含まれて無かった?」

 

それを勘づくとこオーバースペックだよなぁ

 

『ナンニモフクマレテマセンヨ?』

 

「ふーんそうならいいけどー?」

 

女の勘って恐ろしい!!

 

『いいんですか?ここにいて?』

 

「それは私が居ると不都合ってことかなー?不都合なことでもやろうとしてるのかなー?お手伝いしちゃうぜベイベー!」

 

『いや、眠いんで。寝ますよ』

 

「まあ、疲れてるよね。分かった!また来るねツッキー!バイバーイ!」

 

今度こそ眠りにつけると横になり考える

 

 

(最近、ずっと溜まりっぱなしだなぁ)

 

 

 

 

 

いくら冷静の塊である矢口であろうと中身は男子高校生のままだった。

 

 

 

 

 

 

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