落ちこぼれ魔法使い少女が目指すのは魔女〜魔法はみんなを笑顔にさせる〜   作:光三

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第11話 落ちこぼれの魔法使い『無詠唱魔法』を発動させる

「みなさん、何を勘違いしていたのか知りませんがこれだけは言えます。『β世界軸』のみなさん全員がそういう気質を持っているわけではありません。勿論、その逆も然りです。みなさん、『神界』からそれぞれの『概念世界』を観測することが出来るんですよね。それでこの体たらくですか……………ふざけんじゃねぇぞ!!この思考停止集団が!!」

 

『っ!!』

 

 イルバールが放った叫びは、『神界』にいた『神族』全員の『心』を震わせた。

 

「私は、みんな仲良く過ごしていきたいだけなのに!なんで、こんな不和を招くようなことになるのよ!」

 

「すまない………イルバール」

 

「っ!!」

 

 イルバールは、逃げるようにその場から立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やった〜!やっと、やっと『魔法』使えたよ!みんな、ありがとう」

 

 クラスのみんなに涙を見せながら感謝するこの少女の名前は、アリス・ネクレリオンという。彼女は、アクレ魔法使い養成学園の1年である。クラスは、魔女科だ。『魔女』というのは、《魅惑の魔女》、《努力の魔女》、《遊戯の魔女》、《勉学の魔女》、《恋愛の魔女》、《勇気の魔女》のことだと一般的には言われている。否、今のこの世界では言われていたという表現が適切かもしれない。『魔女族』は、普段『魔女界』という『概念世界(・・・・)』にて過ごしている。そして、たまに『概念世界』に降り立ち、『人間』という『感情』に従う生物の生き様を楽しむのだ。

 

「よかったな、アリス。おめでとう」

 

「努力で本当にどうにかしてしまったわね……すごいわ!」

 

「ええ、あなたたちの担当教官になれて本当によかったわ。私も、いい加減に過去と向き合う必要がありそうね……」

 

「?何か、あったのですか?マリア先生」

 

「そうね、あなたたちにはその時が来たら話すつもりよ。それまで少し待っててね」

 

「わかりました」

 

「わかった〜」

 

 その時、教室にいたマリア先生、スー、ユリアン、マリル、アーリア、リナが驚いたような声を発した。

 

「どうした?」

 

「どうかしました?」

 

「どうしたの?みんな」

 

「声が聞こえてきた〜」

 

「どういう声だ?」

 

「感情が無い無機質な声で、〈異世界ネットワークに接続します。アカウント情報が無いので、アカウント登録して下さい〉って」

 

「「「あ〜、ごめん」」」

 

「どういうこと?」

 

「そういうことですか……」

 

「はい。実は———ということです。すみません、驚かせて。みんなもごめんな」

 

「構いませんよ」

 

「いいよ〜」

 

「いいんじゃね〜」

 

「マリル、早速アカウント登録したよ〜」

 

「早いな、マリルは相変わらず……」

 

「そうね」

 

「そういえば、どうやって私の異世界ネットワークサービスは、みんなに異世界ネットワークを接続出来るようにしたんだろうね?」

 

「そうだな」

 

「もしかして……『ハッキング』したのかもしれません」

 

「『ハッキング』って確か、ネットワークに侵入する技法ですよね?アクリル」

 

「そうです」

 

「『ハッキング』で無理矢理、接続出来るようにしたってところか?」

 

 〈ええ、今はその認識で構いません。かなりの『バグ』があったので、苦労しました〉

 

「お疲れ様」

 

「お疲れ様です」

 

「ありがとう」

 

 〈ところでアリス様、何か質問等ありませんか?〉

 

「じゃあ、『魔女』になる為にはどうすればいいですか?」

 

 〈方法としては、2つあります。1つ目は、全ての『ステータス』を『人間』の最大値にまで上げることです。この方法は、今この状況なので非常に厳しいと思います〉

 

「そうだよな……」

 

「ですよね」

 

「むぅ〜」

 

 〈2つ目は、『異世界』に行くことです〉

 

「それって、もしかして……」

 

「他の『概念世界』に行くってことか?」

 

「確か異世界に行く方法は、『異世界召喚』、『異世界転移』、『ゲートを使った異世界移動』、『異世界転生』だったよね?」

 

 〈はい、そうです。『異世界』ですが、必ずしも『概念世界』である必要はないですよ〉

 

「そうなの?」

 

「そうなのか?」

 

「もしかして、『並行世界』のことですか?」

 

 〈!!驚きました。今のこの状況でそこまで把握しているのですか?そうですよ。アクリル様〉

 

「『並行世界』ってなんですか?」

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