落ちこぼれ魔法使い少女が目指すのは魔女〜魔法はみんなを笑顔にさせる〜 作:光三
「『並行世界』とは、『概念世界』の別の可能性を内包した世界のことです」
「別の可能性?」
「例えば、この『概念世界』におけるアリスさんが『詠唱魔法』を使える世界とかです。『概念世界』で廃棄された『運命』を『並行世界』は持っています」
「『並行世界』ってなんのために存在してるんだろ?」
「それは……」
〈申し訳ありませんが、お答え出来ません〉
「え?」
「もしかして、そのことに関する知識が無いのか?それとも……」
〈第一級特殊情報の為お答え出来ません〉
「第一級特殊情報?」
〈『禁書』の情報は第二級特殊情報、『神書』の情報は第一級特殊情報といいます。因みに、『神書』とはなんですか?という問にも答えかねます〉
「『禁書』それに『神書』か……凄えことになってきたな」
「はい、私も聞いていないです」
「あの、1つ質問いいですか?」
「どうぞ」
「アクリルさん、さっき廃棄された運命と言いましたが、運命は捨てられるものなのですか?」
「………ただの比喩表現ですよ。しかしながら、運命は変えることが出来ます」
「そうですか……ありがとう、アクリルさん」
「いえいえ。『並行世界』は、その性質上『無限』に存在します。『概念世界』をオリジナルとした時、『並行世界』はその『概念世界』のコピーであるといえます。『並行世界』には大きく分けて2つあります。『概念世界』のコピーであること、『知性種族』が語る世界であることです」
「リルちゃん、どういうこと?」
「つまり、『小説』や『童話』『神話』などの内容がそのまま『世界』として存在しているということです」
「へー。そんなことがあるんだ」
「そうか、今わかった。だから、『並行世界』は無限に存在するか」
「?アクロス君、どういうこと?」
「知性のある種族の
「流石は、アクロス君ですね」
「アクリルさん。ところで、『並行世界』は『概念世界』の性質を持つ物なのか?」
「ええ、『概念世界』の法則を基本として、その中に『並行世界』特有の法則も混じっているといったところです……ところでアクロスさん何故そんなことを?」
「俺たちは、いずれ『並行世界』に行かなければならないからだ」
アクロスがそう言うと、みんなも気付いたようだ。
「『魔女』に『種族進化』する為の条件か……」
「『魔女』って結局どういう存在なのかな?確か、シーリア先生も調べてるんだよね?」
「ああ、『魔法』というのが鍵になるみたいだけど……」
〈申し訳ありませんが、一部第一級特殊情報の為全てにおいて教えることは出来ません。〉
「まじか〜…………ん?ちょっとまて〜『神』が関わってるのか?」
「そうですね。『神書』の内容が一部あるようなので……」