プライベートが忙しくあまり時間が取れずに書くのが遅れてしまい申し訳ございません。
あれからダイルの尻尾を何故かベルベットに渡されて、私が、パンドラに仕舞い、洞窟を出て雪原を越えてヘラヴィーザに向かう最中に、何故私が持つことになったのか、ベルベットに聞くことにした。
「ねぇ?ベルベット何で私が持たせようと思ったの?」
「それは、アンタのその武器とかを仕舞える不思議な腕輪みたいなモノに仕舞えるかもと思ったから。」
「でも仕舞える保証はなかったんでしょ?」
「まあ、そうねでも見た感じ、武器を出したり仕舞ったり出来るなら尻尾位仕舞えると思ったから渡したの因みに仕舞えなかったらそのまま持って貰おうと思ってたわ。」
(怖。)
素っ気なく尻尾を持てというベルベットに少し怖くなった所でヘラヴィーザに着いた。
「でも倉庫のほこり臭い所から出入りするのは不便だよね。」
「い~や俺もベルベットも気にならんぞ。」
「そうねというか多分業魔はそういう感覚もないんでしょ?」
「応!ただそれを言うならベルベットもだがな。」
「だから私は業魔じゃなく喰魔だって……もう良いわ好きに呼びなさい。」
(面倒臭くなったんだベルベット)
そんなことを話ながらヘラヴィーザを歩きながら話していると若いカップルが私に、話しかけてきた。
「ここ何年かは、白い雪が降ってお互い助かるわね。」
「雪が白いのは当然じゃないんですか?」
「ブー。ヘラヴィーザでは当たり前じゃないのよよ風向きと火山の調子によっては、火山灰が混ざった灰色の雪が降ることがあるのよ。」
「近くに火山なんてあったか?」
話を聞いていたロクロウが聞くとお姉さんは北を指差しながら北の方だけどミッドガルガンド王国内で一番大きな火山だからと説明してくれた。
炎石という物もその火山事、キララウス火山でしか取れないという話を聞いていたロクロウがベルベットに火山を見たことがあるのか?と興味本位で聞いたらベルベットはやはりというかなんというか興味も見た経験もないと無愛想に答えて先に足を進めた。
歩いていると唐突にベルベットに肩を掴まれて誰にも聴かれないように小声で喋りかけてきた。
〔痛っ!どうしたの?ベルベット?〕
〔力を入れすぎて済まなかったわね。私達はこれからダイルを倒した事を商船の組合長に報告するけども怪しまれたときに口振りを合わせてくれないかしら?その方が信憑性があると思われるしね。後その腕輪からダイルの尻尾を見られないように出して私に渡して。〕
〔分かったよ〕
小声でバレそうになったときの打ち合わせをした後に商船組合長にベルベットに言われたとおりに尻尾を出してベルベットに渡してベルベットは商船組合長に話しかけた。
「これはダイルの尻尾!?アンタ……アイツを殺ったのか!?」
「タールの沼にはまって死んでるのを見つけたの。尻尾しか持ち帰れなかったわ。」
「本当……か?」
「本当ですよ私も手伝ってこの町にどうにか、尻尾を斬って運んだんですよ。」
「これでも疑うの?まあ疑うのは自由だけど嘘でも業魔の体を持ってこれる奴がいる?」
「……確かに。」
「じゃあ、船の修理をお願い。」
「そうはいかん。テレサ様から正式な許可が下らないと」
「急いでって言ってるの。密輸の真犯人がバレたら営業停止じゃ済まないでしょ。」
ベルベットは低い声で脅しで取引をしてそれを商船組合長はその取引を呑み船大工は手配するから浜辺で落ち合おうと言って作業に戻った。
「おい、ベルベット。良い機会だから武具屋で装備を強化していこうぜ。」
「装備を強化?」
ロクロウに提案されてベルベットが知らない素振りを見せてロクロウが聞くと故郷ではやってなかったから知らないと言うと尚更丁度良いと言い私とベルベットの手を片手ずつ掴み引っ張り具屋に向かった。
「ちょ……あんたって、結構強引よね!?」
(それよりも私はこの状況が恥ずかしい)
そう引っ張れながら武具屋に向かってるので回りの目線が痛く感じて恥ずかしくなってきていた一方のベルベットはそう言うと引っ張り走りながら少しだけ首をこちらに向きロクロウは笑顔で
「応!押しの弱い男はモテないからな♪」
(それは関係あるのかな?)
「恐らくないわよ。」
「何で考えてることが分かったの!?ベルベット!?」
「ラナ……アンタて…自分が思ってる以上に考えてることが読みやすいのよ。」
「確かに顔に出やすいかもな。」
(そうなんだ)
言いつつ武具屋に入り二人は強化して貰って外に出たがどうやら私のガンブレードも強化してもらおうと思い二人の武器と一緒に出したが店長曰くこの世界の物質を使って造られてないらしく強化出来ない、良い物だから大事に使えと言われ返された。
(ま、女神様から貰った物だからか。)
心の内で自己完結し納得させているとロクロウが両手を腰に当て自慢するように武器の強化について分かったと言って大まかの説明をしてくれた。後、何回かやってコツを覚えるとハマるという事も聞いた。
「ま、押しの弱い男がモテないように、戦いの準備を怠る奴に、勝利はないからな。」
(取り敢えず私が武器について話すとややこしくなるから黙っておこう。)
「ラナ?聴いてたか?なんか上の空だったが…」
「あ、あ~うん聴いてたよ。」
「……?なら良いのだが」
船に向かってる時に私が気になった事を二人に聞くことになった。
「ねえ二人とも船の修理はなんとかなるけど航海士を探した方が良いんじゃない?また難波したら嫌だし」
二人に提案すると二人とも腕を組み考えた結果私が船を操船する事になった。
「何で私が操船するていう流れになるんですか!?おかしいじゃないですか!?」
「俺達だけでなんとかせにゃならない上俺は前の通り出しベルベットは出来ないときたならばラナお前がやるしかないんだよ。」
「あ~分かりましたよ私がなんとかやってみますよ!」
「頼んだわよ。」
(あ~フリーの航海士とかどっかにいないのかな~まあそんな都合の良いことは起きないか。)
それから何やかんやで船着場に向かう最中にロクロウがベルベットに海岸で襲ってきた業魔が何故ベルベットが殺したら戻ったのか聴いたのだが結局死体がどうなろうが意味がないと良い話が終わった。話が終わり少しして船に着いたがまたトラブルが発生した。どうやら;竜骨;という物が壊れており新しい船を買った方が良いと言われ直せないなら良いと言われ私達は一旦ヘラヴィーザに戻ることにした。
その道中で商船組合長に会いどうやら聖寮から街に告知があり業魔を街に呼び込もうとした魔女の公開処刑があることその手はあの時会ったテレサという対魔士が使う手であることと今のうちに逃げた方が良いと言われ三人で相談することにした。
「魔女って……マギルゥだよな?」
「聖寮に気付かれたわね。抜け道も見つかったと思った方がいい。」
「船の手配ももう無理だね。どうする?ベルベット?」
「これはむしろ好都合ね。船を奪い取りに行くわよ。」
「奪うって……ヘラヴィーザの船をか?こっちは三人だぞ。」
「まだ協力できる奴がいる。」
「もしかしてダイルか?」
「アイツは航海士だって言っていた。仲間に出来れば一石二鳥よ。」
「そうかもしれんが……マギルゥはどうする?」
「……それは聖寮次第ね。」
(ッ!マギルゥ!)
その言葉を聴いた私はどんどんいけない方に妄想して考え込んでしまった。
「大丈夫だ!奴らきっと俺達が来るまでマギルゥは生かして置くだろうさそれにもし業魔に関係のないものを処刑したとあれば対魔士全般が疑われる、だから俺達が来るまでは殺しはしないさ。だから安心してマギルゥを助けるためにダイルの洞窟に行こうぜ。まあ俺はそこまでマギルゥの事は知らないから助けたいとは思わんのだがお前をほっといたら勝手に対魔士に突っ込んで死にかねん、まあ死なれたら2つの約束を果たせなくなるしな!できる限りなら言ってくれれば、手助けするぞ。」
「……ロクロウ!ありがとう!」
「応!」
私の様子見たロクロウが心配しロクロウなりに励ましてくれた。
「もう話は終わったかしら?じゃあ行くわよ。」
私達はもう一度ダイルの洞窟に足を進めた。
続きは早めに投稿する予定ですので楽しみに待っていて貰えると嬉しいです!