テイルズオブチェイン   作:シュウ名刀醜血桜

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ライフィセットがお腹を空くシーンを書いていたら同じタイミングでお腹がなってしまい仕方なくカップ麺を食してしまった…


『迷い』、『優しさ』、そして、『決意』

「……導師アルトリウス。あれがお前の標的か。」

 

(私は彼を助けるのに忙しくて見ていないんだけどね…)

 

あれから私は急いでベルベット達に合流すると、私が居ない時の話をしていたので状況を整理するために話を黙って聴くことにした。

 

「いきなり飛びかかるかと、ヒヤヒヤワクワクしたわい。」

 

「それじゃ無駄死にでしょ。;理;と;意志;の剣が要るのよ。……アイツを殺す為には。」

 

 

「アルトリウス様を……殺す……」

 

そのベルベットの言葉を聞いたライフィセットは何とも言えないような暗い表情で呟くと目を伏せて黙ってしまった。

 

「手堅くてつまらんの~そろそろ、儂はおいとまするかの。名残惜しいじゃろうが、捜し物があるのでな。」

 

「お好きにどーぞ。」

 

「…さよなら。」

 

「じゃあの。皆の大願成就、七転八倒を祈ってるぞ♪」

 

ベルベットとライフィセットに別れの言葉を言われたマギルゥは適当な態度で私達の目的が達成する事を祈っている事を伝えると何処かに行ってしまった。

 

「そんな事より敵は導師様とやらだ。姿を隠すような相手ではない。じっくり行こうぜ。」

 

「奴の後ろにいた爺がメルキオルだな?」

 

「そう。」

 

マギルゥが居なくなったというのにそんな些細な事など気にしないような態度でロクロウがじっくり行った方が良いと言うと、アイゼンが恐らくさっき見たお爺さんはメルキオルなのかとライフィセットに確認をしてライフィセットが頷くと情報収集をしてアルトリウス達の隙を突く作戦を提案したのだが話を黙って聴いていたロクロウがアイゼンにどうやって探るのかを聞いていたー

 

「と言っても、王国の最重要人物だ。探るにしても手掛かりがないとな。」

 

(確かにロクロウの言うとおり簡単には会えないどうすれば…)

 

「アイゼン、王都に裏の知り合いはいないの?船着場の時みたいな。」

 

「内陸には疎いが……アイフリードが懇意にしていた闇ギルドがあったはずだ。バスカヴィルという爺が仕切ってて、確か、王都の酒場が窓口だと。」

 

「闇ギルド……そんなものがあるのか?」

 

 

とベルベット達と話し闇ギルドに向かおうというその時ー

 

「わっ!?」

 

ライフィセットのお腹が鳴ったー

 

「ははは、とにかく酒場へ行ってみよう。腹ごしらえはできるだろ。」

 

「そうね。」

 

 

それから私達は情報を仕入れるために闇ギルドに向かうことにした。

 

 

「あの式典、導師のお披露目の場だけあって、対魔士軍団勢揃いだったな。」

 

 

「お前がおってる奴はいたのか?」

 

「いや……ああいう場に、澄まし顔で並ぶ奴じゃない。」

 

歩いて話をしているとロクロウが式典のにいた対魔士のをしているのを聴いていたアイゼンが、追っている人は居るのかと聞くと、どうやらそういう場には居ない人物らしい。

 

「聖寮の上位対魔士なんだろ?」

 

と聞くとロクロウは素っ気なく「アイツには関係ない」と言うとアイゼンも軽く返して話は終わった。そして次はアルトリウスについてベルベットに聞こうとしていたー

 

「ところで、ベルベット、あの導師様は右手に怪我でもしているのか?」

 

「アイツは昔、大怪我を負って……利き腕は使えない。」

 

「やっぱりな。」

 

(見ただけでそれが分かるの?でも剣士は利き腕が使えないとどうにもならないんじゃ…)

 

「でも、左腕だけでも超一流よ。」

 

「動きを見れば分かる。体に無駄な力みがなく、ぶれもないし、意識も丹田に置かれてたからな。」

 

「?タンデンて何?」

 

「腹の底……臍下から指二本ぶんくらいのあたり、全身の気が集まる場所だと聞いたことがある。」

 

(へぇ~そんな場所があるんだ~アイゼンに今度分からない単語とか聞こうかな。)

 

ロクロウがベルベットと会話していると丹田という言葉が気になったライフィセットがアイゼンに意味を聞いていた。その説明を聴いていた私はアイゼンが本当に物知りで今度分からないことがあったら教えてもらおうと思ってる最中にも会話は続いていた。

 

「何より、殺気を微塵も感じさせない癖に、何処にも隙がない……あの導師様は、強い。」

 

「………」

 

「アイツがアルトリウスの傍に居る理由は、おそらく……俺もアイツを斬りたくなってきたぜ!」

 

 

それから暫くして私達が噴水がある広場を通るとアルトリウスを崇めている信者の声が聞こえ私達は思わず足を止めたー

 

 

「導師!民を救い導く救世主!まさにアルトリウス様に相応しい称号よね。私は信じるわ。導師アルトリウス様がいれば、きっとこの大厄災の時代を乗り越えられるって。」

 

「導師……アルトリウス……」

 

「随分御大層な状号だなぁ。」

 

「アルトリウスは、既にミッドガンドにおける聖俗の実権を掌握していたがこの名を得たことで、既存の権力構造を超えた民衆の;希望そのもの;になったと言っても良い。」

 

(その;希望;を私達は殺しに行く…)

 

「手強い処じゃないな。」

 

「それでも……戦うの?」

 

「当然よ。導師だろうが、神様だろうが、野良犬だろうが………アイツが仇なのは変わらないわ。」

 

(ベルベット…私は何が正しいのか…分からなくなってきたよ…)

 

私が迷っているとベルベットが私の肩を抱き此方の目を覗きながら言ったー

 

「…やっぱりね。」

 

「ベルベット!?どうしたの!?」

 

 

「…アンタが悩んでいる時の顔、私のお姉ちゃんに似ているのよ。大方の予想だけどアンタ、アイツとアタシのどっちが正しいか分からなくなったんでしょ?」

 

「…そうだけど」

 

「私は弟の復讐をする…それは変わらないわ。でもねアンタは私の復讐には関係ない…だから私についていくことが辛かったら何時でも私達から離れて生きなさい。」

 

そう言ってベルベットは先に闇ギルドの中に入っていった皆を追い掛けて闇ギルドの建物に入っていった。

 

(…ベルベットは私の思ってたとおりやっぱり優しいんだね。)

 

その言葉を聞いた私はベルベットはこの大厄災の時代に巻き込まれてしまった一人の私と歳の近い普通の優しい女の子なんだと思っただからこそー

 

(私はベルベットの心の支えになりたい!)

 

と心の中で決意を新たにして私はベルベットを追い掛け、闇ギルドの中に入った。

 

 




今回は仕事が忙しくあまり小説に時間を割くことが出来ず短めですが次回は恐らく早めに投稿できると思いますので次回をお楽しみに!

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