テイルズオブチェイン   作:シュウ名刀醜血桜

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闇ギルドでの依頼前編

私が闇ギルドの中に入ると皆が食事をしながら自分を待っていたかのように待っていた。

 

「遅いぞ!ラナ!」

 

「ごめん遅れた。」

 

「まあ良いさ、とりあえず目的だったバスカヴィルはもう捕まって処刑されたらしいで次の目的がアルトリウスの行動予定を知るために闇ギルドの依頼を3つ受けることになった。ここまでがお前が居ない時に話した話だ。」

 

「うん!ありがとねアイゼン!」

 

遅れた事をロクロウに言われそれについて謝るとアイゼンが次の行く場所について説明してくれた。

 

「まずは物資の破壊から行くわよ。」

 

それから3つの依頼中のベルベットが最初に向かう事を決めたのはゼクソン港に行って物資を破壊するという依頼だった。

「これを持っていって。通行手形よ勿論偽装のねまず見破れる者はいないはずだから持っていって頂戴。」

 

(良かった~また鳩の真似とかこれでしなくて済む~)

 

と私はここを仕切っているお年寄りのお婆さんに渡された通行手形を見て安心してこれからの旅で恥ずかしい思いをしなくても済むことに安堵していた。

少しマギルゥの方を見ると恐らく面白いことが一つ減ったのが嫌だったのかしょぼくれていた。

 

「今日はもう疲れたでしょ?今晩は宿をサービスするわ依頼は明日からになさいな。」

 

 

それから私は外に出て適当に涼んで闇ギルドの中に戻るとロクロウが酒を飲んでおり更に見るとアイゼンとお婆さんが二人で話していたので咄嗟に隠れて話を聴くことにした。

 

「……分かったわ。アイフリード船長の行方ね。船長には借りがあるの。この件に関しては、情報が入ったら無条件で教えるわ。」

 

「頼む。アイツが失踪した現場にはペンデュラムが落ちていた。それにどうやら特等対魔士メルキオルも絡んでるようだ。」

 

それを伝えると酒を持ちロクロウの方に行き一緒に話し始めた。

 

(アイゼンにもやっぱり戦う理由があるんだ…それに比べて私は…ベルベットに言われたとおり何が正義が分からなくなっている…こんなので一緒に居ても良いのかな…)

 

と悩んでいるとー

 

 

「!?誰だ!?」

 

(!?ば、バレた)

 

「は、ハハハ黙って聴いて誰にも言わないつもりだったんだけどな~バレちゃったか。」

 

「ラナか…なら大丈夫だなどうだ?お前も一緒に酒でも飲みながら話そうぜ!」

 

「分かりました。」

 

とロクロウに言われたので二人の間に座り話をすることにした。

 

「なあお前は何でベルベットに付いていく事にしたんだ?」

 

「うん?だから恩返しだよ。アイツには刀の在処を教えてもらった恩があってだなー」

 

「業魔が恩だと?ふ、笑わせるな。」

 

「海賊をやってる聖隷の方が冗談だろ。」

 

 

(な、なんだろ凄くこの場にいたくなくなる空気が流れてる気がする。)

 

と少し雰囲気に流され適当にお酒を飲んで話を聞いていると一触即発な雰囲気が流れ始め逃げようとも考えたのだが最も二人の話を聴いていたいので聞いていた。

 

「まあ、なんにせよ、俺達は理からはみ出したハグレ者だ。こんな理が仕切る世の中じゃ、ハグレ者は、俺みたいに開き直って化け物になるか、さもなきゃー」

 

「俺達のようにハグレ者同士でつるむしかないだろうな。」

 

(…多分私は入っていないと願いたい。)

 

「だろ?なのにベルベットは、一人で世界に牙をむいた。なかなか出来る事じゃない。あいつの;強さ;の正体が何なのか……俺はそれに興味があるんだ。」

 

「つまるところ自分のためか。」

 

「ああそれとラナだな。」

 

「!?私ですか?」

 

「応!お前の;強さ;にも興味がある。」

 

「俺も自分の為に戦っているという点では同じだな。聖寮の理による支配に抵抗するため意志と力のもった仲間が欲しい。だがアイフリード海賊団の馬鹿な流儀に付き合えるのは、同等の馬鹿だけだ。」

 

(もしかして私も馬鹿なのかな?)

 

「ベルベットが聞いたら怒るぞ。」

 

(確かに怒るな…ベルベットなら)

 

「褒めてるんだ。そんな馬鹿は滅多にいない。」

 

「……そうか。お前達の船長も、そういう人間なんだな。」

 

「ああ、アイフリードこそ、立派な馬鹿野郎さ。」

 

そんな会話を続けているうちに眠くなったので二人に別れを告げて私は寝ることにした。

 

 

 

そして次の日私はあろう事か寝遅れてしまい皆はもう居なかった。

 

(マズい!こんな時に寝遅れるなんて最悪!今から行って追い付くかな?)

 

と悩んでいるとギルドのお婆さんに話し掛けられた。

 

「伝言を預かっているわ。『貴方を起きるのは待てないから先に行ってるわ。起きたらすぐに来なさい!』だそうよ。」

 

「!ありがとう!お婆さん!」

 

お婆さんに感謝して私は急いで後を追い掛けた。

 

 

 

(居た!)

 

それから走ってセグソン港まで行くとベルベット達と前にあった対魔士エレノアさんが戦っていた。

 

「やっと来たわね!遅いわよ!」

 

「ごめんベルベット。エレノアさんは私に任せて!ベルベット達は対魔士を。」

 

「ッッ!貴方は何故人間なのに業魔達に加担するのですか?」

 

「決めたんだ私はどっちが正義が分からないけどそれでも私はそれを確かめる為にベルベット達と共に行くってそれが私の決めた道だから。」

 

そうあり得ないモノを見て私が加担するのを信じられないエレノアさんに私ははっきりと言った。

 

「これで止め!!喰い尽くす!」

 

とベルベット達の方を見ると終わっていた。

 

「聖隷なしでまだやる気?」

 

「!?まさか倉庫に火を!?災厄の中で、人々が築きあげたものをどうして……どうして壊せるのですか!」

 

「……人間じゃないからよ」

 

「許しません!業魔!」

 

そう言って手を上に上げるすると光が出てきた。

 

「コイツ、まだ聖隷を!?」

 

と身構えて警戒しているとシルクハットをかぶり頭にリボンが乗っておりコウモリの羽が生えた生物が出てきた。

 

「エレノア様は、僕が守るフよ~!かかってこいでフ~!」

 

「……可愛い」

 

(私もそう思うよライフィセット。でもなんか場違いすぎる。)

 

「そ、そうでフか~?」

 

その姿を確認した皆が警戒を解くとー

 

「見ぃつけだぞぉぉぉ……」

 

「このバットなお声は~!?」

 

と私もその声の方角を見るとー

 

「裏切り者ビエンフー!珍妙にお縄につけ~いっ!」

 

(!?マギルゥ?)

 

「で、出た~」

 

(あ、帰っちゃった。)

 

とマギルゥの姿を確認したビエンフーはエレノアに帰ってしまった。

 

「こ、こら!戦いなさい!」

 

とギャグ的な展開になっていると騒ぎに気付いた人達が火事に気づき始めていた。

 

「火が回る時間は稼いだ。逃げるわよ。」

 

「お前も来い!」

 

「は~な~せ~魔女攫い~!!」

 

 

 

 

とロクロウに担がれて暴れているマギルゥを見ながら逃げるようにこの場から立ち去った。

 

 

 

 

 




本当に申し訳ございませんでした。

言い訳させて貰いますと仕事が忙しかったのと引っ越しで忙しく書く暇がなく大幅に遅れてしまいました。

少し時間が取れそうなのででこれからちょっとずつリハビリをかねて書いていきたいと思いますので宜しくお願いします。

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