テイルズオブチェイン   作:シュウ名刀醜血桜

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ローグレス離宮への潜入前編

 

(あれからそんなに時間が経っているの!?そうだ依頼がどうなったか、聴かないと。)「ねぇベルベット次は何処に向かうの?」

 

とライフィセットの言葉に時間がかなり経っている事に驚いたもののそれよりも次の目的を聴く方が重要だと思いベルベットに聴いた所どうやら依頼は全て終わっておりアルトリウスの居場所もダーナ街道の北にある聖寮の新神殿『聖主の御座』という所に籠もる予定ということが分かったらしい。どうやら聖主カノヌシの遷座儀式というモノを行ってるらしく厳粛の儀式故につくのはメルキオル達数人の高位対魔士だけらしい。

 

ただ御座の手前には厳重な検問が敷かれているらしくそれを破るのは無理らしくそれを通る為の;鍵;を見つけるために闇ギルドの仲間が鍵について調べているという情報を教えてくれたのだがその件は別会計でその代金の為にミッドガンドの;教会大司祭ギデオン;と言う人物の暗殺を頼まれた所に私が帰ってきたらしい。

 

「でもさベルベット、大司祭を殺す理由はあるんでしょ?」

 

と聞くとどうやら;赤聖水;という麻薬に近い中毒性のある薬をばらまいておりそれの影響で彼らにも被害が出ておりその為に排除しろという内容だった。

 

(成る程それは確かに排除しないと危険かもね。)

 

とベルベットの話を整理しているとー

 

「……貴方も合格よ。」

 

と闇ギルドの元締めであるお婆さんが言った。

 

「合格?」

 

とお婆さんに聞くと申し訳無さそうな顔をしながら謝られた。

 

「御免なさいね貴方を試すような真似をして、でも咄嗟に依頼とは関係ない子供達の事を聞いて飛び出して行くような子は剣を振り回すだけの人ではない……それが私、ダバサ・バスカウィルがいえ、私達;血翅蝶;が貴方を信じて合格を渡す理由よ。」

 

「ありがとう!タバサさん!」

 

「とりあえず貴方にも記章を渡すわ。これを;血翅蝶;のスカーフを付けている仲間に見せれば手を貸してくれるわ。」

 

「うん!分かった!何から何までありがとう!タバサさん。」

 

そう言ってタバサさんは記章を受け取り礼を改めて言うと大司祭が一人になる夜まで街で準備をして闇ギルドで休むことにした。

 

 

 

(ここは!?)

 

 

眼が覚めるとそこには業魔の腕で何かを食べているベルベットの姿があった。

 

「もっと……もっと……もっと!」

 

と譫言のように言葉を繰り返し何かを食べ続けるベルベットだがー

 

「!?うぁぁぁああっ!!」

 

その食べていた物いや者の正体に気付いて後退りした。

 

(あれは!?ラフィと……私!?)

 

そう地面に転がり食べられていたのは恐らくベルベットの弟であるライフィセットと……私だった。

 

「違うの……!そんなつもりじゃなかった!けど、お腹が空いて……お腹が空いて……」

 

(…ベルベットもしかしたら今までずっと誰かを食べたいというのを我慢してきたのかな……)

 

と私が思っていると私の横に髪を結びシアリーズに似た聖寮の服を着た男が立っていた。

 

(……彼がアルトリウス。)

 

「病で消えゆく弟の命で、姉が長らえるなら、その行為には;理;がある。我慢しなくていいんだ、ベルベット。」

 

とベルベットに優しい言葉を掛けて笑顔でライフィセットと私を食べるように言った。

 

「い……や……嫌だあぁぁぁぁっ!!」

 

とベルベットが頭を抱え絶叫したのと同時に私の意識が現実に引き戻された。

 

「ッッッ!!ハァハァ!……今のがアルトリウス。」

 

と眼が覚めたのと同時にベルベットも勢い良く跳ね起きた。そしてー

 

「ああああ~~っっっ!!聞くもんかっ!お前の言うことなんかっ!」

 

「あ……あ……」

 

「ッ!ライフィセット!!」

 

ライフィセットの首を絞めた。

 

「落ち着いて!ベルベット!ライフィセットが死んじゃう!」

 

「!!」

 

と私の声を聞くと驚きながら首を絞めていた手を離した。

 

「あんた……どうして……?」

 

「ベルベットが……うなされてた……から……」

 

と言うライフィセットに何故だか私にはラフィが重なって見えた。

 

「気安く近寄るな!あたしが業魔って分かってるでしょ!」

 

「ごめんなさ……い……」

 

と強くベルベットは言うとライフィセットが泣きながら謝り出て行ってしまった。

 

「くそっ……!」

 

(こんな時なんて言葉を掛ければいいんだろう?私には分からないよ……)

 

と言葉を出そうと考えているとー

 

「寝ても覚めても悪夢の続きー;モノ;は石をぶつけると壊れるが、気持ちをぶつけると;イキモノ;になる。扱うにも捨てるにも;モノ;の方が楽じゃぞ?」

 

といつの間にかいたマギルゥが此方を振り返りながら言った。

 

「何が言いたい?」

 

「休憩はお終いという事じゃよ。お出掛けの時間じゃ♪」

 

(…マギルゥ私は今一番マギルゥの事が分からないよ……でもマギルゥの事を理解できないからこそマギルゥがどういう人間なのか知りたいな。)

 

とマギルゥの事を不安視しながらも私は最と知りたいと思いながら街の外に出た。

 

 

「………」

 

やっぱりライフィセットはベルベットの事が怖いのかベルベットを見ると私の背中に隠れてしまった。

 

「…………」

 

ベルベットもベルベットで一瞬だけ此方を見たが直ぐに目を逸らしてしまった。

 

「むふふ、間に合って良かったわい。」

 

「あんたも来る気?」

 

「お主らとおれば、ビエンフーを使う女対魔士が現れるぞよ~とマギルゥ占いに出たのでな。」

 

「当たるのか、それ?」

 

「儂は昔、王城に入ったことがある。一緒だと便利かもじゃぞ?」

 

「邪魔したら捨てていくわよ。」

 

「敵の本拠地だ。警備は堅いぞ。」

 

「けど、闇はあるはず。赤いスカーフを付けた兵士を捜すわよ。」

 

 

それから私達は地下道の近くにいる;血翅蝶;のスカーフを付けた兵士を見つけて手形を見せ地下道に入り王城の離宮へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




来週は仕事が忙しくもしかしたら更新頻度が下がるかもしれませんですが投稿は辞めるつもりはないので次回の更新をお楽しみに!
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