果たしてその理由とは…?
そして展開上ラナが酷い目にあうのは2話後位になってしまいました。次回予告を見てくださった方を裏切る形になり申し訳ありません
町に着いた私達は、軽い食事を取り、取り敢えず別々に情報収集をするために離れて行動することにした。
(そうは言ったものの何も考えなしに歩くのは……?)
そんなことを考えて一人歩いていると武具屋の前にロクロウがいた。
「何してるの?」
「うん?、応!ラナか、たまたま良さそうな武具屋を見つけてな見ていた所だ、どうだ一緒に見るか?」
「い、いや良いかな所で他の二人は?」
「二人は船大工を探しに行ったぞ。」
「ありがとう!」
ロクロウに感謝し私は、道なりを進んで船大工を探しているらしいベルベット達と合流することにした。
そして少し前に進んでいると船乗り達と喋っている、ベルベット達を見つけた。
ベルベット達と一緒に船乗りの話を聞いていると後ろから声をかけられた。
「商船組合は業務を停止しているのです。」
後ろを振り返るとさっきの男の子にもう一人の男の子それから耳に青いイヤリングを付けた対魔士の服を着た女性が立っていた。
「なんなの?あんたは?」
そうベルベットが聞くと女性が口を開いて名を言った。
「聖寮対魔士テレサ…以後お見知りおきを。」
「テレサ様……」
「二号。口をきいていいと許可しましたか?」
「………」
さっきの男の子がテレサに話しかけようとするのを許可をしていないという理由で止めた。
それを光景を見て私はなんとも言えない気持ちになった。
(聖隷と対魔士ていうのは奴隷と主人に近いんだな……)
聖隷と対魔士の関係について考えていると船乗り達が自分達の罰は何時まで続くのか、そしてダイルという人(?)がやったことだから許して欲しいと懇願したのだがテレサはそのダイルという者が炎石の密輸を行っているのを放置した組合にも連帯責任を負ってもらっているという事だった。
そしてそのダイルをテレサ達対魔士が捉えて処罰し、その後事件が解決すれば営業は再開出来るそうだ。
テレサはそこまで話すと薄着のベルベットを見て寒くはないのか聞いた。それを聞いたベルベットは下を向き何時もとは違う弱々しい声で南方から着いたばかりでノースガンド領が寒いとは知らなかったとわざとらしく最期にくしゃみをしながら言った。
(多分怪しまれてるから誤魔化すための演技だ。)
私はなんとなくそう思っていると女性が体を冷やしてはいけないと言いその場を去った。
それを座って見ていたマギルゥは、笑いながら立ち聖寮のやり方を見てギャグを入れながら状況を理解した感じだった。
そして事情は分かった私達は武具屋にいたロクロウを連れ戻して、ダイルという奴を捕まえるべく、船乗り達から教えてもらった郊外にあるダイルの故郷の小さな村に向かうことにした。
投稿が遅れてしまい申し訳ございませんでした。
次回は早めに投稿したいと思うのでよろしくお願いします。