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【幽々子】
「雪あかりを頼りに二人で呑むのも悪くないわね」
ふくよかな体つきの彼女はそういった。桃色の髪に空色の衣服。酒のおかげか、頬は朱を帯びている。寒空に浮かぶ月の光はいっそう鋭く見える。
酒のおかげで身体は暖まる、とは言うものの、冷たい空気がみるみるうちに体を冷やしていく。この冬に外で呑むなど、酒だけに酔狂なことだ。
「寒いわね。」
彼女が言った。
身を寄せてくる。二人で暖まろう、ということだろうか。私も同じように身体を寄せる。先程まで座っていた場所から動いたことで、冷たい床の感触が伝わってきた。思わず背筋が震えた。
それからしばらく、二人で飲み続けた。寒いから中に入ろうとも言い出せなかったが、さすがに辛くなってきた。
「もう中に入りましょう。凍ってしまいます」
「そうね。あなたの"お誘い"であれば。」
ーーーなるほど。そういうことか。
冷たい身体を寄せあって布団に入る。彼女の身体も相当に冷えていた。私は躊躇いなく彼女をつつむ。
静かに夜が更けていった。
終。
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【餃子】
ある日のお茶の時間。
レミリアが言った。
「餃子が食べたい」
咲夜が言った。
「ニンニク入ってるじゃないですか」
レミリアは餃子を知らぬ。レミリアはあの小麦粉で作られた薄皮の中に肉汁と野菜とニンニクがよく練られながら閉じ込められたものが、口の中で弾ける旨味を知らぬ。レミリアはそれにビールがよく合うことを知らぬ。
「それでも食べてみたいのよ…うちには中国の化身みたいなのもいるのに」
美鈴のことか。当の本人は苦笑い。
「いやぁ、私のところのはどちらかといえば水餃子なんで…でも焼き餃子美味しいですよね」
餃子の発祥は中国であるが、それは日本への伝来の過程でいくつかの変質を遂げて今日本で知られる形になっている。幻想郷で広く知られる餃子も日本の形式のものだ。
「必ずしもニンニクを入れる必要はないんじゃないの?」
パチュリーがもっともなことを言う。
「それは餃子じゃない…そんなものは半人前の餃子よ。吸血鬼たる私が口にするには不足するわ」
「いや食べたことないでしょレミィは」
魔法使いは苦笑い。威厳づけたセリフだが午後3時の陽光と小鳥のさえずりの元で言われても、なんとも。
「何か餃子のような小麦粉で包んだ皮の中に具を入れた食べ物はありませんかね…」
咲夜は色々思い巡らせる。
そして一つ思い出す。風祝の巫女のところでそんなものが食べられていたような気がした。その旨をレミリアに話すと、「じゃいくつかもらってきてちょうだい」と言われ、
咲夜は守矢神社にやってきた。
「あ、咲夜さん。こんにちは」
「こんにちは早苗、ちょっとお願いしたいことがあるのだけれど…」
「?」
「実は…」
神社社務所の台所。咲夜と早苗、そして
「おやき作りって聞いたからね」
神奈子が、さらに
「まさかこっちで他人に教えることになるなんて思わなかったよ」
諏訪子もいる。と言うわけで4人によるおやき作りが始まった。
「おやき」とは長野県の郷土料理だ。小麦粉を水で溶いて練り薄く伸ばした皮に、大根、野沢菜と言った野菜や小豆の餡などを入れたものである。調理方法は焼く、蒸す、珍しいが揚げるなどである。今回は若干餃子に近くしようと言うことで、焼きを選んだ。
中身は野沢菜という、これも長野県の特産の野菜を味噌などで味付けし油を多めにして炒めたものを入れる。
「結構何でも具になるんですね」
「割と中華まんの具をそのまま入れた、みたいなのもありますよ」
薄く油を引いて鉄板で焼く。弱火でじっくり焼く。
「ホントは囲炉裏で焼きたいねぇ」
「人里のどっかの家にならあるんじゃない?」
神様二人も楽しそうだ。
そうして出来上がったおやきを咲夜は受け取り、紅魔館へと戻った。代金を渡そうとしたら、「久しぶりにおやきを作れたからいらないよ」とのことだった
(神様って心が広いわね…)
レミリアの元へ向かい、おやきを見せる。
「お嬢様、餃子に似たものを守矢神社に行ってもらってきました」
「よくやったわ咲夜、見せてちょうだい」
バスケットの中を見るとそこには、およそ餃子とは形状の違う楕円体が転がっていた。
「…」
「おやきというそうです。守矢神社に縁深い土地の料理だとか」
「いや餃子ではないわね…というかなに?この形は。餃子は優雅な羽があるのにこれただの丸い何かじゃない。貴族の口に合うとは思えないわ」
するとパチュリー。
「レミィ食べないの?私さっきまで図書館で集中して疲れたから、気分転換に食べてみたいわ」
そう言っておやきを一つひょいとつまみ口に入れる。魔法使いである彼女は食事を必要としないが、楽しみとしての食事を小なうことはあるそうだ。
「…」
「どうですか?」
「今まで食べたことない味ね、気品があるといえば嘘になるけど、優しさのある味だわ。具と皮の相性も結構いいわね、何お具?」
「野沢菜という野菜を炒めたものだそうです」
「へぇ、レミィたべない?」
「…」
「せっかくだからもう一つ頂いとこうかしらね、小悪魔にも差し入れしようかな…」
するとレミリアが口を開く。
「王には優しさも必要ね、パチェをもってして優しい味と言わせたその食べ物、一ついただこうじゃない!」
数日後
「今度は別の具のおやきが食べてみたいわね」
「おねーさま最初は食べようとしなかったのにねー」
「王には歴史ある食べ物がふさわしいということよ」
「はいはい、あ、ねー咲夜私あの甘いあんこのやつがいい!」
「承知しましたわ、フラン様。…私そのうちおばあちゃんみたいになりそうね…」
おわり
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【胸】
「これで終わりよ魔理沙ぁぁぁーーーーーっ!!!」
「くそっ…終わらせるか、八卦炉ブースト!逃げるしかねぇ!」
「そんなもので逃げ果せると思うてかァ!超誘導夢・想・封・印!!」
「そんな…バカな…っ!!!」
魔理沙、天空に散る。
「さぁ魔理沙、私の胸を揉みなさい!」
「くそっ…なんでこんなことにっ…」
ーーー
話は数時間前にさかのぼる。
「揉んでもらうと大きくなるらしいですよ?」
「おっぱいが?」
「おっぱいです」
「…」
神社で暇を持て余していた霊夢と魔理沙と早苗は他愛もない会話が気づけば「胸の発育に関わる重要な会議(トップシークレット)」に変わっていた。
「じゃあ何よ、あんたは揉まれて育ったって訳ェ?サナエサァン」
「私は成長とともにですよー」
「おんどりゃケンカ売っとんのか我」
「よせ霊夢。早苗に当たっても虚しいだけだぜ」
「じゃあ魔理沙は自分の発達具合に疑問を抱かない訳!?同年代のこいつはこんなんなのに!」
「い、いや、もうあと数年すれば…」
「揉みなさい」
「は?」
「魔理沙。私の胸を揉みなさい」
「何言ってやがるこの大馬鹿野郎が!あ、女だから野郎じゃないか。大馬鹿巫女が!」
「あんたはあと数年すれば大きくなるんでしょ!?私は多分無理よその見込みはないは!」
「巫女だけに!」
「黙ってろ緑髪巨乳!とにかく魔理沙揉め!」
「揉まん!そんなに言うなら私の方こそ揉んでもらおうか!」
「じゃあ勝負で勝った方が揉まれるとうことではでどうです?」
「「それだ!」」
と言うことで弾幕勝負が始まり、冒頭に至る。
ーーー
「ああっ、魔理沙そこくすぐったい…」
「ヘンナゴエダジデンジャネェェェ」
「んっ、まっ、待って…」
「やめねぇ…お前が揉めって言ったんだぜ私はやめねぇ!」
「んっ…はっ、ぁあっまりさ…っ」
「クァwせdrftgyふじこlp」
「あ、そういえばなんですけど好きな人に揉まれるから大きくなるのであって、それ以外の場合は単に脂肪が消費されてむしろ小さくなるらしいですよ」
「…」
「…」
完