転生破壊者のヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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ゼノアスの王女

今、俺たちはピッチの上に立っている。

 

それも子供達からの期待の視線を受けてだ。

 

どうしてこうなった?

 

話は少し前に遡る。

 

俺がリフティングをしながらサッカーを観戦していると

 

ダンッ!

 

「おい!大丈夫か!」

 

どうやらボールを奪い合うタックルの際に転んだらしい。

 

んで負傷した騎士たちをピッチの外に運んだ。

 

そこまではよかった。だが……

 

「代わりのメンバーは?」

 

「どうしよう……居ないぞ!」

 

と軽く混乱状態。まあスポーツにはありがちだ。

 

と思っていたら

 

「ピッタリの人がいるよ!」

 

子供の一人がそう言った。

 

誰のことだ?この場にいる騎士に代わりは居ないぞ?

 

とその子が指差したのはー

 

「へ?俺?」

 

俺だった。

 

「成る程……確かに!」

 

「あんだけリフティング上手かったしな!」

 

「陛下なら……!」

 

という流れで俺と冬夜の二人が抜けた二人の代わりをすることになった。

 

子供達の視線があるから逃げられない。

 

まあレイ子やユミナも見てるし……カッコ悪いすがたは見せられん!

 

冬夜も同じ気持ちなのかヤル気を出している。

 

試合再開の合図が出されると俺はパスを受けて走る。

 

「行かせん!」

 

それを相手が止めにかかるが……

 

「Zスラッシュ!」

 

誰ぞも知るイナズマイレブンの技Zスラッシュだ。

 

躱した俺はそのまま相手陣内へ攻め込むが冬夜が

 

「行かせるか!」

 

「くっ!」

 

冬夜とボールの奪い合いになるがエラシコで躱して

 

ゴール前まで駆け上がる。

 

そして

 

「うおおおおおお!!!」

 

大振りのように足を振り上げると相手も隙だらけになったボールを取ろうと向かってきたが

 

「ホイッ」

 

勢いよくシュートすると見せかけてがら空きになった相手の股下にボールを転がすとボールはゴールに入った。

 

「ゴォオオル!」

 

「へ?」

 

冬夜も呆然としているがサッカーにおいてフェイントとは基本戦術なのだよ!フハハハハ!!

 

とレイ子たちの方を見ると白い目で見られた。

 

待て待て待て!そりゃああの流れだと一対一の勝負だろうけど点を取るにはだな!

 

と子供たちも呆然としていた。

 

いたたまれなくなったのでサッサと退散する。

 

こうして俺と冬夜の試合はなんとも言えない形で終わった。

 

・・・・

 

数日後バビロンらしき遺跡が見つかったという知らせを受けて俺たちは出発の準備をした。場所は魔王国ゼノアスだ。

 

魔王国とどこかの某RPGのような世界を侵略しそうな感じのする国だが実際は魔族の王が治めている普通の国である。

 

今回は俺と冬夜が先に向かって後からユミナ、レイ子、一佳、茨、ねじれちゃん、リーンにハンコック、アインと焦凍、エンデとリセが来ることになった。

 

ハンコックたちもバビロンに興味があるようだ。

 

鳥からリコールで記憶をもらった俺がディメンジョンオーラを出して俺と冬夜がその中に飛び込む。

 

後は冬夜がバビロンを起動させてゲートで迎えが来るのを待つ。

 

そして俺は遺跡の外で待っていると見聞色がなにかを察知した。

 

待てよ……ここは魔王国ゼノアスだよな……?まさか!

 

俺は咄嗟にディメンジョンオーラを出してその場に駆けつけた。

 

・・・・

 

「はぁ……はぁ……」

 

逃げようとしたら足を斬られて再び振り下ろされようとした刀を防ぐために無意識に上げた右手の手首からが斬り落とされた。

 

死ぬ……殺される……嫌だ……誰か……助けて……そう思うも虚しく再び振り下ろされようとする刀。私は死を覚悟した。

 

だけど

 

ガキィン!

 

甲高い音が鳴り響き振り下ろされるはずの刀がいつまで経っても下ろされない。

 

そしてふと顔を見上げるとそこには私より少し年上に見える男の子がいた。

 

「もう大丈夫……俺が君を守る」

 

そう言われると痛みが和らぎ途轍もない安心感と胸の高まりとともに私の意識は闇に落ちた。

 

・・・・

 

「何者だ……貴様……」

 

「通りすがりの……って言う必要はないか」

 

俺はソルで一瞬でソイツに近づくとモロに一撃を加えて気絶させた。

 

ふぅ……さてと……

 

この子はファルネーゼ・フォルネウス、ゼノアスの魔王の庶子だ。

 

詳しい説明は今は後にして治療が先だ。

 

<アタックライド、リカバー!>

 

リカバーで千切れている足と腕を元に戻す。そしてファルーネゼの意識が戻るのを待つ。

 

これで治療はOK!

 

と思っていたら

 

「ファルネ様!」

 

後ろから声が聞こえた声の方向に振り向くとそこには

 

「貴様!何者だ!ファルネ様から離れろ!」

 

あれぇ……?これってまずいヤツ?

 

とその時俺の周りをゼノアスの兵たちが取り囲んだ。

 

嘘でしょ……と呆然としていると俺の腕と足が地面から生えた植物によって縛られた。これって……!

 

アルラウネの植物操作か!

 

と次の手が来る前に俺は時間を止めて拘束を無理矢理解いて脱出した。

 

そして死なない程度に一撃ずつ加えていって時間を動かすと

 

ゼノアス兵たちはほとんどが倒れた。

 

「くっ……!なにをした……!」

 

「あのですね。話を聞いてください。俺は」

 

「スピカ!」

 

「ファルネ様!?」

 

そしてファルーネゼに説明してもらうと

 

『本当に申し訳ありませんでした!』

 

俺の前に土下座したゼノアスの兵たちが並んでいた。

 

ちなみに俺は今ゼノアスの城にいる。

 

真実を知ったスピカさんたちが謝ってきたのだ。

 

「別にいいですよ。疑いが晴れたんだし」

 

「しかし……!私たちはファルネ様を助けてもらったにも関わらず……」

 

「もういいですよ。気にしてませんって」

 

「は、はぁ……」

 

とその時

 

「ファルネーゼ!」

 

バンッと扉が開いてこの国の王、ゼルガディ・フォン・ゼノアスがファルネーゼを見て喜びの声をあげた。

 

そのまま抱きつこうとしたらパッと避けられた。

 

「何故!?」

 

「怖い……」

 

ファルネーゼは冷たい目でゼノアス王を見る。

 

「ああ……とそれはともかく、話は聞かせてもらった。すまんな……ファルネーゼを助けてもらったにもかかわらず……本当に申し訳ない……」

 

「構いませんよ。それより」

 

「うん?」

 

「君が無事でよかった」

 

本当に無事でよかった。

 

とその時

 

ファルネーゼが俺に抱きついてきた。

 

え?

 

「ありがとう……貴方は私の英雄……」

 

あのですね?ファルネーゼさん、いきなり藪から棒になにを?

 

親バカのゼノアス王がこちらを睨んでくるのですが…

 

あれぇ……?どうしよ?

 

・・・・

 

あの人に助けられてから私はあの人のことしか考えられなくなった。

 

そしてスピカたちが勘違いしたと聞いたときは申し訳なさでいっぱいだった

 

でもあの人は気にせずそれどころか私の心配をしてくれた。

 

そして

 

「君が無事でよかった」

 

その暖かい言葉をかけられた時胸がドキッとして、心臓がドクンドクンと鼓動を鳴らすのがわかる。

 

ああ……そうなんだ……

 

そう思った時、私は名前も知らぬその人に抱きついた。

 

とっても暖かい……不思議と安心感が出てくる……

 

そしてこの気持ちに気付いた。私は……

 

ーこの人が好きなんだ

 

 

 

 

 

活躍させてほしいメインヒロイン

  • 柳レイ子
  • ユミナ・エルネア・ベルファスト
  • ボア・ハンコック
  • 他のヒロイン
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