ファルネーゼに抱きつかれた俺は困惑していた。
そして同時に不味いとも思った。
怖い……
ゼノアスの魔王陛下がすごい睨んでくるんですけど!
ファルネーゼから離れようとすると
「嫌……?」
そんな泣きそうな顔で見ないでほしい。
罪悪感で胃がキリキリするから……
とひじょ〜うに不味い立場の中にいると
「魔王様!侵入者です!」
「なに!?」
「広場の方に!至急対応を!」
「わかった!行くぞシリウス!」
「はっ!」
「俺も行く!」
「貴様も!?」
「足手まといにはなりません!行かせてください!」
「うむむ……わかった!ついてこい!」
そして俺と魔王陛下、シリウスさんにスピカさん、ファルネーゼが向かうとそこには
「フレイズ……!?」
「貴様はあれを知っているのか!?」
「説明は後です!それより……アイツには魔法が効きません!」
それに……なんでお前が出てくる……!?
「ギラ……!」
ギラ。戦闘狂のフレイズの支配種で王の核を自らの力の為に欲しているヤベーイ奴だ。
ギラがこちらを睨み指を向けるとその指がとてつもないスピードで魔王を刺そうと伸びてきたので俺はワンフォーオールを発動させて咄嗟に魔王の前に横入りしてその指を上から叩き割る。
「なっ!?」
「…………」
ギラは静かだったが倒れたゼノアス兵を食いはじめた。
その様子に魔王たちは息を呑んだ。
「……あー、これでいいか?」
成る程……アイツは世界共通語を他種族を喰らうことで身につけるのか……
「やるじゃねえか、俺の攻撃を防いだのはお前が初めてだ。殺しがいがある奴だな、テメェ」
「お前の目的は王の核だろう?だからこの人たちを殺しているのか?」
「おうよ、王の核はこの俺様ギラが頂く。誰にも邪魔させねえ。だから……死ね」
そう言って俺に突撃してくるギラ。
速いが避けられないことはない。
俺は槍のように変形された上から振り下ろされた腕の攻撃を横に避けると
「TITAN SMASH!」
ギラのモロに武装硬化した一撃を入れてそのまま吹き飛ばす
そして吹き飛ばれたギラは飛ばされる中で立ち上がって再び俺に向かってくる。
俺は突き出された拳を反らして避けてその腕を掴み回転する。
「cyclone smash!」
そして回転の勢いをつけてそのままギラを地面に投げつける。
投げつけられたギラは身体中にヒビが入るがすぐに立ち上がり、そのヒビが元に戻っていった。
「テメェ……やるじゃねえか!まさか俺に傷を負わせるとはな。こりゃあ本気を出さねえといけねえな」
そう言ったギラはなにもない空間からフレイズを呼び出して自らと融合させる。
これは……!
「不味い!皆離れるんだ!」
そう言った俺の言葉に魔王たちは咄嗟にその場から離れたが
「あっ」
ファルネーゼが逃げ遅れた。
くっ!
俺は咄嗟にファルネーゼの前に行き、ディメンジョンオーラを出してギラが出した超価電子粒子砲モドキを受け止めるが
ディメンジョンオーラは吹き飛ばされて俺はモロに食らってしまった。
「テメェ……よくも邪魔してくれたな……まずは……コイツを殺す!」
そしてファルネーゼに向けられたギラの刃が振り下ろされようとした。
させるか!
<アタックライド、ポーズ!>
俺は時間を止めてファルーネゼを安全な場所まで運ぶと止まっているギラに今度は流桜で核に直接ダメージを与えて時を動かすと
「があっ!あれ?どうなったんだ!?あ……なにした……!テメェ……!」
そしてギラは俺を忌々しげに睨みながら粉々に砕け散った。
すると
「無事で……よかった……!」
ファルネーゼが抱きついてきた。
「ファルネーゼ……?一旦離れてくれる?」
「あ…!ごめん……」
そして離れたファルネーゼの横には魔王がいた。
「君には二度も我が娘を助けられたな……礼の言葉しか出ん……」
「大丈夫すよ。気にしないでください」
「ごめんなさい……」
「うん?」
「私のせいで……貴方を危険な目に合わせて……」
「いいよ、気にすんな。それよりもお前が無事でよかった」
「どうして……?」
「ん?」
「どうして!なんで貴方はそんなに平然でいられるの!自分が死んでいたかもしれないのに!」
「……確かに俺は自分が死ぬのは怖い……でも手の届く範囲で君を見捨てたら後悔する……君を目の前で失うのが怖かったんだ……だから俺は手を伸ばすんだ……だから……生きていてありがとう」
「……うっ……!うわあああああ!!!」
ファルネーゼが泣きながら抱きついてきた。そして
「ありがとう……!」
と何度も繰り返して俺に謝ってくれた。
「ねぇ?」
「うん?」
「そういえばお互いの名前言ってなかったね」
「あっ……」
「俺は空野真司。君は?」
「ファルネーゼ……ファルネーゼ・フォルネウス……ファルネって呼んで?」
「わかった、ファルネ。これでいい?」
「ん……」
そして再び抱きついてくるファルネーゼ。
俺もそれを抱きしめる。
魔王陛下の眼力があるがもう怖くない。
「真司……」
「うん?」
「大好き……」
へ?大好きって……俺を?
でもいいか……嫌いじゃないし……俺も好きだし……
「はい……俺も大好きです」
「ん……!!!」
そして抱きしめる力が強くなる。
「余の前で……何イチャイチャしとるのかー!」
とうとう魔王陛下がキレて俺たち、正確には俺に抗議してきた。
そしてその後ファルネの「ウザい」の一言で魔王陛下は撃沈してしまった。
「あらあら……魔王陛下……」
ん?この人は……
「娘を救ってくれてありがとうございます。真司さん」
「貴方は……?」
「申し遅れました。私はファルネの母のファアナと申します」
あーそういえばいたな……フィアナさん……
んでその後ファルネに俺が異世界人であることも伝えるとそれでも俺についていきたいと言い、フィアナさんもブリュンヒルドに来るそうだ。
魔王陛下は抗議したがフィアナさんの説得で事なきを得た。
こうしてファルネも俺の彼女となった。
レイ子たちになんて説明しよう……
活躍させてほしいメインヒロイン
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柳レイ子
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ユミナ・エルネア・ベルファスト
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ボア・ハンコック
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