ファルネが嫁候補になったのはいいが一つ問題があった。今回の襲撃の黒幕だ。犯人はユーロンの暗殺部隊でソイツらを捕まえたはいいが一切喋らないのだ。
と状況が好転しない中冬夜から連絡が入った。
実は俺のスマホも神気で神器と化してこの世界でも使えるようになってあるのだ。
バビロンを発見して適合者と認められたそうだ。
さて……この状況を好転するようなアーティファクトでも見つかりませんかね……
・・・・
「遂に来たァー!!!」
腕を振り上げて全身で喜びを表しているのは俺の彼女であるリーンだ。
どうやら今回のバビロンは『図書館』だった。リーンが求めていたものだからかそりゃ嬉しくなるか。
待てよ?『図書館』ってことは古代の闇魔法で自白させられるかも!
俺も期待を胸に募らせていると
「古代叡智の結晶!知られざる知識と歴史!その全てがこの手に!」
「盛り上がってるとこ悪いんだけどさ、一応『図書館』の本は閲覧制限かけるよ?」
「なんですと!?」
冬夜くんの一言に対して目を見開くリーン。
まあ他国の立場上簡単に情報を渡せるわけないか。と思っていたら
「そうね……じゃあこうしましょう。私をブリュンヒルドの宮廷魔術師として迎えてちょうだいな」
「は?」
おお!成る程、その手があったか。ていうか原作でもこの流れだったよね?
「ていうかさ?冬夜、俺とリーンは婚約者同士なんだし閲覧権限はあると思うんだけど……」
「し、真司っ!いっ、いきなり!な、何を!」
リーンの顔がリンゴのように赤くなる。
それにジト目を向けてくるレイ子たち。やめて!
「それに……真司さん。そちらの桃色髪の方は……?」
ユミナがジト目のまま俺に視線を向ける。
ああ、紹介し忘れてたな。
俺が一通りの経緯とファルネの正体を話すとレイ子たちのジト目の鋭さが増した。何故に!?
ってまーた女作ってきたんかってことだろうな……いい加減わかるようになってきたよ……
「全く真司さんったら……正座!」
「ハイ……」
「次から次へと彼女を作って……今回もですか!」
「いや、それは「黙らっしゃい!」ハイすみませんでした」
「全く……緊急時で助けたこともですが真司さんは女性を落としすぎです!もう少し自分が女たらしである自覚を持ってください!」
「俺……女たらし……?」
「女たらしだろ」
「女たらしだね」
焦凍とエンデの容赦ない攻撃が俺の胸に突き刺さる。ウッ!
「全く……でももうここまで来たら10人も11人関係ない気がします。それに私は甲斐性があればお嫁さんを何人作っても構わないと思いますし……」
「ユミナ……ファルネもごめんね……」
「ううん……私はいい。貴方に助けられて私は貴方を一方的に好きになった。それは変わらない事実」
「とまあ!堅苦しいのはここまでにして!ファルネさん、本気で真司さんと付き合いたいと思いますか?」
ユミナがそう聞くとファルネはコクッと頷いた。
「そうですか……ならば私たちはファルネさんを同士として迎えます!皆さんもいいですよね?」
ユミナがそう言うと皆もコクッと頷いた。
「真司さん。ファルネさんのことも本気で付き合ってあげてくださいね?」
「もちろん。そのつもりだよ」
こうしてファルネも皆に俺の嫁として認められた。
その後図書館に転移すると
『ふあああああぁぁぁ……!!!』
ハンコックやアインはバビロンに驚いていた。
まあ俺も初めて来た時は驚いたからな。
「一体これはどうなってるの……!?」
「妾はグランドラインで色々なものを見てきたが……このようなものは初めてじゃ……!」
「すみませんが図書館内ではお静かに願います」
「あ、ごめん…」
『図書館』の管理人イリスファムがハンコックたちに注意する。
「しかし、それにしてもすごい数の本ですね……目的の本を探すのも一苦労なのでは?」
「ああ、それなら大丈夫。例えば……『竜に関する本を検索』」
茨の疑問に俺がそう言うと床の絨毯に矢印が浮かび上がった。これを辿れば目的の本を探せる。ちなみに適当な場所に返しても自動で元の場所に戻るそうだ。
地球の本棚ほどではないが中々に便利な機能だ。
しかし問題なのが殆どの本が俺たちの知らない言語なので読めないということだ。五千年前だから仕方ないのかもしれないが。
俺はディケイドの翻訳機能があるので読めるが他の皆は困っているようなので冬夜に翻訳メガネを作ってもらっていた。
冬夜がフレイズの本を調べている中で俺は古代の闇魔法の本を読んでいた。原作で出ていたはずだが忘れてたのでな。
『ヒュプノシス』か。これで相手を催眠状態にできるらしい。
そしてこの後覚えた闇魔法でユーロンの暗殺者を催眠状態にすると黒幕が判明した。
このまま捕まえてもよかったのだったが確固たる証拠を手に入れるために俺はあの手を使うことした。
・・・・
魔王国ゼノアスの王都、ゼノスカルの商業地区の寂れた倉庫街を一人の男が歩いていた。そして目的の倉庫につくと重い扉をこじ開けて中に入った。中には仮面を被った謎の男と思われる人物がいた?
「どういうつもりだ。仕事が終わったら会わないつもりじゃなかったのか?」
「……もう一人邪魔な奴がいるんじゃないのか?」
仮面の男がそう言うと
「ほぅ……お前らが第一王子を消してくれるならありがたいが見返りはなんだ?前のように武器の横流しか?」
そう言った男の背後から第三者の声が飛ぶ。
「……なるほど。それが取引の内容か。お前がゼノアスの武器をユーロンに横流しし、その見返りに黒装束らに依頼した、というわけか」
倉庫内に響いた声に思わず振り返る男、そこにいた驚きの人物に目を見開く。
「ま、魔王陛下!?」
倉庫の入り口に立っていた男はまさしくこの国の魔王、ゼルガディ・フォン・ゼノアスだ。
さてと……俺も変化の術を解除して元に戻る。
「なっ!?き、貴様……っ!?」
「悪いけど引っ掛けさせてもらったよ。セブルス・アルノスさん」
そう原作通りコイツが今回の事件を裏で手引きした黒幕だ。
俺は原作で冬夜が使った手と同じ手を使った。
ただ今回はコイツだけに『仕事のことで話がある』との手紙と仮面を送って誘い出したという点が原作と違うかな。
あのまま捕まえたもよかったのだが確固たる証拠が欲しくてね。
コイツは第二王子の叔父にあたる男だ。
第二王子の実家は大商家でいずれそれを継ぐ男だ。
「貴様が犯人とはな。さぞかし父のアルノス商会長も残念に思っていることだろう。あの世にいるお前の姉もな」
「ち、違います、陛下!私は姫君を殺してなど!」
「ほう?余は『殺害した』などとは一言も言っておらんぞ?それにファルネーゼのことをなぜお前が知っている?」
説明し忘れていたがファルネは存在を隠された子だ。一部の人間しか知らないし、殺されたなどと情報も入ってくるはずがない。
倉庫内にシリウスさんの部隊が雪崩れ込んできた。
その後は原作通りセブルスは捕まり罪状を明らかにするためファルネの存在を明かして数日後、俺とファルネの婚約が大々的に発表された。
活躍させてほしいメインヒロイン
-
柳レイ子
-
ユミナ・エルネア・ベルファスト
-
ボア・ハンコック
-
他のヒロイン