「これがエーテルリキッドか」
フローラから渡されたエーテルリキッドを手に取る冬夜。
実際見てみたがメロンソーダみたいだった。
さてと……
「真司……やっぱりマズイかな?これを衆目に晒すのは」
「うん。マズイことになるな。この情報は出来る限り漏らさない方がいい」
実際ユーロンが関わってくるしな。調べてみたがこの世界のユーロンも原作とあまり変わらないから尚更情報は漏らせない。
じゃあどこで使う?
「俺が人の居なさそうな世界を探してくるわ」
「うん頼むよ」
世界にも様々あって人が全く人が居ない世界なんてものも珍しくない。
まあ発展途上の世界ってやつだな。
さてと……どうしよっかな……
「鳴滝に頼むか」
行き着いた答えがそれだ。俺はまだ自分の力じゃ行ったことのある世界しか転移できない。いや、言ってなかったが世界を渡るだけなら可能だ。だが記憶だけでは行ったことのない世界には行けないというよりどこに飛べばいいかわからないのだ。要するにその世界がどこにあるかの座標が必要なのだ。記憶だけではその座標はわからない。神気を使えば異空間転移や神眼による異世界の座標探索も出来るかもしれないがまだ俺はそれを習得していない。
待てよ……?じゃあ諸刃さんに頼む方が早くないか?
善は急げってね。というわけで諸刃さんのところに行くと
「成る程……君は確かに世界を渡る術を持っているが自由には使えないと……それで私に頼みに来たと……いいよ。今日は暇だったしね」
それで諸刃さんに頼んだのだがなにか要求させそうな気がする……
「その代わり今度私との戦いに付き合ってよ」
ほらー……やっぱり……
まあそれはさておき。
「そうだね……といっても君は既に神気を獲得しているからあまり教えることはないと思うよ?」
ふむ……んじゃあ、神気を目に集中させて……
おおっ!見えた見えた!
神眼を使って世界結界の外にある世界の座標を確認する。
そしてディメンジョンオーラをそこに繋げると
俺はその世界に転移した。
見聞色で確かめてみたが全く人の気配がなかった。
「へえ凄いじゃないか!一発で成功させるとは!」
うおっ!ビックリした……!
「まさか一発で成功させるとはね。正直驚いたよ。教えることなんてなかったんじゃないかな?」
それにしても……ここどこの世界だ?イセスマの小世界ってところか?
「まあそんなもんだね。ここはあの世界という存在の一部みたいなものさ。
へぇ……
んじゃまあ元の世界に戻ると致しますか。
そして元の世界に戻ってくると
「うわっ!?ビックリしたぜ……ボス」
「悪いなバル」
さて……冬夜くんに報告に行きますか。
・・・・
それからフレームギアを人のいない世界で起動実験するということでディメンジョンオーラでレインさんたち騎士たちと各国の王様と護衛の騎士たちを連れてくると
「ふわあああああ……!!陛下の魔法はやっぱり凄い!」
「本当に異世界に来たのですね……!」
「流石ですね……!」
そう褒められると照れるな……
とまあそんなことはさておき
「ほぅこれが……」
「確かにフレイズ相手には有能な手段かもしれぬな」
王様たちも見定めるような目で見ている。
「えーと、じゃあフレームユニットはやってたから大体の操縦はわかるはずだよね?レイ子頼むよ」
「うん、任せて♪」
パチンとウインクをしてフレームギアに乗り込むレイ子。
そして起動させて動かす。
バク転に宙返りまでできた。フレームギアってすごいな……
とりあえずこの日はフレームギアを各国の騎士たちや王様たちがお試しで動かしただけで終わった。
んで次の日
「初めてお目にかかります、ブリュンヒルド双王陛下。冒険者ギルド統括責任者ギルドマスターが一人、レリシャ・ミリアンと申します」
エルフだ。実際に相対するのは初めてだな。
冬夜くん、興味があるのはわかるがそうジーッと見るな。
「エルフを見るのは初めてでしょうか?」
「あ、いや、すみません……」
ほらぁ。
「我が冒険者ギルドの数少ない銀ランクの冒険者にして一国の国王になられた陛下たちを一同誇りにしております」
「いやたまたまそうなっただけのことで、たいしたことは……」
いや、たまたまじゃないだろ。思いっきり絡んだ結果がこれだからな。もうちっと自覚を持てやい。
その後はこの国にギルドの支部を建てる話を横で聞いていると
「ギルドから銀ランク冒険者である、空野真司様への依頼でございます。巨獣の討伐をお願いしたく」
「巨獣ですと!?」
巨獣ってアレだろ?屋敷ほどデッカいものにもなる魔獣。
「で?なんで冬夜じゃなくて俺に?」
「ドラゴンと悪魔を倒した実績があるのは申し訳ありませんが望月冬夜様より貴方にあるので……」
そういうことね。
「場所は大樹海です。このままですといずれ東のライル王国に向かうことでしょう。そうなれば町は壊滅してしまいます。どうかお願いいたします……」
まあ断る理由なんかないわな
「わかりました。それと報酬のほうですが……」
エーテルリキッドの追加のために魔石を掘り出す許可を求めるとあっさりと了承を得た。
んじゃあ行きますか。フレームギアの実験にも持ってこいだしな。
そしてディメンジョンオーラで大樹海まで転移して
<アタックライド、フロート!>
一気に目的地まで飛ぶとそこには巨大な蠍がいた。
んで一旦格納庫までディメンジョンオーラで戻ると
「調整終わってるか?」
「オッケーだぜ。いつでも動かせる」
「んじゃあ……」
ディメンジョンオーラでフレームギア、ナイトバロンをさっきの場所に転移させて乗り込む。
そして一気に迫ると蠍、スコルピナスは尾の先から毒液のようなものを出した。
あれって確か強酸だったよな!?マズい!
俺は咄嗟に横に避けてバトルハンマーを振るうがガキィン!と甲高い音をたてるもヒビが入っただけでダメージは見受けられない。
あー!もー!面倒くさい!
俺はフレームギアから降りると
「変身!」
<カメンライド、オーズ!>
オーズに変身して
<ファイナルアタックライド、オ、オ、オ、オーズ!>
空間ごとスコルピナスを横に斬り裂く。
そしてスコルピナスは動かなくなった。
・・・・
「これはまた……まさかこんなに早く倒すとは……凄いアーティファクトですね……」
いや、違うんですよ……俺フレームギアを使いこなせなかったっす……
その後は原作通りフレイズやフレームギアのことをレリシャさんに話してその日は終わった。
ああ、あとちなみに俺のギルドカードがゴールドになった。
・・・・
あれから一ヶ月が経った中でスカーレットの眷属からバビロンらしき遺跡の情報が得られたので行ってみることにする。
場所は騎士王国レスティアらしい。
俺はその遺跡の近くにディメンジョンオーラで転移して冬夜がバビロンを起動させて迎えが来るのを待つ。
待てよ……この後確か……
俺の見聞色が嫌な気配を察知したのと同時にレスティアでのイベントを思い出した。
ああ!ヤベェ!俺は咄嗟にワンフォーオールを発動させてその場所へ向かった。
・・・・
少女が金色の髪をなびかせてフレイズに攻撃するがその硬さで全く攻撃が通らない。
「くっ……!なんて硬さ……!」
そして細い足の部分を狙うも逆に剣は折れてしまった。
「しまっ……」
そしてその触腕が少女を襲おうとした時に
「SMASH!」
上から振り下ろされた拳が触腕を砕いた。
俺はそのまま腰にある水晶の剣でフレイズをバラバラに斬りきざんだ。
「あ、貴方は……」
「ここは俺に任せて。貴方は避難誘導を」
「は、ハイ!」
ちょうどいい。この剣の練習相手になってもらおうか。
「さてと相手になってもらいますか。ワンフォーオール、アクセル、ブースト」
ワンフォーオールで身体能力を無属性魔法アクセルでスピード、ブーストでパワーを上昇させると近くにいたフレイズを全て斬りきざんだ。
そして屋根に登って上から飛ぶ斬撃を下にいたフレイズに放つとフレイズは全て核ごと斬り刻まれた。
そして振り返ると先程の少女がこちらを見つめていた。
この子は……ヒルデガルド・ミナス・レスティア。この国の王女だ。
「被害はどれぐらい?」
「え?あ、ああ、何名かが亡くなりました。怪我人も多数…」
「そうか……まあなんとかしようか。」
「え?」
「
俺が街にいた重傷者や死人だけの時間を戻すとその人たちの意識が戻った。
「え!?こ、これは!?」
「死んだ人たちの時間を戻したんだ」
「え!?そ、そんなことが……あ、貴方は一体……」
「俺は空野真司。遠い国のブリュンヒルドってところで王様をやらせてもらっている」
「ブリュンヒルド……!話には聞いております!冒険者から身を起こした二人の少年王……!数々の国々の問題を解決する『調停者』だと……」
「そういえば君は?」
「あ、ああ!失礼しました。私はレスティア王国第一王女ヒルデガルド・ミナス・レスティアです。助けてくれてありがとうございます」
軽い挨拶を交わして俺のギルドカードを見せると信じてくれた。
「お祖父様と同じ金ランクのギルドカードですね。ご無礼を致しました。どうぞお許しを」
お祖父様というと……ああ、あのエロ大将か……苦労するよなぁ……
「それにしても……私たちが苦戦した魔物を一蹴するとは……」
「この魔物はフレイズ。硬い硬度と再生力に、魔法が効かない。倒すには身体にある核を砕かなければならない」
「フレイズ……」
俺がフレイズの欠片を回収していると
「ひょっとしてその剣……フレイズで作られているのですか?」
「ええ、まあ……もっとも俺の無属性魔法がないと作れませんがね」
「そうですか……一人の騎士としてそのような剣をいつか持ちたいものです」
ふ〜ん……
俺はディメンジョンオーラから剣を三つ取り出すとヒルデガルド姫に渡す。
「出会いの記念に差し上げます。姫と国王陛下、そして先王陛下に」
「えっ!?」
そのオタオタとした反応。オモロい。
「い、いいんですか!?これは御国の国家機密なのでは……っ!?」
「いや、俺と冬夜しか作れないし秘密もなにもないよ」
そして受け取ったヒルデガルド姫は家の瓦礫に軽く剣を当てた。まるで豆腐のようにレンガの壁が切られていく。
「凄いです……これなら次は……」
さてと……冬夜くんの気配を感じた俺はそのままディメンジョンオーラに飛び込もうとした時
「あっ、あの!」
「ん?」
「素敵な贈り物をありがとうございます。いずれ公国の方へ今回のお礼をお送り致します」
まあ気にすることはないんだが。
そして俺はそのままディメンジョンオーラに飛び込んだ。
その後は塔と城壁を今あるバビロンとドッキングさせた。
あれ?なんか今日余計なフラグを踏んだ気がするのだが気のせいだよな?
そう思いながらも俺は眠りについた。
その頃レスティアでは
「空野……真司様……」
一人の乙女がその想いに胸を高鳴らせていた。
活躍させてほしいメインヒロイン
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柳レイ子
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ユミナ・エルネア・ベルファスト
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ボア・ハンコック
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