「ユーロンが戦争を始めた?」
「はい。隣国のハノック王国へ宣戦布告し、侵攻を開始しました」
あーとうとう始まっちゃったか。
確か原作ではこれがキッカケでフレイズとの戦いになるんだよなあ……
戦争の原因は元々ハノックの土地はユーロンのものだからそれを奪い返すといった嘘の理由をでっち上げ、真の狙いはハノックの鉱山資源を狙ったものだった。
このままだとハノックはユーロンに蹂躙されるだろう。
まあ戦争に介入するってのは初めてだがこのまま見過ごすのはなあ……
話し合いの結果介入することになった。
冬夜がハノック出身の騎士を呼びにいっている間に俺はエンデの元へ行く。
「フレイズは?」
「まだ現れてないね」
「そうか……」
まだ現れないとすると冬夜が要塞を使った後なのかな?
そして冬夜がユーロン軍をゲートで送り返した後、異世界版万里の長城を作ってユーロン軍を迎え撃つ準備を整える。
一応エンデも呼んでおいた。
「フレイズが現れたらすぐに教えてくれ」
「わかったよ。んでも……彼らを助けるの?」
「うん?」
「だって……彼等は君らの国にとって敵なんだろ?助ける価値があるのか……」
「価値なんていうもんじゃない。目の前にある命を救わなきゃ後できっと後悔する。だから手を伸ばすんだ」
「ま……君らしい理由だね」
そしてユーロン軍が再び攻めてくると
「な、なんだこれは!?」
ユーロン軍の中の一人が驚いて声をあげる。
ま、この壁はユーロンの国境全てに繋いである。実質この壁を乗り越えないとハノックへ侵略できない。
「ええい!あのような壁壊すなり乗り越えるなりしてしまえ!全軍突撃!」
ユーロン軍が壁に手をかけた途端、兵士たちが地面に吸い込まれるように消えていった。
魔法を使おうとする者もいたが冬夜くんの"王宮に返される"という忠告で杖を下ろした。
『さて、これ以上は我が国に対する侵略行為とみなすけどいいかな?』
冬夜くんの無属性魔法、スピーカーからの声で俺が降り立つ。
「なんだ?たった一人で相手になるのかあ!?」
兵士の一人がそう言うと周りが笑いに包まれる。
はぁ……俺って強そうにみえないのね。わかってたけどさ。
そして俺に向かって剣を振るおうと向かってきたが……
「……止まれ」
魔力を込めた言霊を放つと
「な……!?う、動けないっ……!」
ユーロン軍が動きがピタリと止まった。
この言霊魔法は相手の魔力経路に干渉して相手の動きと魔力を止める技だ。
そして
「刃の嵐」
俺がそう呟くと上空からありとあらゆる剣が降り注ぎ地面に突き刺さった。
勿論全部狙いを外してある。
「さて……これでも帰らないってんなら……次は当てる」
「……!!!」
そして拘束を解いてやると
「た、退却ーっ!!!」
蜘蛛の子を散らすように逃げ帰った。
砦にタッチすればそのまま帰れるのに。
陸路はこれで塞いだ。
海路も冬夜が召喚したクラーケンを並べているので問題ない。
さて……フレームギアの存在を知らないアイツらはどうでるか?
・・・・
あの後ユーロンからの正式な抗議文が送りつけられた。
まあ内容を簡単にすると「あの土地は元々我々のものだからただちにこちらに引き渡せ」と。フレームギアの存在を知らなかったのかそれ以上のことは書かれてなかった。
高坂さんもこの書状を見て呆れていた。冬夜もだ。
この長城は西のハノックにも存在してハノック領土、壁、ブリュンヒルド領土、壁、ユーロン領土となっている。
「それでどうしますか?」
「どうするもなにも。売られた喧嘩は買うつもりだけど」
「冬夜の意見には賛成だが無駄な犠牲は出したくないな……天帝だけをこっそりと暗殺するってのは?」
「本当にできそうなとこが笑えませんな……陛下たちは暴君でいらっしゃる」
言わないでくれ……自覚しているつもりだから……
「ていうかさ?ユーロン側のまともな人間と話し合ってみるってのは?」
「……まともな人間なんかいるのか?」
「まあそこらへんは後回しにして「真司!」うおっ!!ビックリした!!」
いきなりエンデが部屋に入ってきた。
「それどころじゃない!フレイズが……」
「とうとう出たってのかよ……!」
「ああ、この様子だと万単位で出てくるよ!」
「冬夜たちはの王様たちに話して各国の騎士団の人たちと一緒にフレームギアでこの近くのフレイズたちを狩ってくれ!俺はシェンハイのフレイズを狩る!」
「わかった!」
そしてシェンハイまでディメンジョンオーラで飛ぶと既にフレイズが暴れまわっていた。
「変身!」
<カメンライド、ファイズ!>
ファイズに変身すると
<アタックライド、オートバジン!>
オートバジンでフレイズに襲われている二人の男女を助けると
「隠れてろ!」
「あっ、ありがとう!」
そしてオートバジンに二人を守らせてファイズエッジを引き抜いて近くにいた二体のカブトムシフレイズを斬り捨ててマンタフレイズの上からの攻撃をバックステップで躱して一気に上まで飛んでそのまま核を貫く。
ええい!数が多い!
<フォームライド、ファイズ!アクセル!>
アクセルフォームに変身して
<アタックライド、クロックアップ!>
「アクセル、ワンフォーオール、ブースト」
<スタートアップ>
俺が出せる最高速度でシェンハイの街を駆け回り、蔓延っていたフレイズたちを次々と斬り捨てた。
<3…2…1…time out>
そしてシェンハイにいた5000のフレイズはその活動を停止した。
俺はフレイズの欠片をストレージに回収させていたら
「ちょっと待ってくれ!」
「うん?」
「助けてくれて感謝する。私はユーロン天帝国第二王子、テリー・シェイ・ユーロンだ。君は?」
「……ブリュンヒルド公国双王、空野真司」
「君が……あの……!……すまなかった!」
「?」
いきなりテリーが土下座をしてきた。
「父上が……我が国の軍が……君たちの国を脅かそうとしていたのに……私はなにも止めることができなかった……!なのに……助けてくれるなんて……感謝の言葉しか出ない……!」
コイツ……見聞色の覇気で覗いてみたがそれは紛れも無い本心だった。
「顔をあげてくれテリー」
「しかし……!」
「君の想いは伝わった。それだけで充分だ。それよりもこの国を俺は助けたい。力を貸してくれ」
「いいのか……?私たちは……」
「今はそんなことを言ってる場合じゃないんだ。大勢の命がかかっている……お願いだ」
「真司……!頼みがある!」
「……なんだ?」
「この国を変えるのに……調停者である君たちの力を貸して欲しい!」
「え……?」
「我が国は他の国を見下して……人の道から外れた盗賊紛いのことも……平然とやってきた……だが私は!この国を変えたい!国民も……ユーロン人とか関係なく平等に扱いたい!私は父上たちのやっていることが許せない!だから頼む!力を……貸してくれ……!」
コイツになら……
「わかった。力を貸そう。だが内乱でも起こすのか?」
「最悪それでも致し方ないが……国民の中にも真にこの国を変えたいと思っている人たちもいる。彼等と力を合わせれば……」
「っと!その話は後だ。今はフレイズたちを叩く。その前に……君はこの国を変えたいんだろ?だったら俺たちについてきてくれないか?」
「わかった!ああ、紹介か遅れたね。この人は」
「テリーの妻のマリー・シャイ・ユーロンです。助けてくれてありがとうございます」
自己紹介をしたのは俺とそう歳の変わらない金髪の女の子だった。
着ているドレスは派手ではないが気品さが感じられ、その蒼の目は濁った感情を感じない好印象の持てる人だった。
そしてディメンジョンオーラで王様たちが集まる会議室に転移して彼に事情を話してもらっているうちにユミナに魔眼での確認をしてもらった。まあ念の為にね。
ユミナは二人を見つめると静かに微笑んだ。どうやら問題ないようだ。
「ふむ……君は自国を変えて他国とも友好的な外交をしたいと……」
「はい……信じてもらえないかもしれませんが……私は……ユーロンを変えたい……そして……不躾な願いですが……ユーロンを助けてほしいのです!」
「……真司殿はどうする気だ?」
ミスミドの獣王が聞いてきた。ここは正直に答えておくか。
「俺はテリーに協力するつもりです。必要とあらば天帝を引き摺り下ろしてでも彼を次の天帝にしても構わないつもりです」
「成る程……わかった。まずはユーロンを助けよう」
「いいんですか……!?」
「構わんよ。ユミナも認めたんだ。君は悪い人間ではない。それに我らとしてもフレイズは野放しにできんしな」
「……ありがとうございます!」
「しかし……あっという間にフレイズを消してしまうとは……真司殿は底が知れないな……」
「まだこれからですよ。戦いは!」
俺の言葉に反応するかのようにモニタールームに映ったのは
「
シュガーがフレイズたちに黒い針を撃ち込み同士討ちさせ、
「ボスのためにも頑張らないと!」
バルは結晶の破片を飛ばしてフレイズたちを核ごと斬りきざんで
「ワイルドラリアット!」
タイソンがフレイズたちを腕力で吹き飛ばして
「砂鉄時雨!」
ルビーの武装色を込めた砂鉄の雨でフレイズたちはボロボロになり、
「エクスプロージョン!」
ねじれちゃんの膨大なエネルギーの爆発を喰らったフレイズたちは粉々になり、
「スレイブアロー!」
ハンコックの放った矢がフレイズたちを石化させる。
あれぇ……フレームギア要らなくね?
とはいえ全く活躍してないわけじゃないがフレームギアなしでフレイズたちをボコボコにしているのだ。
そしてフレイズたちが辺りにいなくなったその時に
『真司!上級種が来る!』
エンデからの通信を受けて俺はすぐさまディメンジョンオーラで転移する。
そして空間が割れるとともにワニ型の上級種が現れた。
デカイな……だが倒せないことはない。
「皆下がってろ!」
俺の声に反応してフレームギアがザザッとワニ型フレイズの前を開ける。
<フォームライド、カブト、ハイパー!>
<チェンジ、ハイパービートル>
<ファイナルアタックライド、カ、カ、カ、カブト!>
<マキシマムハイパーサイクロン>
パーフェクトゼクターから竜巻状のエネルギーを放出するとワニ型フレイズは原形を留めることなく粉々に消し飛んだ。
射線上には村や町のなどはないのは確認済みだ。よって問題なし!
そしてディメンジョンオーラで会議室に戻ると皆からポカーンとした目で見られた。
おい、なにやったってんだよ。
これでとりあえずフレイズたちは全滅した。
晶材を集めてその場から撤退した。
さて……残る問題はユーロンだけだな。うーん……どうしよっかな〜……?
やっぱ直接乗り込むかな!
その話をすると皆に呆れられた。
もう慣れてくれ。
ユーロンの街シェンハイにブリュンヒルドからの使者として直接出向いている。
正体を知っているのはテリーだけだ。
テリーは案内役として一緒についてきてもらっている。
まあ大丈夫だろ!
ーそして現在
「貴様ぁ!我らユーロンを侮辱するか!」
交渉は決裂しそうである。
なにも民のことを思った政治をしろだとか外交をもっとマシにできないかとか言ったらこうなった。
とそれに反応したのが
「父上!ブリュンヒルドの使者の言う通り、この国の上層部の考え方は間違っています!民たちもユーロン人だとか関係なく平等にするべきです!」
テリーが叫ぶも
「貴様ぁ……!こやつらを斬り捨てよ!」
あーあ……ダメだこりゃ……
兵士たちが剣を振り下ろそうとした時に時間を止めて武器を全て取り上げる。
「なっ!?」
「ど、どういうことだ!」
「テリー……ダメだよこりゃ。さてと……他国の使者を斬り捨てようとしたんだ。これは宣戦布告とみていいんだよな?」
「それがどうした!我らユーロンに敵はなし!やれい!」
「はぁ……割れろ」
俺が呟くと床が割れて
「なっ!?」
「縛れ」
そして床から出た鉄の鎖が周りの兵士と天帝を拘束した。
「父上、貴方のやり方にもう私は我慢ならない。この国は……私が変える」
「貴様ぁ……!!!」
おおう。怖い怖い。
さてと……
「なっ……!?」
覇王色の覇気で全員を気絶させてテリーが呼んだ騎士たちに地下牢へ運んでもらう。
数日後ユーロンに新天帝が即位し、今までの規律などを一新させて国民の支持を得た。
反発した勢力もあったが全て鎮圧された。
そしてブリュンヒルドと正式な外交を結びたいとのことやハノックに対する謝罪などで諸国からユーロンのイメージがガラリと変わった。
そして西方同盟に参加して名前が東西同盟となった。
活躍させてほしいメインヒロイン
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柳レイ子
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ユミナ・エルネア・ベルファスト
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ボア・ハンコック
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他のヒロイン