モネside
真司たちが私が元いた世界から帰ってきてから一週間、何事もないように思えたのだが私には一つだけ気がかりなことがあった。
最近焦凍が私に構ってくれないのだ。焦凍だって色々仕事があるのはわかっている。
だが最近なぜか避けられているような気がするのだ。私が焦凍に近づこうとする度に焦凍がどっかに行ってしまうのだ。
もしかして……浮気……!
焦凍に限ってそんなことはないと信じてはいるが避けられる度にそんな不安が胸をよぎる。
私……焦凍になにかしたかな……?そして今日こそは焦凍に声をかけようと気合を入れる。
そして城の廊下を歩いていると走っていく焦凍が見えたので
「焦!凍……」
だけど叫ぼうとした途端に怖くなって声が出せなかった。もし本当に焦凍が私を見てなかったら……と思うと声が出なかった。
「あれ……?なんで涙が出るんだろ……?」
私の頬には涙が垂れていた。
なんでだろう……?なんで……!?私に勇気がないだけなのに……!
私は怖くなってその場から逃げるように走った。走って……走って……走って……ただひたすらに走った……
とただひらすらに走っていたら私はオーロラカーテンに巻き込まれてその場から消えた。
そして私の周りを取り囲んでオーロラカーテンは回っていく。
とモヤが晴れるようにオーロラカーテンに映像が映っていく。
そこに写っていたのは……
「私……?」
オーロラカーテンにいた私は邪悪な笑みを浮かべていた。更に映し出されたのはマスターとやらが作った怪しげなキャンディを与えて、子供たちが苦しむ様を笑っていた。
それを見せられた私は……
「もう……止めて……」
強烈な吐き気を催して口を押えた。
それでもオーロラカーテンの映像は回っていく。
そして次に映ったのはサングラスをかけた男が指を動かして泣いている人たちを操っている光景だった。
私はこの男を知っている。
ドンキホーテ・ドフラミンゴ。かつて真司たちが倒した敵だった。
どういうわけかさっき映った私が王宮への海賊の手引きを手伝っていた。
もしかしてこれは……真司が言っていたパラレルワールドなの……?
じゃあこれは……ありえたかもしれない私……!?
そう思うとゾッとする。
そしてオーロラカーテンに包まれた私は王宮に転移させられると
「なんだ……モネが……二人……?」
「モネが……二人だと……!?」
周りにいた人たちは驚きを隠せなった。
とその時オーロラカーテンが後ろからその場にいた者たちを包むと頭の中に情報が入ってきた。
やっぱりここは……パラレルワールドだ……!
と海賊たちも私を見て
「なるほど……おまえは別の世界から来たモネだということか……」
メットを被った男グラディウスがそう言う。
おそらくさっきのオーロラカーテンで情報が入ってきたのは私だけではないのだろう。
「ねえ……」
「なんだ……?」
「なんで……こんなひどいことをするの……?」
「なんだと……!?」
「ドフラミンゴがやっていることは人間としてやっていいことじゃない!!なんでそれに加担するの!?」
「……なるほど。貴様は若のやっていることに背くというわけか……なら……殺す!」
「賛成だイ~ン!」
マッハ・バイスが声をあげると海賊たちが向かってきた。
なら……!
私は腕を翼にすると上に飛び、吹雪を起こすとドンキホーテファミリーの幹部たちは一瞬で凍り付いた。
勿論ヴィオラ王女には当たらないようにした。
そして王宮内にいた兵士たちが私の方へ来ると
「おまえは我らの敵なのか……?」
「……敵じゃありません。といっても信じてもらえないでしょうが……」
「大丈夫です!この人からは悪意が感じられません!」
ヴィオラ王女がそう言うと兵士たちは武器を降ろしてくれた。
「それよりもリク王の元へ向かわないと!」
そして建物の間を通り抜けていき、ドフラミンゴの元へ向かうと
「ふっふっふ……!お前が別の世界から来たというモネか……!俺の部下が世話になったそうだが……どうだ?俺の部下にならねえか?今なら最高幹部として迎えてやってもいいが……」
「貴方のようなやつに仕えるなんて御免だわ!」
「そうか……じゃあ死ねよ!」
ドフラミンゴが糸を振るってくるがそれを躱してドフラミンゴに蹴りを入れて吹き飛ばす。
そして追撃の手を放とうとするが
「動くな!動けばリク王たちを殺す!」
「卑怯者……!」
そしてドフラミンゴの蹴りを受けて私は地面に倒れる。
「手こずらせやがって……」
ああ……死ぬのか……ごめんね……焦凍……最後に……貴方と……話したかった……
そしてドフラミンゴが私を踏み殺そうと足を下そうとした時、
ブアアアア!!
横から飛んできた炎がドフラミンゴを吹き飛ばした。
私はこの炎を知っている。私の最愛の人の炎だ。
「テメエ……モネに……何しようとしてたんだ……!」
焦凍……
「モネ……」
「焦凍……どうしてここがわかったの……?」
「モネが居なくなったのぐらいわかるさ。俺の覇気と愛を舐めるなよ?」
「……バカ」
「ふっふっふ……そうかテメエが……!」
「さて……おまえは倒させてもらうぞドフラミンゴ」
「おまえに俺が倒せるとでも……?」
「なめんなよ?」
焦凍がそう言った時にドフラミンゴがは蹴り飛ばされた。
焦凍がドフラミンゴを蹴り飛ばしたのだ。
「ドフィ!テメエ…」
と次の瞬間ディアマンテたちは氷漬けにされた。
焦凍……!
そして安心した私は意識を失った。
次に目覚めるとそこは城の中だった。
「……気づいたか?」
「真司……」
話を聞くと私は丸一日眠っていたそうだった。
ドレスローザでの出来事は真司がリク王の無実を晴らして一件落着になったそうだった。
よかった……と思っていたら
「……焦凍が大事な話があるってさ」
え……もしかして別れ話……!?
私は怖くなりながらも焦凍のいる部屋までついていくことにした。
そこは城の食堂だった。
「……開けるぞ」
真司がそう言って開ける時に私は逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。でも向き合うしかないと覚悟を決めた。
そして扉が開くと
『お誕生日おめでとうー!』
え……!!?
中を見たらレイ子や一佳、シュガーたちがクラッカーを鳴らしてくれていた。
「モネ。17歳の誕生日おめでとう」
「焦凍……?」
「なんかさ……ごめんな。最近おまえに構ってあげられなくて。でもお前の誕生日にサプライズしたくてさ……でも俺だと絶対にバレルから最近おまえと会わないようにしてさ……」
焦凍……
「あ、あとそれとさ」
顔が赤くなった焦凍がポケットから箱を取り出した。
そして私に中身を見せるように向けて箱を開ける。
これって……!
私は思わず涙が零れた。でもあの時のような悲しみの涙じゃない。嬉しさの涙だ。
「モネ……こんな俺でよければ……どうか結婚してください!絶対に幸せにして見せます!」
「焦凍……!う……うわあああああああん!」
「ちょっ!モネ!?」
「寂しがっだんだよ……!焦凍が構ってくれないから……!」
「本当にごめん……」
「もう……許す……けっ、結婚してくれるなら……」
「じゃあ……!」
「はい。不束者ですが……どうかよろしくお願いします」
「モネ……!」
とその時周りから拍手が起こった。
「おめでとう!」
「幸せに!」
真司たちは盛大にクラッカーを鳴らして祝ってくれた。
「モネ……」
「焦凍……」
そして触れ合うだけの軽いキスをする。
そのあとはいつもより豪華な夜ご飯を皆で食べた。
そして焦凍の部屋に入ると
ベッドに座ってお互いの顔を見た。
「ねえ……焦凍」
「……なんだ?」
「私の名前変えてくれないかな……?」
「……なんでだ?」
「もし……あの時焦凍が助けてくれなかったら……私は違った未来になってたかもしれない……だから……」
「過去との決別……か」
「……うん」
「じゃあ……雪菜ってのはどうだ?」
「雪菜……うん……」
「いいのか……?」
「うん!今日から私は轟雪菜!」
こうして私は轟焦凍の婚約者となった。
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