諸刃さんに告白されたのが俺の嫁ーズに広がったが皆すぐに受け入れてくれた。
と最近は騎士団の訓練に積極的に参加している。諸刃さんに守られてばかりじゃ嫌だからな。せめて彼氏として相応しいぐらい強くならないと。
と俺の見聞色がなにか大勢の人数がこの城にやってくるのを察知した。
「あれ陛下?」
騎士の一人が訓練場から出ていく俺を不思議に思ったのか首を傾げるが俺と同じく諸刃さんもその気配を察知したのかついてきてくれた。
「真司君も気づいたんだね」
「はい。何人かがこの城に向かってきています。まあ気配の主からの感情は悪いものじゃないんで暗殺者とかの類じゃないと思いますが……」
訓練場から出ると飛んできたスカーレットが俺の腕に止まった。
『主、レスティアの使いの者たちが面会を求めております』
「わかった。面会室で待つように伝えておいて」
『はっ』
そして訓練服からいつもの格好に着替えるとメイドたちを面会室から遠ざける。
あの先王陛下から女性は遠ざけたほうがいいからな。
冬夜にも来るように伝えたがバビロンを探していているとのことだとか。じゃあ仕方ないかな。と俺一人で先王陛下たちと対談することとなった。
そして面会室に入ると
「へ、陛下!お久しぶりです!」
ヒルデガルド姫が嬉しそうに声をあげる。
「お久しぶりですね。ヒルデガルド姫。今日はどういった御用で?」
「あ、あのあの時のお礼というのもありますが今日はただの付き添いで……」
「そちらの先王陛下の付き添いで?」
「流石じゃな。わかっておったか。ソナタには人の気配を読む不思議な力があるとか。ワシらの気配も読んでおったのじゃろ?」
「はい。レスティア先王陛下、その通りです。初めまして。ブリュンヒルド公国双王陛下空野真司です。よろしくお願いします」
「ほっほっほっ。双王陛下なら知っておると思うがワシはギャレン。レスティアの先王で双王陛下と同じく金ランクの冒険者じゃよ」
一応ギルドカードを見せてもらうが本物だった。
年老いた今でも実力は相当なものであろう。
部屋から護衛の騎士たちを退室させると
「それでご用件とは?」
「実は先日のユーロンでの件で……」
なるほどね。
あのあとユーロンに謎の魔物が襲撃したことは東方の国々では話題を呼んでいた。無理もない。いつ自分の国でも同じようなことが起きないとも限らないしな。しかも西方の国々のほうが事情を知っているというのは皮肉なもんだが。そして何者かによってシェンハイにいた謎の魔物が一瞬で葬られたというのもこれまた話題を呼んだ。まあ俺だ。ユーロン人を守るためとはいえ、一瞬で5000ものフレイズを掃討した俺に他国は危険性を感じているのだ。
がそれと同時に何者かの手引きによって新しくユーロンの天帝が改革を起こしたというのも騒がれた。まあこれも俺だ。新天帝の行動に一部の他国、フェルゼンなどはユーロンが西方の国々と手を結び当方の国を滅ぼそうとしているとのそんな根も葉もない噂を若干ながら信じてしまっている。といっても先帝たちまでの行動が他国にユーロンへの悪い印象を与えてしまったのだからしょうがないといえばしょうがないのだが。テリーもそこは自覚しているようだ。でもそれで諦めようとしないのは流石だが。
俺は事細かに事情を話すと
「やはりユーロンでフレイズの大来襲があったのですね……そしてシェンハイのフレイズの大軍を屠ったという謎の戦士は……」
ヒルデガルド姫と先王陛下が俺を見る。その目は真実を求めている目だ。
まあ誤魔化してもしゃーないし話すか。
「はい俺です。といっても信じてもらえないでしょうが……」
「いや、ヒルダから話を聞く限りソナタがフレイズを倒したというのは間違いないじゃろ。じゃがワシが気になっておるのはブリュンヒルド双王陛下、それほどの力を持ってソナタは何を為したいつもりじゃ?」
う~ん……やっぱり危険性を感じさせられるのか……なら話すか
「まず第一段階はこの世界にいるフレイズを倒すことですね……その次は俺の世界を救うつもりですが……」
「どういうことじゃ?まるで異世界の人間だといわんばかりじゃが……」
「はいその通りです。俺はこことは違う世界から来ました」
「なんじゃと……!」
そしてオーロラカーテンを展開するとヒルデガルド姫たちを俺の世界に転移させると二人とも絶句していた。
そして元の世界に戻る。
「これで信じてもらえたでしょうか?」
「スケールがデカすぎるわい……なるほど、大体の事情はわかった。それで双王陛下が持っておるという巨人兵というのは?」
まあ知っているよな。護衛の騎士の人たちとオーロラカーテンで平野に転移させるとフレームギアを格納庫から呼び出して、モニカに操縦させると皆、開いた口が塞がらなかった。
「まあこのフレームギアもフレイズとの戦いが終わったらどうするべきか悩んでいるところですがね」
「そうじゃの……フレイズ戦ではこれらを使われたと?」
「はい」
「仮にだが我らレスティアにも貴国との同盟を結べばこいつをかしてもらえたりはするのかの?」
「それが戦争や非合法の用途でなければ」
「今回ここにやってきた目的はブリュンヒルドと友好関係を結びたいと思ってのことじゃ。同盟に加入するかは倅に聞かんといかんが、まあ反対はすまい」
「こちらとしても一応他の国との協議が必要ですね。他に聞きたいこととかは?」
「そうじゃの……ユーロンでの新天帝の改革とは本当かの?」
「ええ、テリーはユーロンを変えたいと思ってますよ。他国とも友好的な関係を結びたいと」
「成程……一応倅にもユーロンとの国交について相談してみようとは思うが……はっきり言わせてもらうと我らは今までのユーロンに対していい感情を持ててない。国民の気持ちもそうじゃ」
「まあ無理にとは言いませんができるなら友好的な関係を結んでほしいですね」
レスティアが入ったら原作通り東西同盟……いや、もうすでにユーロンがはいってるからそうか。
・・・・
「はあああああっ!」
「でやああああっ!」
ヒルデガルド姫とユウキが木剣を交わあう。その結果は……
「それまで!ユウキの勝ち!」
審判を務めた俺の声が訓練場に響く。ユウキの剣は横薙ぎに払われたヒルデガルド姫の剣を下から救い上げるように打ち上げて、返す刃を首筋ギリギリに置いた。
しっかしすごいな……ユウキの実力は諸刃さんほどとはいかないが単純な剣術だけなら俺より上なのに……そのユウキに勝てなかったとはいえ、あそこまで食らいつくとは……
互いに剣を下して、一息吐く。
「いい試合でした。陛下は素晴らしい騎士をお持ちなのですね」
「いや?僕は騎士団の者じゃないよ?」
「え?」
ヒルデガルド姫が首を傾げる。
「僕は真司の婚約者だよ」
とヒルデガルド姫の動きがピクリと止ま。そしてこちらにギ、ギ、ギ、とぎこちなく首が回り、視線を向ける。その目には光がなかった。
あれえ……まさか……
「婚約、者、がおられた、のです、ね?」
「ええまあはい……13人ほど……」
「13人っ!?」
むう……流石に引かれたか?
そしてヒルデガルド姫がなにやらブツブツ呟きだした。
あーあーこれは鈍いと定評のある俺でもわかってしまう。
となにやら嫌な予感を感じて逃げようとしたが
「そこで私の登場なのよ!」
「うおっ!」
突如背後から気配を感じたのも一瞬、神出鬼没で有名な恋愛神、花恋さんが現れた。
「そこのあなた!ズバリ、あなたの片思いの相手は真司君なのね!」
「ふぉあっ!?にゃっ、にゃにおっ言って、言ってるんでしゅかっ!?そんな、そんなつもりは!つもりは!」
あー……遅かったか……
となにやら背後から悪寒を感じたので振り向くと
「ねえ……真司……どういうことかな……?」
そこには先程までのヒルデガルド姫と同じく目に光のないユウキがいた。
「ま、待て。違うんだユウキ。ヒルデガルド姫はなフレイズに襲われていたとこをだな。助けたわけで。決して狙ってやったわけじゃなくてだな」
「そんなこと言ってるんじゃないんだよ……真司……」
怖え……!笑っているのにちっとも和まない……!
「全く……!ユミナがいつも真司に言う理由がよくわかったよ!真司は無自覚で女を落としすぎ!もうちょっと相手のことを考えてあげてよ!惚れた相手が真司に僕たちがいることを知って安心できると思う!?真司は惚れさせるだけ惚れさせて放ったらかすロクデナシなんだから!自覚がなさすぎる!」
「俺……そんなんなの……?」
「そんなんだよ!もうちょっと僕たちや相手のことを考えて行動してよね!」
酷え……でもユウキたちのことを考えないといけないのはそうだな。もうちょっと自覚しよう
と俺を叱って満足したのかユウキがヒルデガルド姫のもとに向かう。
「ヒルデガルド姫は真司のことを好きなんだよね?」
「ひえっ!?いえ……あの……すみません……ユウキさんという婚約者がいるのに……迷惑ですよね……」
「気にしないでいいよ。当の本人が自覚ナシでこんなんだからさ。だから困ったもんだよ。僕も初め真司を好きになったけどユミナたちがいた。僕を惚れさせておいて本人は自覚ナシ。ちょっと……いや、かなり怒りが湧いたよ。でも……それでも僕にとって……真司は最高に愛おしくて大好きなんだ。そしてユミナたちは僕を受け入れてくれたんだ。だから先輩として聞くよ?本当に真司が好きなの?」
「それは……ハイ!好きです!初めて会った時から好きでした!」
「そっか……じゃあヒルデガルド姫も僕たちの仲間入りだね!」
「え……いいんですか!ならなります!私、陛下のお嫁さんになります!」
「じゃあ後で他の皆にも紹介するよ。心強い仲間ができて僕嬉しいよ」
「ありがとう、ユウキさん!」
当事者である俺を無視してなにやら色々なことが着々と決定されていく
「あの~すみません……?俺に発言権は?」
「え?あるとおもってんの?」
酷い……
「ウソウソ。流石に冗談だよ。でも真司はヒルデガルド姫が嫌い?」
「そんなわけないだろ」
「じゃあいいじゃないか」
そうだけどさ……こうもなるとはな……
「話は聞かせてもらったッ!だがその結婚、すんなり許すわけにはいかぬ!」
「お祖父様!?」
あー……これはああだな……
そのあとは原作通り。先王陛下がヒルデガルド姫に勝負を申し込んだ。
・・・・
「では真司さんとレスティア騎士王国の第一王女、ヒルデガルド姫との婚約に反対の者は挙手を」
ユミナの発言に手を挙げる者はいなかった。
「では満場一致でヒルデガルド姫を私たちの同志と認めます。共に夫を支え、良き妻、良き母とならんことを願います」
「ありがとうございます!粉骨砕身頑張ります!」
涙を流しながら頭を下げるヒルデガルド姫に皆から拍手が送られた。
皆からはこの流れを見れば分かる通り特に反対などなかった。
ユミナの魔眼で引っかからなかったことやユウキからの推薦もあったからだ。ちなみに皆、婚約者が増えることは今更だと吹っ切れたようだった。
俺としてもヒルデガルド姫との婚約に特に問題はなかった。
「それでヒルデガルド姫、先王陛下との勝負だけど」
「どうかヒルダ、と。これより私はあなたの婚約者であり第一の騎士なのですから」
「わかった。で、ヒルダ。先王陛下と戦って勝てそう?」
「正直難しいと思います。勝てる確率は一割くらいかと……」
ま、やっぱりそれぐらい強いだろうな。
さっきヒルダがユウキに食らいつけたのはユウキは覇気を使ってなかったからだ。正直な話、ユウキが覇気を使えばヒルダは相手にもなからなかっただろう。いや、剣術だけでもユウキと渡り合えるというのはすごいのだが、先王陛下はそれよりも上だと考えると剣術だけで勝負するとユウキと互角だろう。
「真司なんとかならない?」
「うーん、じゃあこうしよっか」
そして俺は世界の時間を止めるとヒルダは驚いていたがすぐに落ち着いた。
「じゃあヒルダ今から特訓な。ユウキに勝ったら開放だからな」
「はい!頑張ります!」
こうして時が止まった中で一か月特訓した結果……
「はあっ!」
「ぐふっ……」
六式を身に着けたヒルダは剃で先王陛下に一瞬で近づき、見事、先王陛下を下した。
流石に一か月じゃ覇気を覚えるのは無理だったが、それでも覇気ナシとはいえユウキに勝ったのはスゴイと言わざるを得ない。
勝ったヒルダの元へ行くと
「真司様!勝ちました!これで私も真司様と添い遂げることができます!」
「よくぞワシを倒した……。しかし第二、第三のワシがお前たち二人の前に立ち塞がり更なる試練を……」
「どこの魔王ですか」
先王陛下の時間を巻き戻して回復させると
「己の未熟さを痛感したの。お前の覚悟、とくと見定めた。結婚を許そう。倅にも文句は言わせぬ。今よりお前はレスティアではなく、ブリュンヒルドの騎士となれ」
「お祖父様……」
「真司殿、剣しか震えぬ孫娘ですが、末長くよろしくお願い致します」
「わかりました。安心してください」
とその時
「もしもし真司、そっちは終わった?」
「ああ、冬夜。終わったぞ。これからレスティアに行くがお前も来るか?」
「わかった。行くよ」
こうしてまず冬夜の元へ行くと見つけたバビロンは蔵だったらしい。
ああ……あのドジっ子か……
んで国での話し合いということで冬夜も連れてきて、オーロラカーテンでレスティアに向かった。
特に反対されることもなく俺とヒルダの婚約も認めてくれた。
その後は原作通り、冬夜が聖剣レスティアを直してヒルダの兄、ラインハルトが王位を継ぐとともに俺とヒルダの婚約が発表された。
最後の方は大分雑だったかもしれませんがすみません……
活躍させてほしいメインヒロイン
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柳レイ子
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ユミナ・エルネア・ベルファスト
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ボア・ハンコック
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他のヒロイン