転生破壊者のヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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樹海の部族との再会

「だんだん寒くなってきたなあ……」

 

ヒルダが来て三か月、ブリュンヒルドでは冬に入ろうとしている。

 

冬夜は高坂さんに言われて書類仕事をこなしている。

 

こういった仕事は交代交代でやることにしてある。

 

なので今日は冬夜の番なのだ。

 

俺は特に予定もなかったので冒険者ギルドの方を見ることにしたがその前に訓練場にいる皆を呼びに行くことにした。

 

訓練場にはヒルダにユウキ、アイン、一佳に茨もいた。

 

皆、諸刃さんにしごかれいた。

 

と俺の方を見ると皆、手をこちらに振ってきてくれた。『リフレッシュ』で皆の疲労を回復させると

 

「諸刃さんどうですか?」

 

「皆いいね。鍛え甲斐があるよ。ヒルダと茨も覇気を身に着けたし、ユウキやアインも上達している。一佳も武装色の覇気が上がってきたしね」

 

「そりゃよかった」

 

「真司も訓練どう?」

 

「あー……俺今からギルドの方へ向かうからさ。皆を誘いに来たんだ」

 

「いいね!行こう!」

 

「というわけで諸刃さん。ユウキたち借ります」

 

「いいよ。訓練が終わったら私も行こうかな」

 

「んじゃ行こっか」

 

『うん!』

 

 

皆が着替え終わるとじゃんけんを始めた。

 

『あいこでしょ!あいこでしょ!』

 

そして勝ったのは

 

「勝った!」

 

「良し……」

 

一佳とアインが勝つと俺の横に回って、一佳は左腕に、アインは右腕に自らの腕を絡ませる。

 

すこし照れくさいが俺には振りほどくことなどできない。むしろ心地良い感触があったので文句ナシだ!

 

そして城下の方へ向かうと子供たちが寒さを関係なしに駆け抜けてきた。

 

「「「へーかこんにちわ!」」」

 

「こんにちわ。あんまり遠くに行くなよ」

 

「「「はーい!」」」

 

遠くに走っていく子供たちを見ているとなんか和むな……

 

「楽しそうですね。良い事です」

 

「祝福のあらんことを……」

 

茨は相変わらず祈りをささげいるが、そこが彼女のいいところなのだ

 

んでギルドの扉を開けるとものすごい何人かが俺に視線を向けてきた。

 

まあ目立つわな

 

だが俺だとわかるとすぐに視線がなくなった。

 

受付の方に向かうと猫耳のお姉さんは慌てて

 

「な、なんの御用でしょうかっ!」

 

明らかに慌てている対応をしている。

 

「支部長室はいるかな?」

 

「しょっ!少々お待ちください!」

 

猫耳お姉さんの同僚たちもマジマジと俺たちを見ていた。

 

んで戻ってくると

 

「支部長室に案内しますっ。双王陛下!」

 

確か聞いた話だとレリシャさんが支部長だったよな?

 

と奥の部屋に向かうとそこにはエルフのギルドマスターレリシャさんがいた。

 

「双王陛下におかれましてはそちらのレスティアの姫との婚約が成されたとか。おめでとうございます」

 

「ありがとうございます」

 

「あっ、ありがとうございます!」

 

ヒルダ声がデカい。

 

「しかしあの時ユーロンのギルド支部は陛下たちのおかげで壊滅せずに済みました。ギルドマスターの一人として感謝の言葉しかでません。本当にありがとうございます……」

 

「あー……気にしないでください。それに俺だけの手柄じゃないですから……皆が助けてくれたので出来たわけですし……」

 

「あれからフレイズの出現情報はありませんか?」

 

「エンデによるとしばらくは大多数の出現はないようですよ。ただ少数の出現はありえますからね……」

 

ギルドには既にエンデのことは伝えてあるし、エンデも協力してくれるらしい。

 

「ユーロンでは新天帝が改革を為されて大きな支持を得ているとか。ただ反発して国外に逃げた者たちが他国で盗賊になっていることが……」

 

「あー……テリーも頭を抱えてましたよ……」

 

「もしかするとブリュンヒルドのになにやら嫌がらせをしてくるかもしれませんよ?」

 

「まあその時は拳で返しますよ。俺だって聖人君子じゃないんで。そういえばギルドの運営はどうです?」

 

「ボチボチ……といったとこですね。問題は上級者向けの討伐依頼がないことですかね」

 

まあ確かにこの辺りの魔獣等は建国の際に冬夜が狩りつくしたからな。と下の方でなにやら騒ぎがあったので見てみると俺は顔色が悪くなるのを感じていた。

 

「真司さん……?」

 

茨が心配して声をかけてくれるが落ち着けなかった。

 

アイツ……原作通り来やがった……!

 

問題は目的が俺か冬夜かどっちかだということだが……見聞色の覇気で覗いてみると

 

俺だったー!ヤバえ……!逃げよう!と思った矢先に窓越しに目があってしまいギルドの中に入っていくのを見た。

 

よし……逃げよう!俺は決心するとオーロラカーテンを開いて城へ戻ろうとするが

 

「ちょっ!そっちは!」

 

時すでに遅し。支部長室のドアが開くと

 

「見つけた……!」

 

襲い掛かってくるパムを躱したもののユウキとアインはジト目を俺に向けてきたが事情を知っている一佳と茨が説明すると納得してくれた。

 

そこからは狭い支部長室の中で捕まらないように逃げる俺を追いかけるパム。

 

と茨がパムをツルで拘束してくれた。

 

助かった~……

 

この子はパム大樹海の部族、ラウリ族の戦士の一人だ。

 

細かい説明は後にして城に向かおう。

 

・・・・

 

「それは認められません」

 

「なぜだ?シンジとパムの間に出来た子が女なら我らの部族で育てる。男ならお前たちで育てればよい」

 

あの後、見ての通り話は拮抗状態だ。パム曰く俺は子供を作るためだけが目的で女の子でなければ俺とともに放置する気らしい。

 

その話を聞いたユミナは話にならない、とばかりに深いため息をついた。

 

いや、ユミナだけではない。ここにいる殆どが反対派だ。

 

リーンと諸刃さんは一応ラウリ族を知っているからかそう驚きはしなかった。

 

ハンコックも元々九蛇の一員だったため、そういう種族がいることを知っていはいた。しかしユミナたちと同じく反対派だった。

 

「残念ですが貴方に真司さんのお嫁さんになる資格はありません。お引き取りを」

 

「嫁になる気はない。真司と子供さえ作れればよいのだ」

 

さっきから話は平行線だ。ようするに強い戦士が欲しいために俺との子供がほしいとのことだ。俺だって好きでもない人との夫婦の営みなんてしたくはない。いや?結婚すらしてないから夫婦ではないのか?

 

「オマエたちが何を反対しておるのかがわからん」

 

「あなたが子供を産むのは勝手です。しかしそれが真司さんの子供になると話は別です。あなたは真司さんとの幸せより部族の繁栄を選ぶ。そんな人に真司さんとの子供を産んでほしくはありません」

 

ユミナに気圧されたのかパムが怯む。

 

「少なくとも……強い子供が欲しいのなら真司くんとの子供じゃなくてもいいじゃないですか……」

レムが静かにパムに問いかける。彼女も反対派だ。

 

「そうはいかん。真司とは……誓いの牙を躱されたんだったな。だが真司はパムのものだ」

 

「勝手なことを……!真司はそんなもん認めてなどおらぬ!貴様ここで石にしてやろうか!」

 

「ハンコック落ち着け」

 

ハンコックはさっきからイラだっている。彼女にしては珍しく怒っているらしい。

 

「ねえねえ~?そもそもなんで強い女の子が欲しいの~?そこに理由があると思うんだけどな~」

 

ねじれちゃんが的を得た質問をパムにする。

 

そこからは原作通りパムが剪定の儀の説明を始めた。まあ要は部族同志で戦いあって優勝したものが自分たちに有利な命令を他部族に下せるわけだ。

 

男上位主義のバルム族とは拮抗した力を持ってたらしいがフレイズの襲撃で主だった村の戦士が死んでしまったらしい。

 

ひと月後に剪定の儀があるらしいが今回は諦めたらしい。

 

うん……原作を知ってるからなんとなく予想できるんだよ……間違いなく嫌な予感がする!

 

「結局はそのバルム族を追い払うためにあなたは真司さんとの子供が欲しいと。そういうことですよね?」

 

「まあそれだけではないが概ね間違ってはいない」

 

「わかりました。では取引しましょう。我々がラウリ族を剪定の儀で勝たせて『樹王の部族』へ導きましょう。そのかわり、貴女には真司さんのことを諦めてもらいます」

 

ほら~!原作通りになっちゃった……!

 

レイ子たちもその提案に賛成したらしい。いやまあね?俺も心配はしてないんだよ?でもね?俺もついてなきゃならないわけで……その……女装すんのが嫌なんだよ!

 

パムもユミナの提案を受け入れたらしい。しかし誰が参加するのかと話し合いになった。

 

はあ……どうしよう……

 




アンケートを行うことにします!質問内容は剪定の儀に出るメンバーです!皆さんの意見お待ちしております!

活躍させてほしいメインヒロイン

  • 柳レイ子
  • ユミナ・エルネア・ベルファスト
  • ボア・ハンコック
  • 他のヒロイン
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