転生破壊者のヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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更識姉妹

三人称side

 

午後からの二時間目の授業も終わり、織斑一夏は机にダラーっと突っ伏せていると

 

「ちょっとよろしくて?」

 

横から縦ロールが印象に残るであろう金髪女子が織斑一夏に声をかけたが当の本人は

 

「ああ?」

 

疲れているのか間の抜けた返事をしてしまった。それが気に食わなかったのか金髪女子は

 

「まあ!なんなんですの!その返事は!この私に話しかけられるだけでも光栄だというのにに……!その態度は……!」

 

「っても俺君のこと知らないし」

 

「私を知らない!?この私を!?」

 

よほど腹に据えかねたのであろうワナワナと震え、次の言葉をだそうとするが

 

「いいですか!?私は!「セシリア・オルコット。イギリスの代表候補生」ちょおっ!?」

 

横から飛んできた声に邪魔されてしまった。金髪女子……セシリアは腹を立てたがその正体がわかるとすぐに冷静さを取り戻した。

 

「あら?もう一人の方は知っているようですね。でも当然でしょう。なんせ私は「一夏、キツく言うようだが常識的なことは知っておいたほうがいいぞ。こういうときに恥をかくことになるからな」ちょおっ!?また私の話を邪魔するのですか!?」

 

「あー……それはすまなかったが、アンタもコミュニケーションというものを学んでおいた方がいいぞ。明らかに上から目線だ」

 

「当然でしょう!なんせ私は貴族なのですから!」

 

誇り気に語るが一夏に声をかけた男……空野真司の横にいたオッドアイの少女、ユミナは

 

「……貴族なら貴族らしい、分け隔てなく接するべきじゃないですか?」

 

セシリアに向かって少々圧をかけて言った。

 

実はこの世界では一部の者しかしらないがユミナはとある世界のお姫様なのだ。

 

そして彼女はセシリアのような下の者を見下す貴族たちを見てきた。

 

だから彼女はセシリアの態度に少々不機嫌だった。

 

セシリアも怯んだがすぐに持ち直した。しかし辺りにはしばしの沈黙が続いた。

 

だが5秒ほど経った時

 

「なあ真司。代表候補生ってなんだ?」

 

その発言に今度は違う沈黙が走った。

 

真司も驚きを隠せなかったがその質問には答えることにしたのか

 

「あー……言葉通りの意味だよ。各国の代表IS操縦者に選ばれるかもしれない一人のことさ」

 

「あー!そういうことか!ありがとな!」

 

「……そちらの方はそれなりに聡明ですのね」

 

「当然です!真司さんですから!」

 

「当たり前……」

 

ユミナとアインはさも当然のように真司を称賛する。

 

「まあ!私は優秀ですから!貴方のような人間にも優しくしてあげってよ?」

 

その態度からはそうは見えないと思う一夏であった。真司の方は自分で優秀などというのはどうかと思ったらしい。

 

「なんせ私は入試で教官を倒したエリート中のエリートですから!」

 

「あれ?俺も倒したぞ教官」

 

「俺は教官じゃなくて生徒会長だけどな」

 

何気に呟いた二人の爆弾発言に驚くセシリア。

 

「貴方!貴方も教官を倒しましたの!?それに貴方の方は生徒会長を!?」

 

「倒したー……つうか、いきなり突っ込んできたのを躱したら壁にぶつかって動かなくなったんだけどな」

 

「まあ三回目の攻撃で倒せたからさすがは生徒会長って思ったけどな」

 

すごいことを自然に言ってのける真司に対してセシリアは絶句していた。

 

少しの間で我に返ったセシリアが言葉を発そうとした時にチャイムが鳴った。

 

納得しないもののセシリアは自分の席に戻った。

 

・・・・

 

「やーっと終わったー……」

 

「まあ疲れたわな」

 

「そういう割にはケロッとしているじゃねえか……」

 

一夏が疲れた目で愚痴を吐いてくる。

 

あのセシリアってやつそうとう高飛車なお嬢様だな。

 

女尊男卑に染まっているっていうか……なんか男の弱い部分を見ていたからそうなったというか……まあ今気にしてもしゃーない!

 

とホテルに戻ろうとした時

 

「織斑くん、空野君、二人の部屋割りが決まりました」

 

山田先生が部屋割りの紙を渡してくれたが

 

「ちょっと待ってください。俺たち自宅からの通学じゃ?」

 

織斑が俺も思ってたことを聞いてくれた。

 

「そうなんですが事情が事情なので……とにかく寮にいれての安全確保だと……無理矢理決めたせいか二人は別々になってしまい……その……ユミナさんたちとも離れ離れに……」

 

「「「ええっ!?」」」

 

ユミナたちと別だと!?ユミナも驚いて山田先生に必死に問い詰めている。

 

「ユミナさんとアインさんが同室ですね」

 

まあ~……しゃーないか。

 

「でも荷物は……?」

 

「それなら私が手配した。空野はホテルにあるやつを持ってきただけだがな」

 

織斑先生がバッグを俺たち二人に渡してくれた。

 

その後は部屋についての簡単な説明を聞いて俺たちは部屋に向かった。

 

織斑とは途中で別れたがユミナたちの部屋は隣だった。

 

「真司さん。お互い離れ離れですが頑張りましょう」

 

「ああ、頑張れよ」

 

「ですが……やっぱり真司さんと一緒がよかったです……」

 

そう言って抱きついてくるユミナとアイン

 

普段あまり我儘を言わないユミナだからレアに見えて可愛い。

 

「そう言うな。帰ったら一緒に寝てやるからさ?」

 

「……本当ですか……?」

 

「ああ、約束だ」

 

「わかりました!」

 

そして更に抱きついてくるユミナとアインを精一杯抱きしめる。

 

んでユミナと別れて部屋に入るとそこには更識さんによく似た眼鏡をかけたどこか幼げな女子がパソコンを打っていた。

 

「今日から一緒になる空野真司だ。よろしく」

 

「ん……よろしく。私は更識簪」

 

あまり喋らないのかな?ファルネに似ているな。この子。うん?更識ってもしかして……

 

「ねえ君って生徒会長の「お姉ちゃんは関係ない!」……ごめん」

 

「ううん……私こそごめん……」

 

なにか地雷を踏んだのだろうか。咄嗟に謝ったのが功を奏したのか向こうも謝ってくれた。

 

気になって見聞色の覇気で覗こうとしたが女の子の心を覗くのは褒められた行為じゃないとすぐに止めた

 

「確かに貴方の考えている通り私は生徒会長である更識楯無の妹だよ……」

 

やっぱりか

 

「ねえ?更識さんって今何やってるの?」

 

「簪でいい……」

 

「そう?じゃあそう呼ばせてもらうよ。で?」

 

「ISの開発のプログラム……」

 

少し見せてもらうと俺では到底理解できない範疇の代物であった。

 

「すごいな……」

 

「ううん……まだまだ……お姉ちゃんに比べたら……」

 

ふ~ん……どうやら姉に対してコンプレックスみたいなものを持ってるのかな?

 

でもここまでできるんだからそう気にすることないんじゃないかな?

 

「なあ簪さん。そんなに比べなくてもいいんじゃないかな?」

 

「え……?」

 

「お姉ちゃんを超えたいってのはわかるけどさ。だからってあんまり思いつめないほうがいいいと思うけどな?だってお姉ちゃんの方が先に生まれてきたんでしょ?そりゃあお姉ちゃんのほうが経験が上なのは当然じゃないのかな?それに簪さんは簪さんだよ?ここまでできるんだからそう落ち込む必要はないと思うけどな~。これから地道に追い抜くようにすればいつかは越えられるよ。君は楯無さんじゃない。更識簪っていう別の人間なんだ」

 

「私は私……」

 

「それにさ?この世に全く同じ人間なんて一人もいないんだ。だから俺は思うんだ。誰かを真似るのより自分を生み出せ……ってさ?」

 

「誰かを真似るより……自分を……」

 

「ああ!ごめんね!なんか偉そうなこと言っちゃって」

 

「いい……」

 

「え?」

 

そう言って顔を上げた簪さんは

 

「そうか……!私は私なんだ!お姉ちゃんじゃないんだ!貴方のお陰でわかったよ!ありがとう!」

 

これ以上ない満面の笑みを見せた。

 

よかったな。ルームメイトが明るいとこっちも明るくなるな。

 

「ねえ……?」

 

「うん?」

 

「空野くんのこと……真司って呼んでもいい?」

 

「あ?いいよ」

 

「代わりに……私も呼び捨てで呼んで!」

 

「あー……簪?」

 

「そうそう!」

 

ん?

 

何かの気配を察したので立ち上がると

 

「真司?」

 

そしてドアを思いっきり開けた。

 

「ふひゃあっ!?」

 

「……なにしてるんですか楯無さん」

 

「お姉ちゃん……?」

 

「あっ!?真司君!?これはね」

 

「ちゃんと話した方がいいですよ……?」

 

「うぅ……」

 

楯無さん曰く簪の様子を知りたくて部屋に盗聴器を仕掛けていたそうだった。

 

でもなんで来たんだろ?簪から聞いた話だと嫌われていたって話だよな?

 

「簪ちゃん……」

 

「お姉ちゃん……」

 

二人の間に沈黙が流れていたが

 

「簪ちゃん!ごめんね!貴方のことなにもわかってなかった……!お姉ちゃんなのに……貴方を遠ざけて……」

 

「……もういいよ」

 

しばらくは気まずい空気が流れていた。

 

でもさっきの様子を見る限り楯無さんは相当に簪のことを心配してるよな?だったらなぜあえて遠ざけるような真似をしたんだ?

 

はあ……やむを得ない。

 

俺は見聞色の覇気で楯無さんの心を覗いた。

 

仕方ない。なんとかしますか。

 

「楯無さん。話してもいいですか?」

 

「……いいの?」

 

「簪。これから言うことを誰にも話さないって誓えるか?」

 

「うん……」

 

「まず楯無さんは君のことを嫌っちゃいないよ。大事に思ってたさ」

 

「じゃあなんで……!」

 

「実家が暗部だってのを知ってるよね?」

 

「え……?なんであなたが知ってるの……?」

 

「そこはまた今度話すけどさ。それでね。ここからは俺の予想だけど……」

 

勿論予想なんかじゃない。楯無さんの心を覗いて確信をえたものだ。

 

「楯無さんは君を実家から遠ざけたかったんだと思う。暗部の仕事には一線を越えたものもある。そんな中に大事な妹を巻き込みたくなかったんだろう。当主を継いだのもそうだろう」

 

「……」

 

「勿論それだけじゃない。君が実家のためにやろうとしたのもわかってたはずだ。でも実家は楯無さんより暗部の経験が低い君を性的な駒として使おうと思ってたんだおもう。そんなことを許さなかった楯無さんは実家に条件をつきつけんたんだと思う。自分が身代わりになるっていう条件をさ」

 

「そんな……」

 

「……」

 

「ですよね?楯無さん」

 

「……」

 

楯無さんの様子を見て察したのか

 

「本当なの……!お姉ちゃんは……私のこと思ってくれていたのに……!私は……!」

 

「ううん……私が悪かったの……!きちんと伝えられなくて……!」

 

そして二人はお互いに抱き合い泣いた……ただひたすらに泣いた……

 

俺は二人っきりにさせて部屋から出ると

 

「流石ですね?真司さん♪」

 

「……気づいていたのか」

 

「そりゃあ真司さんの奥さまですから」

 

そして部屋に戻ると

 

「ありがとうね……」

 

「いえいえ。二人の仲が直ってよかったです。じゃあ俺風呂に入りますから」

 

そして荷物整理をして俺は寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んん……?

 

なんか布団の中が妙に暑い……

 

と目を開けると

 

「うええっ!?」

 

目の前に簪がいた。しかも後ろに別の気配を感じた。

 

振り向くとそこには楯無さんがいた。

 

はあっ!?

 

どうなってんだあ!?こりゃあ!?

 

とベッドから脱出しようとするが

 

「「真司(くん)~♪」」

 

二人が逃がさないとばかりに抱きついてきた。

 

うあああああああ……!当たってるよう……!

 

と混乱していると

 

「「大好き……」」

 

へ……?これって……夢で簪たちが別の人を好きって言ってるんだよな?そうだよな!?

 

となりふり構わず見聞色の覇気を使って見えたのは

 

それぞれの夢の中で俺に抱きつかれて喜んでいる二人の姿だった。

 

うそ~……!でも二人は悪い奴じゃないし……でもなにがどうなってこうなったんだ!

 

……ユミナたちになんて言おう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談

 

「あれ?今何か嫌な気配を感じたのですが……気のせいですか?」

 

 

 

 

 




何故簪と同じ部屋?と思う方もいるかもしれませんが無理矢理感が半端なくてすみませんん!

活躍させてほしいメインヒロイン

  • 柳レイ子
  • ユミナ・エルネア・ベルファスト
  • ボア・ハンコック
  • 他のヒロイン
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