エンデと別れた後、俺たちはバビロンを探すことにした。
なにしろ時間がないのだ。早く帰らないと夏休みが終わってしまう……!
そう思っていたら
「その心配はないよ真司くん」
「おわっ!」
鳴滝が突然現れた。
「どういうことだ?っつうか人の心を読むな」
「君の世界とこの世界とでは時空の歪みで時間の進み方が違うのだよ。故にこちらの一年があっちの一ヶ月みたいなものだととってくれて構わん」
「そうなのか……じゃあそんなに焦らなくてもいいわけか……」
「確かにそうだが君には世界が滅びる前に力を手に入れてもらいたい……頼むぞ……世界を……」
鳴滝は再び消える。
俺は驚きながらも皆を起こしにいく。
その後皆で朝食をとっていると
「見つけたわよ!場所はサンドラ王国の南東、ラビ砂漠!」
リーンが食堂の扉を開いてやってきた。ちょっ!うるさいな!
「って……うん?このご飯はなにかしら?これも貴方の故郷のご飯?」
「ん?ああ」
リーンが卵焼きを興味津々で見る。
「ちょっと食べてもいいかしら?」
「っておい!」
リーンが答えを聞く前に俺の卵焼きを頬張る。
すると
「ん!?ナニコレ!?うますぎる……!」
リーンが目を輝かせて、卵焼きを飲み込む。
「……それで、話ってのは?」
俺は未だにショックを受ける中でリーンに尋ねる。
「……あっ、ああ昔砂漠の中にあった古代遺跡にニルヤの遺跡と同じ六つの魔石が埋め込まれた石柱があったそうよ。今は砂の下に埋もれてるらしいけど」
リーンの後ろでは冬夜くんが面倒くさそうな顔をしている。
まあまた面倒ごとになるのが嫌なのかな……
その後「庭園」に転移して、二つ目の遺跡に向かう。
その道中で
「どうした?」
「面倒なものを発見したのよ。多分遭難者ね。こんなところ誰も通らないのに」
モノリスを見ると画面にボロボロの日よけマントを身につけた10人くらいがヨタヨタと歩いていた。
「遭難者なら助けないとマズイんじゃないの?」
「それはちょっと面倒なことになるわね……この「バビロン」の存在を明かすことはできないし……もしあれが悪人やお尋ね者だったら?
こんなとこを進んでるのは普通じゃないわ。面倒なものってのはそういうことよ」
確かにリーンの言う通りかもしれない。でもやっぱり放っておかないな……それに悪人がどうかはユミナの魔眼で確かめればいいしな。
「急がないとマズイですよ」
「え?」
モノリスを再び見てみると遭難者の目の前に砂の中から怪物が現れた。
「サンドクローラーね、砂ごと獲物を飲み込む砂漠の魔獣よ」
リーンが画面を睨みながら怪物の名前を呟く。
「行ってくる!」
俺がディメンジョンオーラを開いて地上へ降りた。
サンドクローラーが俺に向かってくるがワンフォーオールを発動させ飛び上がって上に避ける。
上空で前回りに回転して、
「cyclone smash!」
回転した勢いをサンドクローラーに叩きつけた。
その一撃でサンドクローラーの首は吹き飛び死骸からは血が噴水のように噴き出てきた。
うわっ、グッロ……
切断面から緑や紫のような体液をグチョグチョ吹き散らした。
おれがサンドクローラーの死体を見て顔を顰めていると冒険者と思われる遭難者がこっちに来て、
「君は……?」
「空野真司です。たまたま貴方たちを見つけたので戦闘に介入させてもらいました」
「いや、感謝する。私はレベッカ。冒険者だ」
ふと後ろにいる人たちを見てみると、全員首に首輪をしていた。
「あれは……?」
「そうだ。彼女たちは奴隷だ。私たちが奴隷商人から奪ってきた」
あれえ……やっぱりまずかったかな……?
活躍させてほしいメインヒロイン
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柳レイ子
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ユミナ・エルネア・ベルファスト
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ボア・ハンコック
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