「バルとルナか……こんな危なそうなところにいるな。早くウチへ帰った方がいいぞ」
「俺たちにウチなんてねえよ……」
やべっ……こりゃ悪いこと聞いちまったかな……
「そうか……」
「同情なんてするなよ……アンタに俺たちのナニがわかるってんだよ!親に売られそうになった奴のことを!泥水をすすって生きてきた奴のことを!ナニがわかるってんだよ……!」
「……確かにおまえらの気持ちなんてわからない……だからこそ怖いんだ」
「…どういうことだよ?」
「おまえらの境遇は想像しただけでも恐ろしく怖いものだ……しかし、だからこそ実際に味わったおまえらの気持ちはそれ以上に苦しいものだっただろうし、俺にはそれが恐ろしく思えてしまう……」
「だからこそ……おまえらがどれほど苦しい思いだったのかさわからないが恐怖してしまうほどのものだとわかってしまう……だからこそおまえらの気持ちをわかってやりたいんだ……!」
俺の言葉にバルは
「なんだよそれ……!そんなの……そんなの……!」
「……お兄ちゃん」
「ルナ……?」
「この人は悪い人じゃないよ……多分…確かに私たちは沢山の人に騙された……でも人を信じないと何も出来ないよ?この人は大丈夫」
ルナの言葉にバルは
「……アンタは俺たちをどうしようってんだよ」
「……簡単さ。俺の部下になってくれないか?」
「「え?」」
バルとルナが揃えて声を上げる
「アンタ……海賊なのか?」
「うーん……一応海賊ってことにしてるけど国王なんだよね。俺」
「「どゆこと!?」」
「えーっと、結局どっちなんだ?」
「はぁ……しょうがない」
俺はバルとルナに俺の正体を話した。
初めは信じてもらえなかったが俺がディメンジョンオーラで転移させると信じてくれた
「異世界だなんて……」
「ああ……驚きだぜ」
バルは心底驚いている。
自分とそう歳の変わらない少年が異世界で国王をしているという事実に
「で、どうする?一緒に来るか?」
「……なんでアンタは俺たちにそこまでしてくれるんだ?」
「……俺は自分が全てを救えるなんて思っちゃいない……でも手に届く全ては救いたいんだ……救える力があるなら尚更だ……だから俺は手に届くおまえらを救いたいんだ」
「……ぷっ!なんだよそれ!はっはっはは!いいぜ……!俺はアンタ、いやボスの部下になってやるよ!」
ぼっ、ボス!?
「しっ、真司兄ちゃん……?」
しっ、真司兄ちゃん!?
こうしてバルとルナが仲間になった
・・・・
さて一旦イセスマの世界に帰ってきて三日後、ワンピースの世界に戻ったら7年が経っていたよ。
そう原作15年前だ。この年はフィッシャータイガーがマリージョアの奴隷を解放する年だ。
勿論俺も奴隷解放に参加するつもりだがここはフィッシャータイガーと共闘する方がよろしいだろう
では早速魚人島にしゅっぱーつ!
え、どうやって行くかって?
勿論ディメンジョンオーラで行くだろう。
あ、念のため焦凍も連れて行こう。
・・・・
俺は魚人島に来ている
勿論バルとルナ、焦凍も連れてだ。
焦凍たちも俺の計画に賛成してくれるようだ。
焦凍なんかは奴隷のことを聞いた時には怒りに狂ってたからな。
そんなわけで俺たちはフィッシャータイガーに会いに来ている
「やあ、アンタがフィッシャータイガーか?」
「誰だ……おまえ」
「ああ!人間如きが大アニキに何の用だ!」
アーロンの言葉に焦凍たちはちょっとムッときたらしい。
抑えろ
「いや……ナニ……アンタの過去のことについて話が……」
「!!?」
思ったとおりフィッシャータイガーは驚いた。
悪いがこれも話を聞いてもらうためだ。
「……なんのつもりだ?」
「ちょぉーとそこで話しましょうよ。大丈夫。アンタの悪いようにはしない」
俺がそう言うとフィッシャータイガーはついてきてくれた。
アーロンたちから離れて俺たちだけになると
「おまえ……何者だ?」
タイガーは俺を睨めつけてきた
「そうですね……俺はアンタのことを知ってるし、それについても俺は変えるべきことだと思ってる」
「……何が言いたい?」
「俺はマリージョアを襲撃する」
「!!?」
タイガーは目を見開く
「おまえ!どういうことか分かってんのか!?」
「アンタに言われたくはないな……アンタも俺と同じことをやるつもりだったんだろ?」
「なぜソレを!?」
「そうだな……俺が見聞色でアンタの心を読んだからかな」
これは本当だ。
俺は見聞色を鍛えまくって相手の心が読める、カタクリのように未来を予知できるレベルまで達することができた。
ここが原作と全く同じ世界だとは思ってないので念のためフィッシャータイガーの心を読んでタイガーが奴隷を解放する気があるのかどうかを前もって見ておいたのだ。
「っ!覇気使いか!」
「そゆこと。アンタの奴隷解放に俺も参加させてくれないかな?」
俺の言葉にタイガーは
「……なぜ参加しようとする……?おまえにメリットなんてないだろ?」
「そうだねえ……俺が奴隷制度や種族差別なんかが気に食わないからかなあ……それに天竜人も嫌いなんだよ。あんなやつはぶっ飛ばしてやりたいなんて思ってるしな……」
「そんな理由でか……?」
「アンタの過去もわかっている。アンタが奴隷で差別されていたのもだ。俺はそう思わない。人間も魚人も分かり合えると思っている。アンタの過去は消えないのもわかっている。だがアンタには未来、前を向いて欲しいんだ」
「……なぜ俺を助けようとするんだ?俺はおまえと違う魚人だぞ?」
「人を助けるのに理由なんているか?」
「!!?」
「いっても無駄だぜ。タイガーさんよ。ボスは目の前にいる人間が誰であろうと救おうとする奴なんだよ。たった二人の恋人ために天竜人を蹴り飛ばすやつなんだよ」?
「天竜人をか!?まさかあの事件は……!おまえが……!?」
「そうだな。だが後悔はしてないよ。目を背けたら後で悔やむし、悲しむ人がいるのも知ってるからさ」
「…………っふふふ……はっはっは!!!おまえみたいな人間は初めてだ!いいじゃねえか!おまえに乗ってやろうじゃねえか!」
タイガーと俺は固い握手を交わす
「それでどうする?ただ殴り込むのか?」
「そんなわけないだろ?できる限り被害は抑えたい」
「あんなやつらでもか?」
「あんなやつらでも人間だ。できる限り殺したくはない」
「ッ!」
(何故だ?あんなやつらにも同情してしまう自分がいる……)
「……わかった。だがどうする?どうやってやるつもりだ?」
「それは俺の能力を使う」
「能力者か」
「まあな。時間を止めてる間に奴隷全員を解放する」
「は?……っ〜ちょっと待て、どうやって時間を止めるんだ?」
「こうやって」
<アタックライド、ポーズ!>
そうして説明するとタイガーは納得してくれた。
「……とんでもないな……」
「まあ、これで全員を逃す時間を作る。だがもって十分だ。そうなったらアンタが暴れてくれ。その間に残った奴隷を逃す」
「わかった。だがどうやって逃す?マリージョアはレッドラインの上だぞ?」
「……俺がいなかったらどうするつもりだったんだよ……」
「え?いや、それは暴れて逃すみたいな?」
オイ、やっぱり俺が来て良かったよ……
「まっ、まあとりあえず俺のディメンジョンオーラで逃す」
「え?」
そういって俺がディメンジョンオーラを出す。
「これは……!?」
その後タイガーにディメンジョンオーラについて説明するとタイガーは驚いた。
「こりゃあすげえな……」
「まあこれでとりあえず海軍のいない俺の国に移す。その後故郷へ返すつもりだ」
あ、タイガーには俺が異世界人だって伝えたよ
「じゃあ来月に決行だな」
「ああ、無事成功させようじゃねえか!」
こうして俺とタイガーは誓いを立てた
・・・・
そして当日
「来たか……」
「ああ、じゃあやるぞ」
<アタックライド、ポーズ!>
俺たち以外の時間を止めて、俺たちは奴隷たちのいる部屋に向かう。
折角だからマリージョアの悪魔の実もついでに頂いちゃいましょうか。
<アタックライド、スコープ!>
・・・・
ー10分後
「襲撃だああああ!!!天竜人の方々を逃せええ!!」
案の定騒ぎになったのでタイガーに暴れてもらう
奴隷の大体は逃したし、悪魔の実も残らず頂いた。
あとはタイガーたちを逃すだけだが……
「離して!やっと自由になれたのに!」
「うるさい!奴隷風情が!」
俺がワンフォーオールを発動させる前に焦凍がソルで近づき氷の爪で
「餓狼氷牙」
男達を切り裂いた
あ、焦凍にはこの一ヶ月で六式全て教えておいたよ。勿論俺も使える。
勿論加減した一撃でだ。
「大丈夫か?」
「あ、貴方は……」
よく見てみるとあの子達モネとシュガーの姉妹じゃん
原作では明らかになってなかったけど元奴隷だったのか。(これはこの小説のみの設定です。原作ではどうかわかりません)
ていうかモネさっきから焦凍のことをジーッと見てるんですけど……それに顔が赤くない?
これはもしや……!
なんてことを思ってる場合じゃない。
俺がシュガー、焦凍がモネと手を繋ぎその場から逃げる。
こうしてマリージョアの奴隷解放は無事成功したのだった。
活躍させてほしいメインヒロイン
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柳レイ子
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ユミナ・エルネア・ベルファスト
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ボア・ハンコック
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他のヒロイン