転生破壊者のヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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最近この章を初めて良かったのかな〜と思うようになってきました。……だって皆からの評価があるし……


正義とは

正義とはなんなのだろうか?

 

私はずっと海軍の掲げる正義というものが正しいと思ってた。

 

なぜならゼファー先生の正義こそ私が憧れたものだったからだ。

 

あの人のような真っ直ぐな正義を貫きたい……そう思って私はひたすらに鍛錬を積んだ。どんなに苦しくてもそれが自分の目指すものに近づくと信じていたからだ。

 

そして海軍としての仕事に就いた時には喜んだ。

 

これで私も人々を守ったり人々に害する悪を倒すことができる。ゼファー先生のような海兵になれる……そう思っていた

 

だけど現実は違った。バスターコールに呼び出された時は初めはなんも疑わなかった。だけどそこで見たのは非情な光景だった。

 

市民を守るはずの海兵が政府に非加盟国だからって市民を何の迷いもなく殺している様には目を疑った。そして同時にこれが自分の目指していたものなのかと絶望した。

 

だが私の絶望はそこでは終わらなかった。

 

今度は世界貴族の護衛を任された。人々を守る仕事というので私は今度こそ自分の目指していたものになれるとこの仕事を引き受けた。

 

だけどまたしても私を待っていたのは非情な現実だった。世界貴族は人を人としてみないような所業をなんの悪意もなく実行していたからだ。

 

横を通っただけの子供を平気で撃ち殺し、人を人として扱わないようなその様には怒りが湧いた。

 

市民を守るべき私たちがなにもできないことに私は悔しくて涙を流していた。

 

そして再び海軍、世界政府に絶望した。なぜ犯罪者も同然の世界貴族を守らねばならないのか。なぜ奴隷というような人の道から外れた行為を認めるのか。私はゼファー先生に問い詰めた。

 

ゼファー先生は何も答えなかった。だがその拳から血を流していた。

 

ゼファー先生は偉くなったからこそ海軍の闇を知ってしまったのだろう。だからこそ何もできない自分を恨んでいるのだろう。

 

私は当初のように海軍に希望を持つことはできなかった。

 

ここは汚れている。もう私の知っている憧れた場所ではない。

 

だからといって海賊になる気は無かった。

 

それこそ人々を苦しめる存在になると思っていたからだ。

 

そうだと思っていた。

 

あの男と出会うまでは……

 

・・・・

 

俺たちが名をあげて数ヶ月。

 

今日も順調に航海を続けている。

 

航海中は皆各々やりたいことをしている。

 

この船はパトルシップなので余程こことがない限りやることがないからだ。

 

んで今俺はというと

 

「おにいちゃーん!」

 

シュガーに抱きつかれている

 

「ねーねー。新しい本見せてよー」

 

そう言ってくるシュガーに俺は本を渡す。

 

シュガーには本を渡すと静かになる。

 

しばらくすると

 

「ねーねー?お色気の術ってなーにー?」

 

ぶふふっ!

 

思わず吹き出してしまった。渡す本間違えたかな……

 

まあなんとかシュガーをだまくらかしていると

 

俺の見聞色がなにかを察知した。

 

咄嗟に感じた気配にいい感じを持たなかった俺はその場にディメンジョンオーラで向かった。

 

・・・・

 

ぐっ!

 

突然襲来してきた海賊。

 

私たちはたった一人の海賊に苦しめられていた。

 

ゼファー先生も立ち向かうが現役から離れているため相手のスピードに翻弄されていた。

 

生徒の大多数が行動不能にされていた。

 

このままじゃ……!

 

とその時銀色のオーロラが現れた

 

中から少年が現れると皆その子に注目していた。

 

「あれあれ?マズイんじゃね?これ」

 

こんな状況なのにどこか余裕があるその子に私はなぜか安心感を感じていた。

 

ゼファー先生は何やら目を細くしてその子を見極めらような目で見ていた。

 

海賊がその子に向かっていったが

 

「……ワンフォーオール」

 

と呟くと軽々と躱して体勢が崩れたところに回し蹴りを放ち海賊を吹っ飛ばした。

 

「ぐううっ……!なめるな!」

 

海賊は立ち上がると

 

「MORE MORE……!百倍速!」

 

あれだ!ゼファー先生も苦しめられたスピード

 

海賊がとんでもないスピードでその子に向かうが

 

<カメンライド、アギト!>

 

そんな音声が聞こえると彼の姿が変わり向かってくる海賊を紙一重で躱した。

 

海賊が何度も攻撃を仕掛けるが見切られ続け、目にも止まらないスピードの中で彼のカウンターが決まり、海賊は吹っ飛ばされた。

 

「なかなかやるな……だが俺には及ばない」

 

<ファイナルアタックライド、ア、ア、ア、アギト!>

 

そして彼の角が開き力が溜まっていくのが感じる。

 

そして彼の飛び蹴りか海賊に決まると海賊は海に落ちた。

 

「ふぅ〜、やれやれ」

 

彼がその場を去ろうとするとゼファー先生が

 

「はぁ……はぁ……おまえ何者だ……」

 

私たちも思っていたことを彼に聞く。

 

「俺は空野真司、海賊さ」

 

か!海賊!?

 

「……なんで海賊が私たちを助けたの?」

 

私は気になったことを聞いてみる。

 

「……目の前の命を放って置けなかっただけ」

 

そんな理由で!?海賊がそんな理由で渡したいを助けたの!?

 

他の皆も目を丸くしていた。

 

「それにアンタらの正義が凄いと思ったからさ。人々を守るために命を懸けられる正義ってのがカッコいいと」

 

やめて……私たちにそんなものなんてない……

 

「はぁ……おまえ……マリージョアの襲撃犯だろ……」

 

ゼファー先生の言葉に私たちは驚きを隠せなかった。

 

マリージョアの襲撃犯!?こんな少年が!?

 

「はぁ……そのオーロラがなによりの証拠だ……」

 

「…………」

 

「……本当なの?」

 

私の言葉に彼は

 

「…………ああ、そうさ」

 

「……どうして?どうして貴方はそんなことをしたの?殺されかもしれないのに……!」

 

まだ私たち年の変わらない少年がそんな重いものを背負っているのをみるに耐えなかった。

 

「……じゃあ聞くが、アンタらは天竜人を認めるのか?」

 

認めるわけなんてない……あんなやつら

 

「まあ、無理もない。俺からすれば海軍は正義の看板を汚している偽りの正義だ」

 

違う……違う……

 

「俺からすれば人々を天竜人から守れない無能集団だ」

 

やめて……!やめて……!

 

「……貴方に何がわかるの……」

 

ダメ……!それ以上は……!

 

「アンタみたいな海賊に!なにがわかるのよ!天竜人を守らなきゃいけない私たちの屈辱を!人々のために正義を背負っている私たちがなにもできない無力さを!なにがわかるってのよ!天竜人なんか敬うわけがない!あんなやつら」

 

「アインそれ以上は!」

 

「アイン!」

 

はっ!しまった……!

 

目の前の少年にやられた……!

 

少年は悟ったような顔をして私を見ていた。

 

くっ……!

 

「……そうだよ。それでいいんだよ」

 

え……?

 

「俺のような海賊が言える立場じゃないがそれでいいんだよ。天竜人なんか俺だって潰してやりたい……俺は自由になりたいから海賊になっただけで本当は人々を守れるような本当の海軍に入りたかった」

 

なっ……!?

 

「俺がマリージョアを襲撃したのは人間とは思えない扱いを受けた……そんな人たちを放って置けなかったからさ……」

 

…………

 

「……だから俺はアンタたちみたいな正義を信じている。いつかきっと正しい世界にしてくれ……」

 

…………

 

「ふふっ!変な海賊」

 

思わず笑いが溢れてしまった。

 

でも少年、いや真司からは嫌な気がしない。

 

私たちの様子にゼファー先生は

 

「…………いけ」

 

「え?」

 

「……今回は見逃してやる。さっさといけ」

 

あのゼファー先生が!?

 

そう言われた真司は再びオーロラの中に飛び込もうとした時

 

「「……真司」」

 

「ん?」

 

「「ありがとう」」

 

ついゼファー先生と被ってしまった

 

真司がそのオーロラに飛び込むとゼファー先生は

 

「……変な海賊もいたもんだ……だが悪いやつとは思えなかった……しかし……アイツの言う通りかもな……できれば俺もアイツが言うような正義を貫きたかった……」

 

ゼファー先生の顔はどこか晴れ晴れしているようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




完璧と呼ばれた男はやっぱり消させてもらうことにしました!本当にすみません!

活躍させてほしいメインヒロイン

  • 柳レイ子
  • ユミナ・エルネア・ベルファスト
  • ボア・ハンコック
  • 他のヒロイン
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