幻想郷の小さな異変たち   作:絶望先生と東方と涼宮が好きな人

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異変。もしも、これはもしもの話だが、その異変が同時に複数起きたらどうなるのだろうか……その結末はまだ誰も知らない。


霊夢、大変だ、異変だ!
第1話(投稿順は第2話)


「霊夢、大変だ、異変だ!」

「うるさいわね、そんなに言わなくても分かるわよ。だってこんなにも空が赤いんだから、明らかに異変でしょ?仕方ない、動くとしますか」

「待て、霊夢」

「何よ、魔理沙。先言っておくけど私は単独行動で動くから。勝手に動くなら一人で動いて」

「いや、そうじゃなくてな」

「じゃあ何よ?」

「あのな、非常に言いにくいんだが……異変は一つだけじゃないんだ」

「えっ?」

「異変は複数起きてるんだよ、同時並行で」

「く、詳しく」

「まずな、見て分かるが赤い霧どっかから出てんじゃん?」

「まぁ、それはね、分かるわよ」

「じゃあさ霊夢、最近やけに寒いと思わないか?」

「言われてみるとそうかもね」

「今日も寒いだろう?」

「そうね、でもそれがどうしたの?」

「なぁ、それっておかしくないか?」

「えっ?」

「今夏じゃん?」

「うん」

「なのに、こんな寒いっておかしくね?」

「うん……うん⁉︎ つまりそれも異変だということ?」

「イッツトゥルーだぜ」

「……まじ?」

「イッツトゥルーだぜ」

「うざいからそれやめて」

「……すまん」

「なるほど二つも異変があるのね。なら仕方ないわ。私もさすがに影分身は出来ないからね。魔理沙は春の方を解決して。私は赤い霧の方を……」

「待て、霊夢」

「何よ、魔理沙」

「あのな、非常に言いにくいのだが……」

「まさか、魔理沙……!」

「異変は二つだけじゃないんだ」

「く、く、詳しく」

「実はある知り合いのつてで分かったんだが、空に浮かんでいる月は実は現在偽物と入れ替わっているらしい」

「えっ?月が」

霊夢は外へ慌てて駆け出した。

「月はどこよ、どこ!」

「霊夢、月は見えない」

「えっ?……あっ」

「赤い霧のせいで空は見えない」

「……分かってたわよ。それで、その情報は信用できるんでしょうね?」

「あぁ。実は知り合いに半妖がいてな、妖怪の血を持っているものだけが気づくらしい。あいつは嘘をつくようなやつじゃない。信頼していい」

「分かったわ。信用するわ。それにしても異変が三つも同時にか。どうしようか。マジでどうしようか」

「霊夢、お前のその天才パワーでどうにか出来ないのか?」

「私だって人間よ、限界はあるわ」

「なぁ、霊夢」

「うん?何よ」

「異変ってまじやばくね?」

「……えっ?何当たり前のこと言ってんの?そんなの分かり切ってることじゃない?」

「……いや、なんでもない。気にしないでくれ。ただのノルマだ」

「オバマ?」

「ノルマ」

「パジャマ?」

「ノルマ」

「ノルマ?」

「カナダ」

「カナダ⁉︎」

「っ?あぁ、いやノルマだ。ノルマ。まぁそんな気にしないでくれ」

「ノルマって何?」

「気にすんなって言ってるだろ!」

「分かったわよ、気にしないわよ」

「イッツオッケー」

「うざい」

「……すまん」

「さて、どうしたらいいのか。魔理沙あんたは月の異変を頼むわ。私はどうにかして仲間を集めるわ。人数を増やせば対応できる」

「霊夢、あてはあるのか?」

「もちろんあるわよ、人里でまずは三十人くらい……」

「いや、待て、待て!霊夢。一般市民巻き込んじゃいけないだろ⁉︎弾幕ごっこで死人が出るぞ⁉︎」

「大丈夫よ。世界は広いわ。私たちレベルに戦える人だって探せばそこらへんにいっぱいいるに決まってるわ」

「言っとくが霊夢。ここは結界で他世界と分断されてる幻想郷だぞ。そんなに広くない」

「えっ、あっ、いや、気づいてたわよ。ちゃんと、いやほんとよ、マジで、まじ」

「なら良いが……。ところで霊夢。お前にとって私たちレベルに戦える人ってどんな人を指すんだ?」

「えっと、なんかさ、例えば二刀流で戦う剣士とかさ、時間を止められる少女とか。奇跡起こせるやつだとか」

「そんなやつ、いるかな?」

「いるわよ。例え幻想郷だと言えども世界は広いんだから」

「まぁ、そのすごいやつらが敵ではないことを祈るばかりだな」

「えっ?」

「あり得る話だろ。いやむしろ、そんなすごいやつらだからこそ異変を起こす可能性が高い」

「いや、大丈夫よ。魔理沙」

「えっ?」

「私は巫女よ、神に選ばれた存在なの。幸運の女神よ。そんな悪いことはないわ。それにもし私が普通の少女だって、流石に神様はそんなひどいことしないわよ」

「それもそうか?それもそうだな。きっと大丈夫だよな。ハッハッハッ」

「ハッハッハッ」

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