魔理沙は霊夢と異変して、異変すればいいと思いました……作文⁉︎
さて本編。
「といっても、三つの異変を同時に解決するなんて無理な話だわ」
「だからってほっとけないぜ?」
「分かってるわよ」
「じゃあどうする気だ?」
「ここは優先順位をつけるわ」
「優先順位?」
「真っ先に解決すべき案件と少し後に回しても大丈夫な案件とを分けるのよ」
「まあ、確かにそれが賢明か。で、どれを最初に解決する?」
「冷静に考えて春の異変は一番最後ね」
「何故だ?」
「一番被害が小さそうだからよ」
「それもそうだな」
「待ちなさい」
一瞬空気が変わった。先ほどまで誰もいなかったそこには一人の女性がいた。
「お、お前、一体どこから?」
「……」
女性は黙っている。霊夢も黙っている。
「お前の名は」
「八雲……八雲紫よ。」
「……」
霊夢はまだ黙っている。そして口を開いた。
「私、あなたとどこかで会ったことがある?ずっと前に」
「いいえ、初対面だわ」
「そう……」
私こと霧雨魔理沙は、一瞬空気になっていたが、それを防ごうと口を開けた。
「八雲紫さんとやらは一体私たちに何の用で?」
「お願いがあるの」
「お願い?」
「春の異変をまず最初に博麗には解決してほしい」
「何故だ?」
「冷静に考えてちょうだい。この春の異変は妖怪にとってかなり恐ろしいことなのよ」
「ほぉ」
「妖怪は普通、人間より強くて長生きだわ。人間にとっての脅威なんて妖怪にはなんてことない場合が多い、しかし逆に、人間には平気でも妖怪には致命的なこともあるのよ」
「例えば?」
「例えば自然よ。人間は自らが生きて行けるように、自分自身ではなく、環境自体を変えてきたわ。その行いが、火などの発明に繋がったわけなのだけど。一方、妖怪はそもそもとして、自然の力や恵み、そして人々からの信仰など、そういう抽象的な概念的なものを根源として生きてきたわ。そんな妖怪たちが自然に依存することはあっても、人間のように都合よく自然を作り変えるなんてことはありえないでしょう。だからもし自然に異変が起きたら、妖怪は為すすべなくそれに従うしかない。自分の力の根源である自然の異変、しかもそれを自ら止めることは不可能。つまりこの異変は妖怪にとってそれはそれは恐ろしい異変なのよ」
「だから先に春の異変を解決しろと?」
「そうよ」
「だってさ、霊夢どうする?」
「……もちろん、ダメよ」
「感謝するわ、はくれ……えっ⁉︎な、何故?」
「だってあなたの理論でいくと、月の異変の方が優先順位が高いんだもん」
「……し、しわ、しまった!」
「おい、霊夢。今あいつ普通にしまったって言ったぞ」
「な、な、何故月の異変の方が優先順位が高いと言えるの?適当な理由だったら許さないわよ」
「おい八雲さん、体震えてるよ」
「聞いたことがあるのよ。月の光は妖怪にとって非常に大切なエネルギー源だと。さっきのあなたの話を聞いてますますそんな気がするわ。しかも春は一部分でも月の光は至る所に影響を及ぼすわ。こちらをまず解決すべきだわ」
「で、でも、日本はやっぱり四季が整っているから日本なのであって、もしこの均衡が崩れてしまえば、あめりかとじゃぱんの境界が曖昧になって大変なことになってしまうわよ!そりゃあもう、ドカーン的に!」
「あいつ何言ってんの?」
「知らないわよ」
「……霊夢お前冷たいよな、英語で言うと」
「黙れ、うざい」
「マダワタシシャベッテマセン」
「黙れ、ゴミ野郎」
「……怒ったぞ」
「えっ?」
「流石の私も怒ったぞ!霊夢!弾幕ごっこだ!」
「もちろんよ、問題が起きた時は……」
「弾幕ごっこよ!」
「弾幕ごっこだぜ!」
こうしてまた幻想郷は歴史を刻んでゆくのだ
END ...
「私、空気⁉︎」
「うるさいわよ」
「せっかくいい雰囲気だったのに台無しだぜ」
「ていうか、終わらせるんじゃないわよ!まだ何も解決していないわよ!」
「まあ、それもそうね」
「ていうか、霊夢」
「ん?何よ魔理沙」
「異変ってまじやばくね?」
「はっ?」
「すまん、霊夢。これはノルマなんだ」
「オバマ?」
「ノルマ」
「パジャマ?」
「カナダ」
「カナダ⁉︎」
「ん?いや、ノルマだ、ノルマだ!気にしないでくれ、霊夢」
「分かったわよ、魔理沙」
「やっぱり、私って空気⁉︎」