電光戦姫シンフォギアSSSS   作:東風乃扇

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こんにちは!東風乃扇です。

ついに桐野ユウさんの作品「戦姫絶唱シンフォギアと魔神皇帝」とのコラボ章が始まりました。
あちらもよろしくお願いします。

一応、ルナアタック後の優太達なので現状と少し違いますが、できる限り早くこちらも進めるように頑張ります。


協・力

 クリスはとある屋敷に居た。そこはかつてフィーネと共に根城としていた場所だ。

 

「何が、どうなってやがんだ…?」

 

 そこにあったのは沢山の死体だった。ぱっと見た感じ日本人では無いことは解る。

 死体にクリスが驚いてると、そこに弦十郎が現れる。

 

「ち、違う、あたしは…あたしは知らない!」

 

 犯人と疑われる状況の為、咄嗟にクリスは関係を否定する。

 

「わかってるさ、誰も君を疑っちゃいない。すべては俺達や君の近くに居た彼女の仕業さ。」

 

 弦十郎が連れてきたスタッフ達が、テキパキと周りを調べる。

 

「やはり、米軍か。裏で繋がってたようだな。」

 

「風鳴司令!」

 

 スタッフの1人が声をあげる。

 

「『I LOVE YOU SAYONARA』か…。」

 

 スタッフが見つけた紙を弦十郎に見せる、それと同時にノイズが現れる。

 

「ノイズ!?」

 

「破棄された施設と侮っていたか、俺達が来ることを見越していたな。」

 

 クリスはペンダントを取り出し、ギアを纏う。

 

「邪魔だ!下がってろ!」

 

 近くに居たノイズを撃ち抜き、弦十郎たちから距離を取る。

 

「おら!こっちだ雑魚ノイズども!」

 

 建物内から外へ誘導するように、クリスは戦う。

 

──

 

 ノイズ達を外に誘導したクリス。

 

「ここならぶっぱなしても問題ねぇ!」

 

 両手の銃をガトリングに換え、一気に殲滅を図る。

 

「なっ!あれも居るのか!」

 

 巨大ノイズが現れ、屋敷に向かって動き出す。

 

「あたしは眼中に無いってことか!?ふざけるな!」

 

 巨大ノイズの進路上にグリッドマンが現れる。

 

『こちらは私に任せてくれ。』

 

「そいつはお前にくれてやる。」

 

 巨大ノイズはグリッドマンに任せ、クリスは目の前のノイズを見る。

 

──

 

 現れたノイズが少ないこともあり、戦闘はあっけなく終わった。

 

「あのオッサン達を倒すのに数は要らねぇって事か?」

 

 クリスは周りを確認してから、ギアを解除する。

 

「おい、こっちは片付いたぞ。」

 

 グリッドマンの方へ顔を向けると、光が降り注ぐ。

 

「ありがとよ…ん?」

 

 礼をいいながらも自分の上に何かを感じ、見上げるクリス、その頭上には戦闘の影響で脆くなり、崩れた屋根の一部が落ちようとして居た。

 

「どおりゃあ!」

 

 思わず目を閉じてしまう。大きな音がするが、何も自分には来ない、不思議に思い目を開ける。

 

「大丈夫か?」

 

「ど、どういう事だよ…。」

 

「なに、ただ殴っただけさ。」

 

 最初は少し距離があるが、グリッドマンが防いだのかと思った、しかし、そこに居たのは拳を振り上げた弦十郎だった。彼はクリスに迫る瓦礫を拳で破壊したのだ。

 

「そうじゃねぇよ!なんでギアを持ってない奴があたしを守ってんだよ!」

 

「俺が守る理由は、ギアのあるなしじゃなく、お前より少し大人だからだ。」

 

「大人!?あたしの邪魔しかしてない大人が今更なんであたしを守るんだよ!」

 

 弦十郎の言葉にクリスは大きな声を上げる。

 

「パパやママもそうだ!紛争地帯にニコニコ行って!大人なら現実見ろよ!夢ばっかり見てんじゃねぇーよ!本当に戦争を止めたいなら!そういう奴等を片っ端から潰せばいいじゃねぇか!」

 

「なるほど、そいつがお前の流儀か、なら聞くがそれで戦いは無くせたのか?」

 

「っ!?」

 

 弦十郎の言葉にクリスは止まってしまう。

 

「大人だからこそ、夢を見るんだ。背が伸びて力がついて、財布の中身だってちっとは増える。夢を叶えるチャンスは子供よりある。」

 

 弦十郎はクリスに優しく語り続ける。

 

「夢を見る意味が大きくなるんだ。お前の両親はただ夢を見に戦地に行ったのか?違う、歌で世界を救う夢を叶える為にあの地獄に踏み込んだんだ。」

 

「なんで…そんなこと…。」

 

「見せたかったんだろ?夢は叶えられるって揺るぎない現実をな。お前の両親はお前を大切に思っていたんだろうな。」

 

「う…。」

 

 弦十郎はクリスに近づき、そっと頭を撫でる。

 

「うあぁっ─」

 

 クリスは頬から涙を流した。

 

──

 

「…やっぱり、あたしは…。」

 

「一緒にはこれないか?」

 

「簡単に行くもんかよ。あんた達と敵対した事は変わらないんだから。」

 

「全く、ひねくれてるな。ほれっ!」

 

 弦十郎が通信機を投げ渡す。

 

「これは…?」

 

「俺達が使ってる通信機だ。限度額までなら公共交通機関も自動販売機も使える優れものだぞ。」

 

 渡された通信機を見てから、弦十郎を見る。

 

「カ・ディンギル。」

 

「カ・ディンギル?」

 

「あぁ、フィーネが言ってた。大事な物で、完成したって。なんなのか知らないけど…。」

 

「そうか…後手に回るのは終わりだ。今度はこっちから打って出るぞ。」

 

 弦十郎達は撤収する。

 

「雪音クリス。」

 

「な、なんだよ。まだ居たのか。」

 

 クリスはまだこの場に残っていた、グリッドマンに少し驚く。

 

「人は間違えてもやり直せる、何度でも。」

 

 その一言だけを伝えると、グリッドマンは光と消える。

 

「やり直せるのか…本当に…?」

 

──

 

 ジャンクの前で俺は冷や汗を流していた。

 

「まさか…弦十郎さん気付いた?」

 

 クリスちゃんを諭し、部下の所へ行く時にグリッドマン()の横であの人は言った。

 

『いつもありがとう。グリッドマン(優太)くん…。』

 

 グリッドマン()にしか聞こえない声だったけど。確実に俺と認識してたな…。何で気付いたんだ?

 

「この前みたいに、また黒服の方々に囲まれるかな…。」

 

 そんなことを考えてると、以前に弦十郎さんから渡された通信機が鳴る。

 

「はい、翔です。」

 

『よし、全員聞こえてるな。』

 

 弦十郎さんが話し始める。

 

──

 

 弦十郎さんの話はカ・ディンギルが敵にとって大切な物で既に完成してるとの事だった。

 

「デカイ塔って言うとスカイタワー位にしか思い付かないな…。」

 

 少なくともあれじゃないだろ、あれはもっと前から完成してるし、改修工事してるわけでもないし。

 

「地下から生えるなんてあるわけ無いしな。」

 

 突然、アクセプターが出現し警告がなる。

 

「いきなりか。」

 

 すぐにジャンクの前に向かい、俺はアクセプターを叩く。

 

「アクセス・フラッシュ!」

 

──

 

 突如現れた大型飛行ノイズの軍団は、東京スカイタワーを目指しているのが判明、シンフォギア装者はこれを迎撃する為に出撃する。

 

「数が多い!気を付けろよ!」

 

「はい!奏さん!」

 

「すまないグリッドマン!」

 

 装者達より先に戦っているグリッドマンの邪魔をしないように展開し、それぞれノイズを倒し始める。

 

『はぁっ!』

 

 空を覆い尽くす勢いで現れる飛行ノイズをビームで凪ぎ払うグリッドマン。

 多くの灰が地面に降り注ぐが、ノイズは減る気配はなく、むしろ増える一方だった。

 

「くっ!頭上を取られるのが、これ程難儀な物とは…。」

 

「地上はどうにでもなるが、空からの攻撃がキツイな。」

 

「グリッドマンさんの援護だけじゃ…。」

 

 空の敵に対する攻撃手段が少なく、思うように戦えない装者達、発砲音と爆発が辺りを包む。

 

「あ、え!?」

 

 いきなりの事に響が、変な声を上げてしまう。

 

「空飛んでるから何だってんだよ!こんな雑魚ノイズに手間取ってんじゃねぇ!」

 

「クリスちゃん!」

 

「この通信機がピーチクパーチクうるさいから、来ただけだ!」

 

 クリスは弦十郎から渡された通信機を見せながら言う。

 

「勘違いするなよ、あたしは助っ人に来たわけじゃねぇ!」

 

『強力な助っ人だ。少々到着が遅れてしまったがな。』

 

 通信機から弦十郎の少し嬉しそうな声が聞こえる。

 

「うぐ…。」

 

「助っ人…?」

 

「あいつが?」

 

『第二号聖遺物〈イチイバル〉を纏うシンフォギアの戦士…雪音クリス!』

 

 クリスに向かって響が抱きつく。

 

「クリスちゃ~ん!わたしはわかり合えるって信じてたよ~!」

 

「離せ!それと人の話を聞け!」

 

 少し乱暴に響を引き離すクリス。

 

「響、今は遊んでる場合じゃない!」

 

「連携してノイズを!」

 

「あたしは勝手にやらせてもらう!邪魔はするなよな!」

 

 クリスは1人で駆け出す。

 

「ええっ!?」

 

「空中のノイズはあいつとグリッドマンに任せる!」

 

「私達は地上のノイズを倒す!」

 

「は、はい!」

 

──

 

 戦場を駆け回り、ひたすらに敵を撃ち抜くクリス。当然視界は見上げている為、周りの警戒が少し疎かになっていた。

 

「っ!?」

 

 偶然にも翼とぶつかってしまう。

 

「なにしやがる!すっこんでろ!」

 

「あなたこそいい加減にして、1人で戦ってるつもり!?」

 

「あたしはいつも1人だ!これっぽっちも仲間になったつもりはねぇよ!」

 

 クリスの態度に翼が怒るが、クリスは強くいい放つ。

 

「むっ!」

 

「あたしとあんたらが争う理由は無いかも知れない。でもな争わない理由も無いんだよ!ついこの間までヤリ合ってたんだ!そう簡単に─「なれるよ。」

 

 クリスの言葉を遮るように、響がクリスの手をとりながら答える。

 

「誰とだって仲良くなれる。」

 

 もう片方の手で翼の手をとる。

 

「わたしにアームドギアが使えない理由をずっと探してた。半人前は嫌だなって。でも、今はそうは思わない。」

 

  2人の手を力強く握り。

 

「こうして、皆と手を取り合えるから。仲良くなれるから!」

 

「立花…ふっ。」

 

 翼は視線を響からクリスに移す。

 

「手を…。」

 

「あ、あぁ。」

 

 翼とクリスの手が握られる。

 

「このバカに当てられたのかよ。」

 

「そうかもな。それはあなたも。」

 

「ひひひ…。」

 

 響は微笑み、2人を見ていた。

 

「おい!仲良いのは結構だけど、こっちも気にしてくれよな!」

 

 少し離れた所にいる奏が声をかける。

 

「あの親玉をやらないと、キリがない。」

 

「うん。さっきグリッドマンさんが狙おうとしたら、他のノイズが妨害していた。」

 

「あたしに考えがある。あたしにしか出来ない事だ。」

 

 クリスが一歩前に出て、敵の中心となってるノイズを睨む。

 

「イチイバルは超射程広域攻撃、ド派手にブッ放してやる!」

 

「まさか…絶唱!?」

 

「バーカ、あいつらにくれてやる程、あたしの命はやすくないっての!」

 

 クリスはしっかりと構え、前を見る。

 

「放出を押さえつつ、出力を限界まで上げる。そうすればアイツ等をまとめて消せるが、時間が掛かるしその間は無防備になる。」

 

「ならば、私達がする事はひとつ。」

 

「クリスちゃんを守る!」

 

「いくぞ!」

 

 クリスを中心に響達が立ち回り、ノイズを撃破していく。

 巨大なミサイルを背負う形で構えるクリス、エネルギーを溜め込み、爆発寸前のそれをしっかりと構える。

 

「いっくぜぇ!喰らいやがれぇ!」

 

 叫ぶと同時に全身に現れた装備を解放する。

 放たれた攻撃は空を覆いつくす敵を丸ごと飲み込む爆炎となった。

 

「やった…のか?」

 

「たりめーだ!」

 

「すげぇなこりゃ…。」

 

「やったね!クリスちゃん!」

 

 あまりの攻撃力に翼と奏は驚き、響は純粋に勝った事を喜びクリスに抱きついていた。

 

「やめろバカ!なにしやがる!」

 

「勝てたのはクリスちゃんのお陰だよー!」

 

 突き放されても、笑いながら言葉を交わす響。

 

「あれ?翼、グリッドマンは?」

 

「グリッドマンなら先程までそこに…?」

 

 戦闘が終わり、いつもなら癒しの光を浴びせる筈のグリッドマンが見当たらない。

 

「立花!グリッドマンを知らないか?」

 

「え?グリッドマンさん?」

 

「どこにも見えねぇな。」

 

 クリスも周りを見渡すが、小さくなった気配も無い。

 

\ピリリリ!ピリリリ!/

 

 響達の持つ通信機が鳴る。

 

『響!学校が!リディアンが!ノイズに襲われてるの!』

 

 雑音混じりの未来の声が聞こえたが、すぐに途切れてしまった。

 




今回はここまで。

あと2話くらい無印編終了かな?

感想などはお気軽にどうぞ!

予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)

  • GXからオリジナル
  • XVまでやってからオリジナル
  • GXからオリジナルの後、AXZ、XV
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