電光戦姫シンフォギアSSSS   作:東風乃扇

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こんにちは!東風乃扇です!

ルナアタック編、決着です。

それでは本編どうぞ!



月落

 赤き竜と対峙する俺とグリッドマン。

 

『あれは…フィーネか…。』

 

「ノイズを取り込んだのか?」

 

 とっさにグリッドビームで相殺出来たが、あの威力はヤバイ、あのまま街に撃たれていたら大惨事だったな。

 

(優太さん!)

 

(翔!)

 

(優太!)

 

(優太!)

 

「皆の声が…。」

 

『どうやらテレパシーのようだ。』

 

 いきなり俺の頭の中に皆の声が響く、見れば皆は離れた所で白いギアを纏って光の羽を使い飛んでいる。

 

(良かった…無事だったんですね!)

 

(すまない!フィーネを倒す!グリッドマンの力を貸してくれ!)

 

(色々言いたい事はその後だ!)

 

(行くぞ!遅れるなよ!?)

 

『「あぁ!』」

 

 目の前に居る竜に向かい走り出す。軽い!体が思うように動く!

 

「なっ!なに!」

 

 フィーネはこちらの動きが速くなったことに対応仕切れていないようだ。

 

『「はああぁぁぁっ!』」

 

 足に力を込め、上に飛び足を突き出す。

 

『「超電導キック!!』」

 

「ぐあぁっ!」

 

 赤い体を吹き飛ばす。

 

「貰ったあぁ!」

 

「持ってけ!ダブルだ!」

 

 奏とクリスが追撃をかける。体の一部を砕くが、直ぐに塞がっていく。

 

「攻撃は通るが、先程よりも回復力が上がっている!」

 

「でも!皆が居るから!大丈夫!」

 

 体の各部からエネルギーを放ち、対抗するフィーネ。皆は一度距離を取る。

 

「あんなカトンボ共は後だ!貴様から先に潰してくれる!グリッドマン!」

 

 フィーネはこちらに殺意を向けると、赤い竜が変化し始める。

 

『「何をする気かは知らないが!』」

 

 こう言う奴は好きにやらせると、取り返しがつかない時がある。

 俺達は距離を詰める。

 

「喰らえっ!」

 

 フィーネは竜の口から再度、エネルギーを放つ。先程よりも威力はなさそうだ。

 

『「スパークビーム!』」

 

 腕からエネルギー放ち相殺する。グリッドビームより威力は無いがこちらは連射が効く。

 たが、このわずかな隙に相手は目的を達成したようだ。

 

「どうだ!これで終わらせるぞグリッドマン!」

 

 先程までは空を飛ぶ船みたいな感じだった体に、太い手足が生えて怪獣ような体格になっていた。

 

「我が(さか)さ鱗に触れたのだ!!覚悟は出来ているな!」

 

『「いいだろう!ハイパーエージェント、グリッドマンが相手になる!』」

 

 さながら赤いベノラか、グリッドマンの相手には丁度良い!

 

『「皆!周りのノイズを頼む!!』」

 

(任せて!)

 

 響からテレパシーで返事か来る。それぞれの武器を使い、ノイズの数を減らしていく。

 

「行くぞ!グリッドマン!」

 

『「フィーネ!貴様の野望は必ず止める!』」

 

 地面を踏みしめて、グリッドマンと怪獣がぶつかり合う。

 

──

 

 モニターで見守る者達、希望に溢れ声援を送っていた。

 

「司令!グリッドマンの各数値がはね上がっています!」

 

「あれがグリッドマンの本来の姿なのか!」

 

「シンフォギア装者たちも、ノイズを殲滅してます!」

 

「頑張って…響!優太さん!」

 

「おねぇちゃんがんばれ!きょじんもがんばれ!」

 

「ビッキー!行けー!」

 

「悪いやつをやっつけちゃえ!」

 

「お願いします!」

 

 平和を願い、勝利を祈る声はやむことは無い。

 

──

 

 相手の尻尾を避け、懐にパンチを加える。

 

「ぐうぅ!」

 

『「その程度か!フィーネッ!?』」

 

「調子に…乗るなぁっ!」

 

 大きく口を開き、噛みついて来る。

 

『「グリッドライトセイバー・スラッシュ!』」

 

 今の俺達は周りからエネルギーを受けとっているらしく、文字通り力が有り余っていてその分、各能力も上がっている。

 腕の装甲で牙を弾き、その隙に切り刻む。

 

「無駄だっ!その程度のダメージなど!ネフシュタンと一体化した今の私にはぁ!」

 

『「ちぃっ!』」

 

 確かにフィーネの言う通り、現状互いに決定打を欠く状態だ。

 フィーネに攻撃は通るが、再生力を上回る攻撃が出せない。

 

「限定解除したシンフォギアと言えど、所詮は欠片だ。このまま貴様を屠ればいずれ力尽きるだろう。」

 

(翔!そのままフィーネを抑えてくれ!)

 

(その隙に私達で!)

 

(頼む!)

 

『「わかった!』」

 

 翼、奏、クリスから何か思い付いたのか、テレパシーが送られて来る。

 

(立花!)

 

(何だかよくわからないけど!やってみます!)

 

『「うおおぉぉっ!』」

 

 思いっきり蹴りを入れ、体勢を崩した所で肩を相手の腹に当て、ガッチリと掴む。

 

『「今だ!』」

 

「でやあぁぁっ!」

 

「はあああっ!」

 

 翼と奏の2人が、敵の側面に大きな傷を作る。

 

「ぬぅ!外殻が!?だがネフシュタンの再生力の方が!」

 

「フィーネェ!」

 

「小細工を弄しおってぇ!」

 

 そこに潜り込むクリス、敵の中から破壊するつもりか!

 

「おおおりゃああぁぁっ!」

 

「欠片が調子に乗りおってえぇぇぇっ!」

 

「雪音だけでは無いぞ!」

 

「私らも忘れるなよ!」

 

 竜の中で暴れる3人、そこから何かが弾き出される。

 

「しまった!デュランダルがっ!」

 

「立花!それが切り札だ!」

 

「はい!」

 

 弾き出されたのは、一振りの剣。

 

「渡すものかぁっ!」

 

 フィーネは取らすまいとするが、みんなに妨害され、響の手に剣が渡る。

 

「デュランダルをっ!?」

 

「くぅっ!うううウウウッ!」

 

「だが!破壊衝動を抑えられる筈がない!」

 

 前に見た、黒いものに塗り潰される響。

 

「ウグっ!ううウグぐぐッ!」

 

「正念場だ!踏ん張り所だろうが!」

 

 弦十郎さんの声が響く。

 

「強く自分を意識してください!」

 

「これまでの自分を!」

 

「なりたい自分を!」

 

「立花!見せてくれ!お前の覚悟を!」

 

「響!屈するな!」

 

「お前を信じて掛けたんだ!自分を信じやがれ!」

 

「貴方のお節介を!」

 

「あんたの人助けを!」

 

「今日は私たちが!」

 

 皆の声援が響に送られる。

 

「かしましい!黙らせてくれる!」

 

『「させるものか!』」

 

 素早くパンチを入れ、こちらを意識させる。

 

「おのれ!グリッドマン!」

 

「響ぃぃっ!」

 

「うぐぅっ!ああぁぁっ!」

 

 そうだ!心を助ける力が俺にはある!

 

『「グリッドオォ…』」

 

 グリッドマンの体から、光が溢れる。

 

『「フィクサービームッ!』」

 

 辺り一面をグリッドマンの体から放たれる癒しの光で包み込む。

 

「何をするつもりだ!グリッドマンッ!」

 

『「フィクサービームは世界を修復し!人を癒し!心を救う力だ!響の心を支える力になる!』」

 

 戦闘の余波で崩れていた街並みが、修復されていく。

 

「響いぃぃっ!」

 

 未来が叫び、それに続くようにみんなが響の名を叫ぶ。

 剣を構える響の元にシンフォギアの装者達が集まっている。

 

「っ!」

 

 ついに力に打ち勝ったのか、周りの黒いものが弾かれる。

 

「その力!何を束ねた!いやっ!その力!振るわせてなるものかぁ!」

 

 フィーネは響達を狙おうとするが、こちらがそれをさせない。

 

「これで決着だ!」

 

「これで最後にしてやるぞ!」

 

「行くぞ!」

 

「はい!響き合うみんなの歌声がくれたっ!シンフォギアでぇ!

 

 剣から伸びた金色の刃が竜に振り下ろされる。

 

「完全聖遺物同士の対消滅だとぉぉっ!?」

 

 フィーネのあせる声が聞こえる。

 

「ネフシュタンッ!再生だ!この身、砕けてなるものかぁ!

 

 辺り一面を大きな爆発が包む。

 

──

 

 フィーネを抱え話ながら、響ちゃんが帰ってくる。

 

「統一言語を失い、手を取るよりも殺すことを選んだもの達が今さら一つになれるものか…!」

 

「わたし達は知ってます。言葉よりも深く繋がれることを。」

 

「ふっ……あああぁぁぁっ!」

 

 フィーネは力を振り絞り、茨を全力で振る。

 

「わたしの……勝ちだぁぁぁっ!」

 

 響ちゃんを狙ったものでは無く、天を上る茨。

 

「まさか!?」

 

「もう遅い!月の欠片を落とす!」

 

「なんて出鱈目を!」

 

「私の悲願を邪魔する禍根はまとめて叩き潰す!」

 

「おのれ!」

 

「聖遺物の発するアウフヴァッヘン波形が有る限り、私は何度だって蘇る!」

 

 フィーネの笑い声がこだまする。

 

「いつかの時代!何処かの場所で!世界を束ねる為に!」

 

「そうですよね。」

 

「─────あ。」

 

 響ちゃんがフィーネの胸に手を当てながら言う。

 

「いつかの時代、どこかの場所、蘇る度にわたし達の代わりに伝えてください。世界を一つに束ねるのに力なんて必要ないことを。未来に手を繋げられる事を!」

 

「お前…。」

 

 驚くフィーネ。

 

「了子さんにしか、出来ない事だから、頼みますね。」

 

 響ちゃんは笑う。

 

「未来を託す為にも、私は今を守ります。」

 

 その言葉を聞き、フィーネは優しく笑う。

 

「もう、放っておけない子なんだから。」

 

 フィーネは響ちゃんの胸を指差し。

 

「胸の歌を…信じなさい…。」

 

 そう言ってフィーネは砂のように崩れてしまった。

 

「っ!」

 

 周りが一瞬、静寂に包まれる。

 

「藤尭、月の欠片の軌道は?」

 

「待ってください…あと少しで…出ました。このままでは直撃は避けられません。」

 

 その言葉に周りが、ざわつく。

 

「大丈夫。」

 

「響?」

 

「なんとかする。」

 

『「だから、生きるのを諦めるな。』」

 

 俺達は一斉に空へ飛ぶ。本当ならグリッドマンだけでは空を飛べないが、今だけは違うようだ。

 

「優太さん!」

 

「行くぞ、響ちゃん。」

 

『たとえ1人では出来ない事でも、手を取り合う仲間がいれば出来る事がある。』

 

「あれ?2人?」

 

「俺とグリッドマンは別人だ。」

 

『そう、私は相棒として優太と共に戦っていくのだ。』

 

「そうだったんですか、もう少しゆっくり話したかったです。グリッドマンさんと。」

 

「こんな大舞台で歌うとは、立花には驚かされてばかりだな。」

 

「あぁ、思いっきり歌うには丁度良いんじゃないか?」

 

「一生分歌ってやるよ。」

 

「翼さん!奏さん!クリスちゃん!」

 

 大分上がったようだ、月の欠片が大きく見える。

 

「行くよ!ハートの全部でぇっ!」

 

 俺達も人間サイズになり、手を繋ぐ。

 

『「「「「「うおおおぉぉぉっ!」」」」」』

 

 辺り一面を光が包んだ。

 

──

 

 地上からも月の欠片を砕く光はよく見えた。

 

「響っ!皆ぁっ!」

 

「月の欠片の消滅を確認っ!あれほどの威力なら地上に落ちる前に全て燃え尽きます。」

 

「あれほどの力を持つとは…。」

 

 細かくなった月の欠片は、空に多くの軌跡を描き燃え尽きる。

 

「あ、あれ!」

 

「あれはっ!」

 

 空に飛んで行った者達を思い空を見る。

 

「ヒナっ!あれ見て!」

 

「あれは…!」

 

 空から降りてくるのは、赤と白の巨人、グリッドマンだ。

 

「司令!グリッドマンの手を見てください!」

「むっ!皆無事だったのか!?」

 

 グリッドマンが静かに着地して、手からシンフォギア装者4人を降ろす。

 

「えへへ、未来、みんな!ただいま!」

 

 響の言葉を切っ掛けに全員が駆け出して、無事を喜びあった。




ルナアタック完!

何回かの番外編?を挟んでフロンティア編に行きたいと思います。

ここまで読んで頂いてありがとうございます!

ご意見、ご感想などはお気軽にどうぞ!

今回のグリッドマンは皆のエネルギーを受けて、超強化された状態だったので飛べました。
あえて言うならエクスドライブ・グリッドマンと言った所です。

予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)

  • GXからオリジナル
  • XVまでやってからオリジナル
  • GXからオリジナルの後、AXZ、XV
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