電光戦姫シンフォギアSSSS   作:東風乃扇

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いつもありがとうございます。
東風乃扇です!

今回も番外編です。


平穏

 二課の施設での生活にも慣れたある日。

 

「で、ここに公式を…。」

 

「え、え~と…。」

 

「こ、こうか?」

 

 俺は響ちゃんとクリスちゃんの勉強を見ていた。

 いくら何でも1ヶ月勉強しない何てのは許されない。彼女たちは高校生なのだから。

 

「クリスちゃん正解。」

 

「よし。」

 

「ふえぇ~。」

 

 心なしか頭から煙を出してる様に見える響ちゃんは、机に突っ伏してしまう。

 

「ほら、このページが終わったら昼飯だよ。」

 

「ガンバリマス。」

 

 飯のワードに反応して再起動したのか。

 

──

 

 何もしないのは悪いと思い、食堂の手伝いを日々行っていると、クリスちゃんが声をかけてきた。

 

「料理を教えてくれ?」

 

「あぁ、あたし今までそう言うのは、余りしてなかったからよ。」

 

 フィーネ、つまり了子さんと居るときは基本的にパンとか買って済ましていたそうだ。

 この監禁期間が過ぎたら、弦十郎さんが用意してくれた家で1人暮らしをするそうだ。

 

「出来ることが多いのは良いことだしね。いいよ。」

 

「あんがと。」

 

「折角だし、今日の料理の手伝いから始めようか?」

 

「あ、あぁ。頼む。」

 

 クリスちゃんには簡単な作業を手伝って貰いながら、教える事になった。

 

「なぁ、前にあたしが担ぎ込まれた場所は、お前の家で良いんだよな?」

 

「うん、そうだけど?」

 

「オッサンにあたしの家の予定地聞いたら、そこそこ近いらしいから、今後も料理とか教えてくれ。」

 

「あ、うん。いいよ。」

 

 会話しながらもクリスちゃんの手付きを見る。ジャガイモの皮とかは大丈夫そうだな。

 

「刃物は大丈夫そうだね。」

 

「ま、流石に最低限は…な。っ!」

 

 言ってるそばから指先を切ってしまう。

 

「そのまま押さえてて、絆創膏とか持ってくるから。」

 

「わりぃ。」

 

『フィクサービームを使わないのか。』

 

 救急箱を取りに行く途中、グリッドマンが聞いてきた。

 

「便利だからね…。」

 

『便利だからとは?』

 

「もし、戦いがあるなら当然使うけど、日頃からグリッドマンの力に慣れちゃうと、それが使えなくなったときに困るから。」

 

『そうか。』

 

「なんか、ごめんね。」

 

『いや、しっかりと考えがあって私もそれに納得できた。』

 

「お待たせ、クリスちゃん。」

 

「おぅ。」

 

 応急処置して、そのあとは作業に戻った。

 

──

 

「あれ?クリスちゃん何でエプロンしてるの?」

 

「バ~カ、手伝いに決まってるだろ。」

 

 夕食の時間となり、人が増えてくる。響ちゃん達が来るとクリスちゃんに気が付き、話していた。

 

「えっ!?クリスちゃん料理とか出きるの!?」

 

「最低限は出来てるよ!ここの暮らしが終わったら1人暮らしだからな。色々と練習してんだよ。」

 

「ほぇ~。」

 

 感心してるのか、頷く響ちゃん。

 

「響ちゃんも未来ちゃんに迷惑掛けないように、少しは自分でやろうね?」

 

「うぐっ!?はい~ガンバリマス。」

 

「後半目が泳いでたよ?ちゃんとしないと最終的に翼さんみたいになるぞ。」

 

「流石にあれは無いです!」

 

「逆に難易度高いと思うぞ、あれ。」

 

「3人ともそれはどういう意味だぁ!?」

 

「あ、翼さん…。」

 

 流石に一方的に言われ、頭に来たらしい翼さん。

 

「私がいつまでも家事が出来ない女だと思うなよ!」

 

「翼~それフラグじゃね?」

 

「緒川さん、実際どうです?」

 

「優太さんと何度かやってる。各種家事講座の成果はありませんね。」

 

「かはっ!」

 

 翼さんは机に倒れ込む。

 

「ま、まぁ大丈夫だ。」

 

「いや、対策出来てないのに大丈夫も何も…。」

 

「翔を風鳴家の婿養子にすれば良いだけだ。」

 

「はぁっ!?」

 

 ごり押し!?

 

「それ翼自身の解決出来てねぇぞ!」

 

「しかも人にやらせる前提ですか!?」

 

「そんな自分勝手で決めてんじゃねぇ!」

 

 流石に皆から色々と言われる。

 

「何を言っている。翔の後見人は風鳴弦十郎、つまりいずれ風鳴家の一員となるのは当然だろう。」

 

「いやいや、それの理屈はおかしい。それより優太はアタシのプロデューサーにしよう。そうすれば緒川さんの負担がグッと減る。」

 

「確かにそれは助かりそうですね。」

 

 こっちも自分の要望入れてきた!?しかも緒川さんも少し乗ってる!?

 

「真顔で何言ってんだ!?」

 

「そうですよ!優太さんはあの家でわたしや未来に美味しいご飯を提供する使命が!」

 

「お前もかよ!?本人ガン無視してんじゃねぇよ!」

 

 クリスちゃんの突っ込みが響きわたる。響ちゃんは俺のこと自動調理機くらいに思ってるのかな?

 

「おい!お前から何か言ってやれ!」

 

「俺は便利屋でも家政婦でも無いからね!?」

 

「えぇ~。」

 

「むぅ。」

 

 明らかに不満そうな顔をする響ちゃんと翼さん、奏さんは元々おふざけで言ったのだろう。笑ってた。

 

「はい、今日はカレーだよ。」

 

「やった~!」

 

 カレーの単語を聞いてすぐ表情が変わる響ちゃんでした。

 

──

 

「俺に話?」

 

「はい、ひとつ聞きたい事がありまして…。」

 

 ある日、たまたま弦十郎さんに会ったので俺はひとつ質問をしてみた。

 

「何で俺がグリッドマンってわかったんですか?」

 

「あぁ、その事か。」

 

 弦十郎さんは、腕を組みつつ。

 

「直感だ。」

 

「直感んんんっ!?」

 

「と、言うのは冗談で。」

 

 この人の場合、それで当てても違和感が無いんだよな…。

 

「前に何度か俺とトレーニングやったろ?」

 

「はい、やりましたね。」

 

「グリッドマンの格闘戦の動きが、なんとなくその時の君と重なったのが、最初の違和感だ。」

 

「なるほど。」

 

「響くんが流星群を見る約束の為に送った事や、絶唱を使った翼を癒した時に直接会った時も君を感じた。」

 

「後は…あれですか?」

 

「あぁ、かつて君の両親が見つけたアクセプター。あれが決め手だったな。」

 

 弦十郎さんはアクセプターの写真を見る。

 

「実を言うと、この写真を思い出したのがつい最近だった。」

 

 クリスちゃん関係の書類を探してる時に見つけて、思い出したらしい。

 

「あぁ、グリッドマンは優太くんなんだなっと。不思議と落ち着いていた。」

 

「なんで放ってたんですか?」

 

「君を信じてたからだ。俺は君の後見人、親みたいなもんだ。親が子供を信じなくてどうする?」

 

 こっちを真っ直ぐ見て、にかっと笑う。

 

「ありがとうございます。」

 

「なに、礼を言うのはこっちさ。色々と守って貰ったし、街まで直ってるんだからな。」

 

 2人で笑い合う。

 

「そうだ。優太くんとグリッドマンに頼みたい事があるんだが…。」

 

「なんですか?」

 

『我々に出来ることがあるなら応えよう。』

 

「俺と模擬戦をしてくれないか?」

 

「ぇ…?」

 

 その後の事は…何も語るまい…。結論、弦十郎さんはすごい。




今回はここまで、また次回!

ご意見、ご感想はお気軽にどうぞ。

予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)

  • GXからオリジナル
  • XVまでやってからオリジナル
  • GXからオリジナルの後、AXZ、XV
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