電光戦姫シンフォギアSSSS   作:東風乃扇

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こんにちは!東風乃扇です。

桐野 ユウさんの小説「戦姫絶唱シンフォギアと魔神皇帝」のコラボ1話「現れた赤と白の巨人とシンフォギア奏者」の優太側を書きました。

ではお楽しみ下さい。


異界への扉

 その日もただの平和な日常だった─あの瞬間までは…。

 

「へ~、ツヴァイウィングの海外進出ね。」

 

「そうそう、翼の卒業後になるからもう少し先だけどな。」

 

 今日は二課の施設で今後の事を話し合う名目で集められた。

 シンフォギアやグリッドマンに対して、色んな国(主にアメリカ)から突き上げがあるらしい。

 難しい話は弦十郎さん達に任せ、俺達は談笑していた。

 

「俺もそろそろ考えないとな…。」

 

「考えるって何をだ?」

 

 俺の呟きにクリスちゃんが反応する。

 

「いや、今の俺って収入無いから、せめて飲食関係のバイトやろうかなって。将来家を温泉宿として使うにしてもそう言う経験があった方がいいだろ?」

 

「だが、二課の事を考えると、難しいのでは無いか?」

 

「そこなんだよ。下手にバイトしてすぐクビになるのは勘弁だよ。」

 

「優太さん、そう言うことは師匠に相談してみたらどうでしょうか?」

 

「緒川さんも乗ってくれると思うぜ?」

 

 響ちゃんや奏さんが言うとおり、大人に相談するのが一番か…。

 

「そうだね。今度相談してみるよ。」

 

 平和な1日を塗りつぶすように、警報が鳴り響く。同時にアクセプターも鳴る。

 

「グリッドマン!?」

 

『あぁ、ノイズだ!』

 

 全員が弦十郎さんたちの居る部屋へ向かう。

 

「諸君!突如ノイズが現れた!」

 

「周辺住民の避難開始!」

 

「反応はノイズですが、今までのとパターンが違います!皆さん、注意して下さい!」

 

 正面のモニターには、真っ黒なノイズ達が映し出されていた。

 

「「「「了解!」」」」

 

「俺とグリッドマンは先行します!アクセス!」

 

『フラッシュ!』

 

 俺は光に包まれ、コンピューターワールドを駆ける。

 

──

 

『「超電導キック!』」

 

 俺はノイズに対して、現実空間に戻ると同時に蹴りをいれる。

 

『「何だとっ!?』」

 

 今までのノイズならばここで灰となり崩れる。だが、この黒いノイズは少し凹む位で、それもすぐに直っていく。

 

『「グリッドライトセイバーっ!』」

 

 左腕のアクセプターから、光剣を伸ばし斬る。

 以前から見た事のあるタコ型の触手を斬るが、傷口から新しい物がどんどん生える。

 

「何なんだ、これ…?」

 

『わからん、だが、確実に言えることは見た目以外はもはや別物だ!』

 

 皆が来るまでの間、俺とグリッドマンは敵の事を解析することを優先し戦う。

 

──

 

「グリッドマンさん!」

 

「待たせた!」

 

  周りのノイズに向かって、到着した皆が攻撃を加える。

 

『「気を付けろ!今までのノイズとは全然違う!』」

 

 自分の手応えと俺の言葉で違いを把握した皆は一旦距離を取る。

 

「なんだ?無茶苦茶固いぞ。」

 

「仮に通ってもすぐに修復するだと、どういう理屈だ。」

 

「色違いはハッタリじゃねーって訳か。」

 

「なら、もっと力を込めて!」

 

 響ちゃんが腕のジャッキユニットを伸ばし、力を溜める。

 その隙を狙って来るノイズはこちらで防ぐ。

 

「これでぇ!」

 

 1体のノイズに狙いを定め、体全体を槍の如く突撃する。

 

「どうだ!」

 

 思いっきり吹き飛び、他のノイズに当たり砕けるように、散る。

 

「よし!倒せる!」

 

『皆、あの威力ならグリッドビームでなんとかなる筈だ。敵の隙を作ってくれ。』

 

「わかった、奏、立花、雪音!」

 

「了解!確実に1体ずつ倒すぞ。」

 

「クリスちゃん!周りの足止めをしよう!」

 

「わかってる!ヘマするんじゃねぇぞ!」

 

 俺を中心に陣形を組み直す。

 

──

 

「今だ!」

 

『「グリッドォ…ビーム!』」

 

 左腕から放たれたグリッドビームが、敵を撃ち抜く。

 

「よし!また1体!」

 

『これは!?増援来ます!注意して下さい!』

 

 通信機から藤堯さんの声が響き、新しく黒いノイズが現れる。

 

「くそっ!おかわりかよ!」

 

「1体だけでも増えるとキツいぞ!」

 

「待て!何か変だ!」

 

 翼さんが増援で現れたノイズを注意してると、それの周りに他のノイズが集まり、黒い塊となる。

 

「なっ!?」

 

『「まさか!』」

 

 黒い卵が孵化するように、巨大なノイズとなる。

 

「グリッドマン!頼む!」

 

『「皆は下がってくれ!』」

 

 巨大化し、黒い巨大ノイズに立ち向かう。

 

『「スパークビーム!』」

 

 スパークビームを当てるが、やはり効果は薄い。

 

『やはりグリッドビームで無いと効果は無いようだ。』

 

「なんとか隙を作るしか無い、グリッドマン!」

 

『あぁ!行くぞ!優太!』

 

 敵との距離を計り、一気に駆け出す。

 

──

 

『「はあぁっ!』」

 

 黒いノイズと戦い続けるも、なかなか突破口が見えない。

 

「参るっ!」

 

「でりゃあっ!」

 

 巨大な剣を黒いノイズに叩き込む翼さん。更にその剣を響ちゃんが拳で殴り押し込む。

 

「こいつも持ってけ!」

 

 奏さんが大きなエネルギーの渦で敵の動きを牽制する。

 

「グリッドマン!こっちに続け!!」

 

 クリスちゃんが巨大なミサイルを4つ発射する。

 

『「グリッドォ…ビーム!』」

 

 グリッドビームがノイズを貫き、爆散する。

 

「やったな優太!!」

 

 近くに居た、奏さんがこちらを見上げて笑う。

 

『気を付けろ!』

 

「グリッドマン?」

 

 グリッドマンが叫ぶ。倒したノイズが居た所を中心に空間が歪み、穴が開く。

 

「なんだありゃ!?」

 

 驚くクリスちゃん、それなりに距離があるはずなのに、体が引っ張られる。

 

『「ぐっ!?』」

 

「す、吸い込まれる!」

 

「なんて、力…。」

 

 近くの物を掴んだり、アームドギアを地面に刺して抵抗するが、簡単に体が浮きはじめる。

 

「「「「『「うわあああぁぁぁぁっ!!』」」」」」

 

 俺達はそのまま穴に吸い込まれた。

 

──

 

 流される。そんな感覚だった。

 視界は焦点が合わず、共に吸い込まれた仲間たちが見える位だ。

 

「グリッドマン…。」

 

『せめて、皆だけでも…。』

 

 腕を精一杯伸ばす、それに気がついたのか、それぞれが捕まってくれた。

 

「ここは…いったい…。」

 

『恐らくは…世界の狭間だ…。』

 

「え、何だって。」

 

『我々は他の世界に跳ばされているようだ。』

 

 グリッドマンに更に質問をしようとする前に、視界が明るくなっていく。

 

『別世界に出るぞ。何が起こるかわからない。気を付けるんだ。』

 

「わかった。」

 

──

 

 光を抜けると、空中だった。

 

「わぷっ!?」

 

「空あぁっ!?」

 

 皆も気がつき、驚きの声をあげる。

 

「おい!下に何か居るぞ!」

 

 全員が体制を整えてると、クリスちゃんが何かを見つける。

 

『「怪獣?』」

 

 怪獣だった。何か機械の混じった感じがするが、怪獣だ。

 

「街を襲ってる!?」

 

「助けないと!」

 

 空から見える範囲ですでに街の一部が崩れていて、その下手人が怪獣なのは間違いなさそうだ。

 周りには小さいロボットがいて、戦っているようだ。

 

「グリッドマン!あのロボット達に加勢しよう!」

 

『わかった、優太!』

 

「シンフォギアがあるから、アタシたちは大丈夫だ!行ってくれ!」

 

 グリッドマンに掴まっていた皆は手を離してそれぞれ下りていく。

 下に見えるロボットの1体が巨大化し、怪獣を吹き飛ばす。

 だが、すぐに反撃を受けて倒れてしまった。

 

『「グリッドォ…。』」

 

 アクセプターにエネルギーを溜める。

 

「カイザああああぁぁぁぁぁっ!」

 

 女の子の悲鳴が聞こえる、あのロボットの名前だろう。

 怪獣は腕を剣してロボットにゆっくり近づいている。

 カイザーと言うロボットを助けて欲しい。そんな想いが伝わる叫びだった。

 だったらそれに応えるのが俺達、グリッドマン(夢のヒーロー)だ。

 

『「ビイィィム!!』」

 

 周りに被害を出さないところを狙って、グリッドビームを撃ち込む。

 怪獣は不意打ちだったこともあり、吹き飛ぶ。ロボットと怪獣の間に立ちふさがるように、降り立つ。

 

『巨人?』

 

 ロボットはこちらを見て、呟いた。今は話してる暇は無さそうなので、まず怪獣を倒す。

 

『優太、上にも敵が居る。そちらは私が注意しておく。』

 

「わかった。」

 

 怪獣はこちらに口を向ける。そこにエネルギーが溜まり、放たれた。

 

『「はあっ!』」

 

 口から放たれたビームは上に跳んで回避し、そのまま蹴りを入れる。

 

\ぎゃお!?/

 

 怪獣は体制を建て直し、腕の剣を振ってきた。

 

『「グリッドライトセイバー!』」

 

 こちらもグリッドライトセイバーを展開し、剣にぶつけて弾く。

 

『「スラッシュ!』」

 

 大きく剣を弾き、出来た隙を狙って怪獣を真っ二つにする。

 

\ぎゃおおぉぉぉっ!/

 

 怪獣は大きな爆発をおこして消えた。俺達はすぐに上に居る、邪悪な気配を持つ奴を見る。

 

「まさか…ガイストーンがやられるとは……まぁ、いいでしょう。今日は挨拶みたいなものですから。では、ご機嫌よう。」

 

 それだけ言いマントを翻すと姿が消えた。

 

「何だったんだ?」

 

『優太、それよりも彼らは動けないようだ。』

 

 ロボット達の方に振り向き、フィクサービームを両手から放って回復させ、その後変身を解除する。

 

「優太!」

 

 先程別れた皆が合流する。全員無事で良かったと思うと同時に、ロボット達の方から驚きの声が聞こえた。

 

「えええええええっ!?」

 

 それは聞きなれた響ちゃんの声だ。

 

「えっ!?」

 

 つい、変な声が出て、そちら側に視線を移すと、ちょっとデザインの違うシンフォギアを纏った響ちゃん、翼さん、クリスちゃん、奏さんが居る。しかもクリスちゃんは2人だ。

 

「あたしは2人居る!?」

 

「どういう事だ!?」

 

「あーもう訳がわかんないよ!」

 

「わたしもです!」

 

 お互いに混乱していると、グリッドマンが声をかけてきた。

 

『優太、とりあえずここは彼らと接触した方がいいと思う。』

 

「わかったよ。グリッドマン。」

 

 とりあえず、一番近くに居るロボットに近づく。

 

「すみません。」

 

『あぁすまない、全員が混乱しているからな。とりあえず君達を基地の方へ連れていく。マジンゴオオオオォォォッ!』

 

 巨大化したロボの手に全員が乗り込むと、ロボットは空へ飛んだ。




ここから先の物語は是非、桐野ユウさんの作品でお楽しみ下さい。

次回こそフロンティア編の開始になります、お楽しみに!

予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)

  • GXからオリジナル
  • XVまでやってからオリジナル
  • GXからオリジナルの後、AXZ、XV
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