サクサクっと進めたいです。
「優太くん、グリッドマン、少しいいか?」
マネージャー手伝いの関係で二課の施設に来ていたが、弦十郎さんに呼び止められた。
「はい?なんでしょうか?」
『何か問題か?』
「いや、先日のギャラルホルンの件だ。」
そう、少し前に俺たちは変わった体験をした。
完全聖遺物〈ギャラルホルン〉の力で異世界に行っていたのだ。
「全員分の報告書に目を通したが、皆同じ部分が不明瞭な書き方でな。何か心当たりは有るか?」
俺達が言った世界は響ちゃん達、シンフォギア装者が居たがクリスちゃんは2人だったり、ギアの形とかは大分違ったりした。
ハッキリと思い出せない部分があり、それが他の装者の存在だ。
「響くん達とは違う装者の存在は書いてあるが、他の情報がまるで無いのは何故だ?」
「いや、それが向こうに居たときは名前もちゃんと呼んでたんですが、帰って来たら、靄がかかったみたいに出てこないんですよ。」
『恐らく、世界の修正力だと思う。』
「世界の修正力…だと?」
『あぁ、向こうの世界はこちらから見たら未来の時間軸だった。それ故に、知っていると不都合が起こる場合が在るのだろう。』
「そうか、何か小さな事件を防いでしまったせいで大きな問題が発生する場合が有る。と言う事か。」
納得した弦十郎さんは腕を組み頷いている。
『そうだ。世界そのものからなのか、ギャラルホルンからのものなのかは判らないが。』
「そうか、ありがとう。他の世界で装者をやっているのなら、こちらの世界でも装者になれるのでは、と思ってな。」
『風鳴弦十郎、その考え方はいけない。』
「ん?どういう事だ?」
『こちらの世界の立花響、あちらの世界の立花響、どちらも別々の命だ。たまたま同じ名前で同じ顔をしていただけだ。同じ人として見るのは良くない。』
「む、そうだったな。俺が軽率だった。すまない。」
「戦力を確保したいのはわかりますけどね。」
「焦らず、ゆっくりとだな。」
弦十郎さんと別れ、ツヴァイウィングのの2人に割り振られた部屋向かう。
「奏さん。弁当持ってきましたよ。」
「お、ありがとな。優太~。」
袋を受けとる奏さん。
「何だと!?」
丁度、準備の時間だったらしく、翼さんも居た。
「何だよ翼、うるさいぞ。」
「いや、何故翔が奏の弁当を作っているのだ!?」
「今はアタシのマネージャーだからな。」
当然だろ、と胸を張る奏さん。
「しょ、翔!私の分は有るんだよな?」
「はい、ちゃんと用意してますよ。」
俺が出した袋を受け取り、嬉しそうな翼さん。
「そんなに嬉しい?」
「前にも言ったけどな。旨い飯はそれだけで嬉んもだぜ?」
緒川さんが迎えに来るまで、嬉しそうな翼さんの顔は続いた。
──
今日はQUEENS of MUSICの当日、俺はツヴァイウィングの2人と、控え室で確認をしていた。
「まず、オープニングがマリアさんとのコラボ曲だ。1人増えるから位置取りは気を付けて。」
「そうだな、さっきのリハは上手く行ったけど、客が入れば色々変わるからな。」
「今さら空気に飲まれるとは思わないが、承知した。」
前日のリハーサルを踏まえ、今日1日の流れを見る。
「都度、指示はするけど、そっちも考えながら動いて下さい。」
話をしてると、ドアが開く。
「お邪魔するわ。」
入って来たのはマリア・カデンツァヴナ・イヴだ。
先日のリハーサルでは時間が合わず、それぞれで立ち位置を確認したので会うのは初めてだ。
「初めまして。今日はよろしく。」
「よろしく、精々足を引っ張らないように頑張ってちょうだい。」
流石はアメリカのトップアーティスト、自信がすごい。
「幕が上がればそこは戦場だ。私達はまだまだ未熟者ゆえ、助けてくれるとありがたい。」
「あぁ、アメリカを2ヶ月で登り詰めた力に期待してるぜ。」
互いに緊張感が漂う。
「続きはステージで、よろしく。」
マリアさんはそのまま部屋を出ていった。
「すごい自信家だな。あの人。」
「自分の歌に絶対の自信があるのだろう。」
「アメリカのトップて言う実績もあるしな。」
俺の言葉に2人が続く。
「だが、私達ならそれを越えられる。」
「あぁアタシらなら、行けるさ。」
2人は拳をコツンとぶつけ合う。
「しっかしなんだ?何か既視感あるな。」
「あぁ、何とも言えない感覚がある。」
──
チケットを持ってる響ちゃんとクリスちゃんだが、ソロモンの杖輸送任務があるので、来るのはギリギリになると言う。
「はい、はい。わかりました。そちらにお任せします。」
ライブの開始直前と言っていい時間に、緒川さんが電話をしている。
「おっさんは何だって?」
「今日のステージを全うしてして欲しいと。」
「はぁ、眼鏡を外したと言う事はマネージャーモードの緒川さんでは無い、と言うことです。」
ツヴァイウィングの2人は緒川さんに詰め寄る。
「自分の癖くらいしっかりと把握して欲しい物だな。」
「お時間そろそろですが大丈夫ですか?」
ライブスタッフが声をかけてきた。
「はい、2人とも大丈夫ですよ。」
近くに居た俺が答え、スタッフが案内役として待っている。
「傷付いた人を癒すのもお2人の大切な使命です。頑張って下さい。」
緒川さんに言われて、2人は仕方なくと言った感じで従う。
「後でしっかりと説明をお願いします。」
「忘れるなよ。」
ステージに、向かう2人を見送り。緒川さんに声をかける。
「場所は?」
「岩国基地です。」
俺の質問に静かに答える緒川さん。
「グリッドマン。」
『座標確認、大丈夫だいつでも行ける。』
左腕にそっと手を乗せ、緒川さんを見る。
「お願いします。控え室に端末がありますので、そちらから行けます。」
「行ってきます。」
俺はすぐに控え室に向かう。
「アクセス!」
『フラッシュ!』
光に包まれ、端末に飛び込む。
──
岩国基地にソロモンの杖を輸送し終え、帰投するはずだった響とクリス。
「皆さん!下がってください!後はわたし達が!」
「邪魔だ!ノイズにそんなのが効くか!とっとと下がれ!」
その岩国基地を大量のノイズが襲いかかる。
彼女たちは基地に居る人々を守るため、シンフォギアを纏う。
「おい!ソロモンの杖は何処だ!」
「ウェル博士が持ってる筈です!何処ですか!?」
この事態を解決できる代物である、ソロモンの杖を探すが、持っていた博士も見ていないし、知らないと言う。
「まさかもう、ノイズに…?」
「混乱のせいで判ってねぇだけかも知れねぇ。とっとと倒すぞ!」
「うん!」
博士の行方もわからずとりあえず、ノイズの全滅を優先する2人。
広い基地ではあるが、戦いの音に引かれるのか、多くのノイズが集まって来たので数はドンドン減っていく。
「こんなもんか?」
「そうみたいだね。」
目の前のノイズを倒し、静かになった基地を見渡す2人。
「ウェル博士を探さないと。」
「っ!?待て!」
クリスが何かに気づき、響を止める。
「これラスト、かな?」
「かもな。」
大型ノイズが通常のノイズと共に現れ、響達の方を向く。
『「はあっ!』」
しかし、グリッドマンによって蹴り飛ばされる。
「グリッドマン!?」
「優太さん!?どうしてここに!?」
『「話は後だ、まずはノイズを倒すぞ!』」
「その通りだな!小さいのはあたしらで蹴散らすぞ!」
「了解!」
大型ノイズをグリッドマンに任せ、響とクリスは周りのノイズに向かっていく。
──
グリッドマンを含めた3人は、苦戦する事無くノイズを倒した。
「よし、これで終わりだ!」
「もう居ませんね!」
静かになった基地を見回す2人にグリッドマンから、フィクサービームが浴びせられる。
「ありがとうございます!」
「助かる。」
グリッドマンは光と共に変身が解除され、優太が友里のところへ向かう。
「こっちの安全が確認出来たら、すぐに2人をつれていきますので。」
「なるほど、ヘリよりも速いわね。」
少しだけ待っててと、友里は基地の職員達の元へ向かう。
「2人とも、確認すんだらすぐにグリッドマンの力で移動するよ。」
「なるほど!いつぞやのピカピカ移動ですね!?」
「あ~たしか前に言ってたコンピューターがどうとか…って奴か。」
『あぁ、パサルートを使い、コンピューターワールドを通り抜ける。一時的に君達をデータにする事で…。』
「グリッドマンさん、判らないです。」
グリッドマンが細かく説明をしようとするが、難しい話は苦手な響に遮られてしまった。
『君達から見ればほぼ一瞬に感じる時間で、会場まで行ける。』
「行けりゃいいんだ、行けりゃ。」
少し残念そうに喋るグリッドマン。
「優太くん、もう大丈夫よ。こっちの事は任せて。」
「わかりました。じゃ2人共─「待って!」
友里が大きな声で止める。
「どうしました?」
「たった今、QUEENS of MUSICの会場がノイズの軍団に占拠されたわ。しかも首謀者はマリア・カデンツァヴナ・イヴよ。」
3人は驚きの余り、声がでなかった。
今回はここまで、次回はやっとアンチの出番だ。
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予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)
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GXからオリジナル
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XVまでやってからオリジナル
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GXからオリジナルの後、AXZ、XV