電光戦姫シンフォギアSSSS   作:東風乃扇

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こんにちは!東風の扇です!

特にネタも無いので、サクッと本編行きます。


緒・戦

 QUEENS of MUSICの会場は騒然としていた。

 

狼狽えるな!

 

 突如、会場一帯にノイズが現れたのだ。それをマリアが一括。その後、3つ目のガングニールを纏い、フィーネを名乗り世界に向けて脅迫めいた宣言を行う。

 

「ノイズで首都を…。」

 

「その様な要求が本当に通ると思っているのか!」

 

「そう考えるから、言ってるのよ。」

 

 響や奏のガングニールと違い、黒いマントを羽織った姿は確かに王の様だ。

 

「ならば…。」

 

「そんな野望…。」

 

 ツヴァイウィングの2人はペンダントを握りしめ、歌を口にしようとする。

 

『待ってください!今動けば2人がシンフォギア装者だと世界に知られてしまいます!』

 

「でもよ、マネージャー。」

 

「この状況で…。」

 

『2人の歌は戦う為だけの歌ではありません!傷付いた人を癒し、勇気を与える物です!』

 

 緒川の言葉で止まってしまう2人。

 

「ふん、なら確かめてみる?オーディエンスの諸君は解放する。速やかに会場から出てもらうか!」

 

 マリアは2人が歌わない理由を人質のせいと思ったのか、自ら解放を宣言する。

 人々は困惑しながらも、会場から出ていく。

 

「帰るところがある。と言うのは羨ましい物だな。」

 

「マリア、貴様は一体…。」

 

 去り行く観客を見て、悲しそうな顔を見せたマリアに翼は問いかけようとするが、その前にマリアが口を開いた。

 

「さぁ、これで周りを気にする必要は無くなった。それでなお、歌えないのなら…それは自身の保身の為、その程度の覚悟しか無いと言うことよ!」

 

 言い終えると同時にサーベルの様な形をしていたマイクを武器にように振るう。

 

「くっ!」

 

「ちっ!」

 

 2人は左右に避け、距離を取る。

 

「ただ逃げるだけ?」

 

(ここではカメラの目の中、どうにかして外へ…。)

 

(とにかく、ステージを降りないと…。)

 

 ステージ上ではどうしてもカメラに写ってしまうので、2人はステージの外へ向けて動く。

 

「なっ!」

 

「ふん、貴方達の考える事はわかるわ。でもステージを降りる事は許さない。」

 

 ステージの外には大量のノイズが配置されており、行く手を阻んでいた。

 

「どうしても降りたいのなら、私が降ろしてあげるわ!」

 

 2人の元へマリアが飛び込み、攻撃を加えようとするが、2人は同時にステージの外へ飛ぶ。

 そして、近くに大きな光が現れる。

 

「なに!?」

 

「聴かせてやるよ!」

 

「防人の歌を!」

 

 2人の歌が響き、ギアを纏うと同時に後ろにグリッドマンがノイズを潰しながら現れる。グリッドマンの手の上には響とクリスの姿もあった。

 

『「各カメラの通信は遮断した。』」

 

「すみません!遅れました!」

 

 響とクリスはグリッドマンの手から降りると、翼達の隣に立つ。

 

「流石に観客の居るところじゃ戦えねぇが、居ないなら遠慮無しだ!」

 

「ありがとよ。みんな。」

 

「さて、5対1だが文句は?」

 

「じゃあ、こちらも追加させて貰うわ。」

 

 翼の言葉に返すマリア。同時に頭上から無数の刃が降り注ぐ。全員、後ろに飛び回避する。

 銀、桃、緑のシンフォギアを纏った装者がマリアと並び立つ。

 

「装者が…4人。」

 

「セレナ、切歌、調、私でも…それだけじゃ無いわ。」

 

 突如、巨大な影が現れ、グリッドマンに殴りかかる。

 

『「ぐっ!?』」

 

『グリッドマン!貴様は俺が倒す!』

 

 グリッドマンはなんとか拳を受け止める。

 紫の怪獣がグリッドマンと取っ組み合いを始める。

 

「なんだと!」

 

「怪獣!?」

 

 その様子を見て、翼と奏が驚く。

 

「そっちだけを見てる余裕があるのかしら?」

 

 その隙を逃さず、マリア達が仕掛ける。

 

「すみません!」

 

「謝るくらいなら、元々戦うなよ。」

 

 セレナの短剣を奏の槍が止める。

 

「覚悟するデス!」

 

「お前がな!」

 

 切歌の鎌を避け、クリスはクロスボウから矢を放つ。

 

「待って!わたしはあなた達と戦いたくない!まずは話をしたいの!」

 

「偽善、何も知らない、苦しんだことが無い奴の言葉なんて知らない。」

 

 響は停戦を呼び掛けるが、聞いてもらえず、調の攻撃を避ける。

 

「立花!」

 

「貴女の相手は私よ!」

 

 マリアはマントを鞭のように使い、翼を攻め立てる。

 

──

 

 まさか、アンチがこの世界にも居るなんて。

 

「グリッドマン…。」

 

『わかっている。』

 

 アンチはこちらに向かってひたすら拳を振るう。

 

『おおおぉぉぉっ!』

 

『「お前の目的は何だ!』」

 

『俺は!マリア達の障害となる貴様を倒す!』

 

 わかっては居るが、流石に話をしてくれる雰囲気ではないな。

 

『「なら!私達は私達の正義を貫かせて貰う!』」

 

 原作のアンチと全く同じなら、グリッドマンの力をコピーするのか!?だとすると下手に時間はかけられない。

 

『喰らえっ!』

 

 現状、原作みたいな光線は撃ってこない。純粋な格闘だけだ。

 

『「ぐっなんて力だ…。』」

 

『どうした!この程度では無いはずだ!』

 

 しかし、アンチの方が力が強く下手に入れば大ダメージは免れないだろう。

 相手の拳や足をなんとかそらし、攻撃が途切れる一瞬を待つ。

 

『「グリッドライトセイバー!』」

 

 何とか見いだした隙に、グリッドライトセイバーで腕を切りつける。

 

『ぐあっ!』

 

『「でやっ!』」

 

 腕に傷を負い、怯んだ隙に思い切り腹に蹴りを入れ、距離を取る。

 

『ぐぅっ…。』

 

『「グリッドオォ…』」

 

 アクセプターにエネルギーを送り、腕を構える。

 

「駄目えぇっ!」

 

『セ、セレナ…。』

 

 俺とアンチの間にセレナと呼ばれた女性が立つ。両手を広げ、庇うように。

 

「セレナ!アンチ!」

 

「余所見とは余裕だな!」

 

 マリア達も動揺が隠せず、隙を見せてしまい、劣勢となる。

 

「響!戦えないなら下がれ!」

 

「くっ!」

 

 相手のセレナが居なくなった奏さんが響ちゃんの代わりに調と呼ばれた子の相手をする。

 

『「何故だ?』」

 

 俺はアクセプターにエネルギーを溜めたまま、セレナに問いかける。

 

「あ、アンチは私の!私達の恩人だから!」

 

 少し震えながら、こっちを見て叫ぶ。

 

「グリッドマンさん!撃っちゃ駄目!話し合えばわかるはずです!お互いに心を持った人なんですよ!」

 

 響ちゃんがこちらに向かって叫ぶ。

 

「ノイズじゃ無いんです!だから!」

 

 響ちゃんの言葉に対して、セレナが何かを言おうとした瞬間、アンチの後ろから巨大なノイズが召喚される。

 

「なっ!」

 

 そのノイズは間に居るアンチとセレナを無視して、こちらに突き進もうとする。

 

『セレナ!』

 

「きゃっ!?」

 

 アンチは咄嗟にセレナをかばう体制になる。

 

『「はあぁっ!』」

 

 溜めていたグリッドビームをノイズに向かって放つ。

 

「なっ!?」

 

「分裂した!?」

 

 ノイズはグリッドビームが当たると同時に砕け散るが、その破片がモゾモゾと動き出す。

 

「仕方ない、今の内に撤退よ!」

 

 マリアの号令で、相手の装者達は撤退していく。

 アンチは人間サイズになり、セレナと共に撤退した。

 

「次はこうは行かないわ。覚えてなさい、グリッドマン。」

 

 マリアはこちらを睨み、言い放つと素早く撤退した。

 

「暖まってきた所で帰るのかよ!」

 

「クリス!今はノイズが優先だ!」

 

「わかってる!」

 

 分裂したノイズを攻撃するが、ほとんど効果は無く、ドンドン大きくなっていく。

 

「こいつの特性は増殖分裂…。」

 

「つまり、このまま増えるってことですか!?」

 

「まだ、避難が完了した訳じゃない。やべぇな。」

 

 緒川さんからもまだ観客達は、会場に近くに居る事が伝えられ、全体に緊張が走る。

 

「絶唱です!」

 

 響ちゃんが叫ぶ。

 

「絶唱…お前、あのコンビネーションはまだ完成してないんだぞ!」

 

「でも、それしか無い!」

 

『「相手の増殖を上回る殲滅、確かにそれが一番確実だ。』」

 

 増殖したノイズは再び集まり、更に大きくなろうとして居る。

 

『「ノイズはこちらで抑える!その間に頼む!』」

 

 今のグリッドマンの火力では、倒しきれないので時間稼ぎに専念する。

 

「仕方ない、奏は離れててくれ。」

 

「あぁ。4人じゃ響もヤバイし何かあったときに対応出来ないしな。」

 

「じゃ、やるぞ。」

 

 3人が手を繋ぎ、絶唱を歌う。

 

「行きます!トライバースト!」

 

 虹の光が溢れだし、周りのノイズが消し飛ぶ。

 

「ぐううぅぅっ!」

 

「耐えろ!立花!」

 

「もう少しだ!」

 

 響ちゃんから苦悶の声が漏れる。

 

「いっけえぇっ!これが私達の絶唱だあぁぁっ!」

 

 虹色のエネルギーが右腕に集まり、それをノイズに叩き込む。

 巨大な虹色の竜巻が起き、ノイズは完全に消滅した。

 

「これで打ち止めみたいだな。」

 

 3人のギアが解除され、周りを見て、敵が居ないことを確認して奏さんも解除する。

 

『「皆、よく頑張った。』」

 

 フィクサービームでみんなを回復させ、変身を解除する。

 

「響ちゃん?」

 

 響ちゃんがその場に座り込んでしまう。

 

「わたしがしてる事って…偽善なのかな…。」

 

「響ちゃん。」

 

 泣きそうな響ちゃんの肩に手を乗せる。

 

「優太さん…。」

 

「君はただ、皆と手を取り合いたい。そうだろ?」

 

「はい…。」

 

「それを心に持ち続ければ、偽善じゃない。それに、クリスちゃんって実績があるんだ。1度位で諦めちゃ駄目だろ?」

 

『そうだ。立花響、君は恐れずに進んだ先にある物を知っているはずだ。この程度で諦めてはいけない。』

 

「はい!そうですね。ありがとうございます。」

 

 響ちゃんは立ち上がり、目尻に溜まっていた涙を拭う。

 

「諦めず、話します!それがわたしだから!」

 

「それでこそ、立花だな。」

 

「あたしの時だって、戦ってる最中に自己紹介始める位図太かっただろうが。1回位で泣いてんじゃねーよ。」

 

「ま、できる限りのサポートはしてやるよ。」

 

『みなさん、すぐに二課スタッフが向かいますから、その場で待機してくださいね。何か異常はありますか?』

 

「いえ、特に異常はありません。待機します。」

 

 現場の封鎖スタッフが来るまで、俺たちは待機するのだった。




今回はここまで、アンチはまだ経験が足りないので、グリッドマンが今回は押しました。

次の戦闘辺りから原作ばりの強さが出せると思います。

予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)

  • GXからオリジナル
  • XVまでやってからオリジナル
  • GXからオリジナルの後、AXZ、XV
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