電光戦姫シンフォギアSSSS   作:東風乃扇

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東風乃扇です!

今回は学祭です。


武・装

 先日の戦いで判明した、アシストウェポンの事を確認するため、俺たちは二課の施設に訪れていた。

 アシストウェポンが使えるかどうか、マックスも含めて一通り行ったが俺とグリッドマンだけでは無理だった。

 響ちゃんが居れば、マックスは使えるが他のアシストウェポンは相性の問題か使えない。

 

『やはり、シンフォギア装者との協力が要るようだな。』

 

「これ、もしかしてあたし等が、他のアシストウェポンって奴に入るかも知れないって事か?」

 

 横で見てたクリスちゃんが、聞いてくる。

 

「可能性は高いと思うけどね。」

 

「ま、わかってたら、やってるよな。」

 

 そう言って、クリスちゃんは響ちゃんに、合体中の感覚とかを聞きに行くようだ。

 

「しかし、あの疲労感は合体のせいだよね?グリッドマン。」

 

『あぁ、デメリットは純粋にシンフォギア装者が1人が合体する関係で頭数が減る事と、体力の消費が多いことか。』

 

 この後、弦十郎さんを含め、全体でアシストウェポンの説明を細かく行った。

 

──

 

 今日はリディアンの学祭だ。

 俺は先日、奏さんと約束した場所で待っていた。

 

「おはよう!優太!」

 

「おはよう。奏さん。」

 

 バッチリと時間通りに来る奏さん、私服だが気合いが入っている。

 

「ん?どうかしたか?」

 

「いや、私服のセンスがいいな、と思って。」

 

「そりゃあ、母校の学祭だぞ。少し位気合い入れるって。」

 

「それもそうですね。」

 

「じゃ、行くか~!」

 

「了解。」

 

 2人でリディアンに向かう。

 

──

 

 リディアンに入り、2人で歩いていると、色々と視線が集まる。

 

「わかってたけど、視線が凄いなぁ…。」

 

「別に悪いことしてる訳じゃ無いんだから、シャキッとしろよ。」

 

 確かに奏さんの言う通り、悪いことしてる訳じゃないので、萎縮する必要も無いか。

 

「えっと、一番近いのは…。」

 

「一年だから、響の所だな。」

 

 受付で貰ったパンフを見て、各クラスの場所を確認して行こうとするが、卒業生の奏さんがドンドン行くので、その後ろについていく。

 

──

 

 一通り見て回り、今は1人で見ている。

 

「ん?あれはクリスちゃん?」

 

 凄い勢いでクリスちゃんが走ってくる。

 

「おーい、クリスちゃん。」

 

「ハッ!?優太か!助けてくれ!」

 

「どうしたの?」

 

 妙に焦っているクリスちゃん。

 

「どんどん包囲網が…。」

 

「え?何かしたの?集団に追われるって…。」

 

「やっと追い詰めたわ!」

 

「雪音さん!お願い!」

 

 事態が把握できぬまま、何人かの生徒がやってくる。

 

「え?何?クラスの人から逃げてたの?」

 

「実はステージで予定してた子が都合が悪くなっちゃって、代わりに雪音さんに唄って欲しくって。」

 

 いつの間にか後ろに回って、俺を盾にしてるクリスちゃん。

 

「なんで、あたしなんだよ!」

 

「だって、授業の時声が綺麗だったし。」

 

「楽しそうに唄ってたし。」

 

「だから、是非雪音さんに唄って欲しくて。」

 

 俺は後ろに居るクリスちゃんに話しかける。

 

「クリスちゃん、嫌なの?」

 

「嫌って訳じゃ無いけど…イキナリ唄えるかよ…。」

 

「せっかくの学祭でしょ?皆と楽しんで来なよ。」

 

 クリスちゃんを前に引っ張り出す。

 

「う、わかったよ…。」

 

「ありがとう!」

 

「ところで、雪音さんのカレシ?」

 

「そ、そんなんじゃねぇよ!」

 

「うーん…料理仲間?」

 

「何それ?」

 

「とにかく急ごう!行くよ!」

 

「うわっ!ちょっ!引っ張るな!」

 

 そのままクラスメイトに連れていかれる、クリスちゃんを見送った。

 

「さてと、いつまで見てるのかな?」

 

 俺の声に反応して、柱の影から現れたのは、先日相対したセレナだった。

 

「気付いていたのですね…。」

 

「まぁね。たしか…セレナだったね。」

 

 実際には俺じゃなくて、グリッドマンが気付いたけど。

 

「はい、そして貴方がグリッドマン…翔優太さんですね。」

 

「知ってて尾行してたんでしょ?」

 

「はい、我々の計画で最大の障害になりますから。」

 

「その計画って何の為にやるの?」

 

「正義では守れない物を守るために…。」

 

 守るためにか。どうするか、ここで問題を起こすわけにはいかないな…。

 

ぐうぅぅ~

 

 誰かの腹の音が鳴る。目の前のセレナはだんだん顔が赤く染まっていく。

 

「あ、あの…えと…。」

 

「あ、あっちにある広場で色々売ってますよ。」

 

 なんか、締まらないな。

 

──

 

「1つだけ、聞きたいんだ。」

 

「答えられる事なら。」

 

 広場で買ったお好み焼きを食べ、落ち着いた所で話を切り出す。

 

「ウェル博士、あの人は君達の考えに賛同してる?」

 

「きっと、ズレがあると思います。」

 

 だよねぇ、正直彼女たちはこれが悪いことだけど、良いことに繋がると信じて戦ってる。

 けど、あの人は違うと思う。この前の反応が怪しかった。

 

「その、私を捕まえようとか、思わないんですか?」

 

「ここで騒ぎを起こしたら、困るのはこっちだから。」

 

 2人でベンチに座ってると、急に彼女が立ち上がった。

 

「っ!?」

 

「どうしたの?」

 

「すみません、私行きます!」

 

 仲間の身に何かあったのか、急いで駆け出して行く。

 

「流石にそのままって、訳にも行かないか。」

 

 他の子も皆と接触してるかも知れないし。

 

──

 

 敷地端にある、森の中から剣戟の音が聞こえる。

 

「まさか、戦ってる?」

 

『優太、皆が居るようだ。一般人の反応もある。』

 

「わかった。」

 

 こんな音してたら見に来るやつもいるかもだ。

 

「皆!ストップ!」

 

 俺がセレナを追っていくと、残りの装者である調と切歌が、4人と戦っていた。

 

「優太さん!」

 

「優太!止めるな!」

 

「翔!そこをどけ!」

 

「コイツらを逃がすわけには行かないだろ!」

 

 皆が俺の言葉に戸惑う。

 

「こんなにデカイ音がしてたら人が来るぞ!巻き込むつもりか!?」

 

「うっ!」

 

 相手側も撤退を優先したいのか、攻撃をしてこない。

 

「今回はここまで、そっちもそれでいいだろ?」

 

「えぇ、お互いの利害が一致してます。」

 

 セレナが答え、残りの2人も頷く。

 

「しかるべき時に戦う。」

 

「そう!決闘デス!」

 

 全員が武器を下ろす。

 

「どうして、会えば戦わなくちゃいけないって訳…ないわけないでしょ!」

 

「どっちなんだよ!」

「どっちなんデス!」

 

 響ちゃんの言葉にクリスちゃんと切歌が反応する。

 

「とにかく、決闘は私達が告げる。」

 

 向こうの装者たちが退く瞬間、突然警報が鳴り出した。それはノイズの出現を告げる警報だ。

 

「なっ!」

 

「この警報…!?」

 

「貴様ら…!」

 

「計りやがったか!」

 

 皆が驚きながらも睨み付けるが、向こうの装者達は何も知らなかったのか、慌てていた。

 

「マム!姉さん!どうして!?」

 

「こんなの予定に無い!」

 

「どう言うことデスカ!?」

 

 通信機で仲間と連絡を取っているようだ。

 少し学園から離れた所に、非常に巨大なノイズが現れる。

 

「グリッドマン!行くよ!」

 

『「アクセス!フラッシュ!』」

 

 アクセプターのボタンを叩き、俺は光に包まれる。

 

──

 

 突然現れた巨大なノイズ、それに対してあたし達は驚きを隠せなかった。

 

「おい!お前ら!」

 

 相手の装者達を見るも、既に撤退していた。

 

「ちっ!逃げやがった!」

 

「それよりもノイズを!」

 

『待ってください!』

 

 通信機から声が響く。

 

『そこでは学園から見えてしまいます、特に今日は多くの一般の方が…。』

 

「だからって!グリッドマンに全部投げ出せってか!」

 

「グリッドマンさんの2倍くらい大きいですよ!?」

 

 あいつの言う通り、冗談にならない位デカイ、大きくなったグリッドマンよりも倍、下手すりゃ3倍はあるんじゃ無いかと思うほどだ。例えるなら山だ。山型ノイズだ。

 

「おい!あれを見ろ!」

 

「中からノイズだと!?」

 

 ツヴァイウィングの2人が声を上げる、ノイズの方を見ると、体のあちこちにある穴みたいな所から、色々な飛行型ノイズを吐き出して居た。

 

「ノイズを量産するノイズ…。」

 

「あれでは基地ではないか!」

 

「わたしがマックスで!」

 

 響の奴が前に出て、この前のアシストウェポンとか言うのを使おうとする。

 

「待て!ノイズがこちらに来る!迎撃するぞ!」

 

「あたしらはリディアンに居る奴等が避難するまで、ここを守るぞ!」

 

 全員が構えてこちらに飛んでくるノイズを迎撃する。

 

「うわっ!」

 

「立花!?」

 

 多くのノイズにグリッドマンも苦戦している、ノイズが放った攻撃で森に火が着いた。

 

「ヤバイ!森に火が!」

 

「でもこのままだと消防も呼べない!」

 

 全員が焦る、グリッドマンも決め手に欠けている。

 

「あたしには、みんなを守る力は無いのか…?」

 

 仲間を…友達を…助けたい。

 そんな事を思ってるとあたしの視界が光に包まれる。

 

──

 

 何も無い、真っ白な空間だった。

 

「な、なんだここは!?」

 

『おーい、聞こえるか~。』

 

 驚くあたしに誰かが声をかけてくる。

 

「なっ!誰だ!あのバカか!?」

 

『あ~。誰の事言ってるかわからないけど、違うと思うぞ。』

 

 目の前にちっこいツインテールが居た。

 

「子供…?」

 

『違う!そんなことより!力だろ!グリッドマンを助けたいんだろ!?お前は!?』

 

「はっ!そ、そうだ!グリッドマンがバカデカイ奴に苦戦してんだ!」

 

 目の前の奴が光に包まれ、光が収まるとそこにはデカイドリルを付けた戦車が居た。

 

『俺の名前は〈バスターボラー〉。無限の火力でグリッドマンの敵をぶちのめす!』

 

「つまり、あたしが…。」

 

 あいつが言ってた事を思い出す。あいつもよくわからない所で教えて貰ったとか…。

 

『そうだ!お前が俺の代わりにあいつを助けるんだよ。』

 

──

 

「クリスちゃん!」

 

「はっ!」

 

 肩を揺すられ、意識が戻る。

 

「クリスちゃん!大丈夫?」

 

 心配そうにこちらを見てくる。

 

「大丈夫だ。お前も同じだったろ?」

 

「え、それって…まさか!」

 

「あぁ、退いてろ…。」

 

 あたしは少し開けた場所に行き、大きく息を吸う。

 

「行くぜ!アクセスコード!バスターボラー!」

 

 あたしは言葉と共に強い光に包まれる。

 

──

 

 山のように巨大なノイズに苦戦する俺達、突如後ろから沢山のミサイルが飛んできた。

 

『シドニー凝固弾!フォレスター消化弾!』

 

『「なっ!」』

 

 大量の凝固剤がノイズにかかり、ノイズを吐き出せなくなった。

 消火剤が森に広がっていた火を消していく。

 

『「バスターボラー!?』」

 

『今の内にやるぞ!グリッドマン!』

 

 ボラーからクリスちゃんの声がする。

 

『「ああっ!』」

 

 即座に俺達はボラーの方へ走り、合体する。

 ボラーの車体部分が前面の装甲となり、両肩にドリルユニットが配置され、キャタピラ部分は側面を前に向ける形で固定される。

 

『『「武装合唱超人!バスターグリッドマン!』』」

 

 俺達は即座に周りに居る飛行型ノイズに狙いを付ける。

 

『バスタアァァ』『グリッドオォォ』「ミサイルッ!」

 

 ハッチから放たれた無数のミサイルが大きな爆発と共にノイズを消し去る。

 続けて、大元を叩く溜めの準備に入る。

 

『『「ツインバスタアァァァグリッドオォォォビイィィームッ!!』』」

 

 ドリル部分がパラボラ状に展開し、巨大なビームを2本放つ。

 ノイズは圧倒的なエネルギーに耐えきれず爆散した。

 

──

 

 ノイズの反応が無くなったので、変身を解除する。

 

「ぐっ、やっぱり疲労感が凄い…。クリスちゃんは大丈夫?」

 

「だ、大丈夫だ。あたしを…誰だと…思ってん…だ…。」

 

 口では強がっているが、ギアが解除され、膝をついてるクリスちゃん。

 

「おーい!大丈夫か?」

 

「優太さ~ん!クリスちゃ~ん!」

 

「2人とも、やったな。」

 

 響ちゃん達も俺達の所へ来る。

 

「いや~、あの数をあっという間に倒しちゃうんだもん。やっぱりクリスちゃんは凄いね~。」

 

「当たり前だって!引っ付くんじゃねぇ!」

 

「立てるか?」

 

「まぁ、歩くくらいなら。」

 

 取り敢えず、見つかりにくい場所に移動しつつ、二課のスタッフを待つ。

 

「撤退の支援にしては、派手すぎたよな。」

 

「何より相手の装者達も動揺していたな。」

 

「恐らくだけど、ソロモンの杖を持ってるウェル博士の独断じゃないかな?」

 

「え?ウェル博士?」

 

「少しセレナって人と話したけど、恐らく向こうは一枚岩とは言い難いみたいだ。」

 

「つまり、組織の中で不和が起きてると?」

 

「彼女達とウェル博士の目的がきっと、ズレてるんだと思う。」

 

『彼女達からは悪意を感じないが、彼は違う。皆もドクター・ウェルには細心の注意を払うべきだろう。』

 

 俺の言葉にグリッドマンが続く。

 

「確かに、廃病院であったときはヤバイ感じだったな。」

 

「やはり、相手の目的だな。緒川さん達が調べているだろうが…。」

 

「グリッドマンさん、あの子達に悪意は無かったんですよね?」

 

『あぁ、少なくとも我欲で暴れては居ない。きっと、優しい子達なのだろう。』

 

「おい、話し合いたいのはわかってるけど、失敗して、また勝手に落ち込むんじゃねーぞ。」

 

「大丈夫だよ。クリスちゃん。やることは決まったから、真っ直ぐ行く!」

 

 決意を固めた響ちゃんは拳をしっかり握って空を見る。




今回はここまで、オリジナルなノイズ出現。
拠点に侵入した兵士はアンチがタコ殴りにして終わりました。

感想などはお気軽にどうぞ。

予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)

  • GXからオリジナル
  • XVまでやってからオリジナル
  • GXからオリジナルの後、AXZ、XV
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