二課とその協力者達はゼルフィール追撃に向け、一旦小休止をとる事になった。
「皆さん、お茶とおにぎりです。」
「おかわりもあるから、欲しかったら言ってね。」
装者達は軽めの食事を取り、体を休ませる。
『マジンカイザー、少しいいか?』
『グリッドマン、どうした?』
グリッドマンが近くのモニターからマジンカイザーに話かける。
『先程のゼルフィールだが、どう思う?』
『ゼルフィールをコアにネフィリムと黒いノイズが融合した。一筋縄では行かないだろうな。』
『それでだ、これを見て欲しい…。』
グリッドマンからマジンカイザーへ、1つのデータが送られる。
『ほぉ、これは?』
『ゼルフィール、ネフィリム、そしてノイズ、向こうは3つの要素が混じって出来ている。ならばこちらも同じようになる必要があるかも知れない。』
『それでコレか。』
『テスト無しで、いきなりの本番になってしまうが…。』
『大丈夫だ。そう言う事にはなれている。』
──
「これより!ゼルフィール追撃を行う!向こうで何が待つかはわからない。だが!君達が帰還することを我々は信じている!」
ゼルフィールが開けた穴を前に弦十郎さんが立つ。
「行ってきます。」
俺を始め皆が弦十郎さんに返事をして、それぞれ、鎧を纏って穴に飛び込む。
──
穴に飛び込むと、その先に広がる空間はまるでバビロニアの宝物庫のようだった。
明るいとも暗いとも言えない空間は、地面は無いが無数の岩とかが浮いていた。
後ろを確認すると、入ってきた穴は見えなかった。一方通行のようだ。
「な、なにここ!?」
「まるでバビロニアの宝物庫…。」
「落ちるわけじゃ無いのが救いか?」
平行世界の装者達はロボット達の力を使って飛べるので問題は無いが、こちらの装者達はそうじゃないので動くのに苦労している。
「なんか、泳いでる感じ…。」
「ちょっと動くのが難しいデス。」
「今はわたし達に掴まって移動しよう。」
近くの装者同士で手を取り合い、ゼルフィールを探す事にする。
『「しかし、この異常な空間は何だ。』」
『あぁ、俺達のセンサーも遠くまではわからない。』
『奴はなぜ、こんな所に…。』
あの黒いノイズのせいだろうか?そんなことを考えていると、大量の火球が飛んで来た。
『来たか!皆!散れ!』
『1ヶ所に固まるな!』
真ゲッターの指示で全員が距離を取る。
「あれは…!」
「ゼルフィール!」
ゼルフィールが大きな口を開け、火球を放っている。
『行くぞ!ゼルフィールッ!』
『覚悟しろ!』
『ゲッターのパワー…見せてやる!』
アンチ、真ゲッター、ブラックが高速戦闘が得意な形態になると、ゼルフィールへ突っ込む。
こちらもそれに続こうとするが、大量のノイズとネフィリムに囲まれてしまう。
『ネフィリムだけで無く、ノイズだと!?』
『あの黒いノイズの仕業か!』
『「まずは敵を蹴散らす!』」
流石に強行突破するのは不味いので、ゼルフィールの方に居る敵を蹴散らしながら、進んでいく。
『くそ!数だけは多いぜ!』
余りの数に中々進めず、カイザーが愚痴を言う。
「皆!私と調、切歌でここで食い止めるから、先に行って!」
「マリアさん!?」
「今の状況だと上手く動けない私たちは重荷になる。だからここで少しでもノイズを食い止めるわ。」
「任せて。」
「やったるデース!」
『しかし、お前達だけだといざという時の対応が遅れるかもしれん。俺もここで戦おう。』
「私も残るわ。さぁ!行って!」
『「わかった!ここを頼む!』」
ノイズの足止めを買って出たマリア、調、切歌。それについていく形でエンペラーと平行世界のマリアも足を止め、大技を繰り出しノイズの陣形に穴を開ける。
』うおぉぉおおぉっ!「
『ミラージュドリル!』
『ライガーミサイル!』
『こいつも持っていけ!』
先行した皆が、ゼルフィールを撹乱しながら戦い、削っていくが、表面に付いた傷がすぐに塞がっていく。
』まだだぁ!貴様らを倒すまでわぁ!「
『「グリッド…ビーム!』」
『ファイヤーブラスター!』
グリッドマンとカイザーの大技に加え、シンフォギア装者達も一気に大火力を叩き込む。
』ぐおおぉぉおぉお!「
ゼルフィールが悲鳴の様な声をあげる。
『怯んだ!行くぞ!ブラック!』
『わかってる!』
『『ストナァ…シャインスパーク!!』』
真ゲッターとブラックの連携技で圧倒的なエネルギーがゼルフィールに叩きつけられる。
あの攻撃なら倒したと思いたいが、今までの事を考えると楽観出来ない。
』ワタシハ…マケナイイィ!「
片腕が消し飛んでいるが、まだこちらを見て叫ぶゼルフィール。
』グリッドマン!「
こちらを見て口から大量の火球を放つゼルフィール、何とか避けるが、直後、足に何かが絡まる。
『「なっ!これは!?』」
吹き飛ばされたと思われた腕の代わりに肩から触手が伸びてきていたのだ。
』ウオオオォォォォッ!「
思い切り振り回され、近くの岩に叩きつけられる。
『「ぐぅっ!』」
『グリッドマン!今、助けるぞ!』
カイザーが剣で触手を切ろうとするが、振り回されるこちらとぶつかってしまう。
『ぬぅっ!』
』オマエモ…キエロオォォッ!「
カイザーが怯んでいる隙を狙い、ゼルフィールが火球を放つ。
『「ぐわあぁっ!』」
『ぐおっ!』
防御出来ずに直撃を食らってしまう。
しかし、触手も耐えきれなかったようで、解放された。
『グリッドマン、わかったことがある。』
『「なに?』」
『アイツは色々と混じっているお陰か、俺達の攻撃を軽減するバリアの様な物を纏っているみたいだ。』
今も真ゲッター達が攻撃しているが、いつもよりダメージは通っていない。
『「やはり、アレを試してみるか。』」
『あぁ、頼むぞ。』
カイザーと共に体制を直し、皆に呼び掛ける。
『「雪音姉妹はこっちに来てくれ!他の皆は時間を稼いでほしい!』」
「何か策があるのか!グリッドマン!?」
「わかった!すぐに行くね!」
』ヤラセルカァアッ!「
『させてもらう!喰らえ!』
離れようとする雪音姉妹を狙うゼルフィールをアンチの光弾が止める。
『俺達を簡単に抜けると思うんじゃねぇぞ!』
真ゲッターを中心にゼルフィールと戦いが続く。
──
クリスとアリスは近づいてきたノイズを倒しながら、グリッドマンから説明を聞く。
『「分かりやすく言えば、カイザー用のアシストウェポンを用意した。』」
「マジか!?」
「なんで私アリスが必要なんですか?」
『「この装備は人の精神力も使う。その為カイザーだけでは使えない。』」
「わかりました。」
「わかったから早く使い方を教えてくれ!」
グリッドマンは手早く2人に説明する。
──
『「いくぞ!カイザー!』」
『わかった!』
グリッドマンが光を放つ。その光が形となって行く。
『「2人とも!』」
「「アクセスコード!ヴァリアンダガー!」」
クリスとアリスが叫ぶと光に包まれ、グリッドマンの作り出している光へ飛び込む。
光が収まると、そこには重装甲の車両が居た。
『『マジンカイザー!』』
『あぁ、いくぞ!2人とも!』
『『『サイコアーマー!装着!』』』
車両、ヴァリアンダガーは各パーツに分解され、カイザーの周りに飛んでいく。
全身を包む鎧を付け、頭部にあるカイザーパイルダーに十字のパーツが装着される。
『『装甲武装!』』『マジンカイザー!』
『『『ゴウヴァリアン!!』』』
マジンカイザーは右腕に巨大なバズーカを、左腕に追加パーツで強化されたカイザーブレードを装備しており、左腕を上げ、剣先をゼルフィールに向ける。
『行くぞ!ゼルフィール!』
』イマサラァ!クッツイタトコロデェ!「
ゼルフィールの叫びに合わせ大量のノイズが召喚され、カイザーに突撃する。
『甘いんだよ!』
『弾幕展開!』
装甲の各部にあるハードポイントに、クリスとアリスが使う様々な火器が出現し、大量の弾をばらまく。
『カイザー!』
『周りは任せて!』
『あぁ!任せた!』
カイザーはブースターを全力で吹かし、ゼルフィールに突撃する。
「す、すげぇ。」
「圧倒的だな。」
ゼルフィールすらも圧倒するカイザーを見て、装者達は驚きを隠せない。
『「皆!こちらも行くぞ!』」
「はい!グリッドマンさん!」
「「「「「アクセスコード!」」」」」
装者達はアシストウェポンを呼び出し、一体化するとグリッドマンの元へ集う。
『超合唱超人!フルパワーグリッドマン!』
ゼルフィールが召喚したノイズとネフィリムの軍勢が目の前に立ちふさがる。
『グリッドマン、お前はカイザーの方へ行ってくれ。』
『ここは俺達が相手をする。』
「ゼルフィールをお願いしますね!」
『任せた!』
他の皆にここを任せて、フルパワーグリッドマンはゼルフィールの元へ強引に向かう。
防御力の高いフルパワーグリッドマンだから出来る強行だ。
──
『カイザー!』
『グリッドマン!』
カイザーがこちらに気付き、ゼルフィールを一度突き飛ばす。
『調子はどうだ?』
『絶好調だ。クリスとアリスのお陰で周りの雑魚は無視できるしな。』
よし、俺とグリッドマンで作ったヴァリアンダガーは問題無いようだ。
テストも無しに実戦投入をしたので、少し気になっていたのだが。
『それが全アシストウェポンと合体した姿か。』
『あぁ、これならゼルフィールを倒せる!』
同時にゼルフィールを見る。
』グリッドマン…マジンカイザー…!「
『この戦い!』
『これで決着にする!』
俺とカイザーは同時に前に突き進む。
『サイコバズーカ!』
『タンカーキャノン!』
』グオォッ!「
進みながらお互いに火力の応酬が始まる。
『ブレードスマッシャーパンチ!』
カイザーが左腕を装備されたブレードごと射出し、ゼルフィールを削る。
『フルパワー超電撃キック!』
エネルギーを纏った蹴りをいれ、ゼルフィールの体制を崩す。
』グリッドマン…!「
『ふんっ!』
ゼルフィールがこちらを掴むが、無理矢理引き剥がす。
『こっちを忘れるなよ!』
』ガッ!グウゥ!「
ゼルフィールをカイザーが掴み、近くの岩に叩きつける。
『そろそろ決めるぞ!グリッドマン!』
『わかった!カイザー!』
同時に力を溜め始める。
『フルパワー……』
『サイコ…』
』グッ…ガアッ!「
ゼルフィールはダメージが大きかったのか、直ぐには動かない。
『グリッドフィニッシュ!!』
『ストーム!!』
こちらが長大の剣を振り下ろすと同時にカイザーは胸部から莫大な量のエネルギーを放出する。
』ウバアァァアァアッ!「
ゼルフィールの絶叫と爆発音が重なる。
煙が晴れた先には何も残っては居なかった。
『周りのノイズとネフィリムが…。』
『消えていく…。』
『親玉消したからってか?』
先程まで戦っていたノイズやネフィリムが動きを止め、消えていく。
『カイザー!』
「やりましたね!カイザーさん!」
『グリッドマン!』
「どうやらこれで終わったみたいね。」
離れた所で戦っていた皆も集まってくる。
『さて、ここから帰れるのか?』
周りを見渡して、エンペラーが問いかける。
『わからん…ん?』
『なっ!周りが急に!』
突然光に包まれ、強い衝撃を受ける。
『うぉっ!』
『何事!?』
全員が抵抗する暇も無く飛ばされてしまう。
───
「ん…ここは?」
気が付くと、ベットの上で寝ていた。
『目が覚めたか、優太。』
「グリッドマン。」
『どうやら、あの光で元の場所へ戻されたようだ。』
よく見ればここは二課の医務室だ。
『それと、カイザー達は居なかったそうだ。恐らく彼らの世界に跳ばされたのだろう。』
「そうか、大丈夫かな。」
こちらはスタッフが居るところだったから問題無かったが、向こうはそうも行かないだろう。
『彼らにも頼れる仲間達がいる。心配は無用だろう。』
「そうだな。よし、弦十郎さんに報告しないとな。」
俺は不調が無いか確認して、弦十郎さんが居るであろう、指令室へ向かう。
今回は挨拶も出来ずに別れてしまったが、また会う事もあるんじゃ無いかと、頭のどこかで考えていた。
今回はここまで、桐野ユウさん、ありがとうございました!
カイザーを強化させて頂きました!
元ネタはモデロイドの奴です。
──
スペック
アームドマジンカイザー〔ゴウヴァリアン〕
対ゼルフィール装備として、グリッドマンと優太が作ったマジンカイザー用のアシストウェポン〔ヴァリアンダガー〕。
この機体は他のアシストウェポンと異なり、最初からシンフォギア装者との連携を前提にして作られている。
合体すると、マジンカイザー、シンフォギア、グリッドマンの力をひとつにした新たなエネルギー〔サイコエネルギー〕を使って戦う。
マジンカイザーが敵に集中出来るように、クリスとアリスが全身のハードポイントにアームドギア等を展開し、弾幕を張ることも出来る。
カイザー、クリス、アリスの意思によって動くので、仮にカイザーを無力化しても、クリスかアリスが代理で戦闘を続行できる。
他のアシストウェポン同様、シンフォギア装者の2人は合体の際、非常に大きな疲労が貯まる。
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予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)
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