東風乃扇です!
いつも誤字報告や修正ありがとうございます。
燃え盛る炎を背にグールギラスがこちらを見ていた。
『「アレクシス・ケリヴ……!』」
アレクシスはグールギラスを呼び出すと同時に姿を消していた。
なぜアイツが居るのか気になるが、今はコイツを倒さないと。
『「はあっ!』」
グールギラスに向かって走り出す。
\しーねー!/
グールギラスは吠えると同時に火球を放つ。
『「スパークビーム!』」
元々火災が起きていたここで更なる被害を増やさない為にも、避けるわけには行かないので、スパークビームで迎撃する。
火球と正面からぶつかり、激しい光と衝撃を撒き散らす。
『優太!先程の救助活動で君の体力は減っている。気を付けるんだ。』
「あぁ、わかってるよ。グリッドマン。」
グリッドマンからの警告は自分でも理解している。
──
指令室では様々な情報が入り乱れ、それらの処理に追われていた。
(くっ!この状況…どれが本命だ!?)
弦十郎はこれらが同時に起きている事を偶然では無く、何者かの意図によるものだと確信し考えていた。
「火災現場はグリッドマンと怪獣の戦闘による二次被害に注意しろ!響くんとクリスくんは!?」
「襲撃者と交戦中です!」
「響ちゃんは戦意が無く、防戦一方です!」
「相手がノイズでは無いなら俺が出る!本部を現場へ向かわせる!」
好転しない事態に弦十郎はしびれを切らせる。
「行けません!司令が居なくなったら、指揮系統か混乱します!」
「ちいっ…。」
弦十郎は机に拳を叩きつける。
──
\シーネー!/
グールギラスを殴る。このグールギラス、原作と違ってよく見ると針金の部分が無く、角や爪になっている。
「て、事は首の脆弱性も怪しいか…。」
元々あれは短時間で作った故の弊害の筈、しっかりと作ってるなら、爪先や背中の先も作り込まれていて当然か…。
『「はぁっ!』」
突進してくるグールギラスの角を掴んで止める。
『「うおおおぉっ!』」
そのまま首に膝を打ち上げるように叩き込む。グールギラスは苦悶の叫びを上げ、数歩後退する。
\死ーネー!/
再び突っ込んでくるが直前で首を大きく振り、鞭のように叩き付けてきた。
『「ぐおっ!』」
少しよろめくが、倒れる程では無い。其処にグールギラスが火球で追撃をかけてくる。
『「ぐっ!?』」
火球の爆発に押され、地面に背中から叩きつけられる。
\しーねー!/
グールギラスはそのまま火球を連射してくる。
視界が爆炎に包まれる。
──
各現場で突如現れたノイズ、そしてそれによって起きた事態に指令室は動揺を隠せなかった。
「怪獣!グリッドマンに追撃をかけます!」
「天羽々斬!イチイバル!反応途絶!」
「どういう事だ!ノイズと違うのか!?」
モニターに映る天羽々斬とイチイバルの各種情報が全てエラーを示す。
「くっ!セレナ君は!?」
『クリスさんの所へ向かってますが、グリッドマンと怪獣の戦いで道が!』
戦闘による二次被害で移動が難しくなったことをセレナが伝える。
「ならばセレナ君はグリッドマンの応援に!他のスタッフはすぐに2人の救援を!」
『了解しました!アクセスコード!グリッドマンキャリバー!』
指示を受けたセレナは迷わずグリッドマンキャリバーと一体化する。
──
『グリッドマン!お待たせしました!』
グールギラスの吐いた火球を受け止めながら、キャリバーが地面に突き刺さる。
『「すまない!助かった!』」
俺は礼を言いながらキャリバーを抜いて構える。
『『「電撃合唱剣!グリッドマンキャリバー!』』」
雷を纏ったキャリバーを思いっきりふり、電撃を放つ。
そして怯んだ隙を逃さず、一直線に加速する。
『『「グリッドキャリバーエンドッ!!』』」
真正面からグールギラスを真っ二つに切り捨てる。
\死ーねー!/
断末魔と共に爆発し消えるグールギラス。
『やりましたね!グリッドマン!』
『「あぁ、そうだな…。』」
勝ったことで嬉しそうにするセレナに対して俺はアレクシスの事が気になり、すこし適当な返事をしてしまった。
終わりじゃない…これが戦いの始まりを告げる狼煙なのは確実だった。
──
その後の消火活動などは現地の消防隊等に任せ、俺達は本部へ帰還、優先度の高い情報を報告する。
「アレクシス・ケリヴ…。」
「はい、グリッドマンがかつて戦って封印した筈の敵です。」
『まさか奴が解放され、この世界に来ているとは私も知らなかった。』
アレクシスに関しては一部俺とグリッドマンででっち上げをして報告している。
流石に原作とは言えないからな。
「そのアレクシス・ケリヴが怪獣を呼んだのか?」
『あぁ、奴には人の悪意を増幅させる力がある。』
「じゃあ、アレクシスって奴が居る限り、怪獣が無限に出てくるって事?」
『奴の怪獣には多くのエネルギーを必要とする。大量に出せばその分弱体化する。』
弦十郎さんだけでなく藤堯さんや友里さんも色々と気になるのか、次々と質問が来る。
「タイミングから考えて、今回の件と無関係では無いと思います。」
「つまり、今後もあのような怪獣が現れる可能性が高いか…。」
グリッドマンとアンチ位しか対抗出来る手段がない存在が、今後も来る可能性を知り弦十郎さんは顔を歪める。
「そう言えば他の皆は?」
「あぁ、大きな怪我は無いが少しな…それに関しては詳細がわかり次第報告する。今日はゆっくり休んでくれ。」
「わかりました。」
挨拶をして、本部を後にする。
──
後日、ロンドンから帰還したアーティスト組に合わせ本部にて説明がされた。
新たなノイズの力でシンフォギアが破壊されてしまったらしい。
シンフォギアを修理するのは簡単には行かないらしく、翼さん、奏さん、クリスちゃん、マリアの長期離脱は免れない。
「現在、使用可能なシンフォギアは響くんのガングニール、セレナくんのアガートラーム。この2つだ。」
「待ってください!わたしと調も戦えるデス!」
「ダメだ!」
反論する切歌と調に弦十郎さんが強く止める。
「どうしてですか?」
「この前のゼルフィール戦で君達用に調整されたLiNKERは底を尽きた。」
「先日だって無理矢理使ってどれだけ負荷が来たか解らない訳じゃ無いでしょ?」
「専門チームがマジンカイザーが残してくれたデータを元に君達に合った奴を用意してる。それまでは待機だ。」
大人たちに言われ、引き下がる2人。
「俺はグリッドマンと同じ様に怪獣の相手を優先すれば良いのか?」
「あぁ、アンチくんと優太くんは対大型戦力だ。敵が同時に出現した時などは其方を優先してくれ。」
「了解だ。」
ドアが開き、1人の少女が入って来た。
「彼女はクリスくんが保護した人物で、今回の件に関する重大な情報をもたらしてくれた。」
「僕は…エルフナインと言います。」
ペコッとお辞儀をして、彼女は語り始める。
今回の敵、キャロルの目的…世界を分解する算段があり、それが最終段階に近い事を。
「エルフナインちゃんだったね。ひとつ聞いて良いかな?」
「はい、僕に答えられる事でしたら。」
「アレクシス・ケリヴ…この名前に聞き覚えは?」
「聞いたことはあります。キャロルと共にいる超常の存在で異なる世界から来たと…目的はわかりません。」
「いや、大丈夫。ありがとう。」
目的はわからなくても、アイツを放っては行けない。確実に俺とグリッドマンが止める。
今回はここまで、グールギラスは原作よりちょっと強かった!
アーティスト組は全員シンフォギアで戦っていた為に、アルカ・ノイズにボロボロにされました。
その後はアンチが1人で頑張って暴れました。
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予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)
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GXからオリジナル
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XVまでやってからオリジナル
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GXからオリジナルの後、AXZ、XV