東風乃扇です!
メダロットSが楽しい……。
俺とアンチは山の上にある古びた神社の跡地に来ていた。
「アレクシス!」
「貴様の要求通りに来たぞ!」
「やぁ、わざわざ来てくれてありがとう。」
壊れた神社から出てくるアレクシス。
「奏さんとセレナはどこだ?」
「大丈夫、すぐに会わせて上げるよ。」
俺たちの足元が黒い闇に染まり、沈んでいく。
「くっ!」
「安心してほしい、ただのゲートだ。」
アレクシスの言葉と共に視界が黒く染まる。
──
「優太!」
「アンチ、大丈夫か?」
視界に光が戻ると、そこは城の内部と思わしき場所だった。
「俺は大丈夫だ、ここは奴らの拠点か?」
「つまり、俺たちはアイツらの腹の中って訳か。」
『優太、アンチ、油断は禁物だ。』
「わかってる。」
『「アクセス・フラッシュ。』」
俺とアンチはすぐさま戦闘を開始出来るように姿を変える。
「さて、お客様はしっかりとおもてなしをしないとね。」
アレクシスの声と共に、イーターがアンチに向かって飛びかかって来る。
「アンチ!」
「大丈夫だ!コイツは俺が!」
「それはこちらの台詞だ!失敗作!」
戦いながら離れていくアンチとイーターを横目に、アレクシスを睨む。
『「お前が相手か?』」
「いや、君と戦うのはまだ早いかな。」
そう言うや否や、2つの影が飛び出して来る。
『「やはり!2人を!』」
「さぁ、頑張って取り戻してくれ。グリッドマン。」
こちらに攻撃してきたのは拐われた2人だった。
焦点の合わない暗い眼はいつかの未来ちゃんを思わせる。
意識が無いため、ギアを纏っては居ないがアレクシスが持たせたであろう剣を振っている。
『優太!』
「ああ!グリッドキネシスだな?」
『そうだ。2人の心に呼び掛けるんだ!』
『「グリッドキネシス!』」
俺の意識は2人へ繋がる為、一瞬途切れる。
──
グリッドマンがグリッドキネシスを使い、奏とセレナに優太の意識を送り込むと、2人の動きが止まる。
「さて、やっと邪魔者が居なくなったね。」
「何が目的だ!アレクシス!」
グリッドマンがアレクシスと向かい合う。
「ふぅ、私は君と同じだよ。ただ神と呼ばれる存在によって、役割を与えられた道化師さ。」
「っ!?」
「でもね、私はただ与えられた役割をこなすだけなんて嫌だからね。私なりの目的を果たさせて貰うよ。」
「なんだと!?」
「ただの
「何をするかは知らないが、好きにはさせん!」
「おっと!危ない。」
グリッドマンの攻撃を避け、アレクシスは距離を取る。
「そもそも、君がちゃんと
「何を!?」
「因果逆転ってやつさ。君達がこの世界に残ることを選択したから、世界が慌てて修正したのさ。
「な……。」
アレクシスの言葉にグリッドマンは動揺し、動きが止まる。
「君達が居るせいで互いの戦力が増え、戦闘は激しくなり、被害は無駄に広がったのさ。」
「わ、私が原因だと……。」
「心当たりが無い訳じゃ無いだろう?少なくとも君はね。」
「だが!貴様を見逃すわけには!」
「もう少しでキャロルくんの計画も終わる。最後まで付き合って貰うよ。グリッドマン。」
戦いながらも、アレクシスの不気味な笑い声が響き渡る。
──
アンチとイーターは互いに拳を交わし、戦い続けて居るが、少しずつアンチが押されている。
(ぐっ……やはり力は奴の方が上か。)
「このまま貴様を屠ってやろう!」
イーターが叫ぶと同時にアンチの腕を掴み、投げ飛ばす。
「ぐっ!がっ!」
地面を転がり、すぐに起き上がるが間髪いれずに光弾が襲いかかる。
「ま、まだだ……。」
致命傷になりそうな弾だけは何とか防ぎ、すぐさま同じように光弾で反撃する。
──
俺の意識は空のような場所にたどり着く。
ここから見えるのは、バジャックの姿だけだ。
「奏!セレナ!」
俺は見えない2人に向かって叫ぶ。
『ゆう……た?』
『ゆうた……さん?』
微かながらに俺の耳に2人の声が帰ってきた。
「俺たちの場所はこっちだ!帰ってこい!」
聞こえたのなら、後は呼び掛けるだけだ。
『かえる……?』
『どこに……?』
『ここは気持ちよくて……。』
『やさしくて……。』
「甘い夢に踊らされるな!与えられた偽りじゃ無くて!辛い事、悲しい事を越えて自分の力で掴みとった現実を思い出せ!」
『アタシが……。』
『私が……。』
「「掴んだ世界!」」
バジャックの羽が散り、2人が目の前に現れる。
「そうだ。アタシ達の世界は残酷だ。」
「悲しいこともあるけど、皆で掴んだ物だから、否定なんか、させない。」
「おかえり、2人とも。」
「「ただいま。」」
2人はバジャックを見て、少し驚く。
「ここは精神世界、外に出るから掴まってくれ。」
「あぁ。」
「はい。」
2人がこちらに掴まると同時に現実世界へ帰還する。
──
「グリッドマン。」
『優太か……2人は無事だな?』
「大丈夫だ。こっちは?」
『大きく事態は動いていない。』
「おおっ!もう取り戻したのかい!?おめでとう優太くん!」
こちらの反応を見て、俺が戻ってきたことに気がついたアレクシスが拍手しながら笑っている。
『「アレクシス……。』」
「じゃあ、後は彼らに任せるか。」
アレクシスは闇に沈むと同時に実体を持ったバジャックとゴングリーが城の一部を壊しながら現れる。
\きーもーいー!/
\いかないでー!/
「「グリッドマン!」」
『「2人とも、大丈夫か?』」
「あぁ、大丈夫だ。」
「私も平気です。」
『「アンチがイーターと戦っている。すぐに片付けて援護に向かうぞ!』」
「「アクセスコード!」」
「グリッドマンキャリバー!」
「スカイヴィッター!」
2人はそれぞれのアシストウェポンを呼び出し、1つになる。
『『『「大空大斬剣!スカイグリッドマンキャリバー!!』』』」
今回はキャリバーの出力サイズを抑えて片手で使えるようにしてある。
怪獣達が開けた穴を通り、外に出ると同時に大きくなる。
錬金術で現実とは違う空間にあるのだろう。宙に浮かぶ城から2匹の怪獣がこちらを睨んでいた。
『「まずはバジャックからだ!』」
『『了解!』』
直接的な戦闘力が低いバジャックから狙う。スカイヴィッターの加速を活かし、バジャックの放つ光線とゴングリーの触手を避けつつ一気に近付く。
『「はぁっ!』」
\イーカーナーイーデー!/
横を通り過ぎるのと同時にキャリバーで一閃。
首を切り落とせたが、撃破には至って居ない。
『「グリッドビーム!』」
すぐに反転し、グリッドビームで残った胴体を撃ち抜く。
『次はゴングリーだ!』
「あぁっ!」
『優太!触手が来るぞ!』
『「たぁっ!』」
奏さんに言われ、振り向きながら触手をキャリバーで切り払う。
『「行くぞ!』」
『『『「スカイグリッドオォ……』』』」
大量のレーザーを放ち、触手を撃ち抜きながら加速してゴングリーに迫る。
『『『「キャリバアァエエェンド!』』』」
電撃を纏ったキャリバーでゴングリーを正面から真っ二つに斬り捨てた。
『早くアンチの所へ!』
セレナの言葉に頷き、先程出てきた所から再び城の中へ突入する。
──
「ガハッ!?」
アンチは床を転がると、変身が解けてしまう。
「ふん、やっと終わりか。無駄にしぶといだけだったな。」
イーターはアンチの頭を乱暴に掴むとそのまま持ち上げる。
「ぐっ……。」
「最後までしぶとく生き残った貴様に褒美だ。真実を教えてやろう……。」
「しん……じつ……?」
「あぁ、貴様がなぜこの世に存在するか……その理由だよ。」
「なん、だと。」
「貴様はなかつて、キャロルとアレクシスによって産み出された
「な……。」
告げられた真実に衝撃を受けたアンチは大きく眼を開く。
「薄々感づいてはいたんだろ?」
「っ……。」
「計画の障害になるであろう、聖遺物の対策。それの失敗作だ。」
イーターはアンチを思いっきり投げる。
「ぐっ!たとえ……そうだとしても……アイツらが居る限り俺は!」
「人間に絆されるなぞ、貴様にはやはり不要な
何とか立ち上がったアンチに近付くイーター。
「アンチをやらせない!」
「セレナッ!?」
そこへセレナが現れ、立ちふさがる。
『「大丈夫か!アンチ!』」
「後はアイツを倒すだけだ!」
「グリッドマン、奏!」
アンチの元に集まる仲間たちを見て、イーターは笑う。
「所詮群れなければ何も出来ない失敗作だ。まとめて消してやろう。」
「アンチは私たちの大切な仲間なんだから!」
セレナが構えながらイーターを睨む。
「ソイツは俺の失敗作、心なんて無駄な物が有るのがその証拠だ。人間でないこいつに居場所なぞ有るものか。」
「……。」
イーターの言葉でアンチは下を向いてしまう。
「心があるなら、立派にヒトだぜ。」
「なに?」
奏の言葉にイーターが首を傾げる。
『例え人間でも、心を持たないやつも居る。』
「アンチはヒトの心を持った優しい怪獣だよ!」
「皆……。」
仲間たちの言葉を聞き、アンチは顔を上げる。
「うるさい!そろそろしねぇ!」
セレナに向かい飛び込むイーター、それを立ち上がったアンチが正面から受け止める。
「なにぃっ!?」
「そうだ、俺は人間じゃない、それでも仲間たちが信じてくれるなら!」
アンチの体が光に包まれる。
「仲間たちの為に!俺は守り!助ける為に!戦ってやる!ウオオォォッ!」
アンチはそのままイーターを投げる。それと同時に光が収まり、アンチの姿が変わる。
「アンチの姿が!」
「まるでグリッドマン!?」
怪獣然とした見た目から一転、さながら色違いのグリッドマンと言うべき姿になったアンチ。
セレナと奏だけではなく、アンチ本人も驚きを隠せなかった。
「こ、この姿は……。」
「所詮、コピーの劣化品だ!すぐに消してやる!」
その隙にイーターが再び殴りかかるが、アンチは何とか受け止める。
『「アンチ!お前は偽物でも!コピーでも!ましてや失敗作でもない!』」
「グリッドマン……。」
イーターを止めつつ、グリッドマンの言葉を聞くアンチ。
『「守る為に戦う騎士……グリッドナイト!』」
「グリッド……。」
「ナイト……。」
グリッドマンが呼んだ名をセレナと奏が呟く。
「グリッドナイトだとぉ!?ふざけるな!」
イーターは取っ組み合いの状態から、蹴りを入れて距離を取りつつ光弾を放ち攻撃する。
「どうだ!」
当たったと確信したイーターは声を上げるが、アンチ……グリッドナイトは何事も無いように立っていた。
「今度はこちらの番だ!イーター!」
グリッドナイトは素早く近付くと連撃を加えていく。
「ぐっ!がっ!」
「ハァッ!」
蹴りが思いっきり入り、吹き飛ぶイーター。
「これで決める……グリッドオォ……ナイトストーム!」
右腕にエネルギーを貯めて、イーターに狙いをつけて放つ。
「ぐわあぁぁっ!」
「やったぁっ!」
吹き飛んだイーターを見て、セレナが勝利を確信する。
「まさか、ここまでやるとはね……。」
「アレクシス!?」
急にアレクシスの声が聞こえたが、姿を見つける事が出来ず、そのまま来たときと同じような闇に飲まれていく。
「今回は君たちの勝ちだ。おめでとうグリッドマン。」
アレクシスの声と共にグリッドマンたちは元の場所へ送られる。
──
「みんなっ!」
視界が戻ると同時に周りを見ると、セレナ、奏さん、アンチが居た。
「俺は大丈夫だ。」
「アタシもだ。」
「私もです。」
皆の無事を確認し、安堵する。
「ここは……。」
「アレクシスに呼び出された場所だな。」
「敵に掴まるなんて、ごめん。」
「すみません。」
「2人が無事で良かった。」
とにかく、通信機を手に取り本部と連絡を取ることにした。
今回はここまで!
ちょっと雑になったかな?
とりあえずグリッドナイトまでこれた。
そろそろ最終決戦間近です……。
ご意見、ご感想等はお気軽にどうぞ!
予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)
-
GXからオリジナル
-
XVまでやってからオリジナル
-
GXからオリジナルの後、AXZ、XV